ワンピース最新話1137話で登場した「フィガーランド・シャムロック」。シャムロックが神の騎士団として登場した意味と太陽十字について考察します。
ワンピース世界の太陽十字
以前、巨大な王国の「太陽信仰」は世界政府によって塗り替えられていると考察しました。
以下のようなシンボルの塗り替えが行われた可能性があります。
「シャムロック」といえば聖パトリキウス
太陽信仰とキリスト教を融合してケルト十字を作ったとされる
おそらく世界政府のシンボルにも同じ仕掛けがされている!https://t.co/WIOjdQfzmV pic.twitter.com/TiIH36TN40
— 考古学ワンピース考察🤠あや (@KoukogakuOp) 2025年1月27日
重要なのは、ワンピース世界の廃墟にひっそりと描かれている「太陽十字」。
反政府の国などに見られるシンボルです。
ボニー抱いたくまの前に描かれた十字架は「太陽十字」と「太陽マーク」
「太陽マーク」はポーネグリフ所有国に「太陽十字」は反政府国や廃墟に描かれてるhttps://t.co/JPTK6mjbOc pic.twitter.com/OILKaOr2UO
— 考古学ワンピース考察🤠あや (@KoukogakuOp) 2023年11月12日
作中に描かれた「太陽十字」の詳細は以下に考察しています。

そして、今回登場したシャンクスに似た神の騎士団団長「フィガーランド・シャムロック」。

この人物が世界政府側の勢力として登場したことにより、この説の信憑性が高まったと言えます。
聖パトリキウスの「シャムロック」と太陽十字
実はこの「シャムロック」の名前はワンピースにおいて、非常に重要な意味を持っています。
「シャムロック」とはアイルランド語で「クローバー」のこと。アイルランドの国花でもあります。
「シャムロック」がアイルランドの国花となった経緯には、アイルランドにおけるキリスト教の受容が深く関係しています。
アイルランドにキリスト教を広めた人物「聖パトリキウス」。
「聖パトリキウス」が持っているのがキリスト教の三位一体を表す「シャムロック」。そして、太陽十字です。

聖パトリキウスはアイルランドにキリスト教を広める過程で、太陽信仰のシンボルにキリスト教の十字架を重ねた「太陽十字」を作ったとされています。
これは、アイルランドに限ったことではなく、北欧世界にも起こったこと。バイキングも例外ではありません。
その証拠にバイキングの遺跡「ビルカ」にも巨大な太陽十字があります。

マザーカルメルとキリスト教
ワンピース作中で、「聖パトリキウス」と同じ行動をとった人物がいます。
100年前のエルバフに現れた「マザー・カルメル」。
カルメルの服装は明らかにキリスト教の修道女であり、「聖母」と呼ばれた人物。
しかし、初めて登場した際の発言が「太陽の神ニカ」の思想を現しています。以下のシーンです。
マザーカルメル「罪を許しなさい!! 私が導きます!! この世のあらゆる種族が手を取り笑いあえる世界へ」
この事件をきっかけにマザー・カルメルが「聖母」として、エルバフの巨人たちに受け入れられました。
そして、ビッグマムが発作を起こした際にも、カルメルはエルバフの「太陽神信仰」を利用して事件をおさめました。
住民「マザーが…奇跡を…」
カルメル「……いいえ 太陽の神が…全てを治めたのよ」
マザー・カルメルは、エルバフ土着の「太陽信仰」を取り入れながら、エルバフの住民に思想を植え付けていきました。
よくいえば宗教の融合ですが、塗り替えともとれる行動です。
その証拠に、カルメルの思想がエルバフの人々の思想を変えています。
ヤルル「カルメルの説く『略奪より交易』それも結構-しかし我らが戦士たる事を忘れてはならぬ!!」
かつて、世界中を暴れまわったエルバフの戦士たちの思想は、世界政府にとって都合のいい思想へと塗り替えられています。
既にエルバフ編では「太陽十字」のシンボルがいくつか描かれており、やはりこのシンボルが宗教の塗り替えを現している可能性が高いです。
そんななか起こったのが、「ハロルド王殺害事件」です。
ハロルド王の死に「神の騎士団」が関わっている可能性は前回の考察に書いていますので、興味のある方はこちらもどうぞ。

実は、「太陽十字」はワンピースのロゴにも隠されています↓↓↓。