イムの正体は「悪魔王サタン」か。五老星のいるパンゲア城に描かれた黒魔術の魔法陣、いたるところに散りばめられた「バフォメット」の伏線…世界政府と悪魔崇拝の密接な関係を考察します。最新話ワンピース1073話ネタバレ注意。

イム様の正体は「悪魔王サタン」か

五老星と悪魔王サタン

ワンピース最新話にて五老星の1人の名が明かされました。

世界最高権力「五老星」ジェイガルシア・サターン聖

引用:ワンピース1073話

「サターン」とは「土星」を意味すると考えられますが、もう一つ「Satan(悪魔)」を表している可能性があります。

サタンとは

地獄の長「悪魔」を意味する霊的存在であり、神の敵対者。

実は、この五老星と「悪魔」のイメージはワンピース原作のいたるところに描かれており、ワンピース世界の「重大な秘密」に関わる伏線となっています。

パンゲア城に「悪魔崇拝」の伏線あり

五老星と黒魔術

結論から言ってしまえば、ワンピース世界の王「イム様」の正体こそが「悪魔王サタン」であると考えます。

以下のシーンにその決定的な証拠が描かれています。

五老星の正体と黒魔術
尾田 栄一郎「ONE PIECE」54巻524話/集英社

「”悪魔”……!!! 本当に…黒魔術で召喚できた…」(中略)
悪魔王サタン様!! この願いが叶うのなら 我々全員!! この魂をあなたに売る覚悟!!!」54巻524話

引用:ワンピース巻話

これは、バーソロミュー・くまの能力によってブルックが飛ばされた「ナマクラ島」におけるシーンです。

この黒魔術のシーンがイム様にひれ伏す五老星の姿によく似ています。

虚の玉座とイム様の正体の考察
虚の玉座とイム様の正体の考察

さらに、黒魔術で使用されている正方形を二つ重ねたマークが五老星のいるパンゲア城「権力の間」の壁にも描かれているのです。

権力の間と悪魔崇拝
尾田 栄一郎「ONE PIECE」25巻233話/集英社

このことから、五老星は「サタニズム(悪魔崇拝)」のイメージを持ち、彼らが従うイム様が「悪魔王サタン」であると考えられます。

五老星と五芒星

「黒魔術」や「悪魔崇拝」とといえば、「デビルスター」と呼ばれる「逆五芒星」のマークが使用されます。

そして、イム様や五老星が「悪魔」のイメージを持つとすれば、「五老星」とは「五芒星」が由来である可能性が高いです。

悪魔崇拝と五老星
悪魔崇拝と五老星

ただし、ジャンプでは直接的な表現を避け、正方形を2つ重ねた形となっていると考えられます。

よって、ワンピース世界で「神」を自称する天竜人のトップは「悪魔」であり、世界がひっくり返る時、五老星は「逆五芒星=サタン」であるという秘密が暴かれるというわけです。

イム様はは両性具有の悪魔「バフォメット」か

地獄に仏

「イム様」と「悪魔」を繋ぐ伏線はまだまだあります。

「悪魔」は地獄に住むとされますが、ワンピースにおける地獄とは「インペルダウン」です。先ほど引用した「悪魔王サタン」のシーンもインペルダウン編開始と同時に描かれています。

そして、インペルダウン編には以下のタイトルがつけられています。

イム様と地獄とオカマ
尾田 栄一郎「ONE PIECE」55巻537話/集英社

タイトル「地獄に仏(オカマ)

引用:ワンピース55巻537話

以前、イム様は「仏」を意味していると考察したので、このタイトルはイム様が「地獄」にいることを暗示していると言えます。まさに地獄の悪魔です。

イム

イム様が初めて描かれた際にもやはり直前にインペルダウンのシーンが描かれています。

そして、ここでの「仏」とはオカマ王イワンコフを指しており、「仏」に「オカマ」とフリガナがつけられている点も重要です。

ヤギと悪魔

イム様が「悪魔」であり、「オカマ」のイメージを持つならば、その正体は両性具有の悪魔「バフォメット」なのではないでしょうか。バフォメットとは悪魔王サタンとも同一視される最も有名な悪魔です。

