空白の100年に何が起きたのか?イムとリリィそして巨大な王国のジョイボーイ…空白の100年の対立構造をまとめながら歴史の空白に起きた出来事について考察します。最新話1115話追記あり。
ワンピース最重要ワード「空白の100年」を考察
「空白の100年」に何が起きたのか。
「空白の100年」とは、ワンピースにおける最大の謎であり、「ひとつなぎの大秘宝」や「Dの一族」「古代兵器」にも繋がる最重要ワードの1つです。
「考古学ワンピース」というタイトルもこの謎を解き明かす為に立ち上げたといっても過言ではありません。
とはいえ、エッグヘッド編以降、「空白の100年」に関する新しい情報が次々登場しているので、一度まとめてみたいと思います。
この考察を読めば「空白の100年」の概要が分かります。
エッグヘッド編から読み始めた人でも大丈夫です。コアなファンの方はぜひ関連考察も読んでみてください。
なるべく分かりやすく解説していきます。
CONTENTS
「空白の100年」とは何か
「空白の100年」とは、ワンピース41巻ロビンの回想にて初めて登場した言葉です。
空白の100年とは
- 900年前から800年前にあたる100年間の歴史。
- 「ポーネグリフ」の解読で明らかになる。
- 世界政府が研究を禁じている。
そして、この「歴史の空白」を解き明かすことがロビンの夢です。
しかし、「空白の100年」に関する文献は失われており、その内容を知るには「歴史の本文(ポーネグリフ)」と呼ばれる石に刻まれた古代文字を解読する必要があります。
歴史の本文(ポーネグリフ)
世界中に約30個存在する歴史を記した石碑。決して砕けない石に歴史が刻まれており、古代文字の知識を持つ者にしか解読できない。800年前、ワノ国の光月家により作られた。
以下は「空白の100年」前後の歴史です。
年代 | 歴史 |
---|---|
4000年前 | アラバスタに「アルバーナ宮殿」建設 |
1100年以上前 | 「古代都市シャンドラ」が栄える(海円暦402年) |
1000年以上前 | 「象主(ズニーシャ)」誕生。 |
900年前 ~ 800年前 |
巨大な王国 vs 20の王国の連合軍 巨大な王国が「鉄の巨人」を作る 天月トキが生まれる ジョイボーイが人魚姫に謝罪文を記す |
800年前 | ワノ国「光月家」が「ポーネグリフ」を作る リリィが「ポーネグリフ」を世界にばら撒く 巨大な王国が連合国に敗北し滅亡 古代都市シャンドラが滅びる ネフェルタリ家以外の王族がマリージョアへ移住 20人の王が「世界政府」を創設 リリィ王女失踪 司法の島エニエス・ロビーが完成 |
それでは、「空白の100年」に一体何が起こったのでしょうか。現在までに「空白の100年」について分かっていることは以下の5つです。
「空白の100年」に起こった出来事
- 連合国と巨大な王国が戦う
- 巨大な王国が「鉄の巨人」を作る
- ジョイボーイの約束が果たされずに終わる
- 光月家が「ポーネグリフ」を作る
- 巨大な王国が敗北し滅亡する
このように、「空白の100年」に何が起きたのかについては、ほとんど明かされていません。
しかし、周辺の情報をつなぐことでおおよその対立構造を導き出すことができます。
重要なのは「対立した2つの勢力」と「ジョイボーイの約束」です。
「空白の100年」における2大勢力
「空白の100年」における勢力図
「空白の100年」とは「戦いの歴史」であるとされています。
シャカ「”空白の100年”とは……かつて存在した高度文明の”ある王国”と”20の王国”の戦いの歴史…戦いに勝った”20の王国”はその後『世界政府』を発足し 今の世界を作った…!!
