魚人島編ラストで明らかになった神の名を持つ3つ目の古代兵器ウラヌス。名前のみしか明かされていない謎の兵器「ウラヌス」の正体について徹底考察する。ワンピース968話「2人の王」と古代兵器ウラヌス追記あり。
1分で分かる「古代兵器ウラヌス」の正体考察
古代兵器ウラヌスの正体をこの記事では以下のように考察しています。
その根拠は、ワンピース本編に「古代兵器」というワードが登場した際の扉絵やタイトルに古代兵器ウラヌスのヒントが描かれているとして、古代兵器ウラヌスのキーワードを「天」「人気」「王」であると考察しました。
この3つのキーワードの全てを満たすのがルフィの持つ「覇王色の覇気」です。
さらに、古代兵器ポセイドンの正体である人魚姫しらほしとルフィの共通点からも古代兵器ウラヌスの正体を次のように導き出しています。
古代兵器ウラヌスの威力 = ルフィが導く民衆の力
ワンピース968話「2人の王」とは誰を指すのか
ワンピース最新話968話で古代兵器ウラヌスに関係すると考えられる以下のような会話が描かれました。
海王類「生まれるよ……!!ぼく達の王が生まれるよ…遠い海でも生まれるね………2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる ぼくらもずーっと待っていた あと少し…今度はきっとうまくいく」ワンピース96巻968話
「海王類の王」とは「古代兵器ポセイドン」の正体である人魚姫しらほしであると判明しました。だとすると、海王類の会話の内容は次のように言い換えられます。
古代兵器ポセイドンと「誰か」が出会うときに何かが起こり、それが海王類にも関係することであるとすると、その「出来事」とはあの「約束」しか考えられません。
オトヒメ「海王類と話せる人魚…つまり しらほしの元には いつか その力を正しく導く者が現れ…そしてその時世界には大きな変化が訪れる…!! という言い伝え」
ワンピース63巻626話
この言い伝えはリュウグウ王国の「王族に伝わる伝説」の一部ですが、海王類が約束の船「ノア」について、「直るといいね 約束の時までに」と発言しているように(66巻648話)、世界に起こる「大きな変化」を海王類も待っていることが分かります。
古代兵器ポセイドンの記事で「古代兵器ポセイドンの力を”正しく導く者”はルフィである」と考察しました。

だとすると、このワンピース968話の「2人の王」の「もう1一人の王」の正体とはモンキー・D・ルフィであるということになります。
下の考察本文に詳しく書いていますが、古代兵器ウラヌスのキーワードは「天」「人気」「王」であるとしました。ワンピース968話で新しくルフィに「王」のキーワードが追加されたことから、古代兵器ウラヌスの正体がルフィの「民衆を導く力」であるという考察の根拠の一つとして追記しておきます。
それでは、長文ですが古代兵器ウラヌスの正体に関する詳しい考察をどうぞ。
この考察のポイント
神の名を持つ古代兵器「ウラヌス」とは
古代兵器ウラヌスとは、魚人島編ラストで、ネプチューンのセリフに登場した神の名を持つ3つ目の古代兵器の名です。

