ー「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」 作品のタイトルでありながら、未だその正体は明かされず、謎が謎を呼び、多くのワンピース考察サイトで取り上げられるもその片鱗すらつかめない最大の謎…。
「ひとつなぎの大秘宝」の正体とは何なのか。ワンピースを何十回と読み返し、いくつもの考察をしてきた管理人がその正体を考察する。
1分で分かる「ひとつなぎの大秘宝」の正体考察
ワンピースの正体は「支配のない自由な世界そのもの」
ワンピースの正体についてこの記事では以下のように考察しました。
「ひとつなぎの大秘宝」ワンピースの正体
- 「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「支配のない自由な世界そのもの」である。
- 実現するためには、ワンピース世界にある「支配」と「差別」を無くし、分断された「地形」を変える必要がある。
「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「支配のない自由な世界そのもの」つまり、ワンピース世界の「青色の星」そのものであると考察しています。
この考察の根拠を簡単に説明すると、まず、ワンピース3巻22話の「箱男ガイモン」のストーリーから、ロジャーのセリフ「そこに置いてきた」は嘘であり、ラフテルに「ひとつなぎの大秘宝」はないということを示しました。
そして、ガイモンのセリフ「ワンピースはお前が見つけて世界を買っちまえ」の意味をナミの「ココヤシ村を買う」という言葉との対比から考えて、「世界を買う」=「世界を支配から解放する」という意味であるとし、そこからワンピースの正体は「支配のない自由な世界」に関係すると考察しました。
つまり、「ひとつなぎの大秘宝」の正体とは未だ完成しない「支配のない自由な世界」ということになり、現在の世界の不自由の要因は「地形」「差別」「支配」にあるとして、ワンピースの実現にはこれらを根絶する必要があると考察しました。
「ひとつなぎの大秘宝」実現条件
- 世界の破壊
- 他民族との共生
- 支配のない自由
ビッグマムの夢と「ひとつなぎの大秘宝」
ちなみに、ここまでの「ひとつなぎの大秘宝」に関する考察は、すでに答え合わせができるようなセリフが「ホールケーキアイランド編」で登場しているので補足しておきます。
ぺコムズ「それこそがママの夢なのさ!! 世界中の全種族が差別なく暮らせる国……!!! いや…この世の全てだ!!!」
ここでは、ビッグマムが目指す国「トットランド」について「この世の全て」であるとぺコムズが説明していますが、1巻2話のコビーのセリフと照らし合わせると次のようになります。
コビーひとつなぎの大秘宝=この世の全て
よって、次の関係が成り立ちます。
ビッグマムは「ひとつなぎの大秘宝」の正体をどこかで知り、それを間違った解釈で実現しようとしていることがうかがえます。
ただ、ビッグマムは「支配」や「自由」については頭にないようですが、ぺコムズのセリフから「ひとつなぎの大秘宝」と「差別のない世界」が関係するということが証明されました。
実はこのビッグマムの夢と「ひとつなぎの大秘宝」の正体は、「ルフィの夢の果て」と密接な関係があるのですが、「ルフィの夢の果て」については以下の記事に詳しく考察しています。
「笑い話」と「ひとつなぎの大秘宝」ワンピース96巻967話最新情報
「ひとつなぎの大秘宝」を前にしたロジャー
ワンピース最新話967話にて、「ラフテル」と「ひとつなぎの大秘宝」について新しい情報が描かれました。
967話に描かれた「ひとつなぎの大秘宝」を前にしたロジャーの反応を見てみましょう。
光月おでん『あの日おれ達は世界の全てを知った―”空白の100年”とは……!! “Dの一族”とは……!!「古代兵器」とは……!! 「ワノ国」はかつて世界と接していたのだ 本当にあった“莫大な宝”を前に…ロジャーはあの時……笑ってた おれ達もそうだ 涙が出る程笑った』
ロジャー「ジョイボーイ おれは……!! お前と同じ時代に生まれたかった とんでもねェ宝を残しやがって…!!! とんだ笑い話だ!! 」
この967話のセリフから、ワンピースについて新たに分かったことは以下です。
「ワンピース」に関する新情報
- ワンピースとは実在する「莫大な宝」である