-そして”ある王国”の思想を誰にも継がせない為 歴史からその全てを消し去った…」
よって、「空白の100年」の歴史を理解するうえで最も重要なのは2つの勢力の対立構造です。
1つ目の勢力は「20の王国の連合国」であり、空白の100年が明けた直後に「世界政府」を創設した勢力です。彼らの末裔が聖地マリージョアに住む世界貴族「天竜人」となっています。
一方、「連合国」に敗れ、歴史から消された勢力が「巨大な王国」です。
この2つの勢力について詳しく見ていきましょう。
巨大な王国とは
オハラの考古学者クローバー博士は「巨大な王国」の存在をつきとめました。
クローバー博士「遥か昔の文献と発見したいくつかの”歴史の本文(ポーネグリフ)”を読み解く事で我々はやがて一つの国の存在に気づいた……今はもう跡形もないが 文献の上に浮かび上がったのは ある巨大な王国の姿……!!」
引用:ワンピース41巻395話
かつてのワンピース世界には「巨大な王国」が栄え、「空白の100年」に滅びたと言います。「巨大な王国」に関する既出情報は以下です。
「巨大な王国」に関する既出情報
- 空白の100年以前の文献とポーネグリフ解読により判明
- 空白の100年に「20の王国の連合国」と敵対
- かつて強大な力を誇るも敵に敗れ滅亡し、現在は跡形もない
- ポーネグリフに歴史を刻み、ある「思想」を未来に託した
- 「古代兵器」の情報を持っていた
- 世界政府は王国の「存在」と「思想」を脅威に思っている
巨大な王国が敗北を悟って作ったのが「ポーネグリフ」であり、以下の国々に受け継がれていることから、ポーネグリフ所持国は「巨大な王国」と関係の深い国であったと推測できます。
また、ポーネグリフに登場する謎の人物「ジョイボーイ」を待つ国、彼に関係する「太陽の神ニカ」を信仰する国もまた「巨大な王国」関係国であったと考えられます。
地名 | 種族 | ポーネグリフ | ジョイボーイ信仰 |
---|---|---|---|
アラバスタ王国 | 人間 | ○ | 太陽マーク |
古代都市シャンドラ | 人間 | ○ | 太陽マーク |
魚人島リュウグウ王国 | 魚人・人魚族 | ○ | ○ |
モコモ公国 | ミンク族 | ○ | 夜明けを待つ |
ワノ国 | 人間 | ○ | ○ |
神の国 | ルナーリア族 | ? | ○ |
エルバフ | 巨人族 | ? | ○ |
ソルベ王国 | バッカニア族 | – | ○ |
海底遺跡(扉絵) | ? | ○ | – |
世界の王 | ネロナ家1 | – |
---|---|---|
五老星 | マーカス家2 | – |
ジェイガルシア家3 | – | |
トップマン家4 | – | |
イーザンバロン家5 | – | |
シェパード家6 | – | |
神の騎士団 | フィガーランド家7 | – |
マンマイヤー家8 | – | |
その他 | ドンキホーテ家9 | ドレスローザ王国 |
ロズワード聖の家系10 | – | |
ジャルマック聖の家系11 | – | |
ネフェルタリ家12 | アラバスタ王国 |
「巨大な王国」を滅ぼした連合国の王たちは、それまで治めていた国を去り「聖地マリージョア」に移住しました。
このうち出身国が判明しているのは、「ドレスローザ王国」のドン・キホーテ家と「アラバスタ王国」のネフェルタリ家のみです。
ドフラミンゴ「20の国の…20人の王が世界の中心に集い……一つの巨大な組織を作り上げたーそれが現在の”世界政府”だ…
『創造主』である王達は…それぞれの家族を引き連れ『聖地マリージョア』に住む事にした…『アラバスタ』のネフェルタリ家だけはそれを拒否し…正確には19の家族だが−
今もなお住み続け…世界に君臨するその…”創造主”の末裔達こそが…”天竜人”だ!!」
しかし、アラバスタ王国のネフェルタリ家だけは移住せずに地上に残りました。エッグヘッド編では、この王の名が「ネフェルタリ・D・リリィ」であったと明かされています。
よって、「アラバスタ王国」の立ち位置は非常に重要です。
そこで、空白の100年に実在した人物達についても振り返っておきましょう。
「空白の100年」に実在した3人の重要人物
ネロナ・イム
天竜人の最高位である五老星を従わせる真の最高権力者。最初の王の一人とされていることから800年前から生き続ける「不老」の存在と考えられている。
ネフェルタリ・D・リリィ
800年前のネフェルタリ家の女王。世界政府を作った「最初の20人」のうち唯一聖地移住を拒否し、「歴史の本文」を世界中に解放した人物。彼女が書いた手紙が代々ネフェルタリ家に受け継がれている。
以上が連合国側の人物です。続いて巨大な王国側の勢力も見ていきましょう。
ジョイボーイ
「空白の100年」に実在した人物。魚人島との約束を破ったことへの謝罪文を「歴史の本文」に記した。ラフテルに「莫大な宝」を残した人物。
