チョッパーの能力は「ヒトヒトの実モデル”バッカニア”」???チョッパーと共通するルフィ、ボニーの能力との比較から「ヒトヒトの実」と「バッカニア族」の関係について考察します。ワンピース1096話ネタバレ注意。

チョッパーの能力は「ヒトヒトの実モデル”バッカニア”」である可能性

ワンピース最新話で明かされたバーソロミュー・くまの特殊な種族「バッカニア族」

このバッカニア族が代々「太陽の神ニカ」への信仰を持っていたことが明かされました。

クラップ「”太陽の神ニカ” 私達バッカニアの家系に代々伝わる…伝説の戦士の名だ…」

引用:ワンピース1095

そして、「太陽の神ニカ」と「バッカニア族」の関係を考えると、実は麦わらの一味トニートニー・チョッパーの食べた「ヒトヒトの実」にある重大な疑問が生まれます。

というのも、チョッパーの食べた悪魔の実が「ヒトヒトの実モデル”バッカニア”」である可能性が出てくるのです。

実は、バッカニア族の血を引く「ボニー」とニカの実を食べたルフィ、「ヒトヒトの実」を食べたチョッパーにはある共通点があります。

それは、「上半身の巨大化」と「年齢操作」の能力です。

この時点では何を指しているかが分からないかもしれませんが、この3人の能力を比べると、それらは全て「バッカニア族」に繋がるのです。

さらに前回、「バッカニア全種族起源説」として、「バッカニア族」は「ニカの血を受け継ぐ全人類の祖先」であると考察しました。少ない情報からなぜその結論に至るのかと疑問に思った方もいるかもしれません。

しかし、今回のテーマである「ニカ」「ボニー」「チョッパー」の共通点を考えると、「バッカニア全種族起源説」の根拠が強化されるはずです。

ボニーの能力と「バッカニア族」の特徴

ボニーの技とニカの能力

ジュエリー・ボニーは「バッカニア族」くまの娘であるので、その血を受け継いでいます。

「バッカニア族」の血を受け継ぐボニーと「ニカの体質」はなぜか非常によく似ています。

まず、ボニーの技「跡死突き」とルフィの「白星銃」は全く同じです。

ボニーの能力とバッカニア族
尾田 栄一郎「ONE PIECE」106巻1072話/集英社
ギア5とバッカニア族
尾田 栄一郎「ONE PIECE」108巻1094話/集英社

