フィルムレッド考察!劇場版「ONE PIECE FILM RED」にはワンピース原作に関わる重要伏線「ルフィの夢の果て」の答えが描かれていた!?ルフィの発言とラストシーンを考察。フィルムレッド一部ネタバレ注意。
劇場版ワンピース「FILM RED(フィルムレッド)」とは

「FILM RED」あらすじ(公式情報のみ)
素性を隠して活動する世界的な人気歌手「ウタ」の初ライブが開催されることとなった音楽の島「エレジア」。海賊や海軍を含む世界中のファンがウタのライブに集結する。そして、迎えたライブ当日、ウタがシャンクスの娘であるという衝撃の事実が判明し…
公開日 | 2022年8月6日(土) |
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監督 | 谷口悟朗 |
脚本 | 黒岩勉 |
原作 | 尾田栄一郎(総合プロデューサー) |
スタッフ | キャラクターデザイン:佐藤雅将 / 美術監督:加藤浩 / 色彩設計:横山さよ子 / CGディレクター:川崎健太郎 / 撮影監督:江間常高 / 製作担当:吉田智哉 |
フィルムレッドにはワンピース原作の伏線が描かれていた!
ついに公開された劇場版最新作ワンピース「FILM RED(フィルムレッド)」。
尾田先生が総合プロデューサーを務めた映画「フィルムレッド」にはワンピース原作に関する最重要伏線が描かれていたと考えます。
具体的には、以下のヒントとなる伏線です。
フィルムレッドに描かれた伏線
- Dの意志
- ルフィ夢の果て
- ジョイボーイ
- ひとつなぎの大秘宝
今回は映画「フィルムレッド」に描かれたワンピース原作に関する伏線のうち、「ルフィの夢の果て」に関する部分を考察します。
フィルムレッド全体に描かれたワンピース原作に関する伏線は以下にまとめています。

CONTENTS
フィルムレッドが描く「新時代」と「Dの意志」の伏線を考察
FILM RED主題歌「新時代」とDの意志の伏線
まず、主題歌「新時代」というタイトルですが、ワンピース原作における「新しい時代」とは、「Dの意志」そのものです。
頂上戦争編にて、白ひげが「Dの意志」について以下の発言をしています。
白ひげ「お前もDの意思を継ぐ者ならば この時代の先をおれに見せてみろ!!!」
この白ひげのセリフにより、Dの意志を継ぐ者は「新しい時代を作る力」を持っていると分かります。
つまり、Dが受け継ぐ意志とは「新時代を作る意志」であるということです。
詳しい根拠は「Dの意志考察」に書いていますが、Dの意志を継ぐ者達はそれぞれに「新時代」を作り出しています。
そして、この「新時代を作る」という思想から「D」とは「DAWN(夜明け)」の頭文字であり、「新しい時代への夜明けを起こす意志」という意味であると考察しています。

「新時代」と「世界の夜明け」
このサイトでは、Dが起す「時代の夜明け」と「世界の夜明け」は同じ意味であると考察しています。つまり、「新時代」とは「新しい世界」という意味です。
フィルムレッドのパンフレットに主題歌の「新時代」という曲名について監督の谷口悟朗さんが以下のようにコメントを寄せています。
「脚本では当初『新世界』という曲名だったんですよ。それを”大航海時代に対する新時代”という形にしたいと尾田さんからの要望もあり、変更しました。」
やはり、ここでも「新時代」とは「新世界」と同義であると作者である尾田先生が捉えていることが窺えます。
つまり、ワンピース最終章で描かれるDが作る「新時代」とは、現在のワンピース世界をひっくり返した「新しい世界」という意味になります。
ならば、Dの意志が作りだす「新時代」=「新しい世界」とは何か。その伏線も「フィルムレッド」に明確に描かれていました。
- 「D」の由来は「DAWN(夜明け)」である。
- Dの意志とは「新時代」を作る意志である。
- 「新時代」とは現在の世界をひっくり返して作る「新しい世界」である。
「ルフィの夢の果て」考察の答えがフィルムレッドに描かれていた
FILM REDとルフィの夢の果ての伏線
主題歌「新時代」とは映画「フィルムレッド」全体のテーマでもあります。
そして、フィルムレッドで描かれた「新時代」の内容を考察することで、ワンピース原作の重要伏線である「ルフィの夢の果て」を導き出すことができます。
「ルフィの夢の果て」とは、幼少期のルフィが「ゴア王国で叫んだ言葉」であり、かつての海賊王ロジャーが語った「あの言葉」と同じであることがワンピース原作で判明しています。