ワンピースとバフォメット
バフォメット

先ほど見た「逆五芒星」はサタニズムの象徴であり、中心にいるのがヴァフォメットです。

バフォメットは「ヤギ」の頭部を持つ悪魔として有名ですが、実はワンピースにおいても「ヤギ」は悪魔のイメージを持ちます。

尾田先生「人から何かを決められるなんてゴメンだね。生まれた時から”うさぎ年”!!? “山羊座”!!? 冗談じゃねー!!! そんな弱そうな動物イヤじゃ!! というわけで、変えます。

“人食い大うさぎ年” “アナコンダ丸飲みデビル山羊座”」

引用:ワンピース58巻そでコメント

このコメントから尾田先生が「ヤギ」に悪魔のイメージを持っていることがわかります。

そして、ワンピース58巻このコメントが寄せられた理由は、仏のセンゴクが初めて「大仏」の能力を使用したためであると考えられます。

仏のセンゴクと悪魔

元海軍元帥「仏のセンゴク」が連れている動物はヤギです。

ニカ考察でも取り挙げましたが、センゴクは前半の海における海軍のトップであり、後半の海の最大の敵「イム様」を暗示するキャラクターです。

センゴクヒトヒトの実の幻獣種モデル”大仏”≒イム
ルフィヒトヒトの実の幻獣種モデル”ニカ”

そのセンゴクの見た目がまさに「バフォメット」を表しています。

仏のセンゴクとバフォメット
f

センゴクの初登場は25巻234話であり、直前には初めて五老星が描かれ、先ほど示した「権力の間」のマークも描かれました。この時点で既に世界政府側に悪魔のイメージが描かれていたというわけです。

CP9と悪魔

「バフォメット」のイメージは、ルフィが初めて世界政府と戦った「W7&エニエス・ロビー編」にも描かれています。

政府の諜報機関CP9のイメージがまさに「バフォメット」です。

ルッチとバフォメット
尾田 栄一郎「ONE PIECE」366巻343話/集英社

ロブルッチの仮面はバフォメットの頭部に似ており、目はイム様と同じく「三重の赤い瞳」です。

ロブ・ルッチの名前は「Rob(奪う)Lucci(光)」で「光を奪う」の意味ではないかとSBSで指摘されていました(42巻SBS)。

尾田先生は否定されていますが、サタンの堕落前の天使の名「Lucifer(光を与える者)」の逆の意味となっているのは偶然でしょうか。

神を食べるヤギ

エニエスロビー編では「悪魔」というワードが多用されており、「ケルベロス」が話題となっていることから、ここが「地獄の入り口」である可能性があります。

ここでもやはり、尾田先生は「ヤギ」に言及しています。

尾田先生「ヤギは紙を食べて有名になった。『ぜんぜんイケますよ』と紙なら何でもムシャムシャ食べる。動物園に貼り紙が貼られた。『紙を食べさせないで下さい』本当は化学繊維の入った紙ではハラをこわすんだ。」

引用:ワンピース40巻そでコメント

この「紙を食べるヤギ」とは、「神」の敵対者である黒ヤギの悪魔「バフォメット」を表しているのではないでしょうか。

先ほどの五老星が初登場した25巻の表紙も「紙を食べるヤギ」です。

イム様とバフォメット
尾田栄一郎「ONE PIECE」25巻表紙/集英社

テンプル騎士団とバフォメット

以前、「Dの一族」のモデルは海賊の起源とされる「テンプル騎士団」であると考察しました。

【ワンピース考察】テンプル騎士団とフリーメイソンから考察するDの意志の正体
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ワンピースにおける最大の謎「Dの意志」。Dの意志については様々な憶測が飛び交っていますが、ここではDの意志のモデルが「テンプル騎士団」及び「フリーメイソンリー」であると仮定して、Dの意志の正体とその思想を考察する

