巨大な王国の太陽マークと「五老星」の本当の意味とは?光月家の九曜紋とオハラの地球儀から、巨大な王国の正体とイム様、五老星の正体を考察します。ワンピース1073話追記あり。
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巨大な王国と太陽信仰
前回、巨大な王国に関係する国には「太陽十字」が描かれており、それらの国が世界政府によって滅ぼされていると考察しました。
さらに、世界政府のシンボルはこの「太陽十字」を塗り替えたものである可能性を示しました。
しかし、巨大な王国に関係する国には「太陽十字」の他にも「九曜紋」に似た「太陽マーク」という共通のシンボルがあります。
今回は巨大な王国の「九曜紋」と世界政府について考察します。
巨大な王国のシンボル「九曜」の意味
巨大な王国とオハラの地球儀
「九曜」とは、サンスクリット語で「ナヴァハラ」と呼ばれ、「9つの天体」を意味します。
ならば、ワンピース世界の太陽マークも「天体」に関係するのではないでしょうか。
そこで、ヒントとなるのが「オハラの地球儀」です。
22年前のオハラの考古学者たちが拠点としていた「全知の樹」の中には巨大な地球儀が置かれていました。
この地球儀が正しいとすると、ワンピースの舞台である「青色の星」には「衛星(月)」が複数あることが分かります。
だとすれば、巨大な王国に関する「太陽マーク」は青色の星とその衛星を表している可能性があります。
オハラの地球儀は複数回登場していますが、全て同じ角度から描かれています。青色の星の裏側部分は一度も描かれていないことから、何らかの理由で意図的に隠されていると考えられます。
その理由こそが青色の星にある「8つの惑星(月)」の存在なのではないでしょうか。
巨大な王国と「8つの月」
オハラの地球儀には6つの衛星しか確認できませんが、地球儀には4本の軌道が描かれており、それぞれ2つの星が同じ軌道上にあると考えると、「青色の星」には8つの衛星がある可能性があります。
「巨大な王国」の存在をつきとめたオハラの考古学者達の拠点にこの地球儀があったことから、「巨大な王国」と「青色の星の衛星」には何らかの関係があると考えてよいでしょう。
このサイトでは巨大な王国とは、世界中に巨大なネットワークを持った王国であると考察しています。
巨大な王国の関係国に残る「九曜紋」が8つの衛星を表しているとすると、そのネットワークは青色の星にとどまらず、8つの衛星をも含めた「巨大な王国」であった可能性があります。
かなりスケールの大きな話になりますが、扉絵に描かれた「月」の存在や「ルナーリア族」という種族、かつて「天暦」が使用されていたことからも「巨大な王国」とは明らかに宇宙に関係していることが仄めかされています。
- 巨大な王国に関する「太陽マーク」は青色の星と8つの衛星を表している
- 巨大な王国とは8つの衛星をも含む巨大なネットワークを持った王国である
巨大な王国と世界政府のシンボル
世界政府によるシンボルの書き換え
前回考察では、空白の100年に「巨大な王国」を滅ぼした連合国によってシンボルの書き換えが行われたと考察しました。
前回考察に「九曜紋」の要素を加え、世界政府のマークを比べると、さらに面白い仮説を立てることができます。
そして、「九曜紋」が「世界政府のシンボル」に塗り替えられたことこそ、「空白の100年」の重要な歴史の鍵を握っていると考えます。
結論から言ってしまうと、世界の王イム様は「青色の星以外の別の惑星」から来た人物であり、青色の星の創造主に成り代わっているという仮説です。
なぜ、突然イム様の話になるのかと思われたかもしれません。根拠を挙げて説明します。
世界政府のシンボルはイム様の出自を表している
世界政府のシンボルの意味
世界政府のシンボルの意味はエニエス・ロビー編で以下のように説明されています。
スパンダム「あのマークは四つの海と”偉大なる航路”にある170国以上の加盟国の”結束”を示すもの……!!! これが世界だ」
5つの丸が「海」を表しているという説明は不自然です。さらに、ワンピース公式情報でもこのシンボルについて以下のように紹介されています。
