エニエス・ロビーの大穴は巨大な王国の跡地か。前回、かつて栄えた巨大な王国は連合国が使用する古代兵器プルトンによって滅ぼされたと考察しました。前回考察に引き続き巨大な王国滅亡について考察します。最新話追記ありネタバレ注意。
CONTENTS
エニエス・ロビーは「巨大な王国」の跡地か
不夜島「エニエス・ロビー」とは
麦わらの一味がロビン奪還のため乗り込んだ世界政府の島エニエス・ロビー。
エニエス・ロビーとは
世界政府直属の裁判所がある「司法の島」であり、「不夜島(昼島)」と呼ばれる。800年の歴史を持つがバスターコールによって壊滅した。
エニエス・ロビーでは、ロビンが幼少期に過ごした「オハラの回想」が描かれ、ロビンの過去が判明しました。
オハラの回想にはワンピースの物語の根幹に関わる多くの伏線が残されており、中でも最も重要なのが「巨大な王国」に関するクローバー博士の以下の仮説です。

クローバー博士「遥か昔の文献と発見したいくつかの”歴史の本文(ポーネグリフ)”を読み解く事で我々はやがて一つの国の存在に気づいた……今はもう跡形もないが 文献の上に浮かび上がったのは ある巨大な王国の姿……!!」
このかつて栄えた「巨大な王国」について、エニエス・ロビー編で描かれた情報は以下です。
「巨大な王国」とは
- 空白の100年以前の文献とポーネグリフの解読によって存在が判明
- 空白の100年に「20の王国の連合国」と敵対した
- かつて強大な力を誇ったが、敵に敗れて滅亡し、現在は跡形もない
- ポーネグリフに歴史を刻み、ある「思想」を未来に託した
- 「古代兵器」の情報を持っていた
- 世界政府は王国の「存在」と「思想」を脅威に思っている
かつて強大な力を誇ったとされる「巨大な王国」ですが、現在は跡形もないと言います。「巨大な王国」はワンピースの世界のどこに存在したのでしょうか。
王国が存在した場所については情報が一切描かれていませんが、思い当たる場所が1つあります。
「巨大な王国」の名が初登場したオハラの回想時、麦わらの一味がいたエニエス・ロビーこそが「巨大な王国」の跡地であったと考えます。
エニエス・ロビーの大穴と巨大な王国
前回、「巨大な王国」はかつてのオハラとリンクしており、以下の関係から「古代兵器プルトン」によって滅ぼされたと考察しました。

だとすれば、バスターコールで壊滅したエニエス・ロビーもまた「巨大な王国」とリンクしていると考えられます。
そこで気になるのが「エニエス・ロビーの大穴」です。

ルフィ「何じゃここはーすんげー穴ぼこ!!! 島が浮いてるみてェ!!」
この大穴こそが古代兵器プルトンによって滅ぼされた跡であると考えます。
古代兵器プルトンとはエネルの「方舟マクシム」のモデルとなった船であると考察しています。そして、マクシムからの砲撃で消し飛ばされたエンジェル島も同じように大穴が明いています。

「我々の生まれた島が……跡形もない 海雲ごと消滅してしまった!!!」
ゴッド・エネルは明らかにワンピース世界の神「天竜人」とリンクしており、エネルはエンジェル島の破壊を「神の裁き」としました。
エニエス・ロビーもまた創造主ら「20の王国」による神の裁きが下った地であるとすれば、世界政府がその場所を政府直属の裁判所としたことにも納得がいきます。
エニエス・ロビーの裁判所は800年の歴史があるとされているので、巨大な王国滅亡の年代ともぴったり一致します。
エニエス・ロビーと古代兵器プルトンの伏線
エニエス・ロビー編は古代兵器プルトンの設計図を巡るストーリーでした。
そして、古代兵器プルトンを巡るもう1つのエピソードである「アラバスタ編」の扉絵にも裁判所が登場します。

この扉絵が古代兵器プルトンと裁判所に深い関わりがあることを仄めかしています。さらに、「記憶を消す」など空白の100年を暗示する扉絵も描かれています。
また、エニエス・ロビーの裁判長は「古代兵器プルトン」と深く関わると考察している「ケルベロス」です。

