聖地マリージョアで描かれたイム様の正体とは。「虚の玉座」に座る「世界の王」とも呼ぶべきイム様と「マリージョアの国宝」や古代兵器、ゴッドバレー事件との関係を考察します。ワンピース最新話1060話追記。
CONTENTS
イム様は「虚の玉座」に座る「世界の王」か
イム様の正体とは
イム様の正体を考察するにあたり、まずはワンピース作中に描かれているイム様の情報をまとめます。イム様は世界会議開催中の聖地マリージョアにおけるシーンに登場しています。
イム様の正体に関する情報
- 王冠とマントを着用
- 身長が小さい
- パンゲア城内「花の部屋」に存在
- 五老星を上回る地位を持つ
- 虚の玉座に座る「世界の王」
- 歴史から”灯”を消すことが可能
- 黒ひげ、ルフィ、しらほしの写真を切り裂く
- ビビの写真を意味深に見つめる
役人「あの玉座には誰も座ってはいけません 『虚の玉座』です!! 各国の王達は皆”平等”であり 独裁の欲は持たないという誓いです
玉座を守る20本の武器は この世界を創造した”最初の20人”が800年前に立てた誓い あの場所こそ世界の中心に位置し 誰も座らない事が平和の証
世界最高の権力者が天竜人の最高位『五老星』であるように この世界にたった一人の”王”などいないのです では誓いを ステリー王…!!」
ステリー(あそこに座れば 世界の王……!!!)
そして、この誰も座ってはいけない「虚の玉座」に座り、世界最高の権力者であるはずの五老星さえも跪かせるイム様こそが、誰も知らない「世界の王」と呼ぶべき存在であることになります。
シュガーがイム様の存在を暗示していた?
イム様とシュガーの共通点
イム様の正体については、ワンピース作中にほとんど情報が描かれていません。
しかし、イム様登場以前に描かれた「ある人物」との共通点を見ることで、その正体に近づけるかもしれません。その人物とは、ドレスローザ編に登場した「ホビホビの実」の能力者シュガーです。
シュガー
ドンキホーテファミリー「トレーボル軍」の特別幹部であり、モネの妹。超人系悪魔の実「ホビホビの実」の能力者。触れた人間をオモチャに変えることができ、オモチャに変えられた人間は周囲の記憶から抹消される。
シュガーとイム様には多くの共通点があります。
イム様とシュガーの共通点
- 王冠
- フードとマント
- 子供のような振る舞い
- 幹部のみが存在を知る
この共通点は何を意味するのでしょうか。
ドレスローザと空白の100年
このサイトではドレスローザとは、地形的にも歴史的にも「ワンピース世界の縮図」であると考察しています。
実際、元天竜人ドフラミンゴによる支配は「世界政府の支配そのもの」と表現されており、天竜人が世界の実権を握った過去を表していると考察しています。
ドフラミンゴの支配において最も重要な役割を担っていたのは、「ホビホビの実」の能力者シュガーの能力による「記憶の喪失」です。
ドフラミンゴはリク王家から不正に権力を奪った過去を消し、自らが英雄としてドレスローザの王位に就きました。
この「失われた記憶」が「空白の100年」を暗示していることは明らかでしょう。「空白の100年」が「この世界の全て」とされたように、「失われた記憶」も「ドレスローザの全て」と呼ばれました。
そして、シュガーと対応すると考えられるイム様もまた、歴史を操作する何らかの方法持っていることが仄めかされています。
五老星「おおイム様……!!(中略)歴史より消すべき”灯”がまた お決まりでしょうか?然らば その者の名を!!」
また、シュガーが「ホビホビの実」の能力による副作用で「実を食べた瞬間から歳をとらない」ように、イム様もまた不老の存在であり800年前から生きていると考えられます。
よって、イム様が「空白の100年」を作り出した張本人である可能性が高いと言えます。
イム様はパンゲア城内「花の部屋」にいますが、ドレスローザでシュガーがいたのは王宮の地下にある幹部塔であり、壁にはチューリップの花が描かれています。
トレーボル「この工場の様な部屋には『幹部塔』とは別の呼び名がある…!! シュガー またの名をォ?」
シュガー「幹部塔」
トレーボル「ちギャ〜う!!! 鼻でたわ!!! 鼻水たれた!!」
ギャグのように描かれたシーンですが、この「幹部塔」の別の呼び名こそ「花の部屋」であったのではないでしょうか。
だとすると、世界の実権を握ることを狙っていたドフラミンゴはイム様の存在を知り、王宮の地下のシュガーがいる部屋に同じ名前ををつけたと考えられます。
- イム様は不老の存在である。
- イム様は「空白の100年」を作り出した人物である。
マリージョアの国宝の正体とイム様
それでは、ドフラミンゴは「イム様」を知っていたのでしょうか?