- ジョイボーイが残した宝である
- 笑ってしまうようなものである
そこで、ワンピース967話の情報とこの記事での考察を照らし合わせて考えてみましょう。
ワンピースはジョイボーイが残した「莫大な宝」である
まず、1については、ひとつなぎの大秘宝の正体が「自由な世界」=「青色の星そのもの」であるとすれば、「実在」し、さらに「莫大」と言えるのでここでの考察と矛盾はないと考えられます。
2の「ジョイボーイが残した」という部分はここでの考察では述べていませんが、古代兵器ウラヌスの考察で、ジョイボーイの意志を継ぐルフィがジョイボーイが成しえなかった「ワンピース」を実現すると考察しています。
よって、「ジョイボーイが残した」という点についても矛盾はないと考えます。
笑ってしまうような「ワンピース」の正体とは
そして、3の「笑ってしまうような宝」についても考えてみましょう。
ここでの考察では「ワンピースはラフテルには存在せず、これから実現する世界である」としました。だとすれば、ロジャーがラフテルで見たのは、ジョイボーイが残した「ワンピース」=「支配のない自由な世界」を実現するための実現方法や可能性を示す何かであったはずです。
直前に、「あの日おれ達は世界の全てを知った」とあります。つまり、ラフテルでロジャーは、現在の「不自由な世界」の成り立ちを含む「歴史の全て」を知り、古代兵器を正しく使用することで、「支配のない自由な世界」を実現できるという可能性を見たのではないでしょうか。
967話に背景は描かれていませんが、ラフテルというのは現在の「青色の星」が見渡せる場所であったと考えられますが、その部分はラフテル考察編で。
ロジャーは「莫大な財宝」があるという噂から最後の島を目指し、ログポースの最終地点「ロードスター島」到着から13年かけてラフテルに到着しました。
そこで目にした宝というのが「支配のない自由な世界」というロジャーにとっては「最高の宝」であるにも関わらず、所有することも持ち帰ることもできない「莫大すぎる宝」であったことに思わず涙が出るほど笑ってしまったのだと考えられます。
そして、それが未だ実現しない理由が「古代兵器ポセイドン」と「ジョイボーイ」にあることはワンピース968話でほのめかされており、古代兵器ウラヌス編で詳しく考察しました。
だからこそ、ロジャーは「お前と同じ時代に生まれたかった」と言ったのではないでしょうか。
ひとつなぎの大秘宝とは「ジョイボーイが残した課題」である
「ジョイボーイ考察」では、「ジョイボーイ」とはかつて栄えたとされる「巨大な王国」の最後の王であり、「真に自由な世界」実現を試みた人物であると考察しました。
しかし、その約束を果たせず魚人島のポーネグリフに謝罪文を残していることから、ジョイボーイ は「真に自由な世界」を実現することができなかったと考えられます。
ここでの考察が正しければ、「ひとつなぎの大秘宝」とは「ジョイボーイの夢見た世界」であり、「ジョイボーイが残した課題」であると言えます。
「ジョイボーイ」と「ひとつなぎの大秘宝」に関しては、以下に詳しく考察しています。
また、ジョイボーイら「巨大な王国」の人々が「兵器」と名付けたとされる「古代兵器」とは、「ひとつなぎの大秘宝」の実現方法であるとも考察しています。
以上、「ひとつなぎの大秘宝」に関する新たな情報から、ワンピースの正体について考えました。ワンピースに関する詳細な考察は以下に続きます。
この考察のポイント
- 1分で分かる「ひとつなぎの大秘宝」の正体考察
- 「笑い話」と「ひとつなぎの大秘宝」ワンピース96巻967話最新情報
- ひとつなぎの大秘宝とは「ジョイボーイが残した課題」である
- 「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」とは
- 「ひとつなぎの大秘宝」の正体を知っている人物は誰?
- 「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」に関する謎・伏線と有名考察
- 「ONE PIECE」は「富・名声・力」のひとつなぎを意味する!
- ワンピースは最後の島「ラフテル」にあるのか
- ロジャーの言葉「この世の全てをそこに置いてきた」は嘘?
- 箱男ガイモンの「世界を買っちまえ」発言がワンピース最大の伏線だった!?
