「太陽の神ニカ」とはワンピース世界の真の創造主である!? ワンピース1018話でフーズ・フーの口から語られた伝説の戦士「太陽の神ニカ」の正体について、「巨大な王国」「聖地マリージョア」「ルナーリア族」をキーワードに、「ジョイボーイ」「古代兵器ウラヌス」との関係について考察する。
1分でわかる!「太陽の神ニカ」の正体
まず、ワンピース世界において、「太陽の神」への信仰と太陽のシンボルを掲げる国の共通点として、それらの国がポーネグリフを所持していることから、「太陽の神ニカ」への信仰は空白の100年に滅ぼされた「巨大な王国」のものであると考察しました。
そして、聖地マリージョアのある場所にかつて「神」と呼ばれた「ルナーリア族」の国があり、「太陽のニカ」と共通点を持つこと、マリージョアに存在するであろう「陽樹イブ」の存在などから、マリージョアとはもともと「太陽の神ニカ」に深く関係する場所であったとしました。

これらのことから、空白の100年が明けた直後にマリージョアへ移住した天竜人の先祖が「太陽の神ニカ」の信仰を塗り替え、新しく「創造主」と名乗ったと考えられます。
「神のすり替え」はワノ国編でも描かれており、「明王」と呼ばれるワノ国の守り神が「太陽の神ニカ」と関係するとしました。
さらに、現実世界の「明王」と「大日如来(創造主・太陽神)」の関係から、太陽の神ニカとルフィの関係を以下のように導き出しました。
仏教大日如来(創造主)→ 化身 →明王
ワンピース太陽の神ニカ→ 化身・救世主 →ジョイボーイ=ルフィ
ワンピースにおける「救世主」といえば、このサイトで古代兵器ウラヌスの「キーワード」であると考察しています。だとすれば、太陽の神ニカとは「古代兵器ウラヌス」の正体に繋がる存在であると考えられ、ワノ国でついに古代兵器ウラヌスの正体が明かされるのではないでしょうか。
太陽の神ニカの正体
- 太陽の神ニカの伝説は「月の人」が生きた時代からある伝説であり、「巨大な王国」側の信仰である。
- 「聖地マリージョア」「ルナーリア族」及びワノ国の「明王」は太陽の神ニカと関係が深い。
- 空白の100年とは創造主「太陽の神ニカ」を新たな「神」にすり替える過程である。
- 古代兵器ウラヌスの正体は「太陽の神ニカ」の化身ルフィである。
- ジョイボーイとは太陽の神ニカの化身であり王の称号である。
これら「太陽の神ニカ」の正体に関する考察の根拠は以下に詳しく書いています。
CONTENTS
ワンピースの歴史に深く関わる「太陽の神ニカ」とは
太陽の神ニカとは
「太陽の神ニカ」はワンピース1018話において元CP9フーズ・フーが語ったセリフに登場します。

フーズ・フー「太古の昔に…奴隷達が いつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士だそうだ!! 太陽の神『ニカ』!!! 実在したのか妄想か…人を笑わせ 苦悩から解放してくれる戦士(中略)
おれにその”ニカ”の話をした看守は………後日消された………!!! おれも危ねェと思い!! 命がけの脱獄を計り今に至る!! 知るだけでマズイのか!?」
よって、現在までに判明している「太陽の神ニカ」に関する情報は以下です。
太陽の神ニカに関する情報
- 太古の昔に奴隷たちが救いを求めた伝説の戦士
- 人を笑わせ苦悩から解放する戦士
- その名を知るだけで消される危険がある
その後、「太陽の神ニカ」については描かれていませんが、「太陽の神ニカ」とはワンピース世界の歴史に深く関係するワードであり、その伏線はワンピースの物語のいたるところに散りばめられています。
太陽の神ニカが信仰された「太古の昔」
まず、「太陽の神ニカ」が信じられていた「太古の昔」とはいつなのでしょうか。
同じようにワンピースにおいて「太古」と表された時代があります。扉絵シリーズ「エネルのスペース大作戦」の以下のタイトルです。
Vol.35「壁画に学ぶ。太古に生きた翼を持った”月の人”」
だとすると、太陽の神ニカの伝説とは「月の人」が生きた時代からある伝説であると考えられます。
