ベガパンクの正体考察。エネルの扉絵に登場したカラクリ島ツキミ博士、月の古代都市との関係から謎の男ベガパンクの正体を考察します。ワンピース1061話追記あり。
CONTENTS
政府の科学者Dr.ベガパンクとは
Dr.ベガパンクとは
海軍科学班のトップであり「世界最大の頭脳を持つ男」と呼ばれる天才科学者。悪魔の実に関する研究やサイボーグ技術を研究し、人間兵器「パシフィスタ」や人工生物「竜」などを製作。その科学技術は「これから人類が500年かけて到達する域にいる」と言われている。
時期 | ベガパンクに関する情報 |
---|---|
〜少年時代 | 未来国バルジモアに生まれる 人間の細胞の研究・兵器の発明 サイボーグアニマル製造 土暖房システム製造(未完成) |
21年以上前 | 無法な研究チーム「MADS」に所属 生物の「血統因子」を発見 研究チームが政府に買収される パンクハザードの研究所へ |
~4年前 | 人工悪魔の実を製造(失敗作) 人体の巨大化に関する研究 人工生物「ドラゴン13號」を製造 化学兵器の暴発事故が発生 |
2年前 | 悪魔の実の能力の伝達条件を解明 物に悪魔の実を食べさせる技術を確立 人間兵器パシフィスタ製造 バーソロミュー・くまの最後の改造 くまにサニー号死守の任務をプログラム |
現在 | 海軍特殊科学班「SSG」に所属 新型パシフィスタ「セラフィム」製造 |
ベガパンク率いる海軍特殊科学班SSGが開発した新兵器に関する考察は以下に移動しました。
ベガパンクとツキミ博士の技術は「月の人」の技術か
ベガパンクと月との接点
ベガパンクの故郷は「からくり島」にある「未来国バルジモア」です。
ベガパンクに関しては、数百年進んだ技術など、「未来」が強調されていますが、彼は未来から来た人物なのでしょうか。
しかし、ベガパンクに関する伏線を辿っていくと、その技術はむしろ、遥か昔の技術に由来することが分かります。
ベガパンクの名前が初めて登場したウォーターセブン編45巻433話には、エネルの扉絵シリーズ「エネルのスペース大作戦」が描かれていました。
この扉絵シリーズにはベガパンクの故郷と同じ「カラクリ島」という島が登場しており、ツキミ博士と呼ばれる人物がロボットを作っています。
ツキミ博士とは
バルジモア出身の科学者であり、「スペーシー」らロボットの製作者。趣味である月見の最中に月の爆発に驚いて団子を喉につまらせて死去した。
「からくり島」「カラクリ島」と表記は違うものの、2人が同じバルジモア出身であることから、ツキミ博士とベガパンクの間には密接な繋がりがあると考えられます。
ツキミ博士が生きた時代がいつかは分かりませんが、やはりベガパンクの研究と同じく、ワンピース世界の技術レベルより一段階先に進んでいます。
そして、ツキミ博士の作ったロボットは月の古代都市に眠っていたロボットとそっくりな外見をしていることから、両者には同じ技術が使用されていると見てよいでしょう。
だとすると、ツキミ博士とベガパンクの使用する技術は、未来の技術ではなく、月の人の技術を受け継いだものと考えられます。
ベガパンクと「巨大な王国」との関係
ベガパンクが「月の古代都市」と関係があるとすれば、気になるのが「巨大な王国」との関係です。
このサイトでは、青色の星に降り立った「月の人」は空白の100年に栄えた「巨大な王国」と密接な関係があるとしています。
巨大な王国が残した砕けぬ石「ポーネグリフ」の存在、それを作り出した光月家に「月」の文字が含まれていることなどが主な根拠です。
だとすれば、ここまで「月」と関係すると考察してきたベガパンクと「巨大な王国」との間にも何らかの繋がりがあると考えられます。
そこで気になるのが人間兵器「パシフィスタ」の名前の由来です。