相手の体がゴムのように伸びて変形する点、星型の物体が飛び出す点は明らかに重ねて描かれています。

さらに、技使用時の体型もそっくりです。両者とも上半身が風船のように膨らみ、その姿はまるで「バッカニア族」のようです。

バッカニア族の「年齢操作」と巨大化

ボニーは「年齢を操作する能力」を持っていますが、その悪魔の実の能力は未だ明かされていません。

そして、年齢操作といえば「ヒトヒトの実モデルニカ」の実を食べたルフィの能力でも同じことが起こります。

ルフィは「ギア3」で骨を膨らませて「巨人化」することができます。その際、副作用で体が小さくなり、「子供」のような姿になっていました。

ギア3の副作用とバッカニア族
尾田 栄一郎「ONE PIECE」108巻1094話/集英社

また、「ギア5」は逆に疲労を蓄積し、「老人」のような姿になります。

老化とバッカニア族
尾田 栄一郎「ONE PIECE」103巻1045話/集英社

子供になったり、老人になったりする「ルフィの体質」は「ボニーの能力」と非常によく似ていると言えます。

太陽の神ニカとバッカニア族

それでは、なぜニカとボニーの能力はこんなにも似ているのでしょうか。

ルフィの能力は「ニカの実」によるものと確定しているので、以下の可能性が考えられます。

  1. ボニーの血統因子がニカに似ている。
  2. ボニーの能力が「ニカの実」に近い能力である。

「ニカの実」の能力の発現には覚醒が必須であることを考えると、ボニーの能力は生まれながらに備わった「バッカニア族」の血統因子によるのではないでしょうか。

ボニーの悪魔の実の能力名がなかなか判明しないことを考えても、ボニーの「年齢操作能力」には「バッカニア族」の特質が影響している可能性が高いです。

よって、やはり「バッカニア族」と「ニカ」の血統因子には強い繋がりがあると考えられます。

この章の考察ポイント

ボニーの能力は「バッカニア族」の血統因子に関係する。

さらに、もう1人似た体質を持つキャラクターがいます。麦わらの一味「トニートニー・チョッパー」です。

チョッパーの「ヒトヒトの実」と「バッカニア族」

チョッパーの人型とバッカニア族

チョッパーの人型は「ニカ」や「ボニー」の能力使用時に似ており、上半身の筋肉が強調された体型をしています。

この姿はまさに、「バッカニア族」バーソロミュー・くまと同じです。

ヒトヒトの実モデルバッカニア
尾田 栄一郎「ONE PIECE」108巻1094話/集英社

なぜ、「ヒトヒトの実」を食べたチョッパーの姿が「バッカニア族」に似ているのでしょうか。

その理由は「バッカニア族」が「人間の祖先」であり、悪魔の実が作られた時点での「人間」=「バッカニア族」だったからであると考えられます。

つまり、「バッカニア族」を元に作られたのが「ヒトヒトの実モデル”バッカニア”」だったというわけです。

ただし、当時の「人間」は皆バッカニア族の姿であったために単に「ヒトヒトの実」とされていると考えられます。

チョッパーと老化現象

先ほど、ニカとボニーに「年齢操作」の共通点があるとしましたが、実はチョッパーも同じ特徴を持っています。

チョッパーは「ランブルボール」を使用して「モンスターポイント」を発動させ、「巨人族サイズ」に変形することが可能です。

そして、ワノ国ではシーザーの協力により、巨大化の時間が引き延ばされましたが、その副作用で体が縮み「老化」します。

ベビジジーチョッパー
尾田 栄一郎「ONE PIECE」101巻1017話/集英社

ベビジジーチョッパー(ランブルボールの副作用)」

引用:ワンピース101巻1017話

やはり、チョッパーもまた「ニカ」や「ボニー」と同じく老化し、体が縮むのです。

チョッパーの悪魔の実が単なる「ヒトヒトの実」であれば、このような変化の理由を説明できません。

さらに興味深いことに、この「ベビジジーチョッパー」が登場した1017話では、フーズ・フーが「ゴムゴムの実」を奪われた事件について言及しており、続く1018話では「太陽の神ニカ」が初めて本編に描かれています。

よって、チョッパーの能力の副作用は明らかに「太陽の神ニカ」と関係していることがわかります。

この章の考察ポイント

チョッパーの能力は旧世界の人間「バッカニア族」が元になっている。

チョッパーの7段変形と「バッカニア族祖先説」

バッカニア族と3人の能力

これら3人の共通点は何を意味するのでしょうか。全ての鍵を握るのは「太陽の神ニカ」です。

まず、ニカの血を受け継いで生まれた種族が「バッカニア族」、「バッカニア族」という旧世界の人間をモデルに作られたのが「ヒトヒトの実」であると考えられます。

そのため、「ルフィ」「ボニー」「チョッパー」の体型と能力が似ているのです。

ちなみに、ボニーの「特殊な種族」発言の際、両脇にいたのもルフィとチョッパーであり、チョッパーはわざわざ「特殊な種族??」と聞き返しているのも非常に意味深です。

ボニー「父は言ってた 自分は特殊な種族だって だから何だ!? 実験を強要していい理由にはならねェ!!」
ルフィ「そらそうだ!!!」
チョッパー「特殊な種族??」

引用:ワンピース105巻1064話

さらに、チョッパーの変形を見ていくと、「バッカニア族」について、より面白いことがわかります。

チョッパーの変形と人類の進化

チョッパーは「ランブルボール」で「ヒトヒトの実」の変形の波長を狂わせ「7段変形」することができます。それらは、バッカニア族の血統因子に眠る「進化の可能性」であると考えることができます。