「『世界政府のシンボル』どんな海賊旗よりも有名な旗印だ。五つの丸は、一体何を表すのだろう。」
この情報が出されたのは新世界編突入後であり、編集部が世界政府のシンボルの意味を知らないはずはずはなく、明らかに「五つの丸」に別の意味があることが仄めかされています。
五老星と「5つの星」
世界政府のシンボルの説明は「オハラの地球儀」や「巨大な王国」に関する情報が明かされたオハラ回想編の直後に描かれました。
ならば、巨大な王国の九曜紋が「9つの天体」を表すとしたように、世界政府のシンボルの「五つの丸」も「5つの天体」を表しているのではないでしょうか。
世界政府の最高権力者「五老星」という名称がこの説を裏付けてくれます。
五老星は天竜人の最高位であることが明かされており、他の天竜人の名前と同じようにその漢字は「五老聖」であってもいいはずです。
しかし、「五老星」という字が当てられていることから「星」に何らかの意味があり、五老星を最高権力者に据える世界政府のシンボルも「5つの星」を表していると考えられるのです。
- 世界政府最高権力者:五老星
- 世界政府のシンボル:5つの星
そして、巨大な王国が8つの衛星を持つ「青色の星」であったとすれば、巨大な王国を滅ぼした勢力は「4つの衛星を持つ別の惑星」であったと考えられます。
↓
空白の100年後「4つの衛星を持つ惑星」から来た勢力
つまり、シンボルの変化は「青色の星」の王が「別の星の勢力」に塗り替えられた可能性を示していると考えます。
天竜人と宇宙服
現在の世界の支配者が別の惑星から来たという根拠についてもワンピース作中に伏線があります。
世界の支配者である天竜人は宇宙服のような服装をしており、宇宙からきたのではないかと噂されます。天竜人のモデルが映画「バロン」に登場する創造主「月の王」であることも有名です。
このように、現在の世界を支配している天竜人には「異星人」に関係する伏線が見られます。
その天竜人の胸元にもやはり「5つの星」が描かれています。
ちなみに、天竜人のシンボル「天翔ける竜の蹄」も大きな丸と周囲に4つの三角です。こちらも太陽のマークから4つの三角を消して作ることができます。
ただし、天竜人は服装以外に「青色の星」の人類との差が見られないことから、彼らが異星人である可能性は低いと考えます。天竜人の祖先が治めていた「20の王国」もドレスローザやアラバスタなど青色の星に存在する王国です。
ならば、天竜人に与えられた宇宙人のイメージは何を意味するのでしょうか。
イム様は異星人か
天竜人は表向きの世界の支配者であり、その裏で糸を引く人物がイム様です。この「世界の王」イム様こそが異星人であると考えます。
イム様に関してはその姿が未だ描かれておらず、シルエットも異様であり、エネルの扉絵に登場している「宇宙海賊」を思わせます。
イム様が「宇宙海賊」と同じ種族であるとすると、イム様の故郷が「4つの衛星を持つ惑星」であり、8つの衛星を持つ「青色の星」を乗っ取ったと考えられます。
以前、イム様は神・エネルとリンクする人物であると考察しました。
エネルが故郷の空島を滅ぼしてスカイピアに来ていることから、イム様もまた故郷の惑星を滅ぼして青色の星にやって来たのではないでしょうか。
ちなみに、エネルのマクシムにも天竜人と同じ「5つの星」が描かれています。
まとめ:巨大な王国の太陽マークとイム様の正体
今回は巨大な王国の関係国に共通する「太陽マーク」が8つの衛星を持つ「青色の星」を表しており、巨大な王国とは8つの衛星をも含む巨大なネットワークを持った王国であったと考察しました。
さらに、巨大な王国を滅ぼした世界政府のシンボルは「4つの衛星を持つ別の惑星」を表している可能性を示し、「世界の王」イム様は異星人であるとしました。
イム様の正体については以下に考察しています。
次回はここでの考察を踏まえ、光月トキの「九つの影」発言と「世界の夜明け」について考察します。
関連考察
追記:ワンピース1073話にて五老星の名前が判明
五老星の名前と惑星
1073話にて五老星の名前が明かされました。
世界最高権力『五老星』ジェイガルシア・サターン聖
この考察では、五老星とは「4つの衛星を持つ惑星」を表すとし、その惑星がイム様の故郷であると考察しました。