シャボンディ諸島で「パシフィスタ」の名が明かされたシーンで、ロビンがその名に心当たりがあるような反応を見せています。
戦桃丸「『パシフィスタ』を一人造る為に軍艦一隻分の費用を投入してんだぜ!!」(中略)
ロビン「今…『平和主義者(パシフィスタ)』と……?」
人間兵器パシフィスタには「平和主義者」と漢字が充てられています。そして、「平和主義者」という言葉はドレスローザ編の以下のシーンにも登場します。
ピーカ「貴様の様な平和主義者では国は守れなかったという事実を忘れたか!!! 国とは”武力”だ 敵を滅せねェ奴が 王になる資格もない!!!」(中略)
リク・ドルド「殺人を犯さなければ生きてはいかんと言うのなら 私は進んで死を選ぶ!!! 殺戮国家に未来などない!!!!」
ピーカ「だから善人は歴史に名を残せない!! お前の様に死んでゆくからだ!!!」
このセリフが描かれた78巻778話の扉絵にポーネグリフが登場していること、「歴史に名を残せない」というセリフから、「平和主義者」とは巨大な王国に関するワードであると考えます。
よって、ベガパンクは「巨大な王国」の何らかの情報を持っており、人間兵器に「パシフィスタ」という名前をつけたのではないでしょうか。
ちなみに、ベガパンクが改造したバーソロミュー・くまも「巨大な王国」と関係していると考察しました。もしかしたら、くまの最後の改造前にベガパンクが約束を交わした件も巨大な王国繋がりの理由かもしれません。
ベガパンクは「頭」に秘密あり!?
ベガパンクの頭脳
パンクハザード編では、ベガパンクのシルエットが描かれました。
このシルエットがベガパンクのどの部分を表しているかは分かりませんが、奇妙に頭の大きなシルエットに見えます。
さらに、ベガパンクに関する情報もなぜか「頭」が強調されています。
まず、ベガパンクは「世界最大の頭脳を持つ男」と呼ばれています。
バーソロミュー・くま「政府の天才科学者Dr.ベガパンク 世界最大の頭脳を持つ男…!!! 奴の科学力はすでに…これから人類が500年かけて到達する域にいるといわれている」
一般に優れた頭脳を表す場合、「世界最高の頭脳」などと表現しますが、「世界最大の頭脳」という表現には違和感があります。
そして、ベガパンクの少年時代を知るバルジモアの住民も以下のように発言しています。
住民「ベガパンクは我が国の誇り いやその頭脳は今や人類の財産だ!!」(中略)
住民「彼の悩みはいつもそうだが…頭の中の完成図に現実がついて来れない−それを実体化する為の技術と資金がない」
少年時代の時点で、既にベガパンクが数百年先の進んだ技術を習得しているという点を考えても、1人の人間の成長過程で獲得した知識であるとは到底考えられません。
ベガパンクと考古学の聖地オハラ
ワンピース世界には、ベガパンクと同じく「世界最大」「人類の財産」と呼ばれるものがもう一つ登場しています。考古学の聖地オハラにある「全知の樹」です。
この「全知の樹」がベガパンクの正体を解く鍵であると考えます。
クローバー博士「知識とは即ち『過去』である!!! 樹齢五千年!!! この『全知の樹』に永きに渡り 世界中から運び込まれた膨大な量の文献の数々 これらは我々 全人類にとってかけがえのない財産である!!! 世界最大最古の『知識』を誇る図書館」
先ほど、ベガパンクの技術は過去から継承されたものであると考察しました。
そして、ベガパンクの頭脳が「全知の樹」と対応するならば、ベガパンンクの頭脳の秘密は、オハラの「全知の樹」のように、過去に生きた人物の頭脳を蓄積しているのではないかと考えられます。
ベガパンク世界最大の頭脳=人類の財産:過去の知識を蓄積
ベガパンクの頭でっかちなフォルムもまた「全知の樹」と同じです。
これらの共通点から、ベガパンクの正体とは過去の人物の知識を蓄積した「世界最大の頭脳」の持ち主であると考察します。