人魚姫
800年前のリュウグウ王国王女。数百年に一人生まれるという「海王類と会話ができる伝説の人魚」であり、古代兵器「ポセイドン」の名を継ぐ存在。ジョイボーイが人魚姫に宛てた謝罪文を残している。
ズニーシャ
1000年以上生き続ける巨大な象であり、空白の100年におけるジョイボーイの仲間。背中にミンク族の国「モコモ公国」を乗せている。800年前に罪を犯し、ただ歩くことしか許されておらず、命令に従い続けている。
天月トキ
光月おでんの妻で、モモの助と日和の母。空白の100年が明ける800年前頃に生まれ、「トキトキの実」の能力により未来へ移動した人物。両親の出身である「ワノ国」を目指し、30年前におでんと出会った。
鉄の巨人
900年前に巨大な王国の技術によって作られ、200年前に聖地マリージョアを襲った。
以上が「空白の100年」における主な登場人物です。
このうち、「空白の100年」の鍵を握るのがジョイボーイであり、彼と彼に関連する人物が「何かに謝っている」ことが重要です。
その謝罪の理由が「ジョイボーイの約束」に関わると考えられます。次回は「ジョイボーイの約束」についてまとめます。
追記:最新話ワンピース1115話にて空白の100年の新情報
ワンピース最新話1115話に「空白の100年」前後の歴史に関する新しい情報が明かされました。以下、ネタバレにご注意ください。
ベガパンク「“空白の100年”の中で起きた”天変地異”によって…世界は一度海に沈んだのだ!!! 我々は今 かつての”大陸の断片”の上に暮らしておるのじゃ!!! 千年前の世界は今…見る影もなく海底に沈んでおる!!! 大昔…世界には我々の知る由もない いくつかの『大陸』があったたと考えられる」
ベガパンク「もし過去と何も変わらぬ世界なら…100年もの歴史を世界の記憶から消す事など不可能な事じゃが…くしくもこれなら腑に落ちる わずか100年間での海面上昇幅は実に…200m!!!」
ベガパンクによると、「巨大な王国」と「連合国」の間に起きた「巨大な戦い」において古代兵器が使用されたと言います。
その結果、世界の海面が200m上昇したことで、いくつかの大陸が海に沈んだと言います。
古代兵器については以下にまとめています。
神木さんの動画に声だけ出演させていただきました!
— 考古学ワンピース考察Aya🤠 (@KoukogakuOp) 2023年2月12日
九曜紋と五老星の関係についてブログより分かりやすくまとめてくださったのでぜひ↓↓↓https://t.co/XnBLJidDCC https://t.co/ltIEmhBeS5
戦いの結果沈んだのではなく、沈めようとした結果戦いが起こったと思うのですがどうでしょうか。
世界の環境汚染が進んで巨大な王国が星ごと浄化のために沈めようとした。
200mの深海では汚染は進みにくい。月に移住する計画もあったが実現できなかった。
他の国々は反発し止めようとしたが海面上昇は始まりジョイボーイは各地に記録を
残すために海賊となった。汚染された世界を海に沈めたので人魚姫に謝罪した。
面白い見方です。
古代兵器を作ったのも巨大な王国、「世界の破壊」という思想を持っていたのもジョイボーイ側だったとしたら、単に戦いの結果ではないと私も思います。
巨大な王国が滅びた原因が古代兵器を盗まれるもしくはうっかり自滅するのはしっくりこないんですよね
古代兵器で雨を降らし続けて海面を200m上昇させ、ポーネグリフを残しながらジョイボーイ達は旅をした。連合国は現状維持をするために臨時結束しジョイボーイを迎え打ったのならどちらが正義ということもない気がします。
ジョイボーイはリヴァースマウンテンから水先星島方向に進みノアで沈む世界の人々を運び、追手をまくために能力の覚醒者が島の環境や磁気の操作、ナギナギの実でカームベルトを作ったとしたら面白いです。
マリージョアで連合国と衝突しノアは沈没、ジョイボーイの残党は魚人島から前半の海へアラバスタや様々な島を通り双子岬へ到着し、世界一周を果たした。明言はされていませんがネプチューンがジョイボーイを偉大なる人物と言っていたので、この航路は偉大なる航路と呼ぶのがいいと思います。
この旅の内容や結末次第で笑い話にもできるかもと思いますが、そこは難しいですね。
200m上昇させたジョイボーイ、沈下は止められなかったが世界を支配した連合国で勝敗はついておらず戦いはまだ終わっていないとつながるのではないでしょうか。リヴァースマウンテンに何か仕掛けがあって海面を下げられるようになっており、深海に未知の島があると知ったルフィ達と現状維持したいイム様の戦いへと移っていくのではと考えます。
長文失礼しました。
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