「エッグヘッド事件」とは何か。エッグヘッド編に描かれた5つの伏線と共通するキーワードを元に、世界に思いもよらぬショックを与えるとされる「エッグヘッド事件」の結末について考察します。ワンピース連載再開までのネタバレを含みますのでご注意ください。
エッグヘッド事件の結末に繋がる重要ワードとは
エッグヘッド編の連載再開はいつ?
尾田先生の目の手術に伴い1ヶ月の休載となったワンピース。いよいよ連載再開日が近づいてきました。
休載期間 | 週刊少年ジャンプ2023年29号-32号 |
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連載再開 | 2023年7月18日(火)33号 |
ワンピース休載前には「海賊島ハチノス」における黒ひげ海賊団サイドのストーリーが描かれており、その後、サボの回想が描かれました。
よって、最後にエッグヘッド島内のストーリーが描かれたのは3月終盤に掲載されたワンピース1069話であり、連載再開後にエッグヘッド島内に戻るとすれば、実に4ヶ月近くの期間が経過していることになります。
そこで、連載再開までに押さえておくべきエッグヘッド編に描かれた全ての伏線を振り返り返ります。
エッグヘッド編に残されている伏線は、大きく分けて以下の5つです。
エッグヘッド編における伏線
- くま関連
- 古代エネルギー
- 技術関連
- MADS関連
- エッグヘッド事件
これら5つの伏線には、ある共通する「重要ワード」が隠されています。
そして、その重要ワードがエッグヘッド編の結末として起こる「エッグヘッド事件」に深く関係すると考えられます。
エッグヘッド事件とは
エッグヘッド島内の情報が最後に描かれた1069話にて、以下のような衝撃的なナレーションがつけられました。
「これが有名な『エッグヘッド事件』の前日の一部始終だが−−(中略)この翌日に迎える事件の”結末”は 世界に思いもよらぬ「衝撃(ショック)」を与える事となる」
この世界にショックを与える「エッグヘッド事件」とは一体どのような事件なのでしょうか。
「エッグヘッド事件」について判明している情報はこのナレーションのみですが、実はエッグヘッド編には事件に関する伏線が多数描かれています。
そのヒントこそが、先ほど挙げた5つの伏線に共通する「重要ワード」です。
今回はエッグヘッド編の伏線を振り返ることで、今後起こる「エッグヘッド事件」の内容に迫ります。
CONTENTS
バーソロミュー・くま関連の伏線
エッグヘッド編で最も多く描かれているのは、バーソロミュー・くまに関する伏線です。
バーソロミュー・くま関連の伏線
- バーソロミュー・くまの「特殊な種族」とは
- ベガパンクがボニーに渡さなければならないもの
- くまがマリージョアへ向かう理由
- くまを元に戻せない理由
- ボニーを傷つける「くまを改造した理由」
- 幼少期のくまが迫害された理由
これらは主にくまの「特殊な種族」に関する謎です。
ジンベエ「ベガパンクがくまの筋力潜在能力に惚れ込んでいた為に”身体改造”と”クローン開発”への参加を条件に”王下七武海”として海へ戻った男…!!」(中略)
ジュエリー・ボニー「父は言ってた 自分は特殊な種族だって」
くまの過去とは「特殊な種族」に深く関係するとみられ、くまの人生は「世界政府の犠牲そのもの」とされることから、これらがワンピース世界の最大の秘密へ繋がると考えられます。
ここで重要となるのは「種族」というキーワードです。
エッグヘッド事件は世界に思いもよらぬ「衝撃(ショック)」を与えると表現されています。これは明らかにバーソロミュー・くまの技「熊の衝撃(ウルススショック)」を暗示しています。
よって、「くまの特殊な種族」がエッグヘッド事件に深く関係するのですが、この点に関しては後ほど詳しく考察します。
バーソロミュー・くまに関する考察は以下に書いています。
巨大な王国の「古代エネルギー」に関する伏線
エッグヘッド編では「巨大な王国」に関する新しい情報が描かれました。
