扉絵には法則があった!!? 未だ判明しない古代兵器ウラヌスの正体とジョイボーイの伏線を扉絵シリーズ「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」に描かれた伏線と照らし合わせて考察する。
古代兵器ウラヌスと「扉絵の法則」
古代兵器と扉絵の法則
まず、古代兵器ウラヌス考察では「古代兵器と扉絵の法則」として、古代兵器プルトン編アラバスタに描かれた2つの扉絵シリーズについて、タイトルに「海」と「天」が含まれることから、それぞれ「古代兵器ポセイドン」と「古代兵器ウラヌス」の伏線であるとしました。
そして、前回、ドレスローザ編に描かれた扉絵シリーズ「ジンベエの海峡一人旅」が古代兵器ポセイドンの伏線であると考察しました。

前回の考察を踏まえると、「アラバスタ編」とリンクする「ドレスローザ編」にも以下のような関係が見られます。
ワンピース本編 | 扉絵1 | 扉絵2 |
---|---|---|
アラバスタ | ダンス天国(ウラヌス) | ガブルの新世界でケヒヒヒヒ(???) |
ドレスローザ | 海底散歩(ポセイドン) | ジンベエの海峡一人旅(ポセイドン) |
つまり、ガブルの扉絵は古代兵器ウラヌスの伏線なのではないかと考えられるのです。
カリブーといえば、魚人島でネプチューンとロビンによる「古代兵器」に関する会話を聞いており、古代兵器ポセイドンの情報を持っている人物でもあります。
扉絵「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」に「ジョイボーイ」の伏線
古代兵器ウラヌスのとジョイボーイ
古代兵器ウラヌスについては、名前以外の情報は未だ判明していませんが、古代兵器ウラヌス考察ではその正体を以下のように考察しています。
いずれルフィは人々を導き、「支配のない自由