ワンピース最新話957話で明らかとなった「ゴッドバレー事件」。その舞台となった島「ゴッドバレー」とワノ国の地形の共通点とは。なぜ、「ゴッドバレー」は消し去られたのか、「ゴッドバレー」には何があったのか、957話の情報を元に考察します。

ワンピース957話で描かれた「ゴッドバレー事件」とは

ワンピース957話に描かれた「ゴッドバレー事件」でロックス海賊団が壊滅した島「ゴッドバレー」ですが、いくつか謎が残ります。

センゴク「『ゴッドバレー』という島は現在地図にも記されていない−そして実際にゴッドバレーは跡形もなく消えているんだ 世界政府が隠したかった島が………消えてなくなった………」ワンピース957話

「ゴッドバレー事件」でロックス海賊団が海軍中将ガープと海賊ロジャーに敗れた後、ゴッドバレーは跡形もなく消滅し、地図にも記されず、海軍の一部にしか伝わっていない地であるようです。

「ゴッドバレー」について分かっていること

  • 現在地図に記されていない
  • 跡形もなく消えている
  • 政府が隠したかった島

今のところ謎だらけのロックス壊滅の地「ゴッドバレー」とはどのような島なのでしょうか。なぜ、消滅したのでしょうか。今回は「ゴッドバレー」の謎を考察します。

ワノ国の全体図と「ゴッドバレー」の地形の謎

まず、ワンピース957話に描かれた「ゴッドバレー」の地形から見ていきましょう。この形、見覚えがないでしょうか。

尾田 栄一郎「ONE PIECE」957話/集英社
尾田 栄一郎「ONE PIECE」954話/集英社

ワンピース754話で描かれたワノ国の全体図と似た形をしています。

似ているのは地形だけではありません。ワノ国の周辺は天候が悪く波が荒れていましたが、「ゴッドバレー」の周辺も雲が覆い、海が荒れています。

跡形もなく消されたはずの「ゴッドバレー」とワノ国の共通点は何を意味するのでしょうか。

ワノ国と「ゴッドバレー」に共通点があるとすれば、754話の最後に描かれたセンゴクのセリフにある「大物達はなぜこうも『ワノ国』に関わるのか」の答えとも繋がります。

そこで、「ゴッドバレー」についてワンピース957話に描かれた伏線を順に追いながらワノ国とゴッドバレーの共通点の謎を考察します。

ロックス壊滅の地「ゴッドバレー」には何が隠されているのか

ゴッドバレー事件に関わった人物

38年前に起きた「ゴッドバレー事件」の際、島にいたのは以下の人物達です。

  • 天竜人&奴隷
  • 海軍中将モンキー・D・ガープ
  • 海賊ゴール・D・ロジャー
  • 海賊ロックス・D・ジーベック
  • 他ロックス海賊団

38年前、ゴッドバレーにてロックス海賊団と天竜人の間に事件が起きた際、海軍中将ガープと海賊ロジャーはその地に偶然居合わせたといいます。

センゴク「『ゴッドバレー』にて”天竜人”とその奴隷達を守る為 そこに居合わせたガープとロジャーが手を組み『ロックス海賊団』を打ち破った事件!! それが『ゴッドバレー事件』だ」ワンピース957話

「そこに居合わせたガープとロジャー」とあるので、ゴッドバレーを訪れたロジャーをガープが追っていたと考えられます。

「居合わせた」ということは、ロジャーが「ゴッドバレー」を訪れていたのは天竜人とロックス海賊団の事件とは別の目的であると考えられます。

「ゴッドバレー」という名前から

さらに、「ゴッドバレー」という名前から考えてみましょう。957話で「GOD VALLEY」と表されているので、ゴッドバレーとは「神の谷」を意味します。

ワンピースの世界において「神」とは天竜人を指すので、「ゴッドバレー」の「ゴッド」が「神」=「天竜人」を意味するならば、天竜人に深い関わりがある島である可能性があります。

描かれた地図を見る限り、「ゴッドバレー」は聖地マリージョア内ではなく下界にある島なので、天竜人の居住地ではないとすると、天竜人に関連する何かが存在したのではないでしょうか。

ロックスの野望「世界の王」と「ゴッドバレー」

ロックス海賊団船長ロックス・D・ジーベックは「世界の王」になるという野望を持ち、数々の世界のタブーに触れる事件を起こしてきた人物です。

「世界の王」になるためには天竜人の支配する世界をひっくり返す必要がありますが、「ゴッドバレー」には天竜人の支配を終わらせて「世界の王」になるために必要な何かがあったと考えられます。

