ゴットバレー事件に関わるイム様の秘密とは…前回に引き続き、ロックス海賊団の共通点からゴッドバレー事件に関して「クローン技術」とイム様について考察します。ワンピース1072話追記。
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ゴッドバレーとはイム様の秘密を握る島である
ゴッドバレー事件とイム様
前回、ゴッドバレーとはイム様の秘密という世界の禁忌に関わる島であるとし、ゴッドバレー事件に「マリージョアの国宝」が関わっていると考察しました。
今回は前回に続き、「ゴッドバレー事件」でロックス海賊団が握った「イム様の秘密」に焦点を当てて考察します。
結論から言ってしまうと、ゴッドバレーには「クローン製造施設」があり、イム様のクローンが作られていたと考察しています。
かなり突拍子もない考察のように思えるかもしれませんが、前回と同様に元ロックス海賊団メンバーの共通点とゴッドバレー事件に関する情報を照らし合わせて考えると納得してもらえるのではないかと思います。
イム様の不老の秘密は「クローン技術」にあり
イム様と「マリージョアの国宝」
このサイトでは、イム様の正体は「空白の100年」以前から生きる「不老の存在」であると考察しています。
根拠はドレスローザ編におけるドフラミンゴの発言です。
ドフラミンゴ「おれが”聖地マリージョア”内部にある重大な「国宝」の事を知っているからだ!! それは存在自体が世界を揺るがす(中略)
―更にお前の”オペオペの実”の能力があの日おれの手中に入っていたら…マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた!!!」
このドフラミンゴの発言から、「マリージョアの国宝」を利用するには「不老」であることが条件であることがわかり、「イム様」を主語に以下のように言い換えることができます。
イム様不老であるので国宝を利用して世界の実権を握っている
よって、現在の世界の実権を握っているイム様は「不老の存在」であり、マリージョアの国宝に関係する人物であると考察しています。
イム様がワンピース本編に初めて登場したのは世界会議開催が描かれた90巻906話です。その直前にドフラミンゴが意味深な発言をしています。
ドフラミンゴ「来たのか?”上から”刺客が おれがマリージョアの秘密の「宝」の事を誰にもバラさねェ様に!! 口封じの殺し屋を送り込んで来たか!? フッフッフッフッ!! もうバレてもいいだろ…権力は足が早い すぐに腐っちまうモンさ…!!!」
このドフラミンゴの発言にイム様の正体に関する重要なヒントが隠されていると考えます。
「マリージョアの国宝」は世界の実権に関するものであるので、このセリフが世界の王「イム様」のことを指していると、「権力は足が早い」とは、権力の腐敗を表すと同時に文字通りの「腐敗」を表している可能性があります。
つまり、「すぐに腐る」とはイム様のことを表しており、イム様は「不老」の存在であるが「肉体」は滅びる可能性があるというわけです。
オペオペの実による「不老手術」
このサイトでは「不老手術」とは、オペオペの実の能力によって「肉体」と「魂」を切り離す手術であると考察しています。
肉体から切り離された「魂」が対象者の「記憶」を保持した状態で次の肉体に宿ることで「永遠の命」を得ることが可能となります。
イム様の「三重の目」は複数の「魂」が入った状態を表しているとし、同じく「三重の目」を持つ「ズニーシャ」やルフィの影が入れられたゾンビ「オーズ」などがイム様のヒントであるとしました。
だとすれば、イム様の肉体は普通の人間と同様に「腐る」が、自身の「クローン」を新しい「肉体」とし、魂とともに記憶を移植することで永遠の命を持つ存在であると考えられます。
ドフラミンゴが「マリージョアの国宝」について語ったシーンでも「オペオペの実」による「人格の移植」が話題となっていることがこの考察の根拠です。
そして、その「イム様のクローンを製造する施設」がゴッドバレーにあったのではないでしょうか。
さらに、ゴッドバレー事件と「クローン技術」の繋がりについて考察します。
元ロックス海賊団のメンバーはクローン技術に関係する
ロックス海賊団とクローン技術
前回、ロックス海賊団の元船員達が「対世界政府のための古代兵器を求めている」という共通点から、ゴッドバレー事件に「古代兵器」が関係していると考察しました。
さらに、元ロックス海賊団のメンバーは「科学力を求める」という共通点も持っています。
ロックス海賊団と科学技術
- カイドウ:シーザーの「SMILE」を利用
