かつて栄えた「巨大な王国」は北極の下に眠っている?巨大な王国のあった大陸の形状を「巨大な王国半球説」として考察します。最新話1117話までのネタバレ注意。

巨大な王国のモデルはアトランティス

ベガパンクにより「空白の100年」に世界が海に沈んだと明かされました。

ベガパンク「”空白の100年”の中で起きた”天変地異”によって…世界は一度海に沈んだのだ!!! 我々は今 かつての”大陸の断片”の上に暮らしておるのじゃ!!!」

引用:ワンピース1115話

ベガパンクによると100年間における海面上昇幅は200mであるとされ、現在の世界にある島は「かつての大陸の断片」であると言います。

だとすれば、空白の100年に存在した「巨大な王国」もまた、海底に沈んだ巨大な大陸の上にあったのではないでしょうか。

そこで、考えられるのは以下のような大陸です。

まず、「東の海」と「北の海」の境目にある「レッドライン」の上に大きな大陸があったと考えます。

その大陸はちょうど「リバースマウンテン」と「マリージョア」の中心に位置し、そこを中心に2つの同心円となる大陸があったと考えます。

外側にある大陸は現在のグランドラインの位置にあり、グランドラインの島々は沈んだ大陸の断片ということになります。

なぜ、東の海の大陸が円になるかというと、この形がまさしく「アトランティス」の外観であるからです。

ワンピース世界の詳細な地図は明かされていませんが、尾田先生のメモを見ると、ドーン王国のある「ヨツバ諸島」と同じ緯度上に大きな大陸があった形跡があります。

ワンピースの大陸
尾田 栄一郎「ONE PIECE magazine Vol.9」/集英社

グランドラインの島は「ワノ国」だった?

もう一つの大陸は現在のグランドライン上にあったと考えられます。

このサイトではワノ国は「輪の国」であると考察し、「ロングリングロングランド編」にそのヒントがあると考察してきました。

「ロングリング」という島の形状こそ、かつてのワノ国であったのではないでしょうか。

ロングリング島とワノ国
尾田 栄一郎「ONE PIECE」32巻305話/集英社

トンジット「この島はそもそも長いリング状の島なんだが 普段は海によって10の島に区切られている だが年に一度だけ潮が大きく引く日があり 島々はその日数時間の間だけ一つの島として本来の姿を取り戻す