神の名を持つ古代兵器とは
古代兵器とは神の名を持つ「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」という世界を滅ぼすほどの威力を持った3つの兵器のこと。古代兵器プルトンはアラバスタの地に眠るとされる戦艦であり、古代兵器ポセイドンは海王類と話せる人魚である。ポーネグリフに在処や詳細が記されている。
古代兵器ウラヌスの正体について、これまでに判明しているのは「ウラヌス」という名前だけで、それ以外の情報は今のところ描かれていません。
古代兵器ウラヌスの正体について判明していること
- 「ウラヌス」という名である(66巻650話)
- 世界を滅ぼせる程の威力を持つ(66巻650話)
- 遠い昔に実在した(66巻650話)
というわけで、全てが謎である古代兵器ウラヌス。しかし、ウラヌスの正体に関する伏線は、ワンピース本編にしっかり描かれています。
ギリシャ神話から古代兵器ウラヌスの正体を考える
古代兵器の名と神話の神
古代兵器ウラヌスに関しては、名前のみしか明かされていないので、まず、「ウラヌス」という名前の由来から正体を考えてみましょう。
神の名を持つ3つの古代兵器は、神話の神の名と対応しています。
- 古代兵器プルトン=冥府神プルートー(ローマ神話)
- 古代兵器ポセイドン=海洋神ポセイドン(ギリシャ神話)
- 古代兵器ウラヌス=天空神ウーラノス(ギリシャ神話)
これまでに唯一正体が判明している古代兵器ポセイドン、その正体は「海王類を操る人魚」でした。
ならば、古代兵器の正体は由来となる神の支配する領域と関係していると考えられます。
天空神「ウーラノス」
それでは、天空神ウーラヌスと古代兵器ウラヌスの関係を見ていきましょう。

天空神ウーラノス
天空神「ウーラノス」とは
ウーラノスはギリシア神話に登場する天空神であり、全宇宙を最初に統べた原初の神々の王である。
海洋神ポセイドンを由来とする古代兵器ポセイドンは、海に関係する能力を持っていました。
同じように考えると、天空神ウーラノスに由来する古代兵器ウラヌスの正体は「天」に関係する能力であると考えられます。
さらに、古代兵器ポセイドンが海に存在するものを操る攻撃方法をとるので、古代兵器ウラヌスは天に関係する「天候を操る能力」を持つと考えることができます。
古代兵器ウラヌスの正体
- 古代兵器ウラヌスは「天」に関係する
- 古代兵器ウラヌスは「天候を操る」機能を持つ可能性がある
ここまで、神話との関係から古代兵器ウラヌスの正体を考えてきましたが、古代兵器ウラヌスが「天候を操る」機能を持つならば、ワンピース作中にもその伏線が描かれているはずです。そこで、ワンピース本編にウラヌスが「天候を操る」という伏線がないか調べてみましょう。
ワンピース本編に伏線あり! 天候を操る兵器ウラヌス
ワンピース「古代兵器」初登場
ワンピース作中で、「古代兵器」という言葉が初めて使用されたアラバスタ編の次のシーンに注目します。
クロコダイル「”神”の名を持つ世界最悪の『古代兵器』!! この国のどこかに眠っているハズだ…」ワンピース21巻193話
ここで話題となっているのは古代兵器プルトンですが、この話の周辺に3つの「古代兵器」に関する伏線が描かれています。
まず、分かりやすいのは、扉絵シリーズ「はっちゃんの海底散歩」です。

この扉絵シリーズに古代兵器ポセイドンに関連する「人魚」「海王類」「三叉の矛」などが登場していることから、「はっちゃんの海底散歩」扉絵シリーズは古代兵器ポセイドンの伏線であることは間違い無いでしょう。
ならば、古代兵器ウラヌスの伏線もこの話の周辺に存在するはずです。
すると、21巻191話に「天候を操る女」というタイトルが見つかります。このことから、古代兵器ウラヌスの正体は「天候を操る」機能を持つ兵器であると考えられます。
「天候を操る」ものの伏線
さらに、ワンピース作中に描かれた「天候を操るもの」をまとめておきましょう。
- 雨を呼ぶ粉「ダンスパウダー」
- 天候棒(クリマ・タクト)
- エネル「ゴロゴロの実」
などが挙げられます。
しかし、ここで注目したいのは、理由のわからない「天候を操る現象」です。