また、エニエス・ロビー編で一味と共に戦った「ソドム」と「ゴモラ」の名前の由来も巨大な王国滅亡を仄めかしています。
「ソドム」と「ゴモラ」とは旧約聖書に登場する神に滅ぼされた都市の名です。ここまで考察してきたように、やはりエニエス・ロビーには「神の裁き」という共通のキーワードがあるようです。
だとすれば、滅ぼされた「巨大な王国」に関する情報が滅ぼされた地で描かれていたことになります。
まとめ:エニエス・ロビーの大穴は巨大な王国の跡地である
実は同じような構造が過去のエピソードでも描かれています。
「黄金郷」を求めるモンブラン・クリケットが住んでいた島ジャヤが、実はかつて「黄金郷」が存在した島の片割れであったというシーンです。
ベラミー「海賊が夢を見る時代は もう終わったんだ!!! 黄金郷!? エメラルドの都!? 大秘宝『ワンピース』!!? “夢の宝”に目がくらんだアホ共は足下の利益に気づかねェ…!!」24巻224話
ジャヤ編では「空島」へ行きたいと言うルフィらを「足下の利益に気づかねェ」と嘲っていたベラミー。しかし、彼が立っていた場所こそ「黄金郷」の片割れの地であったという皮肉なセリフとなっていました。
同じように、「巨大な王国」の情報が初めて描かれた「エニエス・ロビー」もまた、かつて「巨大な王国」が存在した場所であったと考えます。
さらに、エニエス・ロビーの大穴はストーリーの中心であった「古代兵器プルトン」の攻撃の跡であると考察します。
以上、エニエス・ロビーと「巨大な王国」について考察しました。次回はエニエス・ロビーが不夜島である理由を考察します。
この考察に関する意見や感想はコメント欄に何でも残していってください。
追記:エニエス・ロビーの光源はニカの実の覚醒者ジョイボーイの能力か
エニエス・ロビーに指す光は「ピカピカの実」の能力覚醒によるものと考察しました。

しかし、最新話でルフィの能力「ヒトヒトの実モデルニカ」の覚醒が描かれたことにより、エニエス・ロビーの上空の光源に太陽の神ニカが関係している可能性が出てきました。
つまり、太陽が沈まない島エニエス・ロビーの上空の光源はニカの能力の覚醒によるものと考えられます。
そして、かつてのニカの実の覚醒者が「ジョイボーイ」であったならば、エニエス・ロビーが巨大な王国の中心地「王都」のような場所であったのではないでしょうか。
ジョイボーイ考察ではジョイボーイとは「あらゆる種族が共存した巨大な王国の王の称号」であるとしました。
エニエス・ロビー編では人魚族と巨人族が登場しており、ルフィらと共に世界政府っています。
この考察は「巨大な王国考察」の一部を再編したものです。「巨大な王国」が存在した場所について新しい考察がありますので、興味のある方はこちらもどうぞ。

追記:1089話で描かれたルルシア王国跡地とエニエス・ロビーの大穴
ワンピース最新話1089話にて、イム様の兵器で壊滅したルルシア王国の跡地がエニエス・ロビーの大穴と似た状態になっていることが判明しました。
「ルルシア王国という王国が人知れず地図から消えた日から―6日後の出来事であった―」
「―こちらルルシア王国跡地 国の陸地は跡形もなく――巨大な穴に”海の滝”を形成――これ以上の接近は不可能―塞がる気配はありません」
イム様の兵器と「マザーフレイム」については以下に詳しく考察しています。


地盤沈下で世界中の島が沈み始めたってことは
ここで箱舟ノアの出番が来る可能性もあるのかな?
エニエス・ロビーの大穴を前にしたルフィのシーンでは「どーん」
同じくエニエス・ロビーの大穴を前にCP9がフランキーとロビンを連行するシーンでも「ドーン」
どちらもクローバー博士が巨大な王国の名前を口にしようとして撃たれるシーンの「ドォン」という音と同じなんですね
エニエス・ロビーで起きたことって、ジョイボーイたちの戦いの伏線な気がしてきました!
理屈的なものではなくて大まかな流れとして、ルフィが海兵にしがみついて「味方ロボ」と名乗っていたり、カーシーとオイモが騙されていたり、ロビン(ジョイボーイの時代なら人魚姫かリリィ?)がたった一人で責任を背負っていたり……。
空島での出来事のようにジョイボーイたちが平和を取り戻す戦いの中で五老星?やイム様が仲間割れするよう仕向けたりしていたのかなと。
だけどルフィは、ニカの力は覚醒しても、ジョイボーイと同じ人物ではないから歴史は繰り返されない(救い出せたし逃げ切った)。
みたいな…長文失礼しました!
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