FILM RED連動アニメと入場者特典40億巻で「ルフィの夢の果て」の内容が分かる!今回はフィルムレッドの内容と「ルフィの夢の果て」「ゴア王国で叫んだ言葉」考察を照らし合わせて考えます。劇場版FILM REDネタバレ注意。
「FILM RED」入場者特典「ワンピース四十億巻」再配布
第1弾入場者特典「四十億巻」とは
劇場版ワンピース「FILM RED」の第1弾入場者特典として限定300万部が配布された「コミックス巻四十億“RED”」。
「FILM RED」登場人物の設定資料や楽曲情報、ヒロイン「ウタ」の生い立ちに加え、ワンピース原作に関する重要情報が盛り込まれていたことで話題となりました。
そして本日、9月17日から第4弾入場者プレゼントとして、「コミックス巻四十億”RED”-アンコール」が200万部限定で再配布されます。
感謝の気持ちを込めて緊急重版決定!「ONE PIECE」コミックス -巻四十億〝RED〟-アンコール!!
第1弾入場者プレゼントは全国各地の劇場ですぐさま配布終了。そんな状況に、SNS 上では悔やむ声が続出。皆様の声にお応えして大ヒットの感謝の気持ちを込め、「ONE PIECE」コミックス-巻四十億〝 RED〟-の重版が決定いたしました!さらに、今回は新カバーにリニューアル!
今回は、ワンピース入場者特典「40億巻」に描かれた情報から、ワンピース原作における重要伏線「ルフィの夢の果て」について考察します。
「FILM RED」と「ルフィの夢の果て」については、映画公開直後にも考察していますが、その後に放送されたアニメワンピース映画連動エピソードにさらに重要なシーンが描かれていたことから、その答え合わせも兼ねて再度考察しています。
なおここからは、一部フィルムレッドのストーリーに関わるネタバレが含まれます。まだ、フィルムレッドをご覧になっていない方はご注意ください。
「フィルムレッド」のネタバレを含まない「ルフィの夢の果て」は以下に考察しています。
CONTENTS
劇場版FILM REDに描かれた「ルフィの夢の果て」と「新時代」
まず、このサイトでは「ルフィの夢の果て」とは海賊王になるという夢のその先であると考察しています。
↓ その先
ルフィの夢の果て= A
↓
実現方法=ゴア王国で叫んだ言葉「B」
今回考察したいのはこのAの部分と、その具体的な実現方法として、ゴア王国でルフィが叫んだ言葉「B」の内容です。
そして、映画FILM REDで初めて、ルフィが海賊王になったその先に関する発言が描かれました。
ウタ「いい加減 分かりなよ 大海賊時代はおしまいだって 何でそんなに海賊王になりたいの?」
ルフィ「新時代を作るためだ」
このセリフによって、ルフィが海賊王になりたい理由が「新時代を作る」ためであることが確定したと言えます。
つまり、ルフィが目指す「新時代」とは何かが分かれば、その実現こそがルフィの夢の果てであることになります。
↓ その先
ルフィの夢の果て=新時代を作ること
新時代=???
ルフィが目指す「新時代」が何であるかについても「FILM RED」入場者特典「40億巻」に描かれていました。
ルフィの夢の果て「新時代」とは何かが40億巻に描かれている
劇場版「FILM RED」入場者特典40億巻には、ヒロイン「ウタ」が目指す「新時代」が以下のようにまとめられています(「ワンピース四十億巻」第四章「CHRONICLE OF UTA」参照)。
ウタの「新時代=平和な世界」
- 争いがない
- 衣食住が満たされる
- 音楽が絶えない世界
- 永遠に続く
これらはウタが目指す「新時代」として描かれていますが、ウタがシャンクスから受け継いだ思想であるので、ルフィの思い描く「新時代」とも共通しています。
その証拠にワンピース原作で、ルフィが「目指すべき世界」について以下のように発言しています。
カイドウ「お前が一体どんな世界を作れる!!? 麦わらァ~!!!」
ルフィ「おれは………友達が……!!! 腹いっぱい!!! メシを食える~!!! 世界!!!!」
ルフィとウタはシャンクスの麦わら帽子をイメージした「新時代のマーク」を作り、新時代を実現する誓いを立てました。
そして、2人の目指す「新時代」は「FILM RED」内では、一言で「平和な世界」と言い換えられています。以後、「平和な世界」としますが、具体的な内容は40億巻にまとめられた「ウタの目指す新時代」です。
↓ その先
ルフィの夢の果て=新時代を作ること
新時代= 平和な世界
↓
実現方法=ゴア王国で叫んだ言葉「B」
つまり、入場者特典40億巻に書かれた内容から、ルフィの夢の果てとは「平和な世界」を作ることであると答えが出ます。
そして、この「ルフィの夢の果て」に関連して、その実現方法である「ゴア王国で叫んだ言葉」を導き出すことができます。
新時代の実現方法もやはり、「FILM RED」および入場者特典40億巻に描かれています。