これは、ローグタウン編で描かれたルフィを救う雷。バーギーによってルフィが処刑される瞬間に、天から雷が落ちて、ルフィは命拾いしました。
直後にスモーカーがこんな発言をしています。
スモーカーは「これが全て偶然か…!!? まるで”天”があの男を生かそうとしている様だ!!!」11巻99話
この原因不明の「天候を操る現象」については、のちほど詳しく考察します。
「扉絵の法則」古代兵器ウラヌスのもう1つのキーワード
古代兵器と扉絵シリーズの法則
ここまで、古代兵器ウラヌスが「天候を操る」という面を見てきましたが、古代兵器と扉絵の伏線をより詳しく見て行くと、ウラヌスのもう一つのキーワードに気づくはずです。
先ほどの「はっちゃんの海底散歩」は古代兵器プルトン編で描かれた扉絵シリーズですが、古代兵器プルトン編にはもう一つ連載されていた扉絵シリーズがありました。「ジャンゴのダンス天国」です。
古代兵器ポセイドンは「海」、ウラヌスは「天」に関係すると確認しましたが、この2つの扉絵シリーズには「海」と「天」という字が含まれています。これらは、それぞれの古代兵器に関連する扉絵シリーズであるというヒントと取れます。
プルトン編「アラバスタ」の扉絵
- 扉絵「はっちゃんの海底散歩」:ポセイドンのヒント
- 扉絵「ジャンゴのダンス天国」:ウラヌスのヒント
それならば、「ジャンゴのダンス天国」の扉絵シリーズを見れば、古代兵器ウラヌスの正体を知るためのヒントが見つかるかもしれません。
扉絵シリーズ「ジャンゴのダンス天国」
扉絵シリーズ「ジャンゴのダンス天国」のストーリーを見てみましょう。

扉絵シリーズ「ジャンゴのダンス天国」
麦わらの一味に破れたジャンゴは流行発信地ミラーボール島にたどり着き、ダンスコンテストに出場。ダンスで観客を魅了し、海軍フルボディとダンスを通じて親友となる物語。
「ジャンゴのダンス天国」のキーワードは「人気」です。ダンスコンテストに出場した海賊ジャンゴはダンスで観客を魅了し、海軍までも巻き込んで人気者になります。
扉絵シリーズ「ワポルの雑食バンザイ」
「はっちゃんの海底散歩」「ジャンゴのダンス天国」はプルトン編アラバスタで描かれた扉絵シリーズですが、その後のポセイドン編空島で描かれた2つの扉絵シリーズにも同じ法則が見えます。
ポセイドン編「空島」の扉絵
- 扉絵「ワポルの雑食バンザイ」:ウラヌスのヒント
- 扉絵「エースの黒ひげ大捜査線」:プルトンのヒント
「エースの黒ひげ大捜査線」が「黒ひげ」を追うストーリーであること、「PL」の文字が描かれていることから「プルトン」を暗示する扉絵シリーズだとすると、「ワポルの雑食バンザイ」にはウラヌスのヒントがあるはずです。