- 「ひとつなぎの大秘宝」は「場所」に関係する
- 「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の正体は
- 現在のワンピース世界と「ひとつなぎの大秘宝」
- ワンピースの正体は「ごほうび」である
- 「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の正体の考察まとめ
「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」とは
作品のタイトルである「ワンピース=ひとつなぎの大秘宝」。ワンピース本編には多くの謎が存在しますが、これが最大の謎と言っていいでしょう。
ひとつなぎの大秘宝
ひとつなぎの大秘宝とは、海賊王ゴール・D・ロジャーが遺したとされる宝のこと。グランドラインの終点ラフテルにあるとされ、世界中の海賊がその宝を目指し、グランドラインに集まっている。
ワンピースに数ある謎・伏線を考えるにあたって、まず、この「ひとつなぎの大秘宝」の正体は絶対に外せません。
まず、「ひとつなぎの大秘宝」について本編に描かれている情報を確認します。
「ひとつなぎの大秘宝」の正体について判明していること
- 海賊王ゴール・D・ロジャーが遺した財宝である(1巻1話)
- 伝説の島「ラフテル」にあるというのが有力説(12巻105話)
- ワンピースの発見によって世界はひっくり返る(59巻576話)
- ワンピースは実在する(59巻576話)
- 新情報:ジョイボーイが遺した「莫大な宝」(96巻967話)
これだけ…ほぼ全てが謎。
「ひとつなぎの大秘宝」の正体に関しては、ほとんど本編に情報が描かれていないことがわかります。
「ひとつなぎの大秘宝」の正体を知っている人物は誰?
「ひとつなぎの大秘宝」の正体を考える前に、「ワンピース」の正体を知っている人物を挙げてみます。以外に少ないことに気づきます。
ゴール・D・ロジャー
まず、「ワンピース」を遺した張本人である海賊王ゴール・D・ロジャー。もちろん彼は「ワンピース」の正体を知っている人物です。
ロジャー「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ 探してみろ この世のすべてをそこに置いてきた」
エドワード・ニューゲート(白ひげ)
生前のロジャーと酒を酌み交わし、ロジャーから「Dの意志」や歴史について知らされている白ひげ。そして注目すべきは、有名なあの発言です。
白ひげ「未来…いつの日か その数百年分の”歴史”を全て背負って この世界に戦いを挑む者が現れる センゴク…お前達『世界政府』は…いつか来る…その世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている
興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時…世界はひっくり返るのさ 誰かが見つけ出す その日は必ず来る…“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は実在する」
「ひとつなぎの大秘宝」の正体について知っている人物のうち、「ワンピース」について重要な発言しているのはこの2人のみです。
さらに、「ワンピース」の正体を知っていると思われる人物を挙げていきます。
元ロジャー海賊団の船員
元ロジャー海賊団の船員は「ワンピース」の正体を知っていると考えられます。
- シルバーズ・レイリー(副船長)
- クロッカス(船医)
- 光月おでん
- シャンクス(見習い)*
- バギー(見習い)*
- その他元ロジャー海賊団船員
そのうち、双子岬の灯台守クロッカスは「ワンピース」の在りかについて発言しています。
クロッカス「『ラフテル』“偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ 伝説の島なのだ」
ウソップ「じゃあ…そこにあんのか!? “ひとつなぎの大秘宝”は!!!」
クロッカス「さァな その説が最も有力だが誰もそこにたどり着けずにいる」
元ロジャー海賊団の船員クロッカスは、「ワンピース」について知っていると思われますが、「ワンピース」がラフテルにあるとは断言していません。「その説が最も有力」という表現にとどめています。
また、「ワンピース」の在りかについて尋ねられたシルバーズ・レイリーもそれについて明言はしませんでした。
世界政府の上層部
さらに、「ひとつなぎの大秘宝」の正体を知っている可能性があるのが世界政府の上層部です。先に見た白ひげの発言の際、当時の海軍本部元帥センゴクが反応していることから、正体を知っている可能性があります。
だとすれば、その上にいる世界政府の最高権力者「五老星」も「ワンピース」に関しては発言していないものの、その正体を知っていると考えてよいでしょう。
「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」に関する謎・伏線と有名考察
