ワンピース905話で語られたベガパンクが完成させた「すげェモン」の正体とは?ベガパンクの業績から今後登場する海軍特殊科学班SSGの新兵器についてワポメタルの伏線をもとに考察する。

Dr.ベガパンクが完成させた「すげェモン」の正体とは

Dr.ベガパンクの新兵器に関する藤虎の発言

ワンピース905話にて藤虎と緑牛の会話に気になる発言がありました。

緑牛「どうだったベガパンクのおっさんは」
藤虎「―えェ見えやしねェんですが すげェモンが完成してやした」
緑牛「ほう…つまり?」
藤虎「”王下七武海”はもう要らねェ………!!!」
ワンピース90巻905話

藤虎が見たというベガパンクが完成させた「すげェモン」とは一体何なのでしょうか。

藤虎が「”王下七武海”はもう要らねェ」と言っていることから、王下七武海の勢力に匹敵する威力を持つ何かであることは間違いないでしょう。

「王下七武海」とは

世界政府によって公認された7人の海賊。海賊や未開の地への海賊行為が特別に許される代わりに、収穫の一部を政府に納めることが義務づけられている。「海軍本部」「四皇」と並ぶ「グランドライン」三大勢力の1つ。現七武海はミホーク、くま、ハンコック、バギー、ウィーブル。

王下七武海ベガパンクが完成させたもの

そもそも、王下七武海制度とは海賊たちへの抑止力、特に四皇への対抗勢力として機能し、ワンピース世界のバランスを保っていました。

ワンピース世界の三大勢力の均衡については、レヴェリーでの王下七武海制度撤廃の決定後、海軍上層部も不安視している様子が窺えます。

ブランニュー「今後はこの『四皇』達に『七武海』という戦力を向けられなくなります!! 毒を抜く事だけが正しい判断だったのかどうかは今後の海軍特殊科学班『SSG』の働き如何」ワンピース957話

そこで登場するのが海軍特殊科学班「SSG」という組織。

ベガパンクが完成させた「すげェモン」と海軍特殊科学班「SSG」の働きが、共に王下七武海撤廃後の抑止力を担うということなので、ここで語られている「何か」はイコールと考えて良いでしょう。

また、科学班が完成させた何らかの抑止力であることから、この考察では「兵器」としておきます。

ベガパンクが完成させた兵器海軍特殊科学班「SSG」が開発した兵器

だとすれば、この海軍特殊科学班「SSG」のリーダーがDr.ベガパンクであり、例の「すげェモン」を完成させたということになりそうです。

ワンピース世界の勢力図の変化!海軍特殊科学班「SSG」は何を開発したのか

「ベガパンクが完成させた何か」の正体を知る藤虎も海軍特殊科学班「SSG」について次のように発言しています。

藤虎「後は『SSG』を信じやしょうや きっと世界の勢力図は………大きく変わる……!!」ワンピース957話

藤虎の言葉からワンピース世界の勢力図の変化を表すと次のようになります。

これまで:海軍本部 & 七武海四皇
制度撤廃後:海軍本部 &「新勢力」四皇七武海

よって、海軍特殊科学班「SSG」の完成させた兵器とは、これまでの王下七武海制度による抑止力をさらに上回るほどの威力を持つと考えられます。

その正体はDr.ベガパンクが「完成させた」とあるので、これまでのベガパンクの研究内容に新兵器の正体を探る伏線がありそうです。

ベガパンクの研究分野から海軍特殊科学班「SSG」新兵器の正体を考察

Dr.ベガパンクの研究内容

それでは、Dr.ベガパンクという人物について振り返っておきましょう。

Dr.ベガパンクとは

海軍科学班のトップであり「世界最大の頭脳を持つ男」と呼ばれる天才科学者。悪魔の実に関する研究やサイボーグ技術を研究し、人間兵器「パシフィスタ」や人工生物「竜」などを製作。その科学技術は「これから人類が500年かけて到達する域にいる」と言われている。

さらに、Dr.ベガパンクの研究分野としてワンピース本編に描かれているのが以下です。

    Dr.ベガパンクの研究

  • 軍艦・戦艦・兵器に関する研究
  • 悪魔の実の能力の伝達条件の解明
  • 無生物に悪魔の実を食べさせる新技術の開発
  • サイボーグ技術の研究
  • 血統因子の発見
  • 人体の巨大化に関する研究

これらの研究により、これまでにDr.ベガパンクが開発したものについてもまとめておきます。

  • 土暖房システム(未完成)
  • サイボーグアニマル
  • 人間兵器「パシフィスタ」
  • 人工生物「竜」
  • 人造悪魔の実(失敗作)