扉絵シリーズ「ワポルの雑食バンザイ」
ドラム王国元国王ワポルは放浪の極貧生活の中、「バクバクの実」の能力で作ったおもちゃが人気となり、偶然生み出した新合金「ワポメタル」が発見されたことで、国王に返り咲く物語。
この扉絵シリーズでもやはりキーワードは「人気」。さらに「王」もキーワードであることが分かります。
この「王」については、ギリシャ神話ウーラヌスが「全宇宙を最初に統べた原初の神々の王」であるということから、古代兵器ウラヌスのイメージにも当てはまります。
よって、扉絵「ジャンゴのダンス天国」「ワポルの雑食バンザイ」のヒントから、古代兵器ウラヌスは「人気」「王」に関係する力であると考察します。
古代兵器ウラヌスと覇王色の覇気
覇王色の覇気と「人気」
「人気」と「王」に関係する力といえば、ワンピースのストーリーで重要な意味を持つ「覇王色の覇気」です。この力が古代兵器ウラヌスに関係すると考えられます。
覇王色の覇気とは
数百万人に一人しか身につけることができない特殊な覇気であり、全身から発する威圧や殺気で、周囲の者を気絶させることができる。覇王色の覇気が使える者は、人の上に立つ「王の資質」を持つとされる。
「覇王色の覇気」については、頂上戦争でその力を目覚めさせたルフィに対する発言が、その性質をよく表しています。
イワンコフ「今はまだ眠れる力…しかし道理で人を引きつける!!」(ワンピース58巻570話)
ミホーク「能力や技じゃない その場にいる者達を次々に自分の味方につける この海において あの男は最も恐るべき力を持っている………!!」(ワンピース57巻561話)
イワンコフの言葉から、覇王色の覇気には「人を引きつける」性質があり、「王」だけでなく「人気」とも関係していることが分かります。
また、覇王色の覇気とは「天に選ばれた者の覇気」であるとされていることから(78巻782話)、ウラヌスのキーワード「天」とも繋がります。
古代兵器ポセイドンの能力とルフィの覇王色
実はルフィの覇王色の覇気の記述は、古代兵器ポセイドンの能力を持つ人魚姫しらほしの能力の描かれ方と非常によく似ています。次の項目が両者の共通点です。
ルフィの覇王色の覇気
- 今はまだ眠れる力(570話)
- 数百万人に一人(519話)
- 制御できない(519話)
- 王の資質(519話)
- 最も恐るべき力(561話)
しらほしのポセイドンの能力
- 魚人島編で目醒めた(648話)
- 数百年に一人(626話)
- コントロールできない(626話)
- 海王類の王(648話)
- この世で指折りの強い力(626話)
このように、古代兵器ポセイドンの能力とルフィの覇王色は意図的に重ねて描かれていると考えられます。
さらに、ルフィの覇王色は「最も恐るべき力」、しらほしの能力は「この世で指折りの強い力」とされているので、
という関係になり、ルフィの覇王色の覇気とは古代兵器ポセイドンの能力を凌ぐほどの力であると考えられます。
ルフィの覇王色の覇気が古代兵器ポセイドンの能力と共通点を持つこと、古代兵器ポセイドンの能力を凌ぐほどの力であるという記述から、古代兵器ウラヌスの正体とは、ルフィの覇王色の覇気に付随する「人を引きつける」能力であると考察します。
この部分については以下の記事に補足があります。

ワンピースには2人の「救世主」が存在する
「人を引きつける能力」と2人の救世主
古代兵器ウラヌスの正体は「人を引きつける能力」であると考察しましたが、実はワンピースのストーリーにおいて、「人を引きつける能力」はとても重要な役割を持っています。
ルフィの他にもこの能力を持つ人物が2人描かれています。それは、インペルダウン編で囚人たちを解放したバギーと、ドレスローザ編で「オモチャ」にされた人々を解放したウソップです。
この2人はどちらも「救世主」と呼ばれました。それぞれのシーンを見ていきましょう。
インペルダウン編の救世主バギー
ルフィとともに監獄インペルダウンから脱出する際、バギーは囚人たちを魅了して味方につけました。次のシーンはタライ海流からマリンフォードへ通じる正義の門が開くときのシーンです。

バギー「シューワッキーマッセーリー」
囚人「あんた実は!! 神様の使いでは」(中略)
バギー「やはり天は!! おれを海賊王にしてェのか!?」(ワンピース56巻551話)
このとき、バギーには天から光が指し、囚人たちはバギーを神のように崇めました。「シューワッキーマッセーリー」とあり、救世主の降臨をイメージさせます。
この後、頂上戦争でのバギーは「世界の王」「世界のリーダー」と呼ばれる存在になります。
ドレスローザ編の救世主ウソップ
バギーと同じく、ドレスローザ編で「救世主」と呼ばれた”ゴッド”ウソップは、シュガーの「ホビホビ」の能力でオモチャにされた人々を救い、味方につけて戦いました。