ここまでの情報から、「ひとつなぎの大秘宝」に関する謎をまてめてみます。
- 「ひとつなぎの大秘宝」の正体とは何か
- 「ひとつなぎの大秘宝」はどこにあるのか
- 「世界がひっくり返る」とはどういうことか
それでは、これらの「ワンピース」に関する謎について、これまでに考察されてきた「有名説」を振り返ってみましょう。
「ワンピースの正体=リオ・ポーネグリフ説」
「リオ・ポーネグリフ説」とは、「空白の100年」を含む歴史に関する情報そのものが「ひとつなぎの大秘宝」であるという説です。
「真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)」
「リオ・ポーネグリフ」とは、世界中に点在するポーネグリフ(歴史を記した石碑)のうち、9つの「情報を持つ石」の内容を繋げることで完成する、未だ存在しないテキストだと言われている。
この説において「ひとつなぎ」とは、歴史をひとつなぎにするという意味になります。世界政府にとって不都合な歴史が暴露されることによって、「世界がひっくり返る」と考えられています。
「ワンピースの正体=古代兵器説」
「古代兵器説」は、「世界を滅ぼす」ほどの威力を持つとされる3つ古代兵器が「ひとつなぎの大秘宝」の正体であるという説です。
神の名を持つ古代兵器
古代兵器とは神の名を持つ「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」という世界を滅ぼすほどの威力を持つ兵器のこと。ポーネグリフに在処や詳細が記されている。
この説では、「ひとつなぎ」は3つの兵器を繋ぐことを差し、「世界を滅ぼす」ことが「世界をひっくり返す」と同じ意味として考えられています。
「ワンピースの正体=オールブルー説」
「オールブルー説」とは、古代兵器を使用することで、レッドラインとグランドラインを消滅させ、海が「ひとつなぎ」になった状態=「オールブルー」こそが「ひとつなぎの大秘宝」の正体であるという説です。
「オールブルー」
「オールブルー」とは、東西南北全ての海の魚が泳いでおり、あらゆる海の食材が揃うと言われる幻の海のこと。
「世界がひっくり返る」という点に関しては、古代兵器の使用による災害や、地形の変化などを指しています。
それでは、これらの説を踏まえて、具体的に「ワンピースの正体」を解き明かしていきましょう。
「ONE PIECE」は「富・名声・力」のひとつなぎを意味する!
ワンピースの正体「富・名声・力」とは何か
先ほど、ワンピースの正体を知っている人物の発言を確認しましたが、ワンピース本編で最初に「ひとつなぎの大秘宝」という言葉が使われたのは、次のコビーのセリフの中です。
コビー「海賊王ってゆうのは この世の全てを手に入れた者の称号ですよ!!? つまり富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”…あの『ワンピース』を目指すって事ですよ!!?」
このセリフで重要なのは「富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”」という部分です。
「富・名声・力」とは、海賊王ロジャーが手に入れたとされるもので、「この世の全て」とされています。ということは、次の構図になります。
ここから、「ひとつなぎの大秘宝」とは単なる富(金銀財宝)や、力(武器、兵器、能力)という単体のものではないということがわかります。
このように考えると、先ほど紹介した「ワンピースの正体=古代兵器説」は、「富・名声・力」のうちの「力」のみを表しているので、古代兵器が「ワンピース」の正体であるという線は薄くなります。
さらに、「ひとつなぎの大秘宝」=「この世の全て」なので、ワンピースとは世界的規模のもの、世界に影響力を持つものであると考えることができます。
「ONE PIECE=ひとつなぎの大秘宝」という名前の意味
続いて、「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」という呼び方について考えてみたいと思います。
英語で「ONE PIECE」とは、洋服の「ワンピース、つなぎ服(one-piece)」のように使われる言葉です。
ということは、「ひとつなぎの大秘宝」は「一繋ぎの大秘宝」と漢字を当てて、複数のものが繋がった状態のことを表していることになります。
有名説のうち、「リオ・ポーネグリフ説」「オールブルー説」の2つもこれに当てはまります。
「オールブルー説」:世界の分割された4つの海が一つに繋がる
「古代兵器説」も3つの兵器を繋ぐという意味で当てはまりますが、上で見たように「力」単体であることから除外しています。
ここまでの考察をまとめておきます。
- 「ひとつなぎの大秘宝」=「富+名声+力」=「この世の全て」
- 「ひとつなぎの大秘宝」とは富や力など単体のものではない
- 「ワンピース」の正体は世界的規模のもの、世界に影響力を持つものである
