SSG新兵器セラフィムの正体を徹底考察。新型パシフィスタ「セラフィム」の強さとサイズを考察し、王下七武海とルナーリア族の血統因子を利用したクローン技術の謎に迫ります。最新1059話ネタバレ注意。
CONTENTS
新型パシフィスタ「セラフィム」とは
ワンピース1059話で登場したSSGの新兵器である新型パシフィスタ「セラフィム」。その意外な外見に多くの読者が衝撃を受けたのではないでしょうか。
SSGの新兵器セラフィムの特徴
- ルナーリア族の特徴+元七武海の幼少期
- 瞳に星(ハンコック型)
- 手からレーザーを放つ
- ルナーリア族の防御力
- 巨大サイズ
新型パシフィスタ「セラフィム」を作った「SSG」とは、海軍特殊科学班「Special Science Group」の略です。
王下七武海制度の撤廃と共に話題に挙がった組織であり、Dr.ベガパンクが関わっています。
新型パシフィスタ「セラフィム」の強さは?
セラフィムの強さと世界の勢力図
SSGの新兵器については、957話の時点で海軍大将の藤虎が以下のような発言をしています。
藤虎「後は『SSG』を信じようや きっと世界の勢力図は………大きく変わる……!!」
藤虎の言う「世界の勢力図」とは、「海軍本部」「四皇」「王下七武海」というグランドラインの三大勢力のバランスを指しています。
これまでは、大海賊「四皇」にぶつける勢力として「海軍本部」と「王下七武海」が協力することでバランスを保っていました。
しかし、七武海制度の撤廃により、海軍は四皇と王下七武海を敵に回すことになり、海軍に新しく加わった勢力がSSGの新兵器「セラフィム」ということになります。
三大勢力のバランス
これまで:海軍本部+七武海=四皇
制度撤廃後:海軍本部+セラフィム=四皇+七武海
よって、この数式から単純計算しても「セラフィム」の威力は「七武海×2」となり、海軍の見込みが正しければ、SSGの新兵器「セラフィム」は少なくとも元七武海の2倍以上の強さを持つと考えられます。
ベガパンクの研究から見る「セラフィム」の正体とは
セラフィムとクローン技術
前回考察では、これまでのベガパンクの研究の傾向、過去に作り出した兵器などから、SSGの新兵器はクローン技術を利用したパシフィスタの完成形であると考察しました。
研究内容 | 軍艦・戦艦・兵器に関する研究 |
---|---|
悪魔の実の能力の伝達条件の解明 | |
無生物に悪魔の実を食べさせる新技術の開発 | |
サイボーグ技術の研究 | |
血統因子の発見 | |
人体の巨大化に関する研究 | |
製造 | 土暖房システム(未完成) |
サイボーグアニマル | |
人間兵器「パシフィスタ」 | |
人工生物「竜」 | |
人造悪魔の実(失敗作) |
ベガパンクの功績はいくつかありますが、中でも特に重要視されているのが、「生物の血統因子の発見」です。
ヨンジ「その時ベガパンクが成した偉業こそ 生物の『血統因子』の発見…!! こいつは一歩間違うと神の領域に達する いわば『生命の設計図』の発見だった
『世界政府』はこれを危険視してベガパンクを逮捕…!! 研究チームは解散…!! いや…政府に買収された
──だが父は政府の手から逃れ 一人この『ジェルマ』で研究を続けた 『命』の…“コピー”と“改造”の研究を」
その技術の先にあるのが「人間兵器パシフィスタ」です。
そして、1059話で描かれたセラフィムの外観から、旧パシフィスタの能力に加え、ルアナーリア族と七武海の血統因子を掛け合わせていると推測できます。
SSGはこれらの血統因子をどこで入手したのでしょうか。
ルナーリア族については、1035話のキングの回想にてパンクハザードでの耐久実験の様子が描かれています。
カイドウ「こりゃあ政府は手離せねェな…『ルナーリア族』か 見たぞお前の耐久実験」
同じ場にいたカイドウの血統因子から後に「人工悪魔の実」が作られているので、この時点で世界政府はルナーリア族キングの血統因子も入手していたと考えられます。
また、1059話で登場したセラフィムは63巻SBSに描かれたハンコックとミホークの幼少期にそっくりでした。