「天から光が〜!!!」
「ええェっ!!? この男!!! 天の使いだとでもいうのか!!?」(中略)
「『お前達は…おれが導く』…!!?」
「あんたやっぱり天の使わした…おれ達の救世主なんだな!!!」
「導いてくれ!! おれ達ァどうすればいい!!? “ゴッド・ウソップ”!!」(ワンピース75巻744話)
このシーンでも、「天からの光」と「天の使い」というキーワードが登場します。
「救世主」と古代兵器ウラヌス
古代兵器ウラヌスの正体が「人を引きつける能力」であるとすると、この2人の人物に共通する「救世主」「天からの光」「天の使い」もまた、古代兵器ウラヌスのヒントとなると考えられます。
また、ウソップのシーンでは「お前達は…おれが導く」という聞き間違えが不自然に描かれたことから、「救世主」には人を引きつけるだけではなく、「人々を導く」役割があるようです。そのことは、バギーの「世界のリーダー」という呼ばれ方にも現れています。
- 古代兵器ウラヌスのキーワードは「救世主」「天からの光」「天の使い」である。
- 古代兵器ウラヌスの正体は天から遣わされた「救世主」のことであり、人々を導く役割を持つ。
古代兵器ウラヌスのキーワードに関連する考察を追加しました。

古代兵器ウラヌスの力を持つのは「Dの一族」であるか
天に生かされる「Dの一族」
バギーとウソップに指した「天からの光」という表現は、実はルフィにも描かれています。先ほど取り上げたローグタウンでルフィを救った雷のシーンです。
ルフィーが処刑台に拘束され、バギーに首をはねられる直前、天から光が差すようなコマが挟まれ、処刑台に雷が落ちました(11巻99話)。このとき、スモーカーは「まるで”天”があの男を生かそうとしている様だ!!!」と発言しています。
同じ内容のセリフを、頂上戦争後にアマゾン・リリー先々々代皇帝ニョン婆も言っています。
ニョン婆「巨大な嵐の中核に飛び込んだアリ一匹…!!! 命を持って帰還するとはいよいよもって神の所業…天は一体…あニョ男に何を望んでおるニョじゃ……!!!」(ワンピース59巻582話)
このように、ルフィはたびたび「天から生かされる」という経験をしているのですが、ドレスローザ編で同じことが「Dの一族」であるトラファルガー・ローの身にも起こりました。
コラソン(やっぱりロー…お前は生かされてるんだ 次から次へと救いの神が降りて来る)
(ワンピース767話)
さらにもう一人、ゴール・D・ロジャーも「エッド・ウォーの海戦」で金獅子のシキと戦った際、「突如大きく荒れ狂う天候」に救われるというシーンがあります(0巻0話)。
アラバスタ国王コブラが言うように「天候は神の営み」であるならば、「天に生かされる」とは、「神」をも味方につけ、天候を操ることも可能であると考えられます。このことは、先ほど見た古代兵器ウラヌスの天候を操るという機能と繋がります。
古代兵器ウラヌスは「Dの一族」である人物
現時点では、この「天に生かされる」という現象は「Dの一族」のみに描かれています。だとすれば、古代兵器ウラヌスの力を持つ者とは、「覇王色の覇気」を持つ者であり、且つ「Dの一族」である者と言うことになります。
現時点で覇王色の覇気を持つ者とされているのは次の人物です。
- モンキー・D・ルフィ
- シャンクス
- シルバーズ・レイリー
- ボア・ハンコック
- エドワード・ニューゲート
- ポートガス・D・エース
- ドンキホーテ・ドフラミンゴ
- チンジャオ
- ビッグ・マム
- シャーロット・カタクリ
- (ゴール・D・ロジャー)*
*「ONE PIECE FILM Z」小説より
このうち、現在生存している「Dの一族」はモンキー・D・ルフィのみで、古代兵器ウラヌスの能力を持つ可能性が最も高い人物と言うことになります。
ここまでの考察を一度まとめておきます。
- ウラヌスのキーワードは「天」「人気」「王」「天からの光」
- ウラヌスの正体は覇王色の覇気に関係する「周囲を味方につける能力」である
- ウラヌスは天から遣わされた救世主として人々を導く役割を持つ
- ウラヌスは天を味方につけ、天候を操ることができる