引用:ワンピース32巻305話

グランドラインがかつて大きなリング状の大陸であったとすると、「ワノ国」はその大陸の一部であったことになります。

ラフテルで「世界の秘密」を知ったおでんが以下のように語っています。

光月おでん「あの日おれ達は世界の全てを知った(中略)『ワノ国』はかつて世界と接していたのだ

引用:ワンピース96巻967話

ここまでの考察を考慮すると、このセリフは全く別の意味を持つことになります。

つまり、ワノ国が「世界と接していた」とは、「鎖国」せず他国と交流していたという意味ではなく、物理的に「地続きの島」であったという意味なのではないでしょうか。

もしかすると、ワノ国とは沈んだいくつかの島をかき集めることによって形成した国なのかもしれません。

ポーネグリフはグランドラインの島に存在する

グランドラインが「巨大な王国」の一部であったという根拠は、ポーネグリフ所持国の位置にあります。

これまでに明らかとなっている「ポーネグリフ所持国」は全て「グランドライン上」の国です。

ワンピース半球説
ワンピース半球説

ポーネグリフとは「巨大な王国」が残したものであるので、王国と関係の深い友好国に託されたと考えられます。

よって、それらの国がグランドライン上にあるということは、巨大な王国がグランドラインの島と交流を持っていたと考えられるわけです。

ちなみに、ニカやジョイボーイの伝説が伝わる「ルナーリア族」と「エルバフ」の国もやはりグランドライン上にあります。

グランドライン上の連合国側勢力

そうなると矛盾が生じるのは、グランドライン上にありながら「連合国」側に組した「アラバスタ王国」と「ドレスローザ王国」の存在です。

アラバスタ王国については、連合国と敵対していた「Dの一族」であるので納得できます。

アラバスタ王国の「ネフェルタリ家」は地理的要因ゆえに「Dの一族」となったと考えられます。

アラバスタがかつて「文明国」とされたのも「巨大な王国」との密な繋がりを感じさせます。

また、ドレスローザの「ドンキホーテ家」もグランドライン上にある王国ですが、天竜人のなかでも異質な存在とされています。

ドフラミンゴの父ホーミング聖は「天竜人」の地位を捨て、ネフェルタリ家のように聖地マリージョア居住を拒否しました。

さらに、ドンキホーテ・ミョスガルド聖もまたオトヒメ王妃との交流で改心しました。

巨大な王国と「北の海」との関係は

ここまで、巨大な王国は「東の海」と「北の海」に存在していたと考察してきました。

「北の海」には巨大な王国の太陽信仰の跡と見られる「太陽十字」が複数描かれています。

これらは、「シャンドラ」と「ワノ国」に見られる「巨大な王国」の名残りであると考察しています。

まず、ドンキホーテ家が降りた「北の果て」にある世界政府非加盟国の地です。

ドフラミンゴと太陽十字
尾田 栄一郎「ONE PIECE」76巻763話/集英社

さらに、ローの出身地「フレバンス」とオペオペの実の取引が行われた「ミニオン島」にもそれぞれ「太陽十字」が描かれています。

フレバンスと太陽十字
尾田 栄一郎「ONE PIECE」76巻762話/集英社

「北の海」だけに巨大な王国に繋がる「太陽十字」が複数回描かれていることから、この地が「巨大な王国」の跡地であった可能性が高いと考えます。

「巨大な王国」と「太陽十字」について詳しく知りたい方は以下の考察をご覧ください。

世界政府マークの秘密!太陽十字とワノ国開国の意味|ワンピース最終章考察
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ワンピース1018話で明かされた「太陽の神ニカ」の正体と「世界の秘密」とは。ワンピース本編に描かれる「太陽十字」の伏線から世界政府が消したがる「空白の100年」の根幹について考察する。ワンピース最終章考察

まとめ:巨大な王国半球説

このサイトでは「D」の意味は「夜明け(DAWN)」を意味し、Dと関係の深い「巨大な王国」の名前は「ドーン王国」であると考察してきました。

ちなみに、Dの一族の出身地も「南の海」のポートガス家とハグワール家以外はこの考察で示した半球内にあります。

そして、ルフィの故郷である「ドーン島」は巨大な王国の中心地とした大陸の近くにあり、東の果てという最初に「夜明け」が起こる位置にあります。

さらに、巨大な王国の中心地がこの位置にあったとすると、この大陸は現在北極圏に位置します。

だとすると、かつての「巨大な王国」の中心地は現在、北極の氷の下に沈んでいるのかもしれません。

また、アトランティス大陸は島同士が橋で繋がっていましたが、ちょうどこの位置に「テキーラウルフ」があり、その地盤は凍っています。

そして、シャンクスは1巻1話の時点でドーン島の北を目指していました。

ルフィ「あと どれくらいこの村にいるの?」

シャンクス「そうだなァ この村を拠点に旅をして もう1年以上たつからな あと2・3回航海したら この村を離れてずっと北へ向かおうと思ってる

引用:ワンピース1巻1話

フーシャ村の北は「北極」のある「北の海」との境目。

シャンクスと言えば「北極」と「南極」についてバギーとケンカをしているシーンが描かれています。

ワンピース世界の「北極圏」には「巨大な王国」に関する何か大きな秘密が眠っているのではないでしょうか。

次回考察に続きます。

ワンピース世界に起きていると見られる「地殻移動」と「北極圏の変化」については以下に関連考察があります。

地殻移動説!世界が海に沈む理由と大地震の関係を考察|ワンピース1014話ネタバレ注意
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地殻移動説でワンピース世界が海に沈む理由が解明できる。ベガパンクの語る「世界の真実」と世界規模の地震の理由を考察します。ワンピース最新話1014話ネタバレ注意。

この考察へのコメント  1

  1. >その大陸はちょうど「リバースマウンテン」と「マリージョア」の中心に位置し
    「その大陸」というのは「03」の地図で中央よりやや左上にあり
    レッドラインの下にある円状の大陸のことでしょうか?
    それなら「中心に位置し」というより「中間に位置し」というほうがわかりやすいのでは?
    さらに言えば図に①②③のような記号が入ってるとわかりやすいかなと思いました
    ①円状の大陸
    ②モンキー家があるとされる環状の大陸
    ③グランドラインと重なる環状の大陸
    でしょうか?

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