チョッパーの変形と種族

  • 怪物強化 → 巨人族
  • 毛皮強化 → ミンク族
  • 脚力強化 → 足長族
  • ベビジジーチョッパー → 小人族

特に、モンスターポイントでは「巨人族サイズ」に、ベビジジーチョッパーは手のひらに乗るほどの「小人族サイズ」になります。

このチョッパーの特質は、大きな身体を持つ「バッカニア族」から「小人族」のような種族が生まれるのかという疑問を解決します。

「バッカニア族」が「ニカの血」を受け継いでいるとすれば、ニカとは子供サイズにも巨人サイズにもなれる「自由なゴムの体」の持ち主であるので、進化の過程で小さい種族が生まれる可能性があるというわけです。

このチョッパーの変形が「ヒトヒトの実」によって得た「バッカニア族」の血統因子の特徴であり、それゆえに、様々な形態へ変化できるのではないでしょうか。

まとめ:チョッパーの「ヒトヒトの実」とバッカニア族

今回は、「ルフィ」「ボニー」「チョッパー」の体型と能力の共通点から、それらが全て「バッカニア族」に関係する可能性を考察しました。

この考察のまとめ

  1. 「バッカニア族」はニカの血を受け継ぐ種族である。
  2. 「ヒトヒトの実」は「バッカニア族」を元に作られた。
  3. チョッパーの変形はバッカニア族の「進化の可能性」である。

なお、「バッカニア全種族起源説」については以下に詳しく考察しています。

バッカニア族は太陽の神ニカ直系の「旧人類」である|ワンピース1096話ネタバレ注意
バッカニア族は太陽の神ニカ直系の「旧人類」である|ワンピース1096話ネタバレ注意
バーソロミュー・くまの種族「バッカニア族」とは何か。最新話で明らかになった情報から、バッカニア族が「太陽の神ニカ」の血を引く「全人類の祖先」である可能性を考察します。ワンピース最新話1096話ネタバレ注意。

この考察へのコメント  7

  1. 確かに言われてみればボニーって「年齢を操作できる能力」の持ち主ってだけで
    悪魔の実を食べてるかどうか不明だった
    チョッパーの7段変形が各種族につながるとか考えてもみなかった・・・

    最終章に入って主さんの考察がバンバン出てきて
    しかも毎回「ええっ?」「うそ?」「マジ?」みたいな内容なので
    ホント楽しみにしてますw

  2. この3人
    よく一緒に描かれることも多いですからね
    何ありそうです

    仮にバッカニアの血があったとして
    副作用で老化があるのが気になります
    なぜなんでしょう

  3. ボニーの歪んだ未来という技が
    自身をバッカニアの血統因子をより強く
    表現した姿なのではないかと思います

    なのでこの共通点は間違いないと思います
    ワンピース世界にはこの姿の人種が
    たくさんいるので、それらも元を辿れば同じなのかなと思いますが、そこは不明ですね

    ボニーの悪魔の実の能力は年齢操作ではなく
    過去、未来などを一時的に具現化、体験させるものみたいですね

  4. 神木さんのユーチューブからこのブログを知りました!とても面白いです。

    ユーチューブは始めないんですか?

  5. バッカニアには海賊という意味があるそうなので
    ワンピース世界の海賊の起源もバッカニア族なのかも知れませんね
    ということは海賊や海賊王になるという意味もなんとなくだった今までと違って具体的に見えてくるような
    なんとなくだけどウルージさんも関係ありそう!?

  6. 107巻のSBSでボニーが「トシトシの実」という悪魔の実を食べてることが判明しましたね
    そのうち本編でも描くそうですが
    この考察に変化はあるかな?

  7. 全ての種族の祖先がバッカニア族(旧時代の人間)で
    枝分かれし、その一部だった天竜人の一族がバッカニア族自体を滅ぼし
    大陸を分け、生き残りのバッカニア族の血を薄めて行くことで
    新たな種族が生まれていったわけですね。
    自分たちより弱く、支配できる種族は残し、奴隷にしていったと

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