ここまでの考察では、古代兵器ウラヌスの正体を「人々を導く人物」であると考察しました。しかし、それがどのように世界を滅ぼす程の兵器となるのでしょうか。
ルフィが導く「民衆の力」が世界を滅ぼす
ウラヌスが起こす「うねり」
古代兵器ポセイドンの正体は人魚姫しらほしですが、「世界を滅ぼす程の力」とは、しらほし自身の力ではなく、しらほしが操る海王類の力です。
同じように考えると、古代兵器ウラヌスの力はルフィの力ではなく、ルフィが導く「人々の力」であると考えられます。
古代兵器ウラヌスの威力 = ルフィが導く人々の力
「人々の力」とはつまり「民衆の力」です。ワンピースのストーリーには世界を滅ぼすとまではいきませんが、民衆の力によって社会が動くというストーリーが多く描かれています。
最も印象的なのはアラバスタ編でのコーザ率いる反乱軍の起こした「反乱(うねり)」です。この「反乱(うねり)」とは19巻172話のタイトルになっていますが、その172話にこんなセリフがあります。
エリック「港に突っ込んできた巨大船は”武器商船”だ 武器なら腐るほどある」
コーザ「…まるで天の導きだな…」(ワンピース19巻172話)
古代兵器ウラヌスのキーワードと関連する「天の導き」によって武器を得た反乱軍は首都アルバーナに総攻撃を開始して、大きな「うねり」を起こしました。
このことから、古代兵器ウラヌスは人々を導くことによって世界に大きな「うねり」を起こすと考えられます。
“ゴッド”ウソップが起こした「うねり」
先ほども取りあげた、古代兵器ウラヌスを連想させる「”ゴッド”ウソップ」も「反乱(うねりを)」起こしていました。
雷兵「ドフラミンゴは反乱の意志を闇へと葬り去るが 裏を返せば国の闇には反乱の意志が蠢いているということだ!! この”悲劇の数”こそが今回の我々の「作戦」の大きな”鍵”を握っている!!!」(中略)
フランキー「確かに『七武海』の一団を相手にするにはこれだけじゃ心許ねェが この国のオモチャ全員が反乱分子とすりゃ相当な勢力だ!!」(中略)
レオ「今日 この日にウソランドが現れたのも決して偶然じゃない!! 戦えと天がゆっているのれす!!!」
(ワンピース73巻728話)
この「SOP作戦」を見事に成功させ、「オモチャ」を解放し、反乱の意志をかき集めて導いたのが「救世主」と崇められた”ゴッド”ウソップです。ここでも「反乱」と「天」というキーワードが登場しています。
ドフラミンゴの支配するドレスローザは「世界の縮図」と呼ばれていました。ワンピース世界にも、ドレスローザと同じように反乱分子が存在するので以下のようになります。
古代兵器ウラヌスが反乱分子を導く →世界政府の支配が終わる
このように、ドレスローザ編で”ゴッド”ウソップがドフラミンゴによる支配を終わらせるきっかけを作ったように、ワンピースのストーリー終盤には、ルフィが古代兵器ウラヌスとして、世界政府の支配の裏に隠されてきた反乱分子をかき集めて導き、世界の支配を終わらせるきっかけとなる「巨大なうねり」を起こすと考えられるのです。
世界を滅ぼす古代兵器ウラヌスの力
古代兵器ポセイドンの力を「正しく導く者」
魚人島編での「王族に伝わる伝説」の中に、古代兵器ポセイドンの力を「正しく導く者」という言葉がありました。

オトヒメ「海王類と話せる人魚…つまり しらほしの元には いつか その力を正しく導く者が現れ…そしてその時世界には大きな変化が訪れる…!! という言い伝え」(ワンピース63巻626話)
古代兵器ウラヌスに関係する「導く」というキーワード、さらに、「正しく導く者」が世界に大きな変化を起こすとあるので、世界の支配を終わらせる存在である古代兵器ウラヌスのことを指していると考えられます。
さらに、「王族に伝わる伝説」の中に「正しく導く者」として「古代兵器ウラヌス」の名が登場していたとすれば、なぜ国王ネプチューンが「ウラヌス」の名を知っていたのかという疑問への答えになります。
ウラヌスが世界に起こす大きな変化
古代兵器ポセイドンの考察では、「正しく導く者」が世界に起こす大きな変化の一つは「全種族の共生」であると書きました。