そして、テンプル騎士団は「悪魔崇拝」の疑いをかけられて壊滅しました。そのテンプル騎士団が崇拝していたとされたのもやはり異教の神「バフォメット」です。

まとめ:ワンピース世界の「神」と「悪魔」

ワンピース世界では天竜人は世界の創造主の末裔であり「神」とされています。そして、神の天敵である「Dの一族」が「悪魔」と呼ばれます。

天竜人
悪魔Dの一族

しかし、ワノ国編で太古の昔に「太陽の神ニカ」と呼ばれる存在がおり、ルフィがニカの能力を覚醒させました。

かつての神「ニカ」が天竜人と敵対する側にいたのであれば、「空白の100年」においては天竜人こそが「神の敵対者」=「悪魔」であったと考えられます。

本来、悪魔を表す「逆五芒星」が現在は「五芒星(五老星)」となっており、世界がひっくり返るとき、イム様が「悪魔」であるという秘密が暴かれるのではないでしょうか。

それはちょうど、ドレスローザにおいて「シュガー」の気絶で記憶が呼び起こされ、ドフラミンゴの秘密が暴かれたシーンにリンクします。

国民「みんなダマされるな!!! ドフラミンゴ は悪魔だ!!!」

引用:ワンピース75巻743話

ただし、「悪魔」とは神の敵対者の意味です。重要なのは「ニカ」と「イム」のどちらが本当の「神=創造主」であるかという正当性です。

それにはワンピース世界の「種族の起源」が鍵となります。次回はイム様及び五老星が「悪魔」である理由をワンピース世界の種族の起源をまとめながら考察します。

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五老星とイム様の正体については以下にも考察しています。

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追記:ワンピース最新話1094話にてサターン聖が魔法陣から登場

最新話1094話にて、ついに五老星の1人「ジェイガルシア・サターン聖」がエッグヘッドに上陸しました。

「島内海兵へ!!『五老星』サターン聖がエッグヘッドへ上陸なさる!! 准将以下まみえる事も許されぬ!!」

引用:ワンピース1094話

その際、地面に五芒星の模様の「魔法陣」が描かれ、中央からサターン聖が現れました。

その様子はまさにこの考察で引用した「悪魔王サターン」のシーンそのものです。

やはり、五老星やイム様は「悪魔王サタン」のイメージであると考えられます。

この考察へのコメント  4

  1. サターン聖が土星なので他の五老星も水金火木となるんでしょうね

  2. もう遊戯王やん

  3. すごいな。
    全部しっくりくる。
    考古学さんの本気の考察久しぶりに見た気がするw
    ワンピ読んでてもそこまでやぎに注目しないよね普通w
    最後どうなるんだろ?
    世界がひっくり返ったとしても、前提としてルフィは海賊だし海軍が完全に悪者になるイメージもないし!
    今後も楽しみ

  4. ルフィ自体がルシファーをもじった名前だし、集英社作品は
    ドラゴンボールのサタン礼賛やデスノートの死神のように
    悪魔が活躍するサタニズムが多い
    ジャンプのマスコットも片目隠してるし

    ワンピも悪魔の実を食べることで悪魔の力を発揮して戦うとサタニズムそのもの
    五老星のモチーフも全員サタニズムのフリーメイソン関係者だしサタニズムの重要人物が上位存在にいる
    イム様そのものがサタンの可能性はある

    問題は最終的にサタニズムバンザイで終わるのかそれともサタニズム=世界政府を打倒するのか
    今の現代もイルミナティ=フリーメイソン=国際金融資本家に支配されている構図が同じ

    そこで「サタニズム勢力の支配に気づけ」とできるのか
    それとも集英社作品らしく「悪魔の力と共存しよう」となるのか
    まぁ後者だろうな 前者なら消されるし

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