また、ワンピース本編で「太古」に近い表現といえば、「古代兵器」や「古代文字」などに見られる「古代」です。ならば、「太陽の神ニカ」はポーネグリフを残した「巨大な王国」に関係するのでしょうか。
太陽の神ニカとは「巨大な王国」の信仰であるか
巨大な王国と「太陽の神」信仰
過去考察にて巨大な王国側の国々に「太陽の神」に対する信仰があったと考察しました。
このうち、直接的に「太陽の神」という言葉が登場したのは、古代都市シャンドラと巨人族の国エルバフです。
ムース「なぜ泣くの? ……ママ これから私は太陽の神に迎えられるのよ」
カルメル「太陽の神が全てを治めたのよ」
これらのセリフから「シャンドラ」と「エルバフ」には太陽の神への信仰があったと考えられます。
また、ポーネグリフを所持している国にも太陽のモチーフが見られます。アラバスタの国旗、光月家の家紋には同じ太陽のシンボルが使われています。

さらに、魚人島リュウグウ王国の竜宮城の門にも太陽が描かれていました。
ここまでに取り上げた「エルバフ」以外の国々、「古代都市シャンドラ」「アラバスタ王国」「ワノ国」「リュウグウ王国」にはいずれも「ポーネグリフ」があり、これらの国々は巨大な王国側の勢力であったと考えられます。
国名 | 「太陽」との関係 | ポーネグリフ |
---|---|---|
シャンドラ | 「太陽の神」信仰 | ◯ |
エルバフ | 「太陽の神」信仰 | ? |
リュウグウ王国 | タイヨウの海賊団 | ◯ |
アラバスタ王国 | 国旗に太陽 | ◯ |
ワノ国 | 光月家家紋に太陽 | ◯ |
よって、「太陽の神ニカ」とは空白の100年に20の王国による連合軍と敵対した「巨大な王国」側の信仰であったと考えられます。旧世界の太陽の神信仰については以下に詳しく考察しています。
なぜ「太陽の神ニカ」の情報は知るだけでまずいのか
太陽の神ニカと空白の100年
「太陽の神ニカ」の情報は知るだけでまずいとされ、太陽の神信仰が「巨大な王国」に関係することから、「太陽の神ニカ」とは「ポーネグリフ」に記された「空白の100年」に関わるのではないでしょうか。
考古学の聖地オハラのクローバー博士は「空白の100」年に存在した「巨大な王国」の敵が現在の世界政府の前身である「連合国」であったと仮説を立てました。
クローバー博士「”空白の100年”が明けた 今から800年前 その時ちょうど誕生したのが『世界政府』”滅びた者達”の”敵”が もし現在の『世界政府』ならば”空白の100年”とは『世界政府』の手によってもみ消された不都合な歴史とも考えられる…!!!
そして、元天竜人であるドフラミンゴによると、空白の100年が明けた直後に「世界政府」を創設した20人の王達が「聖地マリージョア」に移住したといいます。
ドフラミンゴ「20の国の…20人の王が世界の中心に集い……一つの巨大な組織を作り上げたーそれが現在の”世界政府”だ…
『創造主』である王達は…それぞれの家族を引き連れ『聖地マリージョア』に住む事にした…『アラバスタ』のネフェルタリ家だけはそれを拒否し…正確には19の家族だが
−今もなお住み続け…世界に君臨するその…”創造主”の末裔達こそが…”天竜人”だ!!」
「世界政府」を創設したことで「20人の王」は「創造主」=「神」となりました。
「太陽の神ニカ」が巨大な王国側の信仰であったとすると、「太陽の神ニカ」の存在は「空白の100年」とともに消され、新しく世界の「神」が現在の天竜人へ移ったということになります。

それではなぜ、天竜人は自分たちの治めていた国を手放してまで「聖地マリージョア」へ向かったのでしょうか。「聖地マリージョア」にも「空白の100年」に関わる秘密がありそうです。
太陽の神ニカとルナーリア族
ワンピース1023話にて、もともと聖地マリージョアには「神の国」があったことが判明しました。
マルコ「昔々……赤い壁のその上に……”発火”する種属が住んでいました……」
マルコ「”レッドライン”の上はマリージョアだろうよい」
