【ワンピース考察】9人目タイトルはいつ?ジンベエ麦わらの一味加入の伏線

元七武海ジンベエは麦わらの一味に加入するのか？魚人島でルフィの勧誘を保留としたジンベエのその後を追い、ワンピース本編に描かれたジンベエの麦わらの一味加入の伏線を考察します。追記：ジンベエに「9人目」のタイトルがつくのはいつ？

ジンベエは麦わらの一味の仲間になるか

元王下七武海ジンベエとは

インペルダウン編で登場した王下七武海ジンベエ。ルフィとともに脱獄し、その後、頂上戦争で共闘、瀕死のルフィを戦場から逃しました。

海侠のジンベエとは

元王下七武海、「タイヨウの海賊団」2代目船長であり、ジンベエザメの魚人。エース公開処刑時に七武海の強制召集を拒否し、インペルダウンに収監されていたが、ルフィと共に脱獄して頂上戦争に参戦した人物。

ジンベエの初登場はインペルダウン編54巻528話ですが、「ジンベエ」という名前は8巻69話の時点で既に登場しています。

ヨサク「ジンベエは”七武海”加盟と引きかえに とんでもねェ奴をこの東の海へ解き放っちまいやがった（中略）今あっしらが向かっているのは”アーロンパーク”!!! かつて”七武海”の一人ジンベエと肩を並べた魚人の海賊”アーロン”の支配する土地です!!!」

名前の登場から初登場まで500話近くというキャラクターは、ワンピース登場人物の中でも極めて異例であり、ワンピースの物語において重要な役割を持つ人物であることが予想されます。

そして、魚人島終盤、ルフィがジンベエを「麦わらの一味」の仲間に誘いました。その際、ジンベエはルフィの勧誘に対し、以下のように答えています。

ジンベエ「わしにはまだやらにゃあならん事がある!! 現在の立場というものがあるんじゃ…今はそこを離れて来ただけ 人の道に仁義を通しースッキリと身軽になった時 今一度 わしはお前さんらに会いに来るとしよう」

ジンベエ率いる「タイヨウの海賊団」は現在、ビッグ・マム海賊団の傘下となっており、ジンベエが麦わらの一味になるにはビッグ・マムと縁を切る必要があります。

この先、ジンベエはビッグ・マムの傘下を抜け、麦わらの一味の仲間となるのでしょうか。

「ジンベエの海侠一人旅」の伏線

魚人島で麦わらの一味と別れたジンベエのその後については、扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」に描かれています。

この「ジンベエの海峡一人旅」のVol.1のタイトルは「仲間達の下へ」です（75巻751話）。

ここでいう「仲間達」とはジンベエが2代目船長を務める「タイヨウの海賊団」の船員達を指していると考えられ、仲間達に説明をした後、ジンベエは傘下を抜けるため四皇ビッグ・マムの元へ向かうのではないでしょうか。

現在、ビッグ・マムは新世界にいるので、ジンベエは傘下を抜けた後に麦わらの一味と合流して仲間となると考えられます。

その意味で扉絵のタイトル「仲間達の下へ」の「仲間」とはルフィら「麦わらの一味」のことも表していると考えられます。

その証拠に、この扉絵シリーズにはジンベエ加入の伏線が隠されています。

ジンベエの扉絵シリーズVol13・23・25に登場した港町の子供の服に「10」という番号が描かれています。「10」とはジンベエが麦わらの一味に加入した場合のイメージ番号です。

73巻726話のカラー絵では麦わらの一味の幼少期が描かれていましたが、その際、幼少期の一味の服にそれぞれのイメージ番号が描かれていました。

今回の扉絵で子供の服に「10」と描かれた理由は、この「麦わらの一味幼少期のカラー絵」とのリンクであったと考えられます。

よって、ジンベエは近く麦わらの一味に加入すると考えられます。

追記：ジンベエの加入の伏線続々！

ジンベエのイメージ番号「10」に関しては、劇場版「ONE PIECE FILM GOLD」の入場者特典として配られた「オールスターゴールドトランプ」にも伏線と思われる仕掛けがされていました。

トランプに描かれた麦わらの一味が割り当てられたカードは、それぞれのイメージ番号になっており、ジンベエのカードは「10」となっています。ここでもやはり、ジンベエの麦わらの一味加入が示されています。

