イムのモデルは北極星の化身「太一」か。世界政府と古代中国思想第二弾として考察します。ワンピース1110話追記あり。
イム様のモデル「太一」とは
前回考察にて、世界政府は古代中国思想がベースになっているとしました。
主な根拠は以下です。
- 「五老星」が「五行思想」と関係する
- 海軍大将が「五行思想」の派生「干支」の名前を持つ
- 世界政府のシンボルが「五行思想」に関連する
詳しくは前回考察をご覧ください。
そして、世界政府が「五行思想」を元にしているとすれば、その中心となる存在こそがイム様の正体であるとしました。
「五行思想」の中心であり、古代中国の最高神といえば北極星の化身「太一」です。
太一とは嵐や洪水などの「災害を司る神」とされ、漢の武帝が「不老不死」になるために崇めたとされており、イム様のイメージとも合致します。
そして、この「太一」を補佐する「五神」が五老星のモデルであると考察しました。
「太一(たいいつ)」とは、日本人にはあまり馴染みのない名前かもしれませんが、実は日本の歴史にも関わる非常に重要な存在です。
イムのモデル「太一」と「天照大神」
「太一」は北極星の化身であり、「天皇大帝」と同一視される存在です。
「天皇大帝」とは日本の「天皇」の称号の起源であるともされています。
つまり、「天皇」は太陽神「天照大神」を祖神としながら、同時に「北極星」への信仰が隠されているということになります。
太陽神「天照大神」に古代中国の宇宙神「太一」がとりこまれている状態とみることができます。
ワンピースにおける「空白の100年」は、日本の歴史における「空白の4世紀」をモデルとしていることは明らかです。
そしてこの時代の日本に「五行思想」が取り入れられ、日本の古代信仰である「太陽信仰」が古代中国の思想と習合したと考えられています。
このサイトでは、「空白の100年」に古代信仰である「太陽の神ニカ」の存在が消され、イム様や五老星など「青色の星」以外からきた存在が神になり代わったと考察しています。
ワンピース世界の地軸と北極星
エッグヘッド編では「太陽の神ニカ」の重要性が語られ、ベガパンクの「星」に関する名前、そして「五老星」が集結しており、「太陽」と「星」が強調されています。
「太陽の神ニカ」と敵対する「イム」が北極星の化身だとすると、両者は以下の関係となります。
そして、いずれルフィが起こす「夜明け」とともに消えるのが北極星の化身「イム」と「五老星」となるのではないでしょうか。
ちなみに、現実世界の天の北極には「りゅう座」と呼ばれる星座があります。
この「りゅう座」を中国では「天龍座」と表すので、「天竜人」の名前もまた、北極星からきている可能性があります。
さらに、「りゅう座」は以下のようなイラストで表されます。
どことなく、イム様のシルエットと似ています。
さらに、はるか昔の「北極星」はこと座の「ベガ」です。エッグヘッド編で「北極星」イム様の正体を暴く大きな役割がベガパンクに与えられているのではないでしょうか。
追記:最新話1110話タイトル「降星」の意味
ワンピース最新話に「イム北極星説」に関する重大なタイトルがつけられました。
ワンピース1110話タイトル「降星」
このタイトルは「五老星」が地上に降りてきたことを表していますが、同時にイム様の正体を表す非常に重要なタイトルであると考えられます。
1110話のタイトル「降星」とは明らかに「降星伝説」を指しています。
「降星伝説」とは、弘法大師が修行中に呪文を唱えると天から「北斗七星」が降ってきたという伝説です。
これは北極星を崇める「妙見信仰」に繋がる伝説であり、「妙見菩薩」こそ、このサイトでイム様の正体であると考察している「太一」と同じ存在を指します。
全ての五老星の能力が描かれた回にこのタイトルがつけられたことは非常に大きな意味を持つと考えられます。
また、「北斗七星」が落ちてくるとは北極点の移動を意味するので、ワンピースで昔から言われる「世界がひっくり返る」=「ポールシフト説」にも繋がるかもしれません。
地軸の傾きが尾田先生のメモ通り23.5度で北極が「北の海」にあるとしたら
1109話時点の青色の星はこんな感じ
フーシャ村が朝でW7が夜は
南の海が朝でマリージョアが夜はどちらかが間違い?マリージョアが暗いのは別の理由かも pic.twitter.com/hrXaZ3W8Iz
— 考古学ワンピース考察Aya🤠 (@KoukogakuOp) 2024年3月20日
世界政府と古代中国思想の関係については以下に詳しく考察しています。