白ひげ「いやあ そのずっと昔だ…あの上には『神の国』があったらしいぜ………!!」
「ずっと昔」がいつであるかはわかりませんが、レッドラインの上に住んでいた「ルナーリア族」は現在は絶滅したとされており、それを滅ぼしたのが同じ地で新しく「神」と名乗る天竜人側の勢力であると考えられます。
ルナーリア族に「ジョイボーイ」の伝説が伝わっていたことから、ルナーリア族は巨大な王国側の勢力であると考えてよいでしょう。
そして、「発火する種族」「褐色の肌」という特徴は「太陽」のイメージであり、太陽の神ニカのシルエットも火が燃えているような髪型となっています。
かつて、ルナーリア族が「神」と呼ばれたことからも「ルナーリア族」とは「太陽の神ニカ」と非常に関係の深い種族であると考えられます。
聖地マリージョアと太陽の神ニカ
ジョイボーイ考察で書いていますが、「聖地マリージョア」の「ジョア」はもともとフランス語圏では「joie=喜び」という綴りでした。「joie」とは「joy」の語源でもあることから、「ジョイボーイ」や窮地に笑う「Dの一族」と関係すると考察しています。
だとすれば、「人を笑わせ苦悩から解放する」という太陽の神ニカとも繋がり、やはり、聖地マリージョアと「太陽の神ニカ」は関係していると考えられます。
また、魚人島に「陽樹イブ」の根が太陽の光を届けていたことから、聖地マリージョアには陽樹イブの樹冠があると考えられます。この「陽樹イブ」にも「陽」の文字が含まれており、「太陽」と関係しています。
さらに、ワンピース本編に「聖地マリージョア」が初めて登場した際、当時七武海であったバーソロミュー・くまが「BIBLE」と書かれた本を手にしており、表紙には「太陽」と「羽」が描かれています(25巻234話)。
「太陽の神ニカ」の情報は「知るだけでまずい」とされていることから、くまの持つ聖書が「太陽のニカ」そのものである可能性は低いですが、ここにも「太陽」「ルナーリア族」「マリージョア」を繋ぐモチーフが描かれています。
ここまでの関係をまとめると以下の図になります。

この図から考えると、政府によって解読が禁じられた「ポーネグリフ」の情報とは、この旧世界の「太陽の神ニカ」への信仰を中心とした歴史であると言えます。
そして、空白の100年とは「巨大な王国」を滅ぼしただけでなく、この太古からの信仰「太陽の神ニカ」の存在を新しく神として君臨した「天竜人」へ塗り替えていく過程であったと考えられます。
- 「聖地マリージョア」及び「ルナーリア族」は太陽の神ニカに関係する。
- 空白の100年とは「太陽の神ニカ」信仰を塗り替える過程である。
ワノ国編ではそのヒントが描かれています。
ワノ国「明王」と「太陽の神ニカ」の関係は?
太陽の神ニカとワノ国「明王」
ワノ国には「明王」と呼ばれる存在がおり、現在のワノ国において、「明王」とは四皇カイドウとされています。
お菊「”火祭り”は都の町人達の年に一度の盛大なお祭り カイドウは国を守る『明王』とされていて その日オロチの『将軍行列』が『鬼ヶ島』へ参拝に行きます」
しかし、「火祭り」や「将軍行列」はカイドウがワノ国を支配する以前からあり、「明王」はもともとカイドウを表す名前ではないようです。
ヒョウ五郎がルフィの「ギア4」を見て「明王」について以下の発言をしています。
ヒョウ五郎「あの姿まさに………明王…!!」
ルフィの「ギア4」の姿はカイドウと共通点がないことから、ルフィの「ギア4」の姿こそがワノ国で信仰される真の明王の姿であることが分かります。
ルフィの「ギア4」のイメージは仁王像であるので(79巻SBS)、「明王」と同じく仏教がモチーフとなっています。
そして、993話に描かれた火祭りでは、ルフィのギア4とそっくりな山車が描かれており、この姿がワノ国における「明王」のイメージであると考えられます。
ちなみに、かつてのヒョウ五郎も同じく燃えるような髪型に「ギア4」のポーズをとっていますが、こちらは現実世界の「明王」に近い外見です。
明王とは
大日如来の火を司る化身であり、仏教の教えに従わない民衆を忿怒の形相で教化し救済する。怒りで逆立つ髪を持ち、背中に火炎を背負っている。