ドレスローザ編に残された「最大の伏線」がイム様に関係すると考えられます。
ドフラミンゴ「おれが”聖地マリージョア”内部にある重大な「国宝」の事を知っているからだ!! それは存在自体が世界を揺るがす(中略)
―更にお前の”オペオペの実”の能力があの日おれの手中に入っていたら…マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた!!!」
イム様の登場シーンの直前に、インペルダウンに投獄中のドフラミンゴが「マリージョアの国宝」について発言していることからもイム様と国宝は関係すると見て良いでしょう。
- 国宝はマリージョア内部に存在する
- 国宝の存在自体が世界を揺るがすものである
- 天竜人にとってマリージョアの国宝とは「最悪のカード」である
- マリージョアの国宝を利用するにはオペオペの実の能力による不老手術が必要である
- 利用することで世界の実権を握ることができる
「マリージョアの国宝」とは
イム様はマリージョア内部に存在し、「世界の実権」、「不老」に関係します。
また、一般的には世界の最高権力者は天竜人のトップである「五老星」とされていることから、「世界の王」とも言うべき存在が明らかとなれば、世界を揺るがす事態となります。
マリージョアの国宝考察では、マリージョアには古代兵器プルトンに関係するものが存在するとしました。
ドフラミンゴの台詞をイム様に置き換えて考えると、以下のようになります。
↓
イム様不老であるので「国宝」を利用して世界の実権を握っている
このように、イム様が「マリージョアの国宝」と呼ばれる何らかの兵器を所持しているとすれば、ドフラミンゴの発言とイム様の関係を理解することができます。
したがって、やはりイム様は古代兵器プルトンに関係する兵器を所持しており、その恐怖によって世界の実権を握っていると考えられます。
だとすると、イム様が実際に消し飛ばしたと考えられる島があります。
- イム様は「マリージョアの国宝」を使用できる人物である。
- 「マリージョアの国宝」は古代兵器プルトンに関係する兵器である。
- イム様は兵器の恐怖によって世界の実権を握っている。
イム様が滅ぼした国は?