最新話で判明した五老星の一人が「土星」を意味する「サターン」の名を持つことから、また一つ世界政府が「惑星」と繋がる要素が追加されたことになります。
一方、これまでにも古代兵器と同じように「五老星が太陽系の5つの惑星と対応する」という見方がされてきました。この視点についても記事の考察と併せて考えてみます。
五老星は敵か味方か
まず、「青色の星」が太陽系の縮図であり、太陽の位置に青色の星、他の惑星を衛星として九曜紋にあてはめると以下のようになります。
現実世界の常識ではなく、ワンピース作中の「九曜マーク」と「オハラの地球儀」を前提に考えます。
巨大な王国「九曜紋」は青色の星=太陽系の縮図のヒントと考えたけど
五老星の名前サターン聖が「土星」なら もと巨大な王国側の勢力だった可能性も
エッグヘッドは惑星&衛星が重要ワード
ベガパンクの「サテライト」も味方を含めて8に?https://t.co/DmA9bmUAcf pic.twitter.com/WBBzkvwpru— 考古学ワンピース伏線考察 (@KoukogakuOp) 2023年1月29日
今回、五老星の一人が「サターン聖」とされたことから、「水星」「金星」「火星」「木星」の位置に他の五老星を当てはめることができます。
「天王星」「海王星」「冥王星」にはそれぞれ3つの古代兵器が対応します。古代兵器プルトン登場時点では冥王星は太陽系の惑星であったのでここでも惑星として扱います。
古代兵器と衛星の関係については以下の記事に考察しています。
このサイトでは、九曜紋が「巨大な王国」のシンボルであり、衛星を含めた巨大なネットワークを持つ王国であったと考察しています。
しかし、図のように五老星がワンピース世界の「九曜」に含まれるとすると、「五老星」はもともと巨大な王国側の勢力であった可能性が出てきます。
この記事でも考察していますが、五老星含む天竜人は青色の星の人類と身体的な差がないことから、異星人である可能性は低いと考えます。
だとすると、やはり他の天竜人と同じように五老星の出身は青色の星であり、イム様のみが異星人ということになりそうです。
このシナリオは200巻あっても足らん
元々この世界を作った創造主から世界の統治を任されたのが太陽神ニカで、科学力の成れの果てとしてクローン.サイコキネシス.テレパシー等を使い不老不死になったのがイム様じゃないかな?イム様は元々いた惑星以外も支配しており、元宇宙海賊なのかも?
ベガパンクの技術力はイム様に近づいてる為.ターゲットにされたのかも。
ワンピースは地球の実際にある地理や気象、偉人、歴史や神話、はたまた絵画などもモチーフにしているからヒントは沢山あるはずなのになぁ。分からん
ワンピースはディズニーからの影響を強く受けていて、ディズニーと言えば手塚治虫。
それと同じように、宇宙海賊という発想は松本零士の宇宙海賊キャプテンハーロックから来ているのではないでしょうか?
世界の支配者はレプティリアンである!という陰謀論が元ネタだとすると、
イム様も五老星も全員シェイプシフターのトカゲ型宇宙人なのかも。
トカゲは竜で、ヘビは龍。九蛇海賊団とかコブラ王とか空島のノラとか、
ワンピ世界ではヘビに関係した名前や姿のキャラクターはルフィの味方側になりがちだし。
実は最初の20人はリリィ以外、当時全員始末されてて現在の天竜人は先祖が人間になりすました宇宙人の子孫ばかりとか?
天竜人の宇宙服は青い星の重力に適応できるまで細い手足を支えていた補助装置の名残りだったり?
ってのは、どうかなぁ、、、
ワンピの考察が難しいのは、影響を受けたモチーフがあってもそれをそのまま採用してる、という単純な話じゃないからなんだよね。他の要素と組み合わせてるから難解になってる。まあそれはワンピに限った話じゃないけど。
だから元ネタがあってもあまり信用できないのが現実。
消えた3種族とDの一族、この4種族が世界から消されて、今の○が5個のマークになったのではないかと、読んでいて思いました。
最初は宇宙人も含めた9の種族が仲良くやってたんだけど、宇宙人がだんだん支配できなくなって邪魔になった4種族をけしちゃったのかな。
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