明王とは「大日如来」の化身です。大日如来の「大日」とは「偉大な太陽」を意味し、創造主であり太陽神です(このことが非常に重要な意味を持つのですが、その点については最後の章で考察しています)。
だとすれば、ワノ国における「明王」とは「燃えるような髪」をした守り神「太陽の神ニカ」を表していると考えられます。
「太陽の神ニカ」から新しい神へ
先ほど、「空白の100年」とは、太陽の神ニカへの信仰を塗り替える過程であったと考察しました。
ワノ国編ではカイドウが「明王」という「守り神」に成り代わっているというのがそのヒントになっていると考えられます。
実は先ほど取り上げた巨大な王国側の勢力のエピソードでも「神に成り代わる」という伏線が描かれています。
空島「スカイピア」にはもともと神ガン・フォールがいました。しかし、エネルが神として君臨し、ガン・フォールは神の座を奪われています。

アラバスタ編では国王コブラを陥れたクロコダイルは国民から「アラバスタの守り神」とされていましたが、アラバスタの真の守護神は「ジャッカル」と「ファルコン」でした。
魚人島編では「神」という地位は描かれていませんが、ホーディがリュウグウ王国を乗っ取る際、オトヒメ王妃の写真で「絵踏」を行いました。ホーディの行為は天竜人の真似事とされましたが、この「絵踏」はかつて天竜人が宗教弾圧を行った過去を表している可能性があります。
また、「神」ではありませんが、アラバスタ編、ワノ国編には「マネマネの実」の能力者が登場し、国のトップである国王コブラや将軍すきやきに「成り代わる」というシーンが描かれています。
- ワノ国の「明王」は「太陽の神ニカ」と関係する。
- ワノ国における「明王」のすり替えは「太陽の神ニカ」が新しい神にすり替えられた歴史を表している。
太陽の神ニカとはモンキー・D・ルフィであるか
太陽の神ニカのシルエットとルフィ
ここまで、ルフィのギア4の外見が「明王」と似ている点について考察してきましたが、「太陽の神ニカ」もまたルフィと多くの共通点を持ちます。
先ほど「太陽の神」の信仰がある国として「古代都市シャンドラ」を挙げました。シャンドラの戦士達の戦いが終わった空島編ラストに「太陽の神ニカ」とルフィをつなぐ伏線が描かれています。
エネルを倒したルフィが長年戦い続けてきたシャンディアとスカイピアの人々を交えて「キャンプファイヤー」をするシーンのルフィのシルエットが「太陽の神ニカ」のシルエットと似ています(32巻300話)。
さらに、空島編中盤にも「キャンプファイヤー」のシーンが描かれており、その際のルフィのシルエットはまさに「太陽の神ニカ」のシルエットそのものと言っていいほどリンクしています(27巻253話)。
背後に「キャンプファイヤー」として「火」が描かれている点も意味深です。
ルフィの笑顔は「太陽の神ニカ」の伏線
「ニカ」という名前についてもルフィに繋がる伏線が描かれています。
伝説では「太陽の神ニカ」とは「人を笑わせ 苦悩から解放してくれる戦士」とされています。だとすれば、「ニカ」という名前は「ニカっ」と笑う様子を表しているのではないでしょうか。
ホールケーキアイランド編終盤、カタクリとの戦いで、カタクリの蹴り技「柳モチ」を受けたルフィは一瞬苦しい顔を見せるも、無理して笑顔を作りました(88巻881話)。
この笑顔は「窮地に笑う」というDの一族の特徴として考察していますが、その際のコマには「にか!!」という文字が添えられています。

「太陽の神ニカ」が「ジョイボーイ」「Dの一族」と関係するならば、「ニカ」とは「窮地に笑う顔」を表しており、ルフィの笑顔に「ニカ」と描かれていることから、ルフィこそ伝説の戦士「太陽の神ニカ」とされる人物であるという伏線なのではないでしょうか。
太陽の神ニカとゴムゴムの実
ルフィの「ギア4」とは「ゴムゴムの実」の能力による「筋肉風船」と武装色の覇気を合わせたものであるので、ギア4の姿が「明王」=「太陽の神ニカ」と同じものであるならば、太陽の神ニカはゴムゴムの実の能力者であった可能性があります。