イム様と巨大な王国
先程、イム様とシュガーの共通点から、イム様が「空白の100年」を作り出した張本人であると考察しました。
そして、ドフラミンゴのドレスローザ支配が天竜人による世界の支配と対応しているとすると、イム様は「空白の100年」以前に栄えていた「巨大な王国」を滅ぼしたと考えられます。
オハラの考古学者クローバー博士の仮説によると、かつて栄えた「巨大な王国」は「今はもう跡形もない」とされています。
クローバー博士「遥か昔の文献と発見したいくつかの”歴史の本文(ポーネグリフ)”を読み解く事で我々はやがて一つの国の存在に気づいた……今はもう跡形もないが 文献の上に浮かび上がったのは ある巨大な王国の姿……!!」
「跡形もない」という表現から、「島一つ跡形もなく消し飛ばす」威力を持つ古代兵器プルトンが関係していると考察しました。
島一つ消し飛ばす古代兵器プルトンに匹敵する兵器が「マリージョアの国宝」であり、空白の100年にイム様が使用したと考えられます。
この部分についてはドレスローザ考察で詳しく書いています。
イム様とゴッドバレー事件
さらに、イム様が「世界の王」であるとすれば、ゴッドバレー事件にも関わっている可能性があります。
ドフラミンゴはマリージョアの国宝を利用して「世界の王」となり、世界の実権を握ろうとしていました。そして、「世界の王」といえば、ドフラミンゴの他にもう一人その座を狙っていた人物がいます。
ゴッドバレー事件でロジャーとガープに敗れたロックス・D・ジーベックです。
ロックス・D・ジーベックとは
ロックス海賊団船長。「世界の王」を目指して世界政府に牙を剥き、政府に揉み消されるほどの事件を数多く引き起こした人物。「ロジャーの最初にして最強の敵」とされたが、38年前の「ゴッドバレー事件」にて、ロジャーとガープに敗れた。
センゴク「かつてロックスという野心家が”世界の王”を目指し…世界の禁忌に触れすぎた為に『ロックス海賊団』に関する情報は今に残らず −ただ我々世代の一部の海兵の記憶の中に眠っているだけだ…!!」
ロックスはかつて、「世界の王」を目指していたとされます。そして、世界の禁忌に触れすぎたとされる人物です。
よって、「世界の王」にあたるイム様について当然知っていたと考えられ、それこそがロックスが触れた「世界の禁忌」であるのではないでしょうか。
それを裏付けるシーンとして、イム様がワンピース本編に初登場した直後にも「ゴッドバレー事件」の話題が出ています。よって、ロックスが最後を迎えた「ゴッドバレー事件」とは、ロックスがイム様から世界の実権を奪おうと何らかの行動を起こした事件であったと考えられます。
そして、「ゴッドバレー」もまた「跡形もなく消えている」とされる島です。
センゴク「『ゴッドバレー』という島は現在地図にも記されていない−そして実際にゴッドバレーは跡形もなく消えているんだ 世界政府が隠したかった島が………消えてなくなった………」
ゴッドバレーという場所がイム様の秘密に関する場所であったとすれば、国宝によって消し飛ばされたとしても不思議ではありません。
ゴッドバレー事件に関しては、イム様の不老の秘密、シャンクス、ルナーリア族が関係していると考えますが、この部分については次回以降考察する予定です。
- 空白の100年に「巨大な王国」を滅ぼしたのはイム様である。
- ゴッドバレー事件はイム様の秘密に関係する場所である。
- イム様は「マリージョアの国宝」を使用してゴッドバレーを消し飛ばした。
最新話ワンピース1060話にイム様再登場
最新話ワンピース1060話にて、イム様が再び登場しました。
サボ「おれは『マリージョア』でとんでもないものを見た……!!(中略)パンゲア城の”虚の玉座”には−『世界の王』などいない筈のあの”玉座”には…」
ルルシア王国に身を隠していたサボは、イム様の存在について発言しようとした瞬間、突然上空に現れた「黒い影」から落ちる稲妻のようなものによって、島ごと破壊されました。
イム様の正体については、最新話における情報をふまえて、近いうちに考察する予定です。
マリージョアにあるのはウラヌスじゃない?
プルトンはアラバスタにあるんだし
マリージョアの国宝が古代兵器なら あのでかい麦わら帽子と何の関係があるんだろ
プルトンはワノ国で今回のはウラヌスでしょ
「16」が鍵を握る
もうひとつのプルトンかも、巨大な影は船のもの?
『突然上空に現れた「黒い影」から落ちる稲妻のようなものによって、島ごと破壊されました』
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訓練して大地をも破壊できるようになったエネルさんの雷迎+万雷ですね!www
「国宝」を僕にください
結局プルトンはワノ国にあった
イムが使ったのはウラヌスでしょ
考察外れたね
イム様はステリーだよ
分かるよ尾田先生
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