40億巻のウタとルフィの対比と「新時代」の実現方法
12年前のフーシャ村で「新時代の誓い」を立て、同じ「新時代」を夢見たウタとルフィ。しかし、「FILM RED」や40億巻では、2人が対立するシーンが印象的に描かれています。
「40億巻」を読むと分かるのですが、ウタはルフィの「表裏一体」の存在として生み出されたキャラクターです。2人の最も重要な対比は以下です。
「空想の世界」を大事にするウタと「体験」に重きを置くルフィとが明らかに対比して描かれています。「唯心論」VS「唯物論」とも言うべき対比です。
ウタ | ルフィ |
---|---|
新時代「平和な世界」を作る | |
「空想世界」を重視 | 「体験」を重視 |
歌で世界を変える 実現方法:「巨大なライブ」 |
○○で世界を変える 実現方法:夢の果て |
そして、40億巻には「ルフィの夢の果て」「ゴア王国で叫んだ言葉」がウタの新時代の実現方法と対比関係にあることが記されています。
2人の対比から、ウタが自身の歌で「空想世界」に人々を閉じ込めて「新時代」を作ろうとしたのとは違い、ルフィは人々の「実体験」によって新時代を作ると考えられます。
つまり、ルフィは人々の「体験」によって現実の世界を「理想の世界」に変えるということになり、それこそが「ルフィの夢の果て」です。
この「体験」という部分が非常に重要です。
そして、実際に「新時代」を作るためにウタが起こしたのがエレジアでの「巨大なライブ」です。
この関係から「FILM RED考察」では、ルフィがゴア王国で叫んだ言葉を以下のように導き出しました。
これは、「ルフィの夢の果て考察」で導き出した答えとほぼ同じです。
つまり、ウタが空想世界で「音楽」と「食べ物」を提供し「巨大なライブ」を行なったのに対し、ルフィは「音楽」と「食べ物」で世界中の人と「巨大な宴」をするという実体験によって「平和な世界=新時代」を作るという対比になっています。
もう一度、40億巻に書かれたルフィとウタが目指す「新時代」を引用します。
ウタの「新時代=平和な世界」
- 争いがない
- 衣食住が満たされる
- 音楽が絶えない世界
- 永遠に続く
ルフィが行う「巨大な宴」はこれら全てを実現します。
この考察は映画公開直後に書きましたが、実はこの結論を裏付ける根拠がアニメワンピース「映画連動エピソード」にて登場していました。
40億巻と連動アニメで「ルフィの夢の果て」が導き出せる
ワンピース原作と同じように、「FILM RED」入場者特典40億巻ではルフィが「ゴア王国で叫んだ言葉」は伏せられていました。
しかし、映画連動アニメでは40億巻で伏せられたルフィの発言がはっきり描かれています。
「FILM RED」公開記念「映画連動エピソード」
「ONE PIECE FILM RED」の公開を記念し、8月14日・21日に放送された2週連続の映画連動エピソード。
これによって、ルフィがゴア王国で叫んだ言葉の答え合わせができます。そのシーンを引用します。
ウタ「あんたさ すぐ海賊海賊って言うけど 海賊になって何がしたいの?私には夢がある シャンクスと一緒に世界を周って たくさんの曲を作って 最高のステージと私の歌で世界を幸せにする 私は新しい時代を作るの」
入場者特典40億巻では、「私の歌で世界を幸せにする」というウタの発言に対するルフィのセリフが「ルフィの夢の果て」「ゴア王国で叫んだ言葉」であるとし、その発言が伏せられていました。
しかし、アニメではルフィは以下のように発言しています。
ルフィ「よーし おれも作ろう 新時代」
ウタ「簡単に言わないでよね 何?あんたの新時代って」ルフィ「おれは世界を冒険したい いろんな場所に行って いろんな奴らと会って いろんな喰いもん食べたいんだ シャンクスみたいに」
ウタ「それじゃ世界は変わらないじゃない」
ルフィ「そっか そのうち決める」
ウタ「何かあんたっぽいなって」
もちろん、このセリフ自体がルフィがゴア王国で叫んだ言葉ではありません。
しかし、40億巻で「ルフィの夢の果て」「ゴア王国で叫んだ言葉」とされた部分にあたる発言が「冒険」「人」「食べ物」を含んでいることは注目すべきです。
そして、ルフィは気づいていませんが、この「ルフィの夢の果て」はいずれ人々を繋ぎ、差別や争いをなくす役目を果たすと考えます。
ここまで、映画「FILM RED」と入場者特典40億巻から考察しました。より具体的な根拠は以下の考察に書いています。興味のある方はこちらもどうぞ。
公開日 | 2022年8月6日(土) |
---|---|
監督 | 谷口悟朗 |
脚本 | 黒岩勉 |
原作 | 尾田栄一郎(総合プロデューサー) |
スタッフ | キャラクターデザイン:佐藤雅将 / 美術監督:加藤浩 / 色彩設計:横山さよ子 / CGディレクター:川崎健太郎 / 撮影監督:江間常高 / 製作担当:吉田智哉 |