Dの一族は死に際に笑う?「Dの意志」考察に続き、「Dの一族」に関する「神の天敵」の意味、さらに、「月の人」や「光月家」最果ての島「ラフテル」との関係について考察します。
「Dの一族」が引き継ぐ「世界をひっくり返す」という思想
前回「Dの一族」について、彼らが受け継ぐ思想=「Dの意志」である「世界の破壊」と「世界をひっくり返す」の意味を以下のように考察しました。
- 分断された世界の地形の「破壊」
- 天竜人による「支配」を終わらせて「自由な世界」を実現する
- 差別をなくして「他種族との共生」へと導く
ここでは、「Dの一族」に関する部分だけを再編集し、「神の天敵」の意味、さらに、「月の人」や「ラフテル」との関係について考察します。
CONTENTS
【相関図】Dの名を受け継ぐ「Dの一族」の正体とは
まず、「Dの一族」に関してこれまでワンピース本編で描かれた情報をまとめておきます。
「Dの一族」の正体に関する既出情報
- Dの一族は「何らかの理由」で戦っている(20巻180話)
- Dは遥か昔の歴史に深く関わり、世界各地の歴史の裏で脈々と受け継がれている名である(32巻301話 77巻764話)
- いずれ数百年分の歴史を背負って「巨大な戦い」を起こす(59巻576話)
- 五老星は「D」の名が人目に触れることを危惧している(60巻594話)
- 「“D”はまた必ず嵐を呼ぶ」とされる(77巻764話)
- Dの一族は「神の天敵」であり、神と相対する思想を持つ(77巻764話)
- 「D」の目的はこの世界の破壊である(77巻764話)
- 「宿命の種族」であり数奇な運命を持つ(77巻764話・80巻798話)
このうち、「Dの意志」に関する部分は前回の記事で考察しています。ここでは、「Dの一族」の正体に関して考察します。
これまでにワンピース本編に登場した「Dの一族」とされるのが以下の10人です。
- モンキー・D・ルフィ
- モンキー・D・ドラゴン
- モンキー・D・ガープ
- ゴール・D・ロジャー
- ポートガス・D・エース
- ポートガス・D・ルージュ
- マーシャル・D・ティーチ
- ハグワール・D・サウロ
- トラファルガー・D・ワーテル・ロー
- ロックス・D・ジーベック
現在、ワンピース本編で判明している「Dの一族」は「モンキー家」「ゴール家」「ポートガス家」「マーシャル家」「ハグワール家」「トラファルガー家」「ロックス家」の7つの家系です。
ロビンの故郷オハラに登場した巨人族ハグワール・D・サウロは「ウチの家系はみんなくっついとるんでよ(41巻392話)」と発言しているので、これら7つの家系の者には代々「D」がつくと考えてよいでしょう。それぞれ見ていきましょう。
まずは、ワンピースの主人公モンキー・D・ルフィです。
Dの一族:モンキー・D・ルフィ
「麦わらの一味」船長であり、「最悪の世代」の一人。超人系悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者。夢は海賊王になることであるが、支配ではなく「自由」を求めている。
そして、ルフィ率いる麦わらの一味と「海賊同盟」を組み、今後「巨大な戦い」の中心人物の一人になるだろうDの一族トラファルガー・D・ワーテル・ロー。