そして、このSBSで描かれたのがちょうど頂上戦争に参加した七武海メンバーであるので、今後登場するセラフィムは頂上戦争時の七武海メンバーである可能性が高いのではないでしょうか。
だとすると、政府は頂上戦争時に七武海が海軍本部に招集された際、血統因子を採取した可能性があります。
新型パシフィスタ「セラフィム」の防御力とルナーリア族
旧パシフィスタとセラフィムの違い
1059話に登場したセラフィムは掌からビームを放っており、くま型パシフィスタ同様、クローン技術で作られた生物でありながら、一部サイボーグ化されていると考えられます。
それでは、「旧パシフィスタ」と「セラフィム」の違いは何なのでしょうか。
先ほど、セラフィムは「旧パシフィスタ」+「ルナーリア」+「七武海」としました。よって、旧パシフィスタとセラフィムの違いは、追加された2つの血統因子によるものと考えられます。
セラフィムとルナーリア族の血統因子
セラフィムの外観がルナーリア族と同じであることから、セラフィムにはルナーリアの特性が加わっていると考えられます。
項目 | ルナーリア族の詳細 |
---|---|
外見 | 黒い羽根、白髪、褐色の肌、背中の炎が特徴 |
体質 | 炎を生み出し、体や武器に纏わせることが可能 |
あらゆる環境下で生存できる | |
背中の炎が燃えている間はダメージを受けない | |
炎が消えると防御力が落ちるが、移動速度が上がる |
先ほど引用したカイドウのセリフから、世界政府はルナーリア族の高い耐久性に注目していることが分かります。
ルナーリア族は「あらゆる環境下で生存できる」とされ、特に背中の炎が燃えている間はダメージを受けないという特質を持ちます。
1059話で登場したセラフィムについても黒ひげ海賊団の攻撃が効かず、サンダーソニアも「カスリ傷一つつかない」と発言しています。
旧型パシフィスタは鋼鉄以上の硬度を持つとされながら、傷つけることが可能であったので、ルナーリア族の血統因子による高い防御力が最大の変化であると言えます。
セラフィムがルナーリア族の体質を受け継いでいるとすれば、ゾオン系能力者の攻撃が効かないだけでなく「あらゆる環境下で生存できる」という特性から、ロギア系能力者の攻撃も無効となる可能性があります。
セラフィムと七武海の血統因子
セラフィムにの外観が元七武海ミホークとハンコックの幼少期に似ていることから、ルナーリア族だけでなく、元七武海の血統因子も加わっていると考えられます。
特にミホーク型セラフィムは、ミホークと同じく剣で戦い、飛ぶ斬撃によってアマゾン・リリーの岩山を切り裂いて見せました。
これら全てが血統因子のみから来るとは考えづらいですが、戦闘方法はセラフィムに受け継がれていると考えられます。
一方、ハンコック型のセラフィムについては、ハンコックの戦闘が「メロメロの実」の能力によるものであることから、ハンコックの血統因子を使用することにあまりメリットがないように思えます。
となると気になるのは、セラフィムに「悪魔の実」の能力が再現されているかという点です。
セラフィムは悪魔の実を再現できるか
セラフィムを作り出したDr.ベガパンクは「悪魔の実」の研究にも力を入れている人物です。
過去にはカイドウの血統因子から「ウオウオの実モデル”青龍”」を作り出しており、悪魔の実を再現できる技術はあるようです。
ただし、血統因子の抽出という点から考えると「ゾオン系悪魔の実」以外の能力も複製可能であるかについては、現時点では判断できません。
頂上戦争時の七武海メンバーは全てパラミシア系能力者であるので、それすら複製可能であるとなるとかなりの脅威になるはずです。
ちなみに、その可能性が1059話に描かれています。
黒ひげはなぜか、ハンコックの「メロメロの実」を求めてアマゾン・リリーに侵入しました。
セラフィムが対四皇のための勢力である以上、「能力者狩り」を行う黒ひげ海賊団に対抗するためには、やはり、悪魔の実を再現する必要があると考えられます。
そして、「メロメロの実」を求める黒ひげに対し、ハンコックは以下のように発言しています。
黒ひげ「お前の”能力” 手に入れたかったんだがなァ!!!」
ハンコック「フン!! この能力はわらわの美しさあってこそ!!」
「自分に見惚れた者」を石化させるという「メロメロの実」の能力は、ハンコックの容姿がなければ効果がないという発言です。