これらベガパンクの研究内容から、海軍特殊科学班「SSG」の完成させた何かの正体を考察してみましょう。

Dr.ベガパンクが完成させた兵器とは

ベガパンクは軍の科学者として、軍艦や兵器の研究をしているようですが、実際にベガパンクが作り出した物や故郷バルジモアでの研究の跡を見る限り、その興味は人体や細胞などに向けられ、特にサイボーグアニマルやパシフィスタ、人工生物など、「サイボーグ技術」を駆使した何かに拘っているように見えます。

だとすれば、海軍特殊科学班「SSG」の完成させた新兵器もまた、単なる兵器ではなくサイボーグのような人工生物という形を取っていると考えられます。

また、ベガパンクの研究分野としては、初期のワンピースで悪魔の実の研究、特に「物に悪魔の実を食べさせる技術」が強調され、パンクハザードでは人造悪魔の実の失敗作も登場しているので、SSGの新兵器もまた悪魔の実の能力を持つ何かである可能性が非常に高いです。

さらに、ホールケーキ編ではベガパンクとヴィンスモーク・ジャッジがかつて無法な研究チームに所属し、共に兵器の研究をしていたことが明かされました。

ヨンジ「その時ベガパンクが成した偉業こそ 生物の『血統因子』の発見…!! こいつは一歩間違うと神の領域に達する いわば『生命の設計図』の発見だった 『世界政府』はこれを危険視してベガパンクを逮捕…!! 研究チームは解散…!! いや…政府に買収された ──だが父は政府の手から逃れ 一人この『ジェルマ』で研究を続けた 『命』の…“コピー”と“改造”の研究を」

引用:ワンピース84巻840話

このタイミングで再度ベガパンクと「血統因子」に関する情報が描かれたということは、今後登場する「SSGが完成させた何か」にこの「血統因子」やクローン技術が利用されているという伏線と見てよいいでしょう。

Dr.ベガパンクの研究内容から考えられるSSGの新兵器の正体

  • サイボーグのような人工生物
  • 悪魔の実の能力を持つ何か
  • 「血統因子」やクローン技術が利用されている

Dr.ベガパンクについては以下に詳しく考察しています。

【ワンピース考察】ベガパンクの正体とオハラの全知の樹|ワンピース1061話ネタバレ注意
【ワンピース考察】ベガパンクの正体とオハラの全知の樹|ワンピース1061話ネタバレ注意
ベガパンクの正体考察。エネルの扉絵に登場したカラクリ島ツキミ博士、月の古代都市との関係から謎の男ベガパンクの正体を考察します。ワンピース1061話追記あり。

SSGの新兵器とは新型パシフィスタであるか

パシフィスタと頂上戦争の伏線

「サイボーグ」「悪魔の実」「クローン技術」とくれば、頂上戦争で活躍した人間兵器パシフィスタが思い浮かぶでしょう。

藤虎によると「すげェモンが完成してやした」とあるので、SSGの新兵器とは「プロトタイプ」として頂上戦争に使用されたパシフィスタの完成形ということであれば流れとしては自然です。

以前の記事で「巨大な戦い編」は「頂上戦争編」とリンクすると考察しました。ならば、頂上戦争編に登場したパシフィスタと対応するのが今回のSSGの新兵器ということになるでしょう。

頂上戦争編:パシフィスタ登場
 |対応
巨大な戦い編:SSGの新兵器登場

しかし、SSGの完成させた新兵器について「パシフィスタ」を匂わせるような表現は今のところ描かれていません。

藤虎の反応から、たとえSSGの完成させた新兵器がパシフィスタの技術の延長にあったとしても、ベガパンクによる最新の研究成果を組み込んだ全く新しい形の兵器である可能性が高いと考えられます。

Dr.ベガパンクの新兵器に「ワポメタル」は使用されるのか

「ワポメタル」とSSGの新兵器

頂上戦争時になかった技術であり、ベガパンクと関係のある技術として、もう一つ取り上げて起きたいのはワポルの発見した「新合金ワポメタル」です。

ワポメタルとは

扉絵シリーズ「ワポルの雑食バンザイ」で登場した形状記憶合金。ワポルが「バクバク工場」でおもちゃを作っている時に偶然生み出され、ワポルはその財で「悪ブラックドラム王国」を築いた。

この「ワポメタル」を用いた兵器として登場したのが、フランキーの開発した巨大ロボ「フランキー将軍」です。

フランキー「まだ見ぬ天才ベガパンク!! おれはあんたの昔の夢を!! 形状記憶合金『ワポメタル』の導入により実現したのだ!!!」
ワンピース64巻636話

このセリフから、フランキーはベガパンクの故郷バルジモアでの研究資料をもとに「フランキー将軍」を開発したことが分かります。

扉絵に描かれた「ワポメタル」とDr.ベガパンク

「ワポメタル」の名は28巻扉絵で登場しましたが、62巻613話の扉絵をよく見ると、「麦わらの一味完全復活」の記事が掲載されたニュース・クー右ページにも「ワポメタル」の文字とワポルが誰かと取引する様子が描かれています。