エース「最高の”名声”を手に入れる!! “大海賊”になって見返してやんのさ!!!」
ルフィ「ししし…!! そうかよーし おれはなァ!!! ………」サボ エース「は??」
エース「お前は…何を言い出すかと思えば…」
サボ「あははは面白ェなルフィは!! おれお前の未来が楽しみだ!!
そして、ここで考察する「ルフィの夢の果て」はルフィが海賊王となった後の行動であるので、ワンピース最終回にも関わる最重要伏線の1つです。
よって、この考察はワンピース最終章で描かれる全ての重要伏線に触れるものです。
さらに、ここからは、一部フィルムレッドのストーリーに関わるネタバレが含まれます。まだ、フィルムレッドをご覧になっていない方はこれより先の考察を読まないでください。
映画フィルムレッドは、ワンピース原作で最終章が描かれる今この時に、劇場で見るべき作品だと思います。以下にネタバレなしの感想を書いていますので、まだご覧になってない方はこちらの記事をご覧ください。

また、「フィルムレッド」のネタバレを含まない「ルフィの夢の果て」は以下に考察しています。

ルフィが目指す「新時代」と「夢の果て」
ルフィの夢の果てとFILM RED
結論から言ってしまえば、フィルムレッドで描かれた伏線を元に導き出せる「ルフィの夢の果て」とは以下です。
……???「新時代は?」「世界の夜明けは?」「FILM REDとの関係は?」
いまいちピンとこないというのが、現時点での感想だと思います。
しかし、これが答えであることが、フィルムレッドの作中および入場者特典「ワンピース四十億巻」に完全に示されています。

ここでは、「ワンピース四十億巻」の画像を掲載しませんので、ご自身で「ワンピース四十億巻」を参照してください。
順を追って考察します。
「ルフィ夢の果て」と「新時代」
「ルフィの夢の果て」を考察するにあたり、まず、「新時代」と「ルフィの夢の果て」の関係を考察します。
実は、フィルムレッド内で決定的なセリフが描かれています。海賊王を目指す理由を聞かれたルフィが以下のように答えました。
ウタ「いい加減 分かりなよ 大海賊時代はおしまいだって 何でそんなに海賊王になりたいの?」
ルフィ「新時代を作るためだ」
「ルフィの夢の果て」とは「夢である海賊王のその先」なので、今回、映画フィルムレッドで始めて描かれた「海賊王を目指す理由」こそがルフィの夢の果ての答えです。
よって、フィルムレッドで描かれた「新時代」の内容が分かれば、ルフィの夢の果てである「ゴア王国で叫んだ言葉」が分かるということになります。
そのためにはまず、フィルムレッドで描かれたウタとルフィが目指す「新時代」を考察する必要があります。
- ルフィの夢の果てとは「新時代」を作ることである。
ウタとルフィが目指す「新時代」とは
幼少期のウタとルフィが「シャンクスの麦わら帽子」から作ったマークを「新時代の誓い」としていることから、「新時代」とは2人がシャンクスから受け継いだ思想であることが分かります。