- 「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」という名前は、複数のものが繋がった状態を表している。
「ワンピース」の正体について、だいぶヒントが挙がってきました。
それでは、「ひとつなぎの大秘宝」は一体どこにあるのでしょうか。続いて「ワンピース」の在りかについて探っていきます。
ワンピースは最後の島「ラフテル」にあるのか
ワンピースがラフテルにあるという有力説
今までのところ、「ワンピース」が存在する場所はグランドラインの最終地点「ラフテル」であるとされています。
最後の島「ラフテル」
ラフテルとはグランドラインの最終地点にある「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」が眠るといわれる島。ラフテルを確認したのはロジャー海賊団のみであり、世界に4つある「ロードポーネグリフ」に記された4つの点を結ぶ中心にある。
「ワンピース」がラフテルにあると発言したのは、グランドラインの入り口にある双子岬の灯台守「クロッカス」です。
クロッカス「『ラフテル』“偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ 伝説の島なのだ」
ウソップ「じゃあ…そこにあんのか!? “ひとつなぎの大秘宝”は!!!」
クロッカス「さァな その説が最も有力だが誰もそこにたどり着けずにいる」
のちに、クロッカスはロジャーの最後の航海にも同行した船医であったことが明かされました。
しかし、「ワンピース」の在りかを知っているはずのクロッカスは、「ワンピースがラフテルにある」とは断言していません。
「ワンピースはラフテルにある」は意図的にぼかされている
ワンピース本編には、他にもワンピースがラフテルにあると断定していない部分が多数あります。
ウソップ「『ひとつなぎの大秘宝』『ワンピース』ってのは本当に最後の島に…」
ルフィ「ウソップ〜っ!!!! 宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ!!! 宝があるかないかだって聞きたくねェ!!」
イヌアラシ「数百年…『海賊王』の船員達しか行き着く事のできなかった”最後の島”『ラフテル』がな!!!」
ルフィ「いよいよか…!!!…そこにあんのかな…!! ねェのかな!!! “ひとつなぎの大秘宝”!!!」
このように、「ワンピースはラフテルにある」と断言する人物は登場しておらず、ワンピースの在りかがラフテルであるという部分は意図的にぼかされているようです。
- 「ワンピース」がラフテルにあるというのは説である。
- 元ロジャー海賊団船員および関係者はラフテルにあると断言していない。
「ワンピース」がラフテルにないのなら、一体どこにあるのでしょうか。
「ラフテル」と「ロードスター島」については以下に詳しく考察しています。
ロジャーの言葉「この世の全てをそこに置いてきた」は嘘?
ゴール・D・ロジャーの最後の言葉
「ワンピース」を遺した張本人ゴール・D・ロジャーの最後の言葉を見てみましょう。
“海賊王”ゴールド・ロジャー 彼の死に際に放った一言は全世界の人々を海へ駆り立てた
ロジャー「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
元ロジャー海賊団副船長シルバーズ・レイリーは、ロジャーの最後の言葉はロジャーが大海賊時代を作るために発言したと考えました。
「財宝を置いてきた」と発言する事で、ロジャーが意図的に大海賊時代を作ったとするならば、この言葉は真実ではない可能性があります。
このロジャーの死に際の発言については以下に詳しく考察しています。
箱男ガイモンの宝と「ワンピース」
「ひとつなぎの大秘宝」が最後の島「ラフテル」にないという根拠として、ワンピース本編にある伏線が張られています。それは箱男ガイモンのストーリーです。
箱男ガイモン
珍獣の島に住む元海賊で、22年前に島へ上陸し、岩山で宝箱を発見するも落下して偶然空の宝箱にはまり、そのまま島に取り残されてしまった男。
箱男ガイモンのストーリーは3巻22話のみですが、その中で「ワンピース」という言葉が7回使用されるなど、「ワンピース」と関係の深いストーリーです。
そのストーリーの中心であるガイモンが20年守り続けた宝箱、中身はなんと空っぽでした。
- 22年前のガイモンの宝=空っぽ
- 24年前のロジャーの宝=???
このガイモンの宝が「ワンピース」を表しているとすれば、24年前にロジャーが遺した財宝「ワンピース」もラフテルにはない可能性が高いのです。
- ロジャーの「この世の全てをそこに置いてきた」は嘘である
- 「ワンピース」はラフテルには存在しない
ここでの考察の通り、ワンピースがラフテルにないのであれば、ワンピースの正体に関する可能性が広がることになります。
さらに、箱男ガイモンのストーリーに隠された「ワンピース」の正体に関する伏線を追っていきます。
箱男ガイモンの「世界を買っちまえ」発言がワンピース最大の伏線だった!?