Dの一族:トラファルガー・D・ワーテル・ロー
ハートの海賊団船長。元王下七武海であり、「最悪の世代」の一人。超人系悪魔の実「オペオペの実」の能力者であり、一定範囲に「サークル」を発生させ、その内部を手術室のように支配できる「改造自在人間」。
Dの一族ルフィとローの海賊同盟を中心とした「麦わら大船団」は、今後、世界中を巻き込む「巨大な戦い」を引き起こすと考えられます。
そして、その「巨大な戦い」へと繋がる「大海賊時代」を作ったのが、かつてグランドラインを制覇し、「海賊王」となった伝説の海賊ゴール・D・ロジャーです。
Dの一族:ゴール・D・ロジャー
かつて「ひとつなぎの大秘宝」を遺した海賊王。最後の島ラフテルに辿り着き「世界の秘密」を知った人物。「万物の声を聞く」能力を持っていたとされている。妻:ポートガス・D・ルージュ 息子:エース
世界政府は海賊王ロジャーの血縁を断つため、2年前に息子ポートガス・D・エースの公開処刑を行いました。
Dの一族:ポートガス・D・エース
元白ひげ海賊団2番隊隊長であり、元スペード海賊団船長。自然系悪魔の実「メラメラの実」の能力者で、体を炎に変えて操ることができる。2年前に起こった「頂上戦争」で赤犬の攻撃を受けて命を落とした。父:ロジャー 母:ルージュ
Dの一族:ポートガス・D・ルージュ
ロジャーの血縁を絶やそうとする海軍を欺くため、ロジャーとの子であるエースを20か月間胎内に宿し、出産直後に力尽きて死亡した。
「神の天敵」と呼ばれる「Dの一族」ですが、ワンピースの物語の当初から政府や天竜人にに対抗する動きを見せる革命軍総司令官モンキー・D・ドラゴン。
Dの一族:モンキー・D・ドラゴン
革命軍総司令官であり、世界政府を直接倒そうと各地でクーデターを起こし「世界最悪の犯罪者」とされる人物。父:モンキー・D・ガープ 息子:モンキー・D・ルフィ
しかし、Dの一族は海賊だけでなく、海軍側にもいます。
Dの一族:ハグワール・D・サウロ
元海軍本部中将であり、青雉クザンの親友であった巨人族。22年前、考古学者ニコ・オルビアとの出会いから海軍を脱走し、考古学の聖地オハラに流れ着いて、オルビアの娘ニコ・ロビンと出会う。オハラにバスターコールが発動された際、ロビンを守るため海軍と戦ったが、クザンの攻撃で凍結させられた。
Dの一族:モンキー・D・ガープ
海軍本部中将。38年前に起きた「ゴッドバレー事件」でロジャーと共闘して「ロックス海賊団」を壊滅させ、「海軍の英雄」と呼ばれる。息子:ドラゴン 孫:ルフィ
さらに、Dの一族のうち「異質な存在」であるのが以下の2人です。
Dの一族:マーシャル・D・ティーチ
黒ひげ海賊団の提督 通称「黒ひげ」。懸賞金22億4760万ベリー。悪魔の実の歴史上で最も凶悪とされる「ヤミヤミの実」の能力者であり、闇の引力で全ての物体を引き込む能力を持つ。また、頂上戦争で白ひげの「グラグラの実」の能力を何らかの方法で奪った。
Dの一族:ロックス・D・ジーベック
ロックス海賊団船長。「世界の王」になるという野望を持ち、世界政府に牙を剥く大事件を数多く起こしたが、38年前の「ゴッドバレー事件」でロジャーとガープに敗れた。
死に際に笑うDの一族…その笑顔の意味とは?