さらに、「20周年記念イラスト」として描かれた851話のカラー絵にも伏線が描かれています。

青い衣装を纏った麦わらの一味のメンバーが描かれていますが、背景には同じく青色のクジラとサメが描かれました。

ジンベエザメを英語で「Whale shark」ですが、この絵に描かれたクジラとサメで、ジンベエの麦わらの一味加入を表現していると考えられます。

これらの伏線から、新世界でビッグ・マムとの縁が切れたなら、ジンベエが仲間になることは確定と考えてよいでしょう。

ジンベエの「麦わらの一味」での役職は？

ジンベエと「操舵手」の伏線

ジンベエが「麦わらの一味」の仲間になるとすれば、その「役職」はどのようなものとなるでしょうか。

麦わらの一味のライバル黒ひげ海賊団に「操舵手」ジーザス・バージェスがいることから、「操舵手」が一味に加わる可能性があるとしてきました。ジンベエこそがその「操舵手」を担う仲間であると考えられます。

インペルダウンからマリンフォードへ向かう際には、海軍から奪った軍艦を操縦するジンベエの姿が描かれています（56巻548話）。

ジンベエの能力と操舵術

これまで、麦わらの一味の船サニー号の操縦を行なってきたのは「海流を読む力」に長けるナミでしたが、「海流一本背負い」などのジンベエの海流を操る技は「操舵手」として役に立つ可能性があります。

また、インペルダウン脱出時、ジンベエは魚人でありながら人魚と同じ「魚と話す能力」でジンベエザメを呼び寄せていました。

シャボンディ諸島編の直前、同じ能力で人魚のケイミーがトビウオと会話し、ログの指さない場所へ道案内をさせるシーンが描かれました（50巻491話）。

人魚と同じジンベエのこの能力は今後の麦わらの一味の航海に関係すると考えられます。

これらが伏線であったとすれば、ジンベエの麦わらの一味での役職は「操舵手」ということになりそうです。

最果ての島「ラフテル」を目指し、海賊王を夢見るルフィにとって「操舵手」とは必要不可欠な役職でもあります。

以上、ジンベエの麦わらの一味加入の可能性について考察しました。この考察に関するご意見は下のコメント欄まで何でもどうぞ。

追記

ワンピース976話ついにジンベエが麦わらの一味の仲間に！

ワンピース976話、ついにジンベエが鬼ヶ島へ向かう「麦わらの一味」に合流し、やはり「操舵手」として麦わらの一味の仲間となりました。

ジンベエといえば、ホールケーキアイランド編終盤で魚人族ならではの操舵術を見せていました。

ジンベエ「ええ船と ええ航海士もおる!! 操舵が良けりゃあこの船は無敵じゃのう!!!」
ナミ「すごい…!! スプール船をまるで手足の様に……!! こんな操舵手見た事ない!!」

これで麦わらの一味の船サニー号と航海士ナミの航海術を最大限に生かす「操舵手」が加わったことになります。

しかし、ここで気になるのは、今回、ジンベエに「9人目」のタイトルがつかなかった点です。ジンベエの「9人目」タイトルについてさらに考察してみましょう。

ジンベエの夢と麦わらの一味「9人目」のタイトル

麦わらの一味「9人目」ジンベエ

麦わらの一味の「◯人目」とタイトルがつけられた仲間たちについて、ある法則が存在すると考察しています。

【ワンピース】条件は2つ!!「○人目の法則」麦わらの一味に隠された伏線を考察

麦わらの一味について「○人目」の法則は有名ですが、チョッパーとニコ・ロビンに未だに「○人目」とつかないのはなぜでしょうか。今回は麦わらの一味「○人目」の法則について考察します。

ちなみに、ジンベエのイメージ番号は「10」ですが、イメージ番号「9」のブルックは「8人目」のタイトルがつけられているので、ジンベエはルフィの「9人目」の仲間ということになります。

上の考察では、麦わらの一味に「○人目」のタイトルがつく条件を以下のように考察しました。

ここまでの考察で見たように、ルフィの夢に必要な「操舵手」として加入したジンベエは「条件1」をクリアしていると考えられます。

しかし、ジンベエに「9人目」というタイトルがつくためには、「麦わらの一味に加入することでジンベエの夢が実現する」という「条件2」を満たす必要があると考えられます。

それでは、「ジンベエの夢」とは何でしょうか。

麦わらの一味ジンベエの夢

魚人島編でのジンベエの発言や行動を考えると、ジンベエの夢とは「人魚・魚人族と人間が共生する世界を作る」ということになりそうです。

それは、亡きフィッシャー・タイガーの意志でもあり、タイヨウの海賊団2代目船長として、ジンベエが受け継いでいると考えられます。

ジンベエの夢は明確ですが、ルフィと共に行動することで、ジンベエの夢である「人魚・魚人族と人間の共生」が達成されるという道筋が、ワンピース本編では明確に示されていません。