ただし、その情報とは主に「古代エネルギー」に関することであり、ベガパンク抹殺の理由もこれに関係しています。
「古代エネルギー」に関する伏線
- 伝説の鉄の巨人がマリージョアを襲った目的
- 政府が魚人島との交友を発表した理由
- 900年前に存在した「古代のエネルギー」とは
よって、エッグヘッド編の結末として起こる「エッグヘッド事件」に関係するのもこの「古代エネルギー」です。
ワンピース1086話では「古代エネルギー」に関わる「マザーフレイム」がイムの使用した兵器に関係することが判明しました。
イム様「ベガパンク が作ったという『マザーフレイム』を使いたい………!!」
サターン聖「確かに 試してみなければ アレが本物かどうかもわからない」
イムが「不老」であることや「古代兵器」との関係を踏まえると、この「古代エネルギー」に関係する兵器が「巨大な王国」を滅ぼした可能性があります。
また、この「古代エネルギー」が魚人族と関係することが仄めかされています。
ロビン「200年前……『魚人差別』に動きがあった年………」
さらに、22年前のオハラから文献を持ち出した巨人族と巨大な王国との関係に関する謎も残されています。
このように、エッグヘッド編では「巨大な王国」とワンピース世界の種族に焦点が当てられており、やはりここでも「種族」がキーとなりそうです。
「巨大な王国」と「古代エネルギー」に関する考察は以下をご覧ください。
エッグヘッドにおける技術関連の伏線
エッグヘッド編ではベガパンクが開発した様々な技術が描かれています。
技術関連の伏線
- 高圧グローブの使い道
- 自然系悪魔の実を複製できない理由
- ナミが残した「人工ダイヤ」
- 「人工臓器」の用途
特にエッグヘッド 編では、「悪魔の実」の正体に関する情報が明かされ始めました。
ベガパンク「”悪魔の実”とは……!! 誰かが望んだ『人の進化』の”可能性”である!!! ああなれたらいいな……!! こうなれたらいいな……!! 多岐に渡る人類の未来が”能力”である!!!」
そして、「悪魔の実」こそがワンピース世界の種族の起源に関わると考察しました。
「悪魔の実」研究の第一人者であるベガパンクですが、彼はまた「クローン技術」「人造人間」のスペシャリストでもあります。
だとすればやはり、「悪魔の実」と「人類の起源」には深い繋がりがあるのではないでしょうか。
鍵となるのは、ベガパンクが所長を務めた「平和研究所MADS」です。
平和研究所「MADS」とクローン技術に関する伏線
エッグヘッド編では「MADS」の過去が扉絵に描かれ、伏線も多数残されています。
「MADS」に関する伏線
- ステューシーがエッグヘッドに詳しい理由
- ステューシーの能力と羽
- 「クローン技術」の平和利用とは
- 白ひげ、バッキン、ウィーブルの関係は
このサイトでは、MADSは「ゴッドバレー事件」に関係すると考察してきました。
そしてワンピース1073話では、バッキンが「元ロックス海賊団」兼「MADS居候」であったことが明かされ、両者にやはり接点があったことが分かります。
また、エッグヘッド編では「ゴッドバレー事件」と「ロッキーポート事件」の関係者が海賊島「ハチノス」に集結しています。
以前、ゴッドバレー事件関係者の共通点から、事件は以下に関係すると考察しました。
ゴッドバレー事件関連
- イム様の秘密
- 古代兵器
- クローン技術
- ルナーリア族
「ゴッドバレー事件」にMADS所長ベガパンクが関わっていたとすれば、エッグヘッド編において、事件の詳細が描かれる可能性が高いと言えます。
そして、先ほどくまの「特殊な種族」がキーとなるとしたように、ベガパンクが開発した「セラフィム」に使用されているのも希少な種族「ルナーリア族」の血統因子です。
それらは、かつて神と呼ばれた「ルナーリア族」と現在の「世界の王」イム様に関わる重要な秘密です。
最大の伏線「エッグヘッド事件」とは
エッグヘッド編には他にもいくつかの伏線が描かれています。
その他のエッグヘッド伏線
- サニー号を降ろされたカリブーの動きは?