「太陽の神ニカ」について語られたワンピース1018話の直前に「ゴムゴムの実」をCP9が護送していたことが判明し、「ゴムゴムの実」の重要性が示されました。
そして、同じ会話の中でフーズ・フーの口から「太陽の神ニカ」に関する情報が語られていることから考えても「ゴムゴムの実」と「太陽の神ニカ」には繋がりがあると考えられます。
さらに、ルフィは新世界編から「レッドホーク」など発火する技を使用していますが、「太陽の神ニカ」や発火する種族「ルナーリア族」との関係が見られます。
ワンピース1037話における五老星の会話から、ルフィのゴムゴムの実に「もう一つの名前」がある可能性が出てきました。ルフィのゴムの特性と太陽の神ニカの関係については以下に詳しく考察しています。

太陽の神ニカは古代兵器ウラヌスであるか
古代兵器ウラヌスと太陽の神ニカ
ルフィが「太陽の神ニカ」であるならば、このサイトで考察している古代兵器ウラヌスの正体とも繋がります。
- ルフィの「覇王色の覇気」に関係する「人を引きつける力」である。
- 全種族を差別なく巻き込んで巨大なうねりを起こし、「支配のない自由な世界」へと民衆を導く力である。
- 「天」をも味方につけ、天候を操る能力を持つ。
そして、ワンピース本編や扉絵などに描かれた伏線から古代兵器ウラヌスのキーワードとして「天の使い」「救世主」「支配からの解放」「覇王色の覇気」を挙げました。
これら全てに当てはまるのがモンキー・D・ルフィであると考察していますが、今回描かれた「太陽神ニカ」の情報にも当てはまる点が多いことから、「太陽の神ニカ」と古代兵器ウラヌスは非常に関係の深いものであるのではないでしょうか。
「太陽の神ニカ」が古代兵器ウラヌスと関係するならば、当然、「太陽の神ニカ」 の情報は「ポーネグリフ」にも記されているはずであり、「太陽の神ニカ」の情報を知っただけで消されたというフーズ・フーの発言も頷けます。
古代兵器ウラヌスの正体は「救世主」「天の使い」であるとしたことから、「太陽の神ニカ」そのものというよりは「化身」のような関係であると考えられます。
現実世界の宗教と合わせて考えるならば以下のような関係になります。
仏教大日如来(創造主)→ 化身 →明王
ワンピース太陽の神ニカ→ 化身・救世主 →ルフィ
この関係から太陽の神ニカとは巨大な王国の信仰における創造主的な存在であったと考えられます。
つまり、巨大な王国を滅ぼして世界政府を創設した20人の王達は、旧世界における「創造主」である「太陽の神ニカ」の存在を塗り替えて、自らを「創造主」と名乗ったということになります。
↓ すり替え
現在の世界:創造主=20人の王
ただし、「巨大な王国」の信仰は、シャンドラの様子を見る限りアニミズム的多神教であった可能性が高く、天竜人を暗示する存在としてのゴッド・エネルのキリスト教的一神教とは対極にあったと考察しています。
太陽の神ニカとジョイボーイの関係
さらに、ジョイボーイ考察では「ジョイボーイ」とは巨大な王国の王の称号であったと考察しました。
現実世界では「太陽神」が王室の権威と関係する国は多くあり、巨大な王国と関係するとしたワノ国のモデル日本の天照大神と天皇家、アラバスタ王国のモデル古代エジプトの太陽神ラーとファラオなどが挙げられます。
だとすると、「人を笑わせる」太陽の神ニカの化身とされる者が巨大な王国の王であり、「最も自由に笑う王様」として「ジョイボーイ」と呼ばれたのではないでしょうか。
太陽の神ニカとウラヌスが導く世界の夜明け
「古代兵器ウラヌス」の力を持つルフィは、天竜人による支配をなくし「真に自由な世界」へと民衆を導くとしました。
これこそが、光月家とミンク族が待つ「世界の夜明け」です。
「空白の100年」が開けて以降の天竜人が牛耳る世界を「夜」と考えるならば、旧世界の信仰「太陽の神ニカ」の化身であるルフィが「世界の夜明け」を起こすのではないでしょうか。