そうなると、世界をひっくり返そうとしていたロジャーもロックスと同じものを求めてゴッドバレーを訪れていたのかもしれません。

世界政府が隠したかったもの

「ゴッドバレー」は現在、地図にも記されておらず、島自体も跡形もなく消えているといいます。センゴクが言うように「世界政府が隠したかった島」であるために、「ゴッドバレー」は世界政府によって跡形もなく消されたのでしょう。

つまり、「ゴッドバレー」には世界政府が隠したい何かが存在していたということになります。

ゴッドバレーに隠されていたものの正体

ここまで考察してきた「ゴッドバレーに隠されていたもの」をまとめます。

  • 天竜人に関係するもの
  • 世界政府が隠したい何か
  • 世界の王になるために必要な何か
  • ロジャーが求めるもの

このうち、「天竜人」vs「Dの一族」という構図を考えるならば、上2つと下2つはそれぞれ相反する目的であることが分かります。

天竜人が隠したいものDの一族が求めるもの

つまり、「ゴッドバレー」には天竜人に関する不都合な何かが隠されており、それが暴かれることによって、天竜人の地位が脅かされる可能性があったために跡形もなく消されたと考えられます。

「天竜人が隠したい不都合な何か」とは何でしょうか。

ここから少し、過去の考察と合わせて考えてみます。この表現、実は以前の考察でも書きました。

まず、ワンピースの物語終盤に「空白の100年」の歴史が暴かれる。「空白の100年」とは800年前、「巨大な王国」を滅ぼした連合国が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」である。その歴史の暴露により、連合国王族の末裔である天竜人の権威が失墜し、世界中で反乱が起こる。

詳しくは以下のワンピース最終回考察に書いています。

ワンピース考察「巨大な戦い」は既に描かれている!古代兵器の用途とドレスローザ
ワンピース考察「巨大な戦い」は既に描かれている!古代兵器の用途とドレスローザ
未来に起こる世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」とは何か。ワンピース最終章「巨大な戦い編」についてドレスローザ編に描かれた伏線を読み解き、最終回考察「巨大な戦い編」として考察する。

957話のゴッドバレーに存在した「天竜人が隠したい不都合な何か」がこの考察と同じものを指しているとするならば、ゴッドバレーにあったものとは、天竜人が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」に関するものであり、「巨大な戦い」へとつながる何かであると考えられます。

ゴッドバレーにあったものとは、天竜人が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」に関するものであり、「巨大な戦い」へとつながる何かである

世界政府は古代兵器プルトンで「ゴッドバレー」を消し去った?

ゴッドバレー消滅とバスターコール

ここまで、「ゴッドバレー」が消滅した理由について見てきましたが、その「方法」についても見ておきましょう。

世界政府が隠蔽したい何かが「ゴッドバレー」に存在し、そのために「ゴッドバレー」が消し去られたとして、世界政府はどのような方法をとったのでしょうか。

これまでにもワンピース本編には「一つの島が消滅する」というストーリーは描かれてきました。その方法とは下の2つの島を消滅させた「バスターコール」です。

  • 司法島「エニエス・ロビー」
  • 考古学の聖地「オハラ」

特に、地図からも消された「オハラ」はゴッドバレーと共通しますが、バスターコールですら「島ごと跡形もなく消し去った」わけではなく、島自体は残っています。

ならば、考えられるのは「島一つ跡形もなく消しとばす」威力を持つ「古代兵器プルトン」が使用されたという可能性です。

ゴッドバレーと古代兵器プルトン

今回ロックス海賊団のメンバーとして金獅子のシキがその一員であったことが明かされましたが、ワンピース0巻にて、「エッド・ウォーの海戦」の際のロジャーとシキの会話はヒントとなるかもしれません。

かつて、ロックス海賊団に属し、ロックスと同じく「世界の支配」を目論んだ金獅子のシキが求めていたのは古代兵器でした。

金獅子のシキ「お前が在り処を知る”世界を滅ぼす兵器”と!!! おれの兵力!!! そして おれが長い月日を費やして立てた完璧な計画があれば 今すぐにでもこの世界を支配できる!!!」ワンピース0巻0話

だとすれば、「世界の王」を目指すロックスが求めていたのは古代兵器だったのではないか。そして、「世界をひっくり返す」ことを目指していたロジャーもまた、ゴッドバレー事件に勝利し、古代兵器の情報を得たのではないかと考えられます。

ただ、世界政府が古代兵器プルトンを使用したかについては、存在を匂わせてはいるものの、断定はできません。いくら世界政府といえど、島一つ消しとばすような事件をもみ消せるかどうかという問題があります。

ならば、「ゴッドバレー」が跡形もなく消されたという部分を疑ってみる必要があります。

「ゴッドバレー」は本当に跡形もなく消えたのか?ワノ国との関係は?

