実写ワンピースで明かされたワンピース世界の地図…「東の海」と「グランドライン前半の海」の位置が詳しく描かれています。地図にはさらにテキーラウルフと北極に関するヒントも。今回は実写内に描かれた「ワンピースの地図」を考察します。なお、実写ワンピースに関する重大なネタバレはありません。
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クレジット部分に「東の海」と前半の海の詳細な地図が
実写ワンピースのストーリーは原作「イーストブルー編」にあたり、ルフィは東の海の島々を航海しながらグランドラインの入り口を目指します。
そして、実写ワンピースでは原作でも登場した「グランドラインの海図」が重要な役割を持っています。
したがって、実写ワンピースの脚本を作るにあたり、尾田先生は制作側にイーストブルーの詳細な地図を渡していると考えられます。
そして、その地図を元に実写クレジット部分の地図が制作されたのではないでしょうか。
以下は実写ワンピース内に登場した複数の地図を組み合わせて作成した「イーストブルー」と「前半の海」の地図です。
クレジットの背景に使用された地図には「A Map Of THE EAST BLUE Created for The Marines of the East Blue By the Orders of Commander in Chief Kong」と記されています。
この地図が世界政府全軍総帥コングの指示により作成されていることからも設定の緻密さが感じられます。
これらのことから、ワンピース実写内に使用されている地図は尾田先生公認の地図であることを前提として考察します。
実写ワンピース地図で「テキーラウルフ」の位置判明か
まず、実写ワンピースに登場する地図に関して、最も驚いたのは「テキーラウルフ」が描かれている点です。
テキーラウルフとは、天竜人の命令により約700年前から建造されている巨大な橋の上に作られた国です。
ロビン「何を造っているの?」
役人「”橋”だよ 島と島をつなぐ巨大な橋だ まだまだ完成しない………!!!人はどんどん倒れるが…次から次へと投入される なんと700年前からこの作業は続いているんだ………!!!」
「テキーラウルフ」はこれまで、イーストブルーにあるとされてきましたが、その正確な位置は不明でした。
実写ワンピースで登場した地図を見ると、「テキーラウルフ」の位置はコノミ諸島の上にある「名称不明の島」と「ヨツバ島海域」のちょうど中間あたりに描かれています。
この地図が正しいならば、島と島をつなぐとされる「テキーラウルフ」はこの海域にある島を繋いでいる可能性があります。
ただし、この地図が正しいとすると、ワンピース原作で描かれた「ロジャー海賊団の航路」と矛盾が生じます。
空島→W7→テキーラウルフ→シャボンディ諸島
ロジャー海賊団はグランドラインにある「ウォーターセブン」の次に「テキーラウルフ」を訪れており、その後、「シャボンディ諸島」に向かっています。
「テキーラウルフ」が地図の位置にあったならば、ロジャー海賊団はグランドラインからかなり離れた場所へ移動したことになるため、その航路は不自然と言わざるを得ません。
ロジャー海賊団の航路と「テキーラウルフ」に関しては、原作においてもわざわざ「カームベルト」を超えている点など不自然な部分があるので、これらについては「テキーラウルフ考察」で考察予定です。
しかし、実写ワンピースのストーリーに関係のない「テキーラウルフ」をわざわざ地図に描いていることを考えると、やはり、この地図には何らかの意図があると考えられます。
さらに、地図にはテキーラウルフがこの位置にあると考えられる根拠がもう一つ描かれています。
実写地図にワンピース世界の「北極」が描かれている
ワンピース実写内の地図ではイーストブルーの北側に「氷の大陸」のようなものが描かれています。よって、ここが、ワンピース世界の「北極」である可能性が高いです。
ワンピース原作において、北極の位置に関する明確な情報は描かれていません。しかし、幼い日のシャンクスとバギーが以下のようなやり取りをしています。
バギー「北極だ!!」
シャンクス「いや南極だ!!」(中略)
レイリー「なんてどうでもいいだろう!! そんなに知りたきゃ両方 行って確かめりゃ済む事だ!!」