その後64巻635話の扉絵ではワポルを国王とする「悪ブラックドラム王国」が世界貴族に認定されたとあるので、この世界貴族認定の背景にはワポルと天竜人との間で「ワポメタル」が絡む取引があったと考えれます。

だとすれば政府の科学者であるベガパンクと「ワポメタル」が繋がる可能性があります。

「彼の悩みはいつもそうだが…頭の中の完成図に現実がついて来れないーそれを実体化する為の技術と資金がない」ワンピース60巻592話

「実体化するための技術と資金がない」ことが悩みであったベガパンク。「ワポメタル」という新素材と政府の後ろ盾を得て、ベガパンク自身も「ワポメタル」を使用して何かを作ったのではないでしょうか。

だとすれば、先ほどのフランキーのセリフにベガパンクの「昔の夢」とあることから、その何かとは、「フランキー将軍」のような巨大ロボである可能性があります。

「ワポメタル」という新しい物質を導入して、パシフィスタを超える強大なロボット、ここまでの考察と絡めるならば、単なるロボットではなく、クローン技術などを用いた人工生物であり、悪魔の実の能力を持ったものということになるでしょうか。

聖地マリージョアと人間兵器

以前の考察で、ドラム編と世界会議編の対応とワポルのセリフからマリージョアに「人間兵器」が存在すると考察しました。

ワポル「この中には当然 ありとあらゆる武器が揃えてあるわけだ!!! それらをこのおれが全て食い尽くし!! “バクバク食”で体の一部にした時!! 貴様らは世にも恐ろしい”人間兵器”を目の当たりにすることとなるのだ!!!」
ワンピース17巻150話

ドラム城の武器をバクバクの実の能力で食して、人間兵器になろうとしたワポルでしたが、武器庫の鍵をナミが盗んでいたことで、その計画は阻止されました。ドラム王国の過去編では人間兵器となったワポルが描かれています。

このワポルのセリフにある「人間兵器」が伏線であったとすると、後にワポルが生み出した「ワポメタル」は世界政府の手に渡り、ベガパンクによって何らかの人間兵器の材料となったと考えられるのです。

【ワンピース】ワポメタル使用の新兵器!?ベガパンクと海軍特殊科学班SSGとは?
【ワンピース】ワポメタル使用の新兵器!?ベガパンクと海軍特殊科学班SSGとは?
ワンピース905話ベガパンクが完成させた「すげェモン」の正体とは?ベガパンクの業績から海軍特殊科学班SSGの新兵器の正体についてワポメタルの伏線をもとに考察する。

さらに、今回のSSGの新兵器に「ワポメタル」が関わっているとすれば、956話「ビッグニュース」に描かれたワポルによるリーク情報はベガパンクとSSGに関するニュースであるという可能性も出てきます。

「ワポメタル」とジェルマ66のレイドスーツ

最後に「ワポメタル」とベガパンクに関する伏線をもう一つ。これまでのストーリーで登場した技術のうち、「ワポメタル」を使用したと考えれれるのがジェルマ66の「レイドスーツ」です。

「レイドスーツ」とはジェルマの科学として生み出された別名「形状記憶鎧」です。

ジェルマ王国国王のヴィンスモーク・ジャッジがかつてベガパンクと共に兵器の研究をしていたこと、そして、ワポルの悪ブラックドラム王国の背景にジェルマ王国と似た外観の城が描かれていることから、ジェルマとベガパンクだけでなく、ジェルマとワポルの間に繋がりを見出せます。

可能性としては、ワポルは政府のみならずジェルマとも取引をし、ジャッジはかつてのベガパンクとの研究を参考に形状記憶合金ワポメタルを用いて「レイドスーツ(形状記憶鎧)」を完成させたのではないでしょうか。

考察まとめ:Dr.ベガパンク&海軍特殊科学班SSGの新兵器の正体

ここまでの考察をまとめると、海軍特殊科学班SSGが完成させた新兵器の正体とは、以下のようなものと考えられます。

  • 王下七武海の勢力を上回る威力を持つ
  • サイボーグのような人工生物
  • 悪魔の実の能力を持つ
  • 「血統因子」やクローン技術が利用されている
  • ワポメタルを使用している

以上、海軍特殊科学班SSGの新兵器について考察しました。Dr.ベガパンクが完成させた「すげェモン」とは一体何なのでしょうか。アイディアのある方はコメント欄まで何でもどうぞ。

この考察へのコメント  2

  1. 完成形ってあるからプロトタイプだったくまの上位モデル的なやつだと思う

  2. もしかしてワポルの扉絵に出てきた科学者がベガパンクなのでわ!?

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