ガイモン「世界を買っちまえ」の意味
箱男ガイモンはこんなセリフも残しています。
ガイモン「”ワンピース”はお前が見つけて世界を買っちまえ!!」
箱男ガイモンが「ワンピース」の正体を知っている可能性は低いですが、この「世界を買っちまえ」というセリフは作者が意図的に示した「ひとつなぎの大秘宝」に関する伏線であることは間違い無いでしょう。
ワンピースで「世界を買う」とは
それでは、「世界を買う」とはどういうことなのでしょうか。ガイモン編以降のストーリーにそのヒントがあります。
ナミ「何が何でも一億ベリー稼いで私はこの村を買うの!!」
麦わらの一味に加入する前のナミは、アーロンに支配されていた故郷ココヤシ村を買うために海賊専門の泥棒をしていました。
ナミの言う「村を買う」とはアーロンの支配からの解放を意味していました。箱男ガイモンの「世界を買う」という表現も規模は違いますが、同じように考えることができます。
ガイモン「世界を買う」= 世界を支配から解放して人々を自由にする
つまり、ガイモンのセリフは「ひとつなぎの大秘宝」を発見すれば、世界を支配から解放して人々を自由にできるという意味になるのです。
だとすれば、頂上戦争での白ひげの言葉の意味も理解することができます。
白ひげ「興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時…世界はひっくり返るのさ」
白ひげワンピースの発見→世界はひっくり返る= 支配のない自由な世界に
このように、箱男ガイモンと白ひげのセリフは「支配のない自由な世界になる」という意味で繋がるのです。
「ひとつなぎの大秘宝」は「場所」に関係する
オレンジの町編は「ひとつなぎの大秘宝編」である
「ひとつなぎの大秘宝」の正体を暗示する「ガイモン編」を見てきましたが、その直前に描かれた「オレンジの町編(バギー編)」もまた、「宝」に関するストーリーでした。
オレンジの町編
「オレンジの町」を訪れたルフィとゾロは、町を荒らす海賊「道化のバギー」から「偉大なる航路」の海図を奪うため、バギー海賊団に戦いを挑む。
ここで登場した「道化のバギー」は、元ロジャー海賊団の見習いであったことが後に判明します。回想として副船長レイリーとシャンクスも登場しています。
冒頭でも取り上げたようにロジャー海賊団のメンバーは「ワンピースの正体を知っている(可能性のある)人物」に当たります。
よって、「オレンジの町編」もまた「ひとつなぎの大秘宝」に関係するストーリーと見てよいでしょう。
オレンジの町編に描かれた「宝」
その「オレンジの町編」には4つの「宝」が登場しました。
- シュシュ(犬)の宝=「店」
- プードル(町長)の宝=「町」
先ほど、「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「富・名声・力」であって、単なる「富(財宝)」ではないと考察しました。バギー編で描かれた「宝」も「富(財宝)」ではありませんでした。
特に、シュシュとプードルの宝は「店」と「町」というように「場所」を指しています。
「ひとつなぎの大秘宝」に関係するストーリーに描かれた宝が「場所」に関係するということは、「ワンピース」の正体とは何らかの「場所」であるのではないでしょうか。
「ひとつなぎの大秘宝」はある「場所」を指している
オレンジ編以外に「ひとつなぎの大秘宝」と「場所」を繋ぐ伏線があります。例えば、ジャヤ編に登場したベラミーは、「ワンピース」を2つの「場所」と並列して語りました。
ベラミー「海賊が夢を見る時代はもう終わったんだ!!! 黄金郷!?エメラルドの都!?大秘宝「ワンピース」!!? ”夢の宝”に目がくらんだアホ共は足元の利益に気付かねェ…!!」
また、インペルダウン編で登場した黒ひげは「空島(=場所)」と「ひとつなぎの大秘宝」を同列に語っていました。
黒ひげ「空島はあったろう?”ひとつなぎの大秘宝”もそうさ!! 必ず存在する!!!!」
このことから、「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「何らかの場所」であると考えられます。
「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の正体は
ここまでに考察してきたワンピースの正体をまとめます。
- 「ひとつなぎの大秘宝」とは富や力など単体のものではない
- 「ワンピース」の正体は世界的規模のもの、世界に影響力を持つものである
- 「ONE PIECE(ひとつなぎの大秘宝)」という名前は、複数のものが繋がった状態を表している
- 「ワンピース」はラフテルには存在しない
- ワンピースとは「支配のない自由な世界」に関係する
- 「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「何らかの場所」である
これらの考察から、「ひとつなぎの大秘宝」とは以下のようになります。
ここから導き出される「ひとつなぎの大秘宝」の正体とは、「支配のない自由な世界そのもの」であると考えられます。
つまり、バラバラに分断された世界が繋がれ、支配から解放された自由な世界です。
