世界会議中に起きた「チャルロス聖殺人未遂事件」。ミョスガルド聖が逃したという犯人とは誰か。ミョスガルド聖とレオの会話から事件の真相を考察します。追記あり。

「チャルロス聖殺人未遂事件」の犯人は誰か

チャルロス聖殺人未遂事件とは

1054話にて、レヴェリー開催中に発生した「殺人未遂事件」の被害者がチャルロス聖であったことが明かされました。

ボルサリーノ「『チャルロス聖殺人未遂』は解決でいいのかい?」

サカズキ「ミョスガルド聖が犯人を逃した事に関しては…神々の地で審議中『神の騎士団』が介入してきて話はややこしゅうなっとる」

引用:ワンピース1054話

この事件に関与する人物は以下のような関係になっています。

チャルロス聖←暴行←犯人←逃す←ミョスガルド聖
 ↑
神の騎士団が審議に介入

ミョスガルド聖が逃したとされる「犯人」とは誰なのでしょうか。犯人の条件は以下の2つです。

ミョスガルド聖事件の犯人の条件

  1. チャルロス聖暴行の動機がある人物
  2. ミョスガルド聖が庇う理由がある人物

これら2つの条件から、「チャルロス聖殺人未遂事件」の犯人を考察します。

天竜人チャルロス聖

チャルロス聖

天竜人ロズワード聖の息子。シャボンディ諸島「人間オークション」で人魚のケイミーに対し5億ベリーを提示した人物。魚人はっちゃんへの暴行に激怒したルフィに殴られて気絶した。世界会議編でしらほしを捉えようとした際、ミョスガルド聖に殴り飛ばされて重傷を負った。

ドンキホーテ・ミョスガルド聖

ドンキホーテ・ミョスガルド聖

ドンキホーテ一族の天竜人。10年前に魚人島に漂着し、オトヒメ王妃に救助された恩から改心した。オトヒメへの恩義を返すため、マリージョアでしらほしを助け、会議中の7日間は彼女を守ると約束した。

犯人は本当にジュエリー・ボニーか:チャルロス聖殺人未遂事件

チャルロス聖が最後に描かれたのは、神々の地の入り口「天竜門」付近です。チャルロス聖はミョスガルド聖に殴られ、神々の地へ運ばれる途中、奴隷くまに乗った父ロズワード聖と会っています。

その際、この場所に潜入していたのが革命軍と最悪の世代の一人「ジュエリー・ボニー」です。

天竜門チャルロス聖&父ロズワード聖-奴隷-くま
潜入革命軍&ボニー

「チャルロス聖殺人未遂事件」が奴隷バーソロミュー・くまの奪還に関係しているとすれば、ボニーが犯人であると考えるのが自然です。

ジュエリー・ボニー考察

ジュエリー・ボニー

ボニー海賊団船長であり「最悪の世代」の一人。身体年齢を変える悪魔の実の能力を持つ。

ジュエリー・ボニーはソルベ王国の王太后コニーに扮してマリージョアに潜入しました。年齢操作によって王太后に容姿が似たのであれば、元ソルベ王国国王くまの血縁者であるのかもしれません。

年齢を操る能力を持つためにボニーの正式な年齢は不明ですが、ビブルカードの設定画に「ベガパンクに父を元通りにさせる」と書かれていることから、バーソロミュー・くまの娘である可能性があります。

ジュエリー・ボニーは奴隷にされるくまを見て涙を流していたので、「神々の地」で海軍大将と革命軍が戦った隙に、ロズワード聖親子の奴隷となっていたバーソソミュー・くまを解放し、抵抗したチャルロス聖に危害を加えたと考えることができます。