したがって、ウタとルフィが目指す「新時代」は同じものです。
↓ その実現 ↓
ウタの目的=ルフィの夢の果て
フィルムレッドではルフィの目指す「新時代」は描かれていませんが、ウタの目指す「新時代」を確認する事によって、ルフィの目指す世界を知ることができます。
ウタが目指した世界は「平和な世界」であり、具体的には以下です(「ワンピース四十億巻」第四章「CHRONICLE OF UTA」参照)。
ウタとルフィが目指す「平和な世界」
- 争いがない
- 衣食住が満たされる
- 音楽が絶えない世界
- 永遠に続く
これが、ウタとルフィが目指す「新時代」であり、この「新しい世界」を創造することが「ルフィの夢の果て」です。
- ルフィが目指す「新時代」はシャンクスから受け継いだウタと共通の思想である。
- ウタとルフィが目指す「新時代」とは「平和な世界」である。
ウタとルフィによる「新時代」の実現方法の違いをFILM REDから考察
ウタとルフィの「新時代」の作り方
12年前のフーシャ村で「新時代の誓い」を立て、同じ「新時代」を夢見たウタとルフィですが、「フィルムレッド」では、2人が争うシーンが印象的に描かれています。
そして、フィルムレッド入場者特典「ワンピース四十億巻」を読むと分かるのですが、ウタとルフィは「表裏一体」の存在として設定されています。
ウタとルフィの決定的な違いは「世界の捉え方」です。
「空想の世界」を大事にするウタと「体験」に重きを置くルフィとが明らかに対比して描かれています。「唯心論」VS「唯物論」とすると分かりやすいかもしれません。
しかし、先ほども考察したように、ウタとルフィが目指す「新時代=新しい世界」は共通しています。
違うのは、「新時代」の実現方法です。そのことが、やはり「ワンピース四十億巻」にはっきりと書かれています。
「ルフィの夢の果て」の伏線
「ワンピース四十億巻」では、ウタの「新時代」の実現方法は「私の歌で世界を変える」というセリフで表現されており、それに対するルフィの発言は「夢の果て」とあります。
ここまでの考察をまとめると以下のようになります。
ウタ | ルフィ |
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![]() |
![]() |
新時代「平和な世界」を作る | |
「空想世界」を重視 | 「体験」を重視 |
歌で世界を変える 実現方法:「巨大なライブ」 |
○○で世界を変える 実現方法:夢の果て |
つまり、ウタとルフィの「思想」が対比されているように、ウタとルフィによる新時代の実現方法も対比関係にあるということです。
ウタが「空想世界」を作り出したのとは逆に、ルフィは「体験」によって現実の世界を「理想の世界」に変えると考えられ、それこそが「ルフィの夢の果て」です。
この「体験」という部分が非常に重要です。
ルフィの思想
フィルムレッドの「ウタ」は映画のために作られたキャラクターですが、ルフィの「体験」重視という設定はワンピース原作でも貫かれている設定です。
SBSにて「ルフィの心理描写がないのはなぜか」と聞かれた際の尾田先生の回答に説明されています。
尾田先生「心の中のセリフ、つまり、この様な↑セリフは書かないと決めているのです。読者に対して常にストレートな男である為に『考えるくらいなら口に出す』または、『行動に移す』という事を徹底しております。」
つまり、「体験」重視という言葉は、ルフィの「思考より行動」という性格を表しています。
だとすれば、ルフィが「体験」や「行動」によって世界を変えるとはどういうことでしょうか。
- ウタとルフィは「表裏一体」の存在である。
- ルフィは「体験」と「行動」によって「新時代」を作る。
フィルムレッドから考察する「ルフィの夢の果て」と「ひとつなぎの大秘宝」
ルフィとウタの対比の意味
フィルムレッドの物語において、「空想の世界」に「新時代」を作るというウタの計画は失敗に終わりました。しかし、いずれ「新時代」を作り出すのは、フーシャ村で共に「新時代」を誓いあったルフィです。
ウタが実現しようとした「新時代」をルフィは「現実の世界」で人々の「体験」と「行動」によって実現すると考えます。
ウタは「トットムジカ」で世界を滅ぼしかけましたが、ルフィは実際に「世界を滅ぼす古代兵器」を呼び起こして、「巨大な戦い」を引き起こし、現実世界を丸ごと作り変えると考えられます。
具体的には「支配層の打倒」と「分断された地形の破壊」です。詳しくは「Dの意志考察」に書いていますが、ここでは概念図のみ載せておきます。


そして、「巨大な戦い」に勝利したルフィは「海賊王」になる夢を叶えることになります。
巨大な宴と「夢の果て」
その後、ルフィは「巨大な戦い」で共闘したあらゆる種族を巻き込む「巨大な宴」を開く。これこそがルフィの「体験」による「新時代」の実現方法であり、「夢の果て」です。
この「巨大な宴」はルフィとウタが夢見た「平和な世界」を現実化します。
ウタとルフィが目指す「平和な世界」
- 争いがない
- 衣食住が満たされる
- 音楽が絶えない世界
- 永遠に続く
フィルムレッドでウタが開催した「巨大なライブ」と、ルフィがいずれ開催する「巨大な宴」もまた対比関係にあります。
ウタは能力によって「空想世界」に「平和な世界」を作り出し、「音楽」だけでなく「食べ物」までも作り出して人々に提供しました。
ならば、ルフィは現実の世界を「平和な世界」に作り変え、人々のために「音楽」と「食べ物」を用意して「宴」をするはずです。
「平和な世界」の条件である「衣食住」の「食」と「音楽」というワードから、以下のルフィのセリフが思い浮かぶのではないでしょうか。
ゾロ「早ェとこ”航海士”を仲間に入れるべきだな」
ルフィ「あと”コック”とさ”音楽家”とさァ…」
ゾロ「んなモン あとでいいんだよ!!」
このセリフはルフィが冒険に出たばかりの頃の発言です。ルフィが目指す「平和な世界」には「食」と「音楽」が必要であることから、ルフィは冒険の初めに「コック」と「音楽家」を仲間にしようと考えたというわけです。
ニカと救世主ジョイボーイ
ウタは「空想の世界」で「新時代」を実現できませんでしたが、空想すら実現化するニカの能力を持つルフィであればそれが可能です。

フィルムレッドで一瞬だけニカの姿が描かれた理由もここにあると考えます。「空想のままに戦う戦士」とは、ウタが夢見た空想をも現実化する。それはまさに「救世主」ジョイボーイです。
ワノ国編で、ルフィが「世界を変える人物」=「ジョイボーイ」であると確信したカイドウがルフィに質問しました。
カイドウ「お前が一体どんな世界を作れる!!? 麦わらァ~!!!」
ルフィ「おれは………友達が……!!! 腹いっぱい!!! メシを食える~!!! 世界!!!!」
これこそまさに、ウタとルフィが夢見た「新時代」です。
フィルムレッドのラストシーンで、ルフィは「海賊王におれはなる」と叫びました。
海賊王になる目的を「新時代」を作る為だと発言していたことから、この発言の真意は以下です。
その戦いが「ワンピース最終章」で描かれようとしているのではないでしょうか。
ここでは、ルフィの夢の果て発言に含まれる「宝払い」については考察しませんでしたが、以下の記事に詳しく考察していますので、興味のある方は以下の考察もどうぞ。


【ネタバレ含みます】
キャッチコピーで「赤髪が導く〝終焉〟」と言いながら必ずしもシャンクスだけが解決した訳では無い。解決方法を教えてくれた訳でもないし、トットムジカはみんなで倒したし、最後にシャンクスが飲ませようとした眠れる薬を断って魂を戻す歌を始めたのはウタ自身。
では「赤髪が導く〝終焉〟」何を意味するのか。
実はワンピースという物語全体の〝終焉〟を導く役割がシャンクスにあるという示唆ではないか。
シャンクス黒幕説等々があるが、ルフィ達をラフテルに導く人物だという伏線ではと考察している。
また、ウタとは何者か。
なぜAdoのアルバムに劇中歌以外で特別に足した曲がウィーアーではなくビンクスの酒なのか。
ウタとはその名の通り“歌”であり、ビンクスの酒(ラフテルへの道標の歌)を示唆する存在ではないか。
ウタの命が尽きる=ラフテルへの物語が終わる
を暗示していて、本編が最終章に入る今だからこそ意味のあるキャラクターでありストーリーだったのではないか。
もし良ければ、ぜひこのサイトで深堀りして下さい!
> キャッチコピーで「赤髪が導く〝終焉〟」と言いながら必ずしもシャンクスだけが解決した訳では無い。
確かにそうですね。この記事で考察したのですが、私は「赤髪が導く」とはルフィが考える「新時代」がシャンクスの思想に影響されたものであるからだと考えました。
「新時代のマーク」が麦わら帽子を元にしたマークなので、ロジャーの思想やもっと前から受け継がれる「Dの意志」とも関係するかもしれないですね。
「FILM RED」はワンピースが最終章に突入する時期だからこそ作られた作品で、「終焉」とはワンピース原作の「最終章」を指していると思います。
深堀りになってないですね…そして勝手にコメント移動してしまってすみません。コメントありがとうございます。
ここの考察が当たってるなら答えをわざわざ映画で出すかな?ミスリード?やっぱりルフィーの夢の果ては世界をひっくり返すじゃないかな?
俺はルフィの一言は世界をひとつにする事だと思うけどな。だってひっくり返すだけじゃあんなはっ❓❓❓って言われないだろうし、ただ世界をひっくり返すってロジャーが言ってるのに、もう答えは出てるじゃん。原作で登場してる言葉をあんなにひた隠しにはしないだろうから。もうでてる言葉は。だからおらはレッドラインを破壊して世界をひとつにすることだと思うでごわす‼️‼️‼️
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