シャボンディ諸島で描かれたように、ワンピースの世界には、世界政府に従わない者への支配や種族間の差別が存在します。
古代兵器ウラヌスの力とは、そのような人々を種族の差別なく巻き込み、世界に巨大なうねりを起こす力です。民衆の力はやがて世界をひっくり返し、差別や支配のない自由な世界を作る。その力は世界政府や天竜人にとっての脅威であり、世界を滅ぼす程の力と言えます。
古代兵器ウラヌスの正体まとめ
長文になりましたが、古代兵器ウラヌスの正体について考察しました。
この考察に関する異論、反論、感想などは何でもコメント欄に残していってください。
マムも天候操ってるよ覇王色も持ってるし
確かにマムは「天候を操る」「覇王色」とそろっていますね。
ただ、古代兵器ウラヌスの「天候を操る」という力は悪魔の実の能力とは別であると思います。この考察でいう「天に生かされる」というのと関係していると考えていますがどうでしょうか。
ポセイドンを正しく導くものはシャンクスです。
ロジャーとルフィの同じような体験も気になります
そういえば、イム様はルフィとしらほしと黒ひげの手配書もってましたね。
あれが古代兵器を持つ者の伏線なのか
人を引き寄せるルフィ
海王類を引き寄せるしらほし姫
悪魔を引き寄せる黒ひげ
ウラヌスのやつ革命軍の女の悪魔の実の能力やんw
ルフィは古代兵器3つを導く存在なんじゃないかな
古代兵器プルトンがビビ
古代兵器ポセイドンがしらほし
古代兵器ウラヌスがナミ
古代兵器ウラヌス。天空神かぁ。エネルが月で見つけた遺跡が
今まで本編と関わってないのが不思議だったね。
電気で動く機械をすべて操れるものだったりね。
そういえば、古代兵器プルトン。は冥府神なのかぁ。
アラバスタの遺跡にあったポーネグリフ。魂で操る能力者はいるけれど、
これも魂ですべてを操れるものかもね。
だって、古代兵器ポセイドン。は海洋神でしょう?
だから海の生物をすべて操れるンのだからね。
で、これらが何と戦ったのか?Dの意志?まだまだ謎が多すぎる。
古代兵器ってポセイドン…しらほし
プルトン…ビビ ウラヌス…ナミ
じゃないのかなー?
ウラヌスは、ナミな気がします。【願いもある】なんだかんだ、ナミが狙われる事も多いし、ナミが生まれた故郷がボロボロになっていたのも、ナミ=ウラヌスを奪い合うか、殺すための戦争だったというのもあり得ると思います。天候を操れるのも悪魔の実を食べたわけでなく生まれつきのものなので…
どうなんでしょうかねー?まだまだ謎が多すぎる!早く知りたいですね(●︎´▽︎`●︎)
人をひきつける力が古代兵器…?
ピンと来ないですね。
世界会議で3人のプリンセスがそろった時に(ごめん、マンシェリーもいましたね)あ、この3人が古代兵器なのかと。
だって、アラバスタに停戦の雨を降らせたのはウラヌスの力じゃないのか?意外と自分の思うようには使えない力。ポセイドンとて、魚人島でルフィを思い島のみんなを思って初めて使える力。国民を思って叫ぶビビ。
人を傷つけてはダメ。なぜそんなに泣き虫なのに気概もって、あの強い強い父親の子供にして身を守るだけの鍛え方しかしない。冥界のプルトンの力はあの足すら戻すのでは?
王女の血の中に潜ませて続く驚異の力なんてね、海賊にかっさらわれる姫はいいと思う