だとすれば、「ワンピース」とは未だ完成しないものということになります。先ほど考察したように、ロジャーの最後の言葉が嘘であり、「ワンピース」がラフテルにないのであれば、それが未完成のものであるというのも十分にありえることです。
それでは、「支配のない自由な世界」とは真逆の現在のワンピース世界を少し振り返ってみましょう。
現在のワンピース世界と「ひとつなぎの大秘宝」
分断されたワンピース世界の地形
ワンピース世界における「自由を阻むもの」とは何でしょうか。
これまでにも見てきたように、ワンピース世界の海は世界を縦断する大陸「赤い土の大陸(レッドライン)」と、それに対して垂直に世界を一周する「偉大なる航路(グランドライン)」によって4つに分断されています。
レッドラインとグランドラインが交わる場所には聖地マリージョアがあり、政府に通行許可を申請しなければ他の海へ渡ることはできません。また、グランドラインは海王類が住む「カームベルト」に挟まれていて、普通の船では通過することができません。
この地形が人々の自由を阻む要因となっていることは明らかです。
天竜人による支配と差別
「自由を阻むもの」は目に見えるものだけではありません。ワンピース世界には目には見えないが、人々の自由を阻んでいる「支配と差別」が存在します。
それは、天竜人による圧政や奴隷制度などが印象的ですが、それ以外にも種族間の差別が存在します。特に、深海に住む魚人や人魚への差別は根深く、魚人島では中心的なテーマとして描かれました。
「ひとつなぎの大秘宝」=「支配のない自由な世界」を実現するためには、これらの支配と差別を無くし、世界を分断する「レッドライン」と「グランドライン」を消滅させなければならないと考えられます。
実はこの「地形」「支配」「差別」という部分で「ひとつなぎの大秘宝」の正体と「Dの意志」は以下のように繋がります。
Dの意志=「世界をひっくり返す」の3つの意味
詳しくは、「Dの意志考察編」に考察しています。
ワンピースの正体は「ごほうび」である
海賊王と「ひとつなぎの大秘宝」
最後に「海賊王」と「ひとつなぎの大秘宝」の関係も見ていきましょう。もう一度、コビーのセリフを引用します。
海賊王ってゆうのは この世の全てを手に入れた者の称号ですよ!!? つまり富と名声と力の”ひとつなぎの大秘宝”…あの「ワンピース」を目指すってことですよ!!?
この発言によると、「海賊王」と「ひとつなぎの大秘宝」の間には以下の繋がりがあります。
ルフィの目指す「海賊王」はレイリーとの会話に描かれていました。
レイリー「キミにこの強固な海を支配できるか!?」
ルフィ「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」
というように、ルフィは支配者ではなく、「一番自由な奴が海賊王」であると考えています。
ここまでの考察から、「ひとつなぎの大秘宝」とは「真に自由な世界」としたので、
ということになり、ルフィの目指す「海賊王」にぴったり当てはまり、ルフィが海賊王を目指す意味がここにあります。
尾田栄一郎が語る「ワンピース」の正体
「ワンピース」の正体に関して、作者 尾田栄一郎は次のように語っています。
さくらももこ「ワンピースは自分の心の成長でしたみたいな事じゃないよね?」
尾田先生「あはは、そんなオズの魔法使いみたいな事だけはしません。あれだけがんばって冒険したんだから、キチンとごほうびはあげないと」
「ワンピース」の正体とは、ルフィにとって「ごほうび」になるものであるというのです。
だとすれば、自由を求めるルフィにとって、「支配のない自由な世界」とは最大のごほうびとなるはずです。
「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の正体の考察まとめ
以上、たいへん長文になりましたが、「ワンピース」の正体を考察してみました。
「ひとつなぎの大秘宝」ワンピースの正体
- 「ひとつなぎの大秘宝」の正体は「支配のない自由な世界そのもの」である。
- 現するためには、ワンピース世界にある「支配」と「差別」を無くし、分断された「地形」を変える必要がある。
「ひとつなぎの大秘宝」については、他にもいろんな説があります。この考察への異論、反論、感想など、コメント欄に何でも残していってください。
ロビンが、ポーネグリフは繋げて読むことに意味があるようなことを言っていました。
ラフテルにあるのは、世界中に意図的にちらばされたポーネグリフの台座のようなものではないでしょうか。
この台座が、ワンピースではないでしょうか。
ロジャーも、そこに自分が読んだポーネグリフの情報を持って行ったのでしょう。
ロビンが読んだ情報をはめこむことで、完成するのでしょう。
そのロビンが読んだ時に7人目になるんだね
ワンピースってのはこの世界から欠けた最後のピースを示している。
他のパズルを全てくみ上げることで、足りなかったものの形が自然と浮かび上がる。
ラフテルが最後の島ってのも嘘なの?確かにクロッカスの地図はシャボンディで集まってないあたりテキトーな感じするけど空島で最果てに導くって書いてあったしラフテルはあるでしょ
最終回が楽しみ尾田ちゃんのことだからものすごいラストになりそう けど死ぬまでに読めるかな
ええ!ワンピースの正体って巨大な肉じゃないのぉおお!!!
