扉絵に伏線あり!魚人島編で明らかとなった古代兵器ポセイドンの能力と巨船ノアの使命。ワンピース本編で明確に語られなかったポセイドンとノアの本当の使命とは?扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」に描かれた伏線をもとに考察する。
古代兵器ポセイドンの真の用途と「リュウグウ王国の移住」
古代兵器ポセイドンの真の用途
古代兵器ポセイドン考察では、「王族に伝わる伝説」と「海の森のポーネグリフ」の内容から、古代兵器ポセイドンの用途を以下のように考察しています。
古代兵器ポセイドン考察では「マダム・シャーリーの予言」から、いずれルフィが魚人島を破壊し、リュウグウ王国は地上へ移されるとしました。しかし、オトヒメ王妃が主張していたように、リュウグウ王国が地上へ移住するためには以下の2つが必要です。
リュウグウ王国地上への移住の条件
リュウグウ王国の移住先+人間との共生
今回は「古代兵器ポセイドン」と「リュウグウ王国移住」に関係する扉絵シリーズの伏線を追ってみましょう。
扉絵「ジンベエの海峡一人旅」に描かれた「巨船ノア」の伏線
扉絵シリーズと巨船ノア
古代兵器ポセイドン考察では、ポセイドンが率いる巨船ノアの使命を「世界に起こる大きな変化」に際し、多くの命を救うことである」とし、巨船ノア=「和解のための船」と考察しました。そのことを裏付ける伏線が扉絵シリーズに描かれています。
魚人島に関係するジンベエとワダツミが登場した扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」です。
古代兵器ポセイドンの名前の由来はギリシャ神話の海神ポセイドンであると考えられますが、「ジンベエの海峡一人旅」にも「海神」という文字が登場し、さらに、ポーネグリフも登場しています。
扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」
海底を旅するジンベエが迷子の海ネコに出会い、海ネコの住む「海底の遺跡」へ送り届けると町が消えていた。原因はワダツミが海底の遺跡を善意で人間の住む陸地へ引き上げたためであった。住む場所を奪われて怒った海獣たちは人間の船を襲ったが、ジンベエが人間と海獣との間の誤解を解き、遺跡は人間たちの住む港のそばに移動させられた。
この扉絵で登場する住む場所を奪われた「海獣」は魚人・人魚族を表していると考えられ、彼らの住む「海底の遺跡」は「リュウグウ王国」を表していると考えられます。
遺跡≒リュウグウ王国
扉絵ではワダツミが地上へ引き上げた遺跡が海獣と人間の間に軋轢を生みました。
つまり、ワンピース最終章でルフィが魚人島を破壊するとして、当然、陸地に居住地を移された魚人・人魚族は納得しません。また、土地を奪われた人間も扉絵に登場する人々のように不満を持つはずです。
扉絵に見る「移住」の解決策は?
この扉絵では、ジンベエが両者の誤解を解き、遺跡は人間たちの住む港のそばに移動されました。海獣達はお詫びに人間たちを乗せた「海獣漁船」を運行し、最後には「宴」をして和解しました。この「宴」についても重要ワードとして古代兵器編で考察しています。
「海獣漁船」はまさに「人間との共生」を表しており、海獣達の居住地は光の差す明るい海に移動させられたことから、リュウグウ王国も人間達と距離の近い「太陽の差す海」に移動し、人間達と共存すると考えられます。
また、海獣の引く漁船は海王類の引く「巨船ノア」をも表していると考えられます。巨船ノアとは魚人・人魚族の移住のための船ではなく、「種族問わず多くの人々の命を救う使命」を持った船であると考察しましたが、やはり、扉絵でも人間のために使用されているという点は注目すべきです。
古代兵器ポセイドンと「リュウグウ王国の移住」を暗示すると考えられるこの「ジンベエの海峡一人旅」。古代兵器ポセイドンの率いる船によって、人間と魚人・人魚族の間の「和解」と「共生」が達成されると考えられます。
以上、古代兵器ポセイドンに関する扉絵伏線を考察しました。古代兵器ポセイドンと「2人の王」に関しては以下に詳しく考察しています。
「ジンベエの海峡一人旅はドレスローザ編に描かれた扉絵シリーズですが、ドレスローザ編ではもう1つ「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」という扉絵シリーズが描かれています。
こちらの扉絵シリーズも古代兵器に深く関係する伏線が描かれているので次回考察します。