- 「フロンティアドーム」を解除した人物は
- 「エッグヘッド事件」とは
- ヨークが天竜人になりたい理由
- ヨークの次なる作戦とは
- ラボ内の壊してはいけない場所とは
- エッグヘッドへ向かった黒ひげ海賊団は誰か
中でも、最大の伏線が冒頭に挙げた「エッグヘッド事件」です。「エッグヘッド事件」に関するナレーションをもう一度引用します。
「これが有名な『エッグヘッド事件』の前日の一部始終だが−−(中略)この翌日に迎える事件の”結末”は 世界に思いもよらぬ「衝撃(ショック)」を与える事となる」
世界に思いもよらぬショックを与える「エッグヘッド事件」とはどのような事件なのでしょうか。
ワンピースが既に最終章に突入していることを考えると、頂上戦争を超えるとされる「巨大な戦い」へ繋がる事件であると考えてよいでしょう。
このサイトでは、「巨大な戦い」は「空白の100年」に関する秘密の暴露によって天竜人の権威が失墜することから始まると考察しています。
ここまでの伏線から考えると、その秘密とは「くまの種族」に端を発するワンピース世界の種族の起源ではないかと考えられます。
それらの情報はオハラの文献を読んだベガパンクによって「パンクレコーズ」に記録されており、研究所内「ルームNIKYU」には、特殊な種族である「くまの記憶」も保管されています。
「エッグヘッド事件」によって、これらの情報が世界に発信される可能性があります。
エッグヘッド事件が世界に与えるのが「衝撃(ショック)」と表現され、くまの技「熊の衝撃(ウルススショック)」と同じ漢字が与えられた理由もここにあるのではないでしょうか。
まとめ:エッグヘッド事件とワンピース世界の種族
今回は、エッグヘッド編に描かれた伏線をまとめました。
エッグヘッド編における伏線
- くま関連
- 古代エネルギー
- 技術関連
- MADS関連
- エッグヘッド事件とは
これら全てに共通するのが「ワンピース世界の種族」です。
実は「くまの特殊な種族」は、ワンピース世界の人類の起源に繋がると考えています。この点に関しては次回以降考察予定です。
「ワンピース世界の種族」については以下に詳しく考察していますので、興味のある方はこちらもどうぞ。
エッグヘッド編の伏線一覧
くま関連 歴史関連 MADS関連
話数 | 伏線 |
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1064話 | バーソロミュー・くまの「特殊な種族」とは |
1065話 | サニー号を降ろされたカリブーの動きは? |
1067話 | 伝説の鉄の巨人がマリージョアを襲った目的 |
1067話 | 政府が魚人島との交友を発表した理由 |
1067話 | 900年前に存在した「古代のエネルギー」とは |
1067話 | ベガパンクがボニーに渡さなければならないもの |
1068話 | ステューシーがエッグヘッドに詳しい理由 |
1070話 | 自然系悪魔の実を複製できない理由 |
1071話 | 「フロンティアドーム」を解除した人物は |
1071話 | くまがマリージョアへ向かう理由は |
1071話 | くまを元に戻せない理由とは |
1072話 | ボニーを傷つけるくまを改造した理由 |
1072話 | ステューシーの能力と羽 |
1072話 | 「クローン技術」の平和利用とは |
1073話 | 白ひげ、バッキン、ウィーブルの関係は |
1074話 | 幼少期のくまが迫害された理由 |
1075話 | ナミが残した「人工ダイヤ」 |
1075話 | 「人工臓器」の用途 |
1078話 | エッグヘッド事件とは |
1078話 | ヨークが天竜人になりたい理由 |
1079話 | ラボ内の壊してはいけない場所とは |
1079話 | ヨークの次なる作戦とは |
1079話 | エッグヘッドへ向かった黒ひげ海賊団は誰か |
話数 | 伏線 |
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1061話 | 音信不通のドレークの現在 |
1066話 | 巨人族が「オハラの文献」を守った理由 |
1066話 | エルバフにあるオハラの文献の現在とポーネグリフ |
1066話 | ハグワール・D・サウロの現在は |
1080話 | ティーチが「黒ひげ王国」を作りたい理由 |
1080話 | ゲッコー・モリアの現在は? |
1081話 | ヒノキズの男とは |
1081話 | 黒ひげ海賊団に加入したクザンの目的は |
1081話 | ローの現在とハートの海賊団の生死 |