- マム:ジェルマの科学力を求める
- シキ:Dr.インディゴの「S.I.Q」を利用
よって、ロックス海賊団の元船員達は「古代兵器」を求めるという共通点だけでなく、「科学力」を重要視しているという点も共通しており、このことが「ゴッドバレー事件」と「クローン技術」を繋ぐと考えます。
ウィーブルは白ひげのクローンか
白ひげは科学力と無関係であるように見えますが、ある人物の存在を考えると科学との関係が見えてきます。
その人物とは、七武海の一人であり実の息子とされるエドワード・ウィーブルです。
海兵「”白ひげ”エドワード・ニューゲートの実の息子という肩書きは強力ですが 疑う者も多く……」
黄猿「ん〜まぁその真偽はこの際我々にはどうでもいい 血筋がどうあれ……確固たる価値が一つ…!! 奴は海賊として…圧倒的に強い…!!! まるで本当に白ひげの若い頃の様に……強さだけだけどねェ」(中略)
ミス・バッキン「”世界最強の海賊”白ひげの血を引いた実の息子はお前だけなんだよ!!!」
ウィーブルに関しては、「実の息子」であることについては疑わしいとされながら、かつての白ひげとの「外見」や「強さ」という共通点が強調されています。
つまり、ウィーブルは白ひげの「息子」ではないが、外見や身体能力を受け継ぐ白ひげの「クローン」である可能性があります。
この考察に関しては根拠が薄いですが、元ロックス海賊団とクローン技術、イム様の不老の秘密を考えると全てが繋がります。
そして、重要なのはウィーブルの母であるミス・バッキンがロックス海賊団にいた可能性が示されている点です。
マルコ「ウィーブルの母親バッキンは元海賊だ 三十何年前か…40年近く前にオヤジと同じ船に乗ってはいた筈だ…!!」
ウィーブルの母バッキンはちょうど「ゴッドバレー事件」が起きた時期(38年前)に白ひげと同じ船に乗っていたとされることから、元ロックス海賊団のメンバーであると考えてよいでしょう。
ちなみに、これまでウィーブルが登場したシーンは「ズニーシャ」登場話直前と「イム様」登場話の直後、さらに「ゴッドバレー事件」の情報が明かされた話の直前であることからもイム様の秘密に関係する人物である可能性が非常に高いです。
シャクヤクの若返りとクローン技術
もう一人、ロックス海賊団に関わる人物として、シャボンディ諸島編で登場した「シャッキー」こと「シャクヤク」についても考えてみます。
シャクヤクが元ロックス海賊団メンバーであった可能性についてはワンピース90巻SBSで仄めかされています。
D:「海賊」「40年前」「ガープ」こう来たらシャッキーを連想せずにはいられません。シャッキーと”ロックス”には何か関わりがあるのですか?
O:う…!! 40巻も前なのになんでそんな事覚えてんの? し…知らないっすよ! フ…フュー♪ フュー♪
そして、シャクヤクが元ロックス海賊団であったとすると、40年前にガープに追いかけられたのが「ゴッドバレー事件」であることになります。
シャクヤクが海賊をやめた時期が20代であると考えても、現在の年齢は60代以上となり、外見と年齢が合わず、ルフィも「オバハンいくつだ?」と訝しがっていました。
シャクヤク「昔ガープに追いかけられた事があるわ」
ルフィ「何で?」
ハチ「シャッキーは昔 海賊やってたんだ」
シャクヤク「もう40年も前に足を洗ったけどね」
ルフィ「オバハンいくつだ?」
シャクヤクが「ゴッドバレー事件」に関わっていた可能性、シャクヤクの外見の若さの違和感を考えると、シャクヤクについてもある可能性が考えられます。
シャクヤクはウィーブルと同じように「クローン技術」で作り出され、ウィーブルとは違いクローンの肉体に人格を移植して若返っている可能性です。
このシャクヤクの若返りの秘密とはまさに、これまでイム様の不老の秘密として考えてきた「クローン」+「人格の移植」と同じ方法です。
そして、シャクヤクが「ゴッドバレー事件」でクローンの体を得たとすれば、肉体の年齢は2年前の時点で36歳となり、外見と年齢に違和感がなくなります。
さらにこれを裏付ける根拠があります。ローのオペオペの実による「人格の移植」が描かれたワンピース68巻のコミックスそでに尾田先生が寄せたコメントです。
「『大人になんかなりたくないやいっ!!』ってキミは思いますか?まわりの大人が目指すべき対象でなかった場合、子供は食欲を失い、成長を拒否する。これを、有効利用するならアンチエイジングだね。ダメな大人が多ければ、そうなりたくない人達はずっと若くいられるかもしれない。」
パンクハザードでの「人格の移植」が中心となった68巻に尾田先生が「アンチエイジング」に関するコメントを載せていることから、「人格の移植」と「若返り」には関係があるというヒントであると考えます。