ゴッドバレー事件の謎

「ゴッドバレー」に関するセンゴクのセリフをもう一度見てみましょう。

海兵「その島には一体何があったんです!? 『ゴッドバレー』という地名を聞いたことがない」
センゴク「『ゴッドバレー』という島は現在地図にも記されていない−そして実際にゴッドバレーは跡形もなく消えているんだ 世界政府が隠したかった島が………消えてなくなった………」ワンピース957話

世界政府が兵器を使わず「ゴッドバレー」を消したとすれば、もともと「ゴッドバレー」という島は存在しなかったのではないかということです。

38年前に地図から消されたとは言え、海兵たちが「地名を聞いたことがない」というのは違和感があります。同じく地図から消された「オハラ」は一般人ですらその名を知っていました(41巻398話)。

さらに、もう一つ違和感のある表現があります。

センゴク「世界最強と呼ばれた”ロックス海賊団”がゴッドバレーという島で壊滅したとニュースが報じたのだ!!」ワンピース957話

センゴクは「”ロックス海賊団”がゴッドバレーという島で壊滅したとニュースが報じた」と説明しましたが、海軍は事件の詳細を知る当事者なので、「ニュースが報じた」ではなく、「ゴッドバレーで壊滅した」と言い切っていいはずです。

なぜ、「ニュースが報じた」という表現なのか。

ニュースでは「ロックスッ海賊団はゴッドバレーで壊滅した」と報じたが、実際には違う場所で壊滅したのではないか、そう、最初に見た「ゴッドバレー」と同じ地形の島「ワノ国」で。

尾田 栄一郎「ONE PIECE」957話/集英社
尾田 栄一郎「ONE PIECE」954話/集英社

つまり、ロックス海賊団が壊滅したのは「ゴッドバレー」ではなく「ワノ国」という名の島だった。しかし、「ワノ国」という名とその地に隠されたものを隠蔽したい世界政府が「ゴッドバレー」という名で事件を報じたという可能性があるのです。

ゴッドバレーとワノ国

ワンピース957話のラストはこうです。

センゴク「大物達はなぜこうも『ワノ国』に関わるのか 私にはとても偶然とは思えんのだサカズキ」ワンピース957話

センゴクのセリフの「大物達」とは白ひげ、ロジャー、赤髪、カイドウ、ビッグマムを指しているようですが、このうち赤髪以外の4人が「ゴッドバレー事件」の関係者です。

「ゴッドバレー事件」に関わった大物達がワノ国に関わる理由、それがロックス壊滅の地「ゴッドバレー=ワノ国」だとしたら…壊滅の地で再びロックスが復活するというシナリオなのかもしれません。

以上、ワンピース957話に描かれた情報から「ゴッドバレー」と「ワノ国」について書いてみました。感想や意見はコメント欄まで何でもどうぞ。

この考察へのコメント  8

  1. 確かにワノ国の形はまんまゴッドバレー

    でも天竜人との関係を考えると違うような

  2. センゴクの言葉は違和感だらけ本当はロックスについてもゴッドバレーについてもよく知らないんじゃないかな

    逆にサカズキは知ってて語らない感じでこっちも違和感

  3. 38年前のワノ国(=ゴッドバレー)なら錦えもん達も事件を知っているんだろうか

  4. 天竜人の服装がなんとなく和服感があり、五老星のハゲとるやつもワノ国感がある。ワノ国と天竜人の共通点はなにげにある。そして、ゴッドバレーが神の谷という意味でありワノ国も水の底には深い谷がある。なぜそこが海の上の土地なのに水で覆われてるのか、それは世界政府が深い谷の底にあるなにかを隠そうとして水で溢れさせているのではないだろうか。あくまで推測にすぎないが。

  5. まぢ

  6. ラフテルじゃないのかな

  7. ゆうてシャンクスもロジャー海賊団だったからゴットバレーに関わってるよな。

  8. 何故世界政府が隠したかった島に天竜人が直々に出向いていたのか気になりますね。
    皆さんは何の目的で「隠したい場所」に訪れますか?

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