Dの一族は死に際に笑う
「死に際の笑顔」とはロジャーとDr.ヒルルクとの共通点としましたが、死に際の笑顔は「Dの一族」に共通する点と考えて良いでしょう。これまでワンピース本編に描かれたDの一族の死に際のシーンを見ていきましょう。
まず、ロジャーが処刑された場所である「ローグタウン」では、バギーに捕まったルフィが処刑台に拘束されました。その際、「わりい おれ死んだ」というセリフとともにルフィの笑顔が印象的に描かれました。直後に雷が落ちたことで、ルフィは処刑を免れましたが、死に際に笑うルフィを見たスモーカーは22年前のロジャーの処刑と同じだと発言しています。
次に描かれたDの一族の「死に際の笑顔」はロビンの過去編に描かれたハグワール・D・サウロです。
ロビンの故郷である考古学の聖地オハラがバスターコールによる砲撃を受けた際、海軍を裏切ったサウロ中将は、ロビンを守って青キジの「アイスタイムカプセル」によって凍らされてしまいますが、その死に際もやはり笑顔でした。
さらに、ルフィの兄ポートガス・D・エースもまた、死に際に笑顔を見せていました。
頂上戦争で赤犬の攻撃を受けたエースは「おれの人生に悔いはない」と言って最後に笑顔を見せました。
これだけでは偶然とも考えられそうですが、ドレスローザ編で「Dの一族」に関して重要な発言をしたドンキホーテ・ロシナンテもまた、その最期には不自然な笑顔を作って見せました。
ロシナンテ「おれが死んでも……憶えててくれよ? おれは笑顔で死ぬからよ…!! だってお前…いつかおれを思い出して貰うなら 笑顔の方がいいもんな」ワンピース77巻766話
ロシナンテはDの一族ではありませんが、先ほど引用したように、彼はDに関する何かを知っており、「笑顔で死ぬ」というセリフと共に死に際に笑顔を見せたことは、Dの一族は「笑顔で死ぬ」ということを示す伏線であると考えられます。
ちなみに、ロシナンテの兄ドフラミンゴもまた、天竜人として聖地マリージョアで育った環境から「D」について何かを知っていると考えられますが、彼が取引する人工悪魔の実の名も笑顔を表す「SMILE」です。
それでは、Dの一族が死に際に笑うのはなぜなのでしょうか。
死を恐れぬ信念
ローグタウンでのルフィの笑顔についてスモーカーが以下のように語っています。
スモーカー「あいつは あの瞬間 本気で自分の人生がここまでだと悟った “死”を受け入れ…覚悟して…笑ったんだ!!」ワンピース11巻99話
つまり、ルフィの死に際の笑顔は「死を受け入れたことによる笑顔」だったということになります。
ルフィのこの「死」に対する姿勢については、ワンピース本編にたびたび描かれていますが、バラティエ編で特に印象的に描かれました。
ドン・クリークの数々の武器に臆せずに立ち向かうルフィの姿を見たゼフは、それを「死を恐れぬ信念」と表現しました(8巻65話)。
ワンピース1巻2話では、「海賊王になる」と宣言したルフィを「死にますよ」と心配するコビーに対し、ルフィは「おれがなるって決めたんだから その為に戦って死ぬんなら別にいい」と発言しています。
つまり、ルフィは自らの意志のために「死を恐れずに生きている」からこそ、死に直面した際には死を覚悟して笑うのだと考えられます。
ここでは、ルフィの信念について考えましたが、他のDの一族にも同じことが言えます。
ロジャーとエースは「仲間を守る為にどんな強敵にも盾となって戦う」という共通点が描かれていますが、その姿は共に「死にたがり」と表現されています(59巻584話・60巻588話)。黒ひげについてもインペルダウンで「死ぬも生きるも天任せよ 恐れた奴が負けなのさ!!」と言っているのでその思想が伺えます(56巻549話)。
よって、自らの意志のために「死を恐れずに戦う」という姿勢は、Dの一族に共通するものと考えて良いでしょう。
そして、「死」と「信念」といえば、やはりドラム王国編で次のようなセリフが描かれました。
ルフィ「ドクロのマークは…”信念”の象徴なんだぞォ!!!!(中略)これは命を誓う旗だから 冗談で立ってる訳じゃねェんだぞ!!!」ワンピース17巻148話
ルフィの発言によると、ドクロとは「命」を誓う旗であり、「死を恐れぬ信念」を表しているということになります。このように、「死を恐れぬ信念」とはワンピースの特に海賊達にとって重要な意味を持つものと考えられます。
そして、このDの一族に共通する「死を恐れぬ信念」について、以下のエネルのセリフを照らし合わせると面白いことが分かります。
Dの笑顔と「神の天敵」の意味
空島編でエネルが「神の定義」を説く部分を引用します。