裏を返せば、ハンコックの血統因子を持つセラフィムであれば、「メロメロの実」の能力を使いこなせるということになります。これこそがハンコックの血統因子を追加した意味である可能性があります。
SSG新兵器「セラフィム」はなぜ子どもなのか
新型パシフィスタ「セラフィム」と対峙した黒ひげも子供であることに驚いていましたが、なぜセラフィムは子供の姿なのでしょうか。
頂上戦争で登場したパシフィスタは、元となったバーソロミュー全て成人サイズのくまと同じでした。
同じくクローン兵ジェルマの軍隊は5年かけて20歳の兵士を作っていたので、成長速度は人間の4倍という事になります。
プロトタイプが作られた頂上戦争時から「セラフィム」を製造し始めたとすると、2年で8歳程度となり、ちょうど1059話に登場したセラフィムの外見に相当します。
新型セラフィム2年で8歳程度
ちなみに、くま型のパシフィスタ製造時には、海軍の側に年齢を操作できるジュエリー・ボニーが関わっていた可能性があるので、ボニーの能力によって製造期間は短縮されていたのかもしれません。
そして、セラフィムはまだ成長過程にあるということになり、さらにパワーアップすると考えられます。
新型パシフィスタ「セラフィム」の大きさは?
ミホーク型セラフィムが黒ひげに接近しているコマを見ると、背丈は身長344cmの黒ひげより少し小さめです。
黒ひげ「くそ…!! パシフィスタがガキィ〜!!! コイツでけェ……!!!」
黒ひげの発言がセラフィムのサイズを指しているとすると、見た目は子供でありながら、自身と変わらない大きさであることに驚いていると取れます。
この体格は既にミホークの198cm以上なので、ルナーリア族キングの血統因子が影響しているのかもしれません。
だとすると、最終的にセラフィムが成人となった際には、キングと同程度の600cmを超える身長になる可能性があります。
ただし、ワンピース世界にはさらに大きな種族も存在します。特に黒ひげ海賊団には桁違いの大きさを持つサンファン・ウルフの存在も。
だとすると、セラフィムは「でけェ」と驚く程の大きさでもなく、黒ひげは見た目の大きさの他に何かを感じ取ったのでしょうか。
新型パシフィスタ「セラフィム」の名前の由来は?
最後に、「セラフィム」という名前の由来についても考察します。
「セラフィム」とは天使の階級の1つであり、9つある階級のうち最上級の天使を指します。
上級天使 | 熾天使 セラフィム |
---|---|
智天使 ケルビム | |
座天使 スローンズ | |
中級天使 | 主天使 ドミニオンズ |
力天使 ヴァーチュース | |
能天使 パワーズ | |
下級天使 | 権天使 プリンシパリティーズ |
大天使 アークエンシェル | |
天使 エンジェル |
セラフィムは天使のうち最も神に近い存在であり、神への愛と情熱で体に炎を纏うとされ、宗教画では「赤い羽の天使」として描かれます。
この部分はルナーリア族と太陽の神ニカとの関係や、ルナーリア族に関係するであろうサンジが愛や情熱で発火するという部分と重ねられるかもしれません。
このサイトではルナーリア族と旧約聖書の関係に注目しています。
今回、ルナーリア族に関係する新型パシフィスタに旧約聖書由来の天使の名がつけられたことには何らかの意味があると考えます。この部分については、後日詳しく考察する予定です。
旧約聖書とルナーリア族に関するこれまでの考察は以下です。興味のある方はこちらもどうぞ。
ルフィが麦わら大海賊団を率いて最後の戦いを挑むとき
おそらくは巨人族も仲間に含まれるわけで
海軍側にそれに対抗する力がないとなぁ・・・
というところでキング並みのサイズと強力な武器を持つ
セラフィム軍団の登場というわけですね
ホーク型セラフィムが黒ひげに接近しているコマを見ると、背丈は身長344cmの黒ひげより少し小さめです。
↑なぜ足が地についた攻撃をしている前提なのだろうか、セラフィムが飛び込んで攻撃してきたとも考えられるのに
黒ひげ「くそ…!! パシフィスタがガキィ〜!!! コイツでけェ……!!!」
↑この発言を鑑みてのことなのでしょうが…
顔の大きさが同じくらい
コメントをどうぞ