前回、古代兵器とマリージョアの国宝について考察しましたが、古代兵器プルトンがアラバスタ王国にあるとすると矛盾が生じます。今回は国王コブラの発言から古代兵器プルトンがアラバスタ以外に存在する可能性を考察します。
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古代兵器プルトンの在り処はアラバスタ王国じゃない!!?
古代兵器プルトンの在り処と国王コブラの発言
そもそも、古代兵器プルトンが「アラバスタ王国にある」とは誰も明言していません。古代兵器がアラバスタにあると考えられる根拠は、以下のコブラのセリフです。
その石には この国の歴史など刻まれていない……!! お前たちの欲しがる”兵器”の全てが記してあったハズだ…!! …そのありかも…
クロコダイルにそれを教えていれば…あの時点で国は あの男のものになっていた違うか?
ワンピース24巻218話
つまり、コブラのセリフから古代兵器プルトンがアラバスタ王国にあると結論づけるには以下の論法を取ることになります。
↓よって
古代兵器プルトンはアラバスタにある
確かにクロコダイルの目的はアラバスタに軍事国家を築くことでした。しかし、クロコダイルの計画に「古代兵器の使用」は含まれていません。
クロコダイルの「ユートピア計画」
クロコダイルの計画を詳しく見てみましょう。
クロコダイル「おれが この地で王となりゃあ そこいらの海賊共を傘下につける事など容易い事だ…!! 勢力を増し いずれは政府をも凌ぐ力を得る…夢のような国だ!!」
コブラ「そんな事を世界政府が許す筈があるまい」
クロコダイル「……だろうな だから必要なのさ 強大な…”軍事力(プルトン)”」
ワンピース21巻193話
クロコダイルはあくまで古代兵器を政府との交渉の手段として利用しようとしていました。
よって、古代兵器プルトン自体を使用しなくても、古代兵器プルトンの情報を政府との交渉に使用できれば、アラバスタ王国を支配する事が可能だったのです。
↓つまり
古代兵器プルトンの情報を利用して政府と交渉=アラバスタを支配
都合がよすぎる論理と思うでしょうか。しかし、ワンピース本編にそれを実行し成功させた人物がいます。
ドレスローザ王国とアラバスタ王国の支配
ドフラミンゴによるドレスローザ王国の成功例
ドレスローザ王国をリク王から奪ったドンキホーテ・ドフラミンゴの「国王の信頼を失わせることで国を乗っ取る」という方法はクロコダイルと共通し、明らかにアラバスタ編と重ねて描かれています。
藤虎はドレスローザとアラバスタ王国について次のような発言をしています。
藤虎「某国で起きた海賊の王国乗っ取り事件も…成就すればこんな足下の黒ェ国になってたんでしょう」ワンピース74巻735話
ならば、クロコダイルと違い、ドフラミンゴがドレスローザの支配に成功したのは何故でしょうか。
ドフラミンゴとクロコダイルの違い
さらに、藤虎の発言を引用します。
藤虎「あの凶悪な海賊を”王下七武海”という制度の下…一国の王と認め この地に君臨させたのは…紛れもねェ『世界政府』にござんす!!」
ワンピース79巻792話
クロコダイルとドフラミンゴは共に王下七武海でしたが、ドレスローザについては世界政府がドフラミンゴを王と認めていました。
一方、クロコダイルのユートピア計画は「世界政府が許す筈があるまい」とコブラが発言したように、古代兵器プルトンという「軍事力」を世界政府との交渉カードにするというものでした。
クロコダイルとは違い、ドフラミンゴは既に政府との交渉カードを持っていました。
ロー「マリージョアから堕ちた元天竜人のお前になぜまだ権力がある……!! お前は今朝『CP0』を動かした!!」(中略)
ドフラミンゴ「おれが”聖地マリージョア”内部にある重大な『国宝』の事を知っているからだ!!(中略)あいつらにとっておれは最悪のカードを持った脱走者」
ワンピース76巻761話
つまり、クロコダイルがアラバスタを支配するためには、王下七武海という立場だけでなく、政府との交渉カードが必要だったことになります。
クロコダイル:王下七武海+プルトンの情報を入手=アラバスタ支配
繰り返しになりますが、アラバスタ王国を支配するためにクロコダイルは古代兵器プルトンを使用することは考えていません。あくまで政府との交渉に利用する計画でした。
国を滅ぼすだけであれば、プルトンを使わずとも時計台に仕掛けた直径5kmを吹き飛ばす特製弾だけで十分だったはずです。
ドフラミンゴもまた、「マリージョアの国宝」自体を手に入れてはいませんが、天竜人にとって都合の悪い秘密を知ったことで世界政府をうまく利用していました。
「マリージョアの国宝」と古代兵器プルトンについては、別記事に考察しています。
ならば、クロコダイルもまた、プルトン自体を手に入れなくても古代兵器に関する情報が政府にとって都合の悪い情報であれば、その情報は政府との交渉カードになるはずです。
古代兵器プルトンの情報は政府との交渉カードになるか
世界政府にとって古代兵器プルトンの情報が都合の悪い情報であるという伏線はワンピース本編に描かれています。
五老星「“ポーネグリフ”を読めば古代兵器の復活が可能となり 世界に危機が及ぶ!! お前達にもし 悪意がなくともそれを利用しようとする者が現れれば同じ事」
クローバー「過去がどうあれ それが 人間の作った歴史ならば全てを受け入れるべきじゃ!! 恐れず全てを知れば 何が起きても対策が打てる」
五老星「理想論だ」
クローバー「そうかな それができんのはお前達の都合ではないのか!?」
ワンピース41巻395話
そして、クローバー博士は「空白の100年」自体を世界政府によってもみ消された「不都合な歴史」と結論づけました。
古代兵器プルトンについては以前の記事で現在の世界政府を設立した連合国側が空白の100年に使用したのではないかと考察しました。
ポーネグリフに書かれた古代兵器プルトンの情報についてはここでは考察しませんが、プルトンの在り処を含む情報が世界政府にとって都合の悪い情報であったとすれば、国王コブラの言うようにアラバスタはクロコダイルのものになったと考えられます。
↓つまり
古代兵器プルトンの情報を利用して政府と交渉=アラバスタを支配
以上、古代兵器プルトンがアラバスタにない可能性と国王コブラをのセリフの矛盾について考察しました。
次回、古代兵器プルトンの在り処について考察します。
古代兵器プルトンの正体については以下の考察をご覧ください。
そういえばアラバスタは連合国側だったとドフラが言ってたのも気になります
やっぱりマリージョアの国宝と関係ありそうですね
プルトンはエネルのマクシムで今月にあるよ
個人的に気になる点があってコメントします。
世界政府は世界古代兵器プルトンのことをどこまで知っているんでしょうか。
スパンダムが「古代兵器は我々が手に入れて・・・」みたいなこと言ってましたけど
古代兵器がアラバスタにずっとあるっていうのも違和感がある
プルトンを世界政府が使ったなら世界政府が今持ってるはずで、同じ連合国だったアラバスタが持ってるのは特に違和感ないけどな
クロコダイルは軍事力を手に入れたかったのに、
どうして敵となりうる世界政府に軍事力の情報を手渡すのだろう?
矛盾してます。
コブラはクロコダイルの計画を知って
そう言ったのかもしれないですね
レヴェリーの様子だとコブラはプルトンが世界政府に
不都合だと知ってるみたいですし
ワノ国との関係も気になります
追記お願いしたいです
単にコブラがプルトンの在り処知らなかっただけかと
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