エネル「人にとって…死は最大の”恐怖”!!! だから人は地に顔をうずめ 神に慈悲を乞う!! 仕方のない事さ 生物は恐怖の前にひれ伏すようにできている 本能というものだ」中略
エネル「人は…”神”を恐れるのではない…”恐怖”こそが”神”なのだ」ワンピース29巻275話
エネルは人間にとって死は最大の恐怖であり、「”恐怖”こそが”神”」だと言います。
上の考察でエネルは天竜人を暗示しているとしましたが、エネルと同じように天竜人も武力による恐怖によって世界を支配しています。
だとすれば、死の恐怖によって人々を支配する天竜人に対し、死を恐れない「Dの一族」はまさに神の天敵であると言えます。そのことを表すようにシャボンディ諸島でルフィは天竜人を殴り飛ばしました。
天敵
Dの一族= 死を恐れぬ信念
「神の天敵」=神を恐れない信念を持つ「Dの一族」は、死という恐怖にひれ伏さず、死を恐れないからこそ死に際に笑うのだと考えられます。
笑う一族「D」と最後の島「ラフテル」
最後の島「ラフテル(笑い話)」
ワノ国編で描かれた光月おでんの回想で、グランドライン最後の島に着いたロジャーは、その島に「笑い話」という意味を持つ「LAUGH TALE」という名前をつけました(96巻967話)。
「LAUGH」とは英語で「笑う」を意味しますが、Dの一族が「死に際に笑う一族」であるならば、「LAUGH TALE」とは「笑い話」の他にもう一つ意味を持つのではないでしょうか。
「Dの一族」+ 「 物語」
つまり、ラフテルとは「Dの一族の物語」を暗示しているのではないかと考えられるのです。
Dの一族と「空白の100年」
ラフテルについた光月おでんは日誌に次ののように記していまいた。
光月おでん「あの日 おれ達は世界の全てを知った ー”空白の100年”とは……!! “Dの一族” とは……!!『古代兵器』とは……!! 」
ワンピース96巻967話
このセリフからロジャー海賊団はラフテルに着いたことで「世界の全て」を知ったということなので、ラフテルには「世界の全て」が分かる何かがあったのでしょう。
「世界の全て」をゾウ編で錦えもんは「世界の秘密」と表していたので、オハラのクローバー博士のいう連合国によって消された不都合な歴史を含む「世界の成り立ちに関する秘密」と考えて良さそうです。この部分は「空白の100年」考察シリーズに考察しています。
上でも考察したように、Dの一族が「巨大な王国」の関係者であるならば、「空白の100年」に存在した巨大な王国の記述とともにDの一族の歴史はかき消されているはずです。
そして、「D」については「歴史」と深く関係することがワンピース本編でたびたび強調されています。
ニコ・ロビン「それ(D)がきっと…歴史にかかわる大問題なの」ワンピース32巻301話
ロシナンテ「真相は誰も知らないが 世界各地の歴史の裏で 脈々と受け継がれている名だ…!!」ワンピース77巻764話
ドフラミンゴ「歴史の底でくすぶり続ける”D”の一族は…いつどこに姿を表す!?」ワンピース80巻801話
白ひげの回想で「D」の意味を問われたロジャーも「遥か昔の話だが…」と切り出していたことから(69巻576話)、「D」の歴史は遥か昔から「空白の100年」を経て現在まで脈々と続き、Dの一族は未来に「巨大な戦い」を起こすと考えられます。
よって、「世界の全て」とは「Dの一族の歴史」であるといっても過言ではないでしょう。
最後の島に「世界の全て」を知る何かがあったならば、それは「Dの一族の歴史」と大きく関係するため、「ラフテル」の名には笑う一族「Dの物語」=「LAUGH TALE」と2つ目の意味が込められているのではないでしょうか。
笑い話と「Dの物語」
上の考察で、Dの一族は「巨大な戦い」を起こし、Dの意志を果たすとし、「いずれ歴史に名を残す『一大事件』を引き起こす」もそれを指していると考察しました。
似た表現がローグタウン編でのルフィの処刑直前のナレーションに描かれています。
ナレーション「はるか未来に語り継がれる伝説はー はるか昔に幕を開けたる物語ー」ワンピース11巻99話
「いずれ歴史に名を残す」と「はるか未来に語り継がれる」は同じ意味なので、次のように繋がります。
「歴史に名を残す」という表現は「空白の100年」として抹消された「歴史に名を残さなかった者」を意識した表現と言えるでしょう。
だとすれば、ワンピースとは「歴史に残らなかったが受け継がれてきた巨大な王国の意志をDの最終走者ルフィが果たす」というストーリーであると考えられます。1巻1話に登場したルフィのTシャツに「ANCHOR」と描かれた意味もここにあります。
つまり、ワンピースの物語とは過去から未来へ、Dに始まりDに終わる「Dの物語」であると言えます。
「Dの一族」と「月の人」の関係は?