ベガパンクの「人格の移植」と不老手術
ベガパンクが過去の人物の知識を蓄積しているとして、そんなことが可能なのでしょうか。
ベガパンクが話題となったスリラーバーク編、パンクハザード編では精神をゾンビや他者に入れ換えるという「人格の移植」がテーマとなりました。
ベガパンクの技術を継承した「ジェルマ66」が登場したホールケーキアイランドでも、ビッグ・マムが「ソルソルの実」によって無機物に「人格」を与えています。
このことから、ベガパンクの正体にも「人格の移植」が関係していると考えます。
そして、ベガパンクが「人格の移植」の技術を確立しているとすれば、人格を失ったバーソロミュー・くまを元に戻すことが可能です。
その場合、くまの人格が一旦どこかに保管されている必要があります。
先ほど、ベガパンクと繋がりがあると考察した「ツキミ博士」は、人格を持つロボットを製造していました。
このことから、無機物に人格を与えることには成功しているようです。だとすれば、無機物に保管した人格を再び人間に戻すことも可能であると考えます。
これを行なっているのがベガパンク自身であるとすると、過去の人物の知識を蓄積することが可能です。
だとすると、ベガパンクとはある意味「不老」と呼べる存在であることになります。
このベガパンクの正体が、「不老手術」の秘密や「悪魔の実」、ワンピース世界の「人類創造」にも関係すると考えられますが、その点については次回以降考察します。
追記:ワンピース1061話「未来島エッグヘッド」にベガパンク登場
ワンピース最新1061話にて、ついにベガパンクが登場しました。なんと、その姿は女性でした。
ベガパンク「―で 誰が助けると言った? 海賊共……!!! わしァ政府に雇われた しがない”天才科学者” Dr.ベガパンクじゃ!!!」
ただし、これまでベガパンクは「世界最大の頭脳を持つ男」や「おっさん」と呼ばれていることから、性別は確実に男性であると考えられます。
さらに、無法な研究チーム「MADS」で若き日のヴィンスモーク・ジャッジと同僚であったことなどを踏まえると、年齢も若すぎるように感じます。
だとすれば、ワンピース1061話に登場したベガパンクが若い女性の姿をしている理由は何なのでしょうか。
それこそが、このサイトでこれまでに考察してきたベガパンクの正体と関係すると考えます。
このサイトでは、ベガパンクの正体は人格の移植によって、過去の知識を移植しながら生きている人物であると考察しています。よって、ワンピース1061話に登場した女性はベガパンクの人格を移植したサイボーグである可能性があります。
また、「しがない科学者」と自己紹介している点も意味深です。「しがない」とは「死がない」=不老の存在を指しているのではないでしょうか。
最新話で麦わらの一味がベガパンクのいる「エッグヘッド」に上陸したことから、今後、ベガパンクの謎が明かされると考えられます。ワンピース最終章のあらすじについては以下に詳しく書いています。
ベガパンクは宇宙から来た説
エネルが月に行ったとき頭長い科学者みたいのがいるし
あいつらの仲間だと思う
月見博士が月から来たならその生まれ変わりとか?
ベガパンクが巨大な王国の関係者なら、なんで政府に協力するんでしょうか。くまのように何か弱みを握られてるのかもしれませんね。善人かどうかもよく分からないですけど。
ここにきて世界最大のの脳の意味が…
世界最大の脳、ナンバー2と書かれていたことから、元のベガパンクの脳を切り分けていくつかの体に入れたうちの一体だったとか
上の説合ってると思います!
革命軍とかじゃなきゃ巨大な王国の情報は知らないはず
スパイとか?
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