よって、ボニーは犯人の条件1「チャルロス聖暴行の動機がある人物」にあたります。

追記:エッグヘッド編にて、サボとジュエリー・ボニーがマリージョアで出会っていたこと、ボニーがバーソロミュー・くまの娘であることが確定しました。

ミョスガルド聖とジュエリー・ボニー

しかし、チャルロス聖殺人未遂の犯人がジュエリー・ボニーであるとすると、「条件2」として挙げた「ミョスガルド聖がボニーを逃した理由」が見当たりません。

ミョスガルド聖は奴隷の所持に反対していたので、奴隷解放を助けた可能性がありますが、ジュエリー・ボニーとの接点は現在までのところ描かれていません。

だとすると、犯人は他にいるのではないでしょうか。

犯人はレオか?ミョスガルド聖とトンタッタ族の関係

ミョスガルド聖が犯人を逃した理由について説明できるシーンがあります。レヴェリー開催直前に描かれた「社交の広場」での会話です。

チャルロス聖を殴り飛ばしたミョスガルド聖は小人族レオと以下のような会話を交わしています。

レオ「あなたの命令といえば誰でもやっつけていいのれすか!?」
ミョスガルド「お…おう!! 姫達を守る戦いならば 私が全て責任を取ろう」

引用:ワンピース90巻908話

このセリフから、聖地マリージョアで「姫達を守る戦い」が起こったと考えられ、この戦いでミョスガルド聖はチャルロス聖を攻撃した犯人を逃したと考えられます。

だとすると、この発言をしたレオが犯人候補として最も怪しい人物となるのではないでしょうか。

上の会話はしらほし姫が危険に晒された後になされた会話ですが、ミョスガルド聖は「姫」ではなく「姫達」と発言しました。この場にいた姫は以下の4人です。

  • ビビ王女
  • しらほし姫
  • レベッカ
  • マンシェリー姫

シャボンディ諸島でチャルロス聖が登場した際、強い奴隷を求める父ロズワード聖とは対照的に、チャルロス聖は「観賞用の奴隷」を求め、特に女性への執着が印象的に描かれました。

「社交の広場」でもしらほし姫を「ペット」にすると発言しています。

だとすれば、チャルロス聖が珍しい小人族のマンシェリー姫に目をつけた可能性があります。

マンシェリー姫が狙われたとすれば、レオは姫を守る為にチャルロス聖を攻撃し、既にミョスガルドにより怪我を負っていた彼に致命傷を与えてしまったと考えられます。

ミョスガルド聖がレオを庇う理由

ミョスガルド聖については、リュウグウ王国のオトヒメ王妃との縁が強調されていますが、実はトンタッタ族とも深い関係があります。

ミョスガルド聖はかつてドレスローザを支配したドンキホーテ一族の子孫です。

「空白の100年」以前にドンキホーテ一族は、隣国トンタッタ王国の小人族を奴隷としていました。

ガンチョ「ある時 隣国ドレスローザの王は”少しの労力”と引き換えに”資源と安全”を保証するという条約を提案してきたのれす 時の王の名は“ドンキホーテ”それが今から900年前まで続く事となる…!! トンタッタ一族最悪の歴史“奴隷時代”れす」

引用:ワンピース73巻726話

奴隷に反対するミョスガルド聖ならば、先祖らの歴史を恥じてトンタッタ族への償いの意味を込めてレオらを逃したのかもしれません。

マンシェリー姫の「復元能力」とマリージョアの国宝

トンタッタ族はドレスローザ王国の「秘密の護衛」でマリージョアを訪れています。アラバスタ王国の王女ビビと違い、マンシェリー姫の失踪は報道されません。

だとすれば、レオとマンシェリー姫はまだ聖地マリージョアに残っているのではないでしょうか。世界会議後に描かれた扉絵シリーズにトンタッタ族が描かれた際にもレオらマリージョア護衛メンバーは描かれていません。

レオといえば「麦わら大船団」の一員トンタッタ海賊団の船長であり、今後起こるとされる「歴史に名を残す一大事件」に関わる重要人物です。「社交の広場」では同じく「麦わら大船団」の八宝水軍棟梁のサイとも会っています。

さらに、マンシェリー姫に関しては「復元能力」の伏線が残っています。

ジョーラ「若の計算には”チユチユの実”の最上の技…寿命を削って行う『復元能力』が含まれている……!!」

引用:ワンピース77巻774話

また、ミョスガルド聖については「神の騎士団」という新しいワードも登場しています。

このサイトでは「ドンキホーテ一族」「復元能力」「神の騎士団」は「マリージョアの国宝」に関係すると考えています。次回はミョスガルド聖とマリージョアの国宝について考察します。

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