「D」とは半月を意味する
「月の古代遺跡」に関する考察で、青色の星に降り立った「月の人」は「巨大な王国」を作ったが、空白の100年を経て、また月へ帰ろうとしていたという可能性を示しました。
その根拠として、月には「帰る」というイメージが意図的に描かれていると考察しています。
- 半月のコマ:「帰るんだ400年前の故郷に!!!」27巻253話
- 月の扉絵:タイトル「帰ろう」44巻428話
特に27巻253話に描かれた月は「D」の形をしていることから、「月の人」と「Dの一族」には何らかの関係があったのではないかと考えられます。
だとすると、「D」とは「DAWN(夜明け)」の他にも「月」を意味するのではないか。
といいうのも、253話の「半月」が描かれた直後の254話タイトルは「夜明歌(オーバード)」なので、ここにも「D」と「月」と「夜明け」に何らかの繋がりを感じます。
そして、これらが描かれた27巻の表紙がまた意味深です。
27巻表紙に描かれたルフィの背中に「月の人」と同じ「上向きの羽」が描かれています。ワンピース27巻の本編に羽をつけたルフィは描かれていませんし、不自然に片目を瞑ったルフィは「半月」と同じように「半分」を意味しているように見えます。
- 27巻表紙:ルフィの背中に羽
- 27巻253話:半月
- 27巻254話:タイトル「夜明歌」
そこから見えてくるのは、Dが半分「月の人」の要素を持っている=ハーフ説ですが、この部分は後ほど考察します。
ちなみに、「ドラム王国編=Dの意志編」と考察しましたが、152話のタイトルに「満月」。Dr.くれはの「生きてたのか “D”の意志は…」のセリフが描かれた154話にもドラム城の背景に満月が印象的に描かれています。
特に、チョッパーがドラムロッキーをソリで降りるシーンには、見開きいっぱいに満月が描かれ、まるで月から降りてくるような描かれ方をしています。やはり、Dの一族と「月の人」には何かしらの関係があるようです。
よって、Dの意味は「夜明け」の他に「月」を暗示していると考えられます。
ワノ国「光月家」はDの一族であるか
「光月家」とDの一族
Dが「月」を意味するならば、気になるのはゾウ編で登場した「光月家」の存在です。
ワノ国「光月家」とは
20数年前までワノ国を治めていた一族であり、約800年前に「ポーネグリフ」を作った石工の一族。
「光月」の名前が登場したゾウ編は、「月」と関係の深い「空島編」とリンクするエピソードです。ならば光月家は「Dの一族」なのでしょうか。
光月家とは「ポーネグリフ」を作った石工の一族であるので、明らかにかつて栄えた「巨大な王国」の側の勢力ということになります。
さらに、「Dの一族」のモデルは「テンプル騎士団」と「フリーメイソン」としたので、「石工」という繋がりもあります。
光月家の家紋には「上向きの羽」が描かれていますし、日本の家紋における「九曜」は太陽や月などの「天体」を表します。
そこで、光月家と「Dの一族」と共通点をまとめてみます。
光月家と「Dの一族」と共通点
- 「巨大な王国」側の勢力
- 「月」と関係あり
- 「夜明け」と関係あり
- 「自由」を求める
- 死に際の笑顔
- 万物の声が聞ける
以前の記事で、ワノ国編は「月の国編」と考察し、「月の人」が降りた地である可能性を示し、ワノ国編で「月」の古代遺跡の秘密が明かされると考察しました。
