ボニークローン説…「青玉鱗」の治療方法はオルガノイドの技術を使用したボニーの人造人間化か…ベガパンクとバーソロミュー・くまの間の取引とは。ワンピース1099話へ向けた考察です。最新話ネタバレ注意。

くまの「サイボーグ化」とボニーの治療

ボニーの治療とくまの能力

ソルベ王国の回想でくまが人々の痛みを引き受けるシーンが印象的に描かれていました。

だとすれば、くまは「ニキュニキュの実」の能力により「ボニーの病気を全て引き受けて自身はサイボーグとなった」という未来が考えられます。

ただし、「ニキュニキュの実」の能力で病気を取り出すことができたならば、たとえ自身が命を失うとしても、ベガパンクと会う以前にくまは娘の身代わりとなったはずです。

だとすれば、くまがベガパンクのもとを訪ねた理由が他にあると考えます。それこそがベガパンクでなければならない理由「クローン技術」の利用であったのではないでしょうか。

クローン技術とボニーの治療

ボニーの病気は遺伝性か

ボニーは「青玉鱗」をジニーから受け継ぎました。もしも、この病気が遺伝性のものだとしたら、一時的に病気を取り除いても根本的な解決にはならないと考えます。

ボニーを治療するには血統因子から全て入れ替える必要があったのではないでしょうか。

「青玉鱗」が遺伝性の病気である可能性については以下に詳しく考察しています。

ボニーの「青玉鱗」は天竜人に受け継がれる病気か?|ワンピース1098話ネタバレ注意
ボニーの「青玉鱗」は天竜人に受け継がれる病気か?|ワンピース1098話ネタバレ注意
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よって、くまは娘の治療のため「クローン開発」へ参加したと考えられます。

「人造人間」と「クローン」の違い

少なくとも24年以上前の「MADS時代」にベガパンクは「クローン技術」を成功させています。

それから20年近く経った後にくまが「クローン開発」へ参加した理由は何でしょうか。

「クローン成功体1号」であるステューシーはミスバッキンから生まれたクローンであると考えられます。

よって、人間から生まれたクローンです。白ひげのクローンであると考察しているウィーブルも同じです。

一方、ベガパンクがくまの血統因子を利用して作った「パシフィスタ」は培養液の中で作られた「人造人間」であると考えます。

この違いは「サンジ兄弟」と「ジェルマの兵士」との違いです。

ジェルマ複製兵
尾田 栄一郎「ONE PIECE」84巻840話/集英社

ヨンジ「サンジ 人間は…作れるんだ!!(中略)こいつらは全員…!! たった数名の優れた兵士達の”コピー”!! “複製兵”だ…!! 勿論そんな事は本人達は知らねェがな……!!」

引用:ワンピース84巻840話

サンジら兄弟は「血統因子の操作」をされていますが、母ソラから生まれた「人間」です。

一方、ジェルマのクローン兵は培養液の中で作られた「人造人間」です。

クローンステューシー人間から生まれる
人造人間パシフィスタ培養液の中で育つ

「複製兵」の開発はMADS解散後のジャッジの成果ですが、エッグヘッド編でベガパンクもまた「オルガノイド」を作り出しているので、人間を一から作ることに成功していると言えます。

ベガパンクの技術「オルガノイド」
尾田 栄一郎「ONE PIECE」106巻1075話/集英社

アトラス「ここにあるのは“人工臓器(オルガノイド)” 医学の未来に不可欠な技術だ!!

引用:ワンピース106巻1075話

くまが参加した「クローン開発」とはこの「人造人間開発」であると考えられます。

また、ベガパンクが研究している「人工臓器(オルガノイド)」について、アトラスが「医学の未来に不可欠な技術」としていることからも「オルガノイド」の技術がボニーの治療に使用された可能性が高いのではないでしょうか。

よって、ボニーの身体は単なる「クローン」ではなく、ベガパンクにより作り出された「人造人間」だったと考えられます。

「人造人間」に「魂」はあるか

「人造人間」と「魂」

ワンピースの世界では「大切にされた物に魂が宿る」という思想があります。

したがって、母親の体内で育った胎児には「魂」が宿ると考えます。

サンジら兄弟は意図的に感情を持たないように操作されましたが、母ソラが劇薬を飲んだことにより、サンジだけが感情を持っています。

レイジュ「あなたが失敗作な筈がない 母さんの命懸けの抵抗で守られた”感情”を持って生まれて来た子 それがあなた…サンジ!! だからあなたは誰よりも優しいのよ!!!」85巻852話

引用:ワンピース巻話

一方、培養液の中で育った「人造人間」には「魂」がないと考えられ、ジェルマのクローン兵も「感情」はなくプログラムで動いています。

ベガパンクが作り出したセラフィムも「わずかに自己判断できる”人格”」しか持っていません。

ワンピース世界における「魂」

ボニーが「人造人間」であったとすると、ボニーに「感情」はないのでしょうか。

ここで重要になるのが、ベガパンクとくまの会話です。

ワンピース「魂の重さ」
尾田 栄一郎「ONE PIECE」106巻1067話/集英社

ベガパンク「”西の海”のある学者がこう言った 人は死後21gの質量を失うと…!! つまりそれが人の”魂の重さ”じゃと 実に面白い!! “魂”は存在している それだけは確かじゃ!!」

引用:ワンピース106巻1072話

前回までにボニーの治療にはクローンへの「記憶の移植」が行われると考察してきました。くまの「ニキュニキュの実」の能力で可能であると考えられます。

しかし、ブルックの例により「記憶」が「魂」とセットであるとすると、くまはオリジナルのボニーから「魂」を弾き出し、クローンの体へと移したのではないでしょうか。

この方法であれば、ボニーは健康な体を手に入れ、サンジと同じように母らもらった「魂」を引き継ぎ「感情」を持つ「人間」となれると考えられます。

くまの記憶を見て泣き崩れたボニーですが、翌日には笑顔を見せています。ボニーの出生は衝撃的な過去でありながら救いも残されている筈です。

次回はボニーの「新しい体」を作る血統因子について考察します。

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