ガイモンのセリフのとこはなるほどと思うしあたってるような気もするけどワンピースが世界そのものでもあんまり嬉しくないよね
ワンピースの世界で未だひとつなぎじゃないものは、歴史で空白の100年がある。
ラフテルは古代都市で、そこに辿り着けば、100年の間に何があったか、歴史がひとつなぎになる。
それがワンピース。
ガイモンの世界を買っちまえって世界を金の力で支配するみたいなイメージだったけど確かにナミの件考えれば解放ってことになる
すっきりした
一応筋は通ってるしワンピースの正体は決定なんだろーね
作者が表現したいであろうテーマを特定できているとすれば抽象的な意味での結論は出るわな
ただし世界中の人々の思想に影響を与え白ひげがいうところの「大きな戦い」により1つの支配のない自由な世界を作るっていう具体的な展開は想像できん
歴史というか受け継がれるDの意思がヒントになるのは確定してるとしても、現状に不満を抱いてない人も多そうやし
作中でワンピース(支配から解放された自由な世界)が完成するとき『ONE PIECE』という作品も完成するんですね
すごい…ずいぶん切り込んでますね。
ところでインペルダウンでもバギー&宝の地図が出てきましたね。十分ありえると思います。
9種13の血統因子を知らない奴はワンピースを手に入れられない。
ったく、ちょっとはマシな考察する奴いないのかよ。
ポーネグリフの数をちゃんと考えろ。
ワンピースは実在する、「現実世界に存在する」だから「買える」だ。
ワンピースとは苦難を共に乗り越えた仲間との絆のこと。世界を巡る大冒険そのものがひとつなぎの物語であり、その過程で富と名声と力を手にしてゆく。
赤犬=織田信長
ルフィ=豊臣秀吉
黒ひげ=明智光秀
コビー=徳川家康
そもそも、ラフテルそのものが
ひとつなぎの大秘宝
なんじゃないの?
ロードポーネグリフを全て繋げた先にある島
それこそがひとつなぎの大秘宝、ワンピースなのでは?
なんか、メチャクチャ大事な事が書かれてるポーネグリフが有ったりするんちゃうのか?
空白の100年など歴史の詰まった場所なんちゃう?
富も名声も力も全て情報さえ有れば手に入れれる。それだけの歴史っちゅう情報が詰まってる様なんちゃうけ?
思ったんだけど、電伝虫がワンピースなんじゃないか?ある記憶を持った超ホスト映像電伝虫がラフテルにいるんじゃないか?
ワンピースはどう考えてもリオ・ポーネグリフ
ラフテルへ辿り着いて世界の歴史を知ったってゾウであった
世界の秘密が暴露されれば世界はひっくり返る
ラフテルに行けば歴史は知れるけど歴史=ワンピースとは確定じゃないと思います。
逆にそれ以外何があるのか聞きたい
尾田はワンピースの正体はご褒美になるものって言ってたから歴史が知れるとかはおかしい
死者を蘇らせる何かかなドラゴンボールの影響で
ワンピースの正体が「死者を蘇らせる何か」というのは聞いたことがあります。今のところドラゴンボールの影響という根拠しか思いつかないのですが、何かヒントがあればまたコメントお願いします。
ルフィにとってのご褒美ということだから
エースの復活がルフィの最も喜ぶご褒美
死んだキャラは生き返らせないって作者がどっかで言ってた
ワンピースの正体はオールブルーで間違い無いと思うけどそれで本当にルフィは喜ぶんかな・・・別に海分断されてても良くない?自由じゃん十分
ルフィはどんな状態でも自由ですね確かに。海が一つにっていうだけの自由じゃなくて、支配や差別がなくなるっていう部分が重要なんだろうと思ってます。
おおまか合ってると思う
尾田のことだからそれを面白く描いてくれると期待!
マリージョアの国宝が、麦わら帽子だったことと関係はないのでしょうか。マリージョアの国宝=ワンピースという説もありましたよね。
マリージョアの国宝は古代兵器関連だと思っています。古代兵器とワンピースは無関係では無いので、今度それもふまえて考察してみようと思います。