また、光月家は「D」の意味であると考察した「夜明け」とも関係しています。
ペドロ「おれは思う ルフィ達こそが数百年間 我ら一族と”光月家”が待ち続けた世界を夜明けへと導く者達だ!!」 ワンピース87巻877話
さらに、ワノ国編97巻972話で光月おでんの最期が描かれましたが、Dの一族と同じように「死に際の笑顔」が描かれ、明らかに強調されています。
また、光月家と兄弟分であるという「ミンク族」も「月」と関係しています。
ミンク族は満月を見ると真の姿である「月の獅子(スーロン)」に変身します。月には電気で動くロボットが登場しましたが、ミンク族の「エレクトロ」という体から電気を発する技も繋がりがありそうです。
これらの共通点から、光月家とは「Dの一族」の一つ、もしくは「Dの一族」に非常に近い存在であると言えます。
光月家には「D」が入っていませんが、「D」が「月」を意味するならば、「D」でなくても「光月」という名の「D=月」というメッセージは同じなのかもしれません。
ワノ国の大名家と「月」
だとすると、ワノ国の他の大名家の名前に含まれる「月」も気になるところです。
ワノ国大名家
- 霜月家
- 雨月家
- 天月家
- 風月家
- 黒墨家
特に、霜月康イエに関しては、Dの一族と同じように「死に際の笑顔」が描かれました。
霜月康イエ「オロチのバカに言いたき事が一つ!!! それを言うたら!! 笑ってあの世へ参ろうぞ!!」ワンピース93巻941話
康イエは「SMILE」を食べていましたが、「SMILE」の作用だけでなく、このシーンには何かしらの意図を感じます。
ただし、この部分は判断材料に乏しいのでまだ断定はできません。
しかし、「笑ってあの世へ」というセリフや、強調された光月おでんの死に際の笑顔など、ワノ国編は「D」と関係が深いエピソードと言えます。このタイミングで「Dの一族」の謎が明かされるのは間違いないでしょう。
この考察に関する意見や感想はコメント欄になんでもどうぞ。
Dの一族と「魂」「宿命の種族」「数奇な運命」については、以下の考察に編集しなおしましたので、そちらもどうぞ。
このサイトの考察をずっと読ませてもらってますが「○○編と△△編が対応して」っていうのがすごくたくさんでてきますよね。ということは尾田先生は書き始める前から物語のすべての構想と構造を作り上げていたってことなんでしょうかね。
こういう「対比」をさせながら物語を構築していく手法っていうのは、過去のほかの作品にもあるやり方なんでしょうか。
Dの一族は“魂を受け継いでいる”ならば“悪魔の実の能力”も受け継いでいる事になるのでしょうか?
って事はもしかしてルフィは2つの能力を持っている可能性がありますよね?
ワクワクがとまりません!
何故、黒炭家だけ月の文字が無いんでしょうか?
月=Dだとするなら、ワノ国こそかつて存在した「巨大な王国」に限りなく近い国なのかも?
だからこそ大名の名前は〇月になっていて、敵対する黒炭にはない。世界政府非加盟国で鎖国していたのも巨大な王国に限りなく近い国だった為。
数百年の間鎖国していたのも世界政府の介入をさせない為。
とはいえもし仮にそうだとしたら世界政府のお偉方が放っておくはずはなく、オハラと同じ道を辿る可能性すらあるので、手を出させない何か抑止力になる決定的な物(情報?)がある
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