ゴッドバレーでイム様のクローンとして作られた人物とは
クローン技術と「神」
ここまで、ゴッドバレー事件に「クローン技術」が関係していると考察してきました。
ここで、ジェルマの「クローン技術」について語られた部分を引用します。
ヨンジ「ベガパンクが成した偉業こそ生物の『血統因子』の発見…!! こいつは一歩間違うと神の領域に達する いわば『生命の設計図』の発見だった 『世界政府』はこれを危険視してベガパンク を逮捕…!! 研究チームは解散…!! いや…政府に買収された」
クローンによって「人間を作る」という技術は「神の領域」であり、「神の谷」の意味を持つ「ゴッドバレー」の名前とも繋がります。
ちなみに、これまでにロックス海賊団の共通点として挙げた「古代兵器」「ルナーリア族」「クローン技術」の3つは全て「神」に関係します。
そして、ヨンジのセリフの直前に「イム様」と「クローン技術」を繋ぐ描写があります。
ジェルマのクローン兵のストック倉庫の入り口とイム様が麦わら帽子を見ていた部屋の入り口がよく似ており、「ガコン」「プシュー」という同じ擬音が描かれています。
イム様のクローンととシャンクス
このサイトでは、シャンクスの正体はイム様の血縁者であり、ゴッドバレー事件の孤児であると考察しています。
ここでの考察のように、ゴッドバレーに「クローン製造施設」があり、そこに赤ん坊が存在していたならば、その赤ん坊こそがイム様のクローンとして作られた存在である可能性が高いと言えます。
次回はイム様の正体とシャンクスについてさらに詳しく考察します。イム様のとシャンクスについては以下に考察しています。
さらに、「クローン技術」や「ルナーリア族」とはワンピース世界の人類創造にも深く関わっていると考えられます。次回以降、ルナーリア族と人類創造についても考察予定です。
(この記事はゴッドバレー事件考察を再編集したものです)
ワンピース1072話:ステューシーがバッキンのクローンと判明
1072話にて、ステューシーがバッキンのクローンであったことが判明しました。
ロックス海賊団ミス・バッキンガム・ステューシーの”複製人間(クローン)”
最新話では、これまで考察してきたようにバッキンが「ロックス海賊団」であったことが確定しました。
だとすれば、また一つゴッドバレーとクローン技術を繋ぐ情報が描かれたことになります。
このサイトでは、バッキンの息子ウィーブルが白ひげのクローンであると考察していますが、バッキンがクローン技術やMADSと関係があるならば、ウィーブルもまたクローンである可能性が高まったと言えます。
そして、もう一人ロックス海賊団関係者である可能性がある黒炭ひぐらし。
ワノ国回想に登場した黒炭ひぐらしが「マネマネの実」の能力によって変身した姿がステューシーに似ているとされてきました。
この女性が若き日のバッキンなのでしょうか。
#今週のワンピ
ミス・バッキン【76歳】
クローン製造がゴッドバレー事件なら
【当時38歳】38年後のクローンの肉体【38歳】
バッキンと現在のステューシーが同年齢に!!!黒炭ひぐらし(元ロックス海賊団?)の姿がバッキン!?
そしてウィーブル【35歳】シャッキー【64歳】!!!https://t.co/kzjysQAniL pic.twitter.com/vDUPqGKM4C
— 考古学ワンピース伏線考察 (@KoukogakuOp) 2023年1月22日
ステューシー考察では、ステューシーとシャクヤクはゴッドバレー事件で若返っていると考察しています。興味のある方はこちらもどうぞ。
ステューシーの若さがシャクヤクを彷彿とさせるとちまたでウワサですが
これもクローン技術ということなんですかね
ベガパンクはゴッドバレーで行われていたクローン技術の再現に成功してしまい
それが世界政府に狙われる原因の1つになった?
興味深い考察でした。
で、思ったのですが「世界の禁忌」=「クローン技術」だとすると、
イム様(または天竜人)のよりよい器を作るために、ロックス海賊団が騙されて集められ、
一時的に奴隷となったロックス海賊団を解放したのが、実はガープとロジャーだったとか。。
となると、ロックス海賊団の血統因子から生まれたクローンは世界に多く存在しているのか?!
黒ひげ、シャンクス、ヤマトとかもそうなるのか。。
クローンのバーゲンセールでなんか嫌ですがw
CP9クローンして最強の集団にしたいなー
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