ワンピース世界の「北極」が地球と同じ状態であるかはわかりませんが、ワンピース世界の地軸の傾きは23.5度とされていることから、地球の北極の環境に近いと考えられます。
そして、シャンクスとバギーの会話について尾田先生はSBSで以下の回答を載せています。
尾田先生「答えは南極です。北極ってのはあれ、大陸じゃないっすからね。氷のかたまり。陸と海では陸の方が寒いので、南極大陸の勝ち。つまりシャンクスが正しいです。」
この回答から、ワンピース世界の「北極」は地球と同じく氷でできていると考えられるため、イーストブルーの北側の氷の大陸周辺に「北極」があると考えられます。
だとすると、先ほど確認した「テキーラウルフ」の位置は「北極」に近い部分ということになり、テキーラウルフが雪で覆われていることからもやはりこの位置にある可能性が高いのではないでしょうか。
さらに、レイリーの「そんなに知りたきゃ両方行って確かめりゃ済む」という発言が伏線であったならば、ロジャー海賊団は何らかの理由で「北極」まで航海し、「テキーラウルフ」に立ち寄ったのかもしれません。
さらに今回、実写内の地図に羅針図が記されていることも非常に重要です。
これまでに公式に発表されている地図は尾田先生の手書きメモによるものであり、北極の位置があいまいでした。
しかし、実写ワンピース内の地図では羅新図により北極点を予想することができます。
ナミの出身「オイコット王国」の地図と位置が判明
実写版ワンピースで描かれたナミの回想部分では、ナミの出身地「オイコット王国」の詳細な地図が描かれています。
#実写のワンピ #OnePieceNetflix #ONEPIECE
【ネタバレ注意】実写内あるシーンにナミの出身地「オイコット王国」の地図が
扉絵でルフィが見ていた地図を反転した形に似てる(オイコット「OYKOT」を逆さにすると「TOKYO」)
ナミの出生は今後 原作にも関わってきそうhttps://t.co/FDsA9Pj89E pic.twitter.com/FdJT9q6OLq
— 考古学ワンピース考察🍀 (@KoukogakuOp) September 1, 2023
この地図には「THE SEA KING OF THE GREAT OYKOT」とタイトルがつけられており、地図の横にはオイコット王国に関係すると見られる人物達の絵が添えられています。
ナミの出生に関しては多くの謎が残されていることから、この「オイコット王国」に関する情報が今後ワンピース原作に描かれる可能性が高いです。
オイコット王国の地図については以下に詳しく考察しています。
ちなみに、ナミのノートに描かれた海図の中にはワノ国に似た地図が登場します。
この時点でナミがワノ国を知っているはずはないので、もしかしたら同じ本にワノ国の記述があったのではと思わせる仕掛けとなっています。
ナミのノートと「グランドラインの海図」を描いたイラストレーターの方は他にも「ジャヤ」や「アマゾン・リリー」のイラストを描いたと自身のインスタグラムで明かしています。
実写地図にてSBSで登場した島の位置が判明
実写版ワンピースで描かれた地図には、これまでワンピース原作では位置が不明であった島々も数多く描かれています。
例えば、バギーの扉絵シリーズで描かれた「クマテ族の島」。島の形が熊の手のようになっています。
「クマテ族」は手の甲に肉球マークがついていることから、この扉絵シリーズにはバーソロミュー・くまのヒントが隠されていると考察しています。
また、扉絵シリーズ「ジャンゴのダンス天国」の舞台「ミラーボール島」の位置も判明し、さらに、ゾロの故郷「シモツキ村」と「コジア」の位置も描かれています。
シモツキ村はワノ国から来た侍達が作った国なので、新世界側から最も近い島であり、13年前ジェルマが侵攻した「コジア」もやはり北の海側のレッドラインのすぐ近くです。
さらに「ONE PIECE novel A」に登場した「シクシス島」など、ワンピース本編以外で登場した島も実写内の地図に描かれています。バギーが扉絵で飛ばされた大鳥の住む島も近くに描かれています。
以上、実写ワンピースに描かれた地図に関する考察でした。この考察に関する意見はコメント欄に何でも残していってください。