ポールシフト説!?ロジャーの発言「世界をひっくり返す」はワンピース世界の地軸や北極の移動を表しているのか。作中に描かれた伏線から考察します。

追記:イム様の正体は北極星か

世界政府考察では、そのモデルが古代中国思想であることから、トップに位置するイム様の正体は古代中国の最高神「太一」であると考察しました。

イムのモデル「太一」とは

嵐や洪水などの「災害を司る神」とされ、漢の武帝が「不老不死」になるために崇めたとされる北極星の化身。

さらに、イム様が嵐や洪水などの「災害を司る神」であり、北極星に関係するならばワンピースでたびたび考察される「ポールシフト説」と関係する可能性が高いです。詳しくは以下の考察をご覧ください。

追記:1113話の日照地点に違和感

ワンピース1113話にて、ベガパンクの言葉が世界中に同時配信されました。

その際の各地点の天気が以下です(1109話の描写も含む)。

ベガパンク映像配信時の日照

地域
東の海 フーシャ村 / シロップ村
南の海 トリノ王国
前半の海 双子岬 W7 / カマバッカ / バルジモア
新世界 ドレスローザ / ハチノス / なし

これらを天体模型に表すと以下のようになります。

太陽の位置に違和感があります。

ワンピースには「北極」と「南極」が存在する

ワンピースでは、物語の最初から「北極」「南極」という言葉が登場しています。3巻19話にて、シャンクスとバギーがケンカをするシーンです。

ワンピース世界の北極と南極
尾田 栄一郎「ONE PIECE」3巻19話/集英社

バギー「北極だ!!」
シャンクス「いや南極だ!!」(中略)

レイリー「ケンカばっかりしやがって てめェらは!! 北極と南極のどっちが寒いかなんてどうでもいいだろう!! そんなに知りたきゃ両方行って確かめりゃ済む事だ!!」

引用:ワンピース3巻19話

魚人島で登場した「クラーケン」もホーディが「北極から連れて来た」と発言していることから、ワンピースの世界には「北極」と「南極」の概念が存在することが分かります。

特にシャンクスとバギーのケンカはロジャー海賊団のラフテル到達前にも描かれており、ワンピース世界の謎に大きく関わる可能性があります。

ロジャーの「世界をひっくり返す」という発言から「ポールシフト」が起こるのではとたびたび考察されますが、「ポールシフト」を考える上でも「地軸」がポイントとなります。

まずはワンピースの世界において、「北極」がどこに存在するのかを振り返ってみましょう。

ワンピース世界の「北極」はどこか

作中に描かれた「北極」の位置

ワンピース世界の「北極」は物語の冒頭から明確に描かれています。以下は3巻22話にてナミがレッドラインの説明をするシーンです。

ワンピース世界の地形と地軸
尾田 栄一郎「ONE PIECE」3巻22話/集英社

ナミ「そう! この世界に海は2つある!! そしてその世界の海を真っ2つに両断する巨大な大陸を“赤い土の大陸”と呼ぶの!!」

引用:ワンピース3巻22話

地図の上側が「北」であり、レッドラインは南北を結ぶ線から30〜45度ほど傾いているように見えます。

これを表した地図が尾田先生の机の上に貼られています。

尾田先生のデスクの地図
尾田先生のデスクの地図

やはり、北極は「北の海」の中心付近に描かれています。

尾田先生のラフに描かれた「北極」

以下の設定画はグランドライン突入直前に尾田先生が描いたワンピース世界の地図です。

ワンピース世界の地図
尾田 栄一郎「ONE PIECE magazine Vol.9」/集英社

「北の海」に方位記号があり、やはり「北極」は北の海の上側です。

さらに、地図上方に「23.5」と書かれており、この数字が地軸の傾きを表しているならば、ワンピース世界は地球と同程度に地軸が傾いていると考えられます。

よって、ワンピース世界の地軸はこの様になっています。

ワンピース世界の「地球儀」に違和感あり

オハラの地球儀

ワンピース世界には「地球儀」のようなものが存在します。正確には「地球」ではないので「青色の星」の模型ですが、分かりづらいので以下「地球儀」とします。

ワンピース作中、初めて「地球儀」が描かれたのはオハラの回想です。

オハラの地球儀
尾田 栄一郎「ONE PIECE」41巻392話/集英社

オハラの地球儀もやはり「北極」は北の海にあり、ここまでの考察と矛盾しません。

この地球儀がいつの年代の物かは分かりませんが、特に隠す様子もないことから「空白の100年」のものではないようです。

同じ地球儀がワノ国に向かうCP0の船にもあるので、オハラの地球儀は現在の地形と傾きを表している可能性が高いです。

オオロンブスの地球儀

「美しい世界」というタイトルがつけられた906話の扉絵にも地球儀が描かれています。

ワンピース世界の地球儀と地軸
尾田 栄一郎「ONE PIECE」90巻906話/集英社

ここまで見てきたように、「北極」が「北の海」にあるならば、見えているのはリバースマウンテン側のようです。

ただし、経緯線の位置が不自然であり、地軸が「北の海」と「東の海」の間のレッドライン上にあるように見えます。

カラー絵に描かれた地球儀

同様にもう一つ不自然な地球儀があります。ワンピース937話カラー絵に描かれた地球儀です。

ワンピースとポールシフト考察
尾田 栄一郎「ONE PIECE」93巻937話/集英社

この地球儀は「地軸」がレッドライン上にあります。

先ほど見たように、尾田先生のデスクには常にワンピース世界の方位を確認できる資料があります。

ならばなぜ、尾田先生はわざわざ地軸の位置を変えた地球儀を描いたのでしょうか。

カラー絵にある「planning new adventures」という文字がヒントになるかもしれません。

「新しい冒険の計画」つまり、このカラー絵がラフテル到達後を表しているならば、地球儀はルフィが「ワンピース」を手に入れ「世界をひっくり返した後の世界」を表しているのかもしれません。

冒頭に示したように、「北極」という言葉はワンピースの物語の最初から登場しており、「ラフテル」到達前にも描かれています。

だとすると、ロジャーや白ひげの「世界をひっくり返す」という発言は文字通り世界の地軸を移動させるような「ポールシフト」を表しているのかもしれません。

今回はワンピース世界の「地軸」について考えました。

実はワンピース世界の「北極」はイム様の正体に繋がるとも考察しています。興味のある方はこちらもどうぞ。

イム様のモデルは北極星の化身「太一」か|ワンピース1110話追記
イム様のモデルは北極星の化身「太一」か|ワンピース1110話追記
イムのモデルは北極星の化身「太一」か。世界政府と古代中国思想第二弾として考察します。ワンピース1110話追記あり。

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