先ほど、ワノ国の「明王」とは「太陽の神ニカ」と関係すると考察しましたが、「明王」とは「明けの王」であり、「夜明けへ導く王」という意味であると考えられます。
- 古代兵器ウラヌスの正体は「太陽の神ニカ」の化身ルフィである。
- ジョイボーイとは太陽の神ニカの化身であり王の称号である。
古代兵器ウラヌスに関しては、以下に詳しく考察しています。

「太陽の神ニカ」と「ゴムゴムの実」の関係は以下の考察をご覧ください。

ここから、補足情報です。
太陽の神ニカを暗示?伝説の剣闘士キュロスの伏線
実は「太陽の神ニカ」については、伏線と思われるシーンがドレスローザ編に描かれていました。
レベッカ「1000勝できれば自由の身になれるなんて…希望でもなんでもない…!! “絶望の壁”よ!!! 三千戦全勝の”伝説の剣闘士キュロス”!?(中略)キュロスは死んでいく囚人達が作り上げた理想の戦士ーいつかそうやって自分もここを出たいという願いの像!!」
この「キュロス」に関するレベッカのセリフは「太陽の神ニカ」の伝説と似ています。
キュロス(雷兵)とは
かつてコリーダコロシアムで三千戦全勝の記録を打ち立てた最強の剣闘士。シュガーの「ホビホビの実」の能力によって国民の記憶から消された人物
片足のオモチャとなったキュロスは「雷兵」と呼ばれましたが、頭には「SOL」の文字。この「SOL」はソルジャーの意味であるとSBSで尾田先生が説明していますが(80巻SBS)、「SOL」とはラテン語で「太陽」の意味を持ちます。
また、キュロスは初登場時、ルフィらと次のような会話をしています。
雷兵「人を笑顔にしてこそのオモチャ!! マジメなオモチャなどありますか!!」
太陽の神ニカとキュロスの共通点
- 囚人達の希望
- 人を笑わせようとする
- 伝説の戦士
- 「SOL(太陽)」の文字
キュロスは人々の記憶から消されましたが、コロシアムに銅像が残っていたことにより、「伝説の剣闘士」として知られていました。
ドレスローザ編考察では、キュロスは「Dの一族」を暗示する人物であると考察しました。
リク王家意志を継ぐキュロス
キュロスが「太陽の神ニカ」を表していたとすると、やはり、ここでの考察の通り「太陽の神ニカ」は「巨大な王国」「Dの一族」と関係していると考えられそうです。
ここまで、ワンピース1018話に描かれた「太陽の神ニカ」関する情報をまとめました。過去にワンピースに描かれた「太陽の神」の伏線は以下に詳しく考察しています。
「太陽の神ニカ」のモデルは明石家さんま?
「太陽の神ニカ」に関して尾田先生本人からの発言がありました。
2021年12月11日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」にて、メインパーソナリティを務める明石家さんまさんが、「太陽の神ニカ」に関する尾田先生の発言を紹介していました。
リスナーからの「太陽の神ニカ」のモデルは「さんまさん」ではないかという指摘に対し、「これ おれちゃうか」と語っていた明石家さんまさん。
番組放送中に尾田先生本人から電話があり、太陽の神ニカのモデルは「さんまさん」ではないと訂正されたと言います。
尾田先生「(太陽の神ニカについて)盛り上げて頂いて、私に連絡するとかおっしゃってましたんで、私から連絡させてもらいます。次回から顔が出るんですけど違います…。」
「人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士」という太陽の神ニカの特徴と、細身のシルエットからモデルが明石家さんまさんではとされていましたが、尾田先生本人は「違います」と発言されたそうです。
さらに、この明石家さんまさんの発言に「次回から顔が出る」とあるのが気になります。次の最新話に「太陽の神ニカ」が登場するということなのでしょうか。
キングがニカなんじゃない?
ニカはルフィーです。
ルフィーがタカクリと戦ってるときにピンチ際に、「にか」と笑ったし最新巻でルフィーと判明しています
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