しかし、ジンベエの夢とルフィの夢を繋ぐヒントは既に描かれています。

麦わらの一味となったジンベエに「9人目」のタイトルがつくとき

ジンベエの夢と「ジョイボーイの約束」

ジンベエの夢とは「オトヒメの夢見た世界」でもあり、そして「ジョイボーイの約束」とも関わる部分です。

ネプチューン「オトヒメの夢見る世界はな…左大臣…遥か数百年の昔の話…我々の遠い先祖達が試みて…!! 無念のまま潰えた夢そのものなのじゃもん」

その「約束」について、魚人島編で描かれた情報から以下の様に考察しています。

そして、ワノ国編ではロジャーの回想において、「ジョイボーイ」とはラフテルに宝を残した人物であると判明しました。

ロジャーがラフテルへ到達した後に、以下の様なシーンが描かれました。

海王類「ぼく達の王が生まれるよ…遠い海でも生まれるね………2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる　ぼくらもずーっと待っていた あと少し…今度はきっとうまくいく」（中略）
ロジャー「ーあの”声”は…きっと『真実』 誰かが生まれるーそして おれ達を超えていく!! おれ達は……早すぎたんだ “ひとつなぎの大秘宝”か………誰が見つけるんだろうな」

海王類の会話に「今度はきっとうまくいく」とあることから、いずれ、海王類の王しらほしと「もう一人の王」が出会い、果たされなかった「ジョイボーイの約束」を果たすと考えられます。

25年前、古代兵器ポセイドンの能力を持つ人魚姫しらほしが生まれていなかったことから、ロジャーは「ジョイボーイの約束」を果たすことができませんでした。

その後生まれる「もう一人の王」とはルフィであり、ジョイボーイの約束を果たし、「ひとつなぎの大秘宝」を見つけると考えられます。

「ジンベエの夢」＝「ジョイボーイの約束」がどのように果たされるかについては、以下の記事で詳しく考察しています。

【ジョイボーイの約束】古代兵器ポセイドン&ノアが果たす本当の使命とは…徹底考察

古代兵器ポセイドンの本当の使い方とは ？魚人島編にて正体が「海王類と話せる人魚」であると明かされた古代兵器ポセイドン。王家に伝わる伝説など魚人島における記述を整理することで、古代兵器ポセイドンの用途を考察する。

この考察で取り挙げた「ジンベエの海峡一人旅」はまさに、その方法を表しているとも考察しています。

【扉絵考察】古代兵器ポセイドンの真実!!!「ジンベエの海峡一人旅」に巨船ノアとリュウグウ王国移住の伏線が描かれていた

扉絵に伏線あり！魚人島編で明らかとなった古代兵器ポセイドンの能力と巨船ノアの使命。ワンピース本編で明確に語られなかったポセイドンとノアの本当の使命とは？扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」に描かれた伏線をもとに考察する。

したがって、ジンベエに「9人目」とつくのは、「ジョイボーイ」の謎が明かされ、ルフィとの航海が「人魚・魚人族と人間の共生」と繋がると明確に示されたときであると考えられます。

ジンベエはホールケーキアイランドでタイヨウの海賊団の仲間達に以下の様に語っています。

ジンベエ「”麦わら”の船に乗り この命をルフィの為に使いたい!!! 結果それは魚人族が真の自由を勝ち取る旅にもなるハズじゃ!!」

ジンベエは麦わらの一味に加入することが「魚人族の真の自由」に繋がる「ハズ」であると発言しています。麦わらの一味への加入によって自身の夢が実現するとまだ確信していないジンベエの気持ちが示されています。

ジンベエが麦わらの一味に加入した際、ルフィは歓迎の宴を中止しました。

ルフィ「やめだ!! あいつらとやろう!! 宴も!! 乾杯も!! ししし!! カイドウ ブッ飛ばしてよ!!! オロチもビッグ・マムもブッ飛ばして!!! この戦いに勝って!! 今までで一番でっけェ宴をやろう!!!」

ワノ国編に「ジョイボーイ」という言葉が頻出していることから、ワノ国でその正体が明かされると考えられます。

ワノ国でジョイボーイの正体とその「約束」の意味が明確に描かれ、ジンベエ自身が麦わらの一味として航海する意味をはっきりと認識したとき、勝利の宴とともに「9人目」のタイトルがつけられるのではないでしょうか。

【ワンピース考察】麦わらの一味の10人目の仲間はモモの助か

麦わらの一味11人目の仲間は誰？悪魔の実と数字の伏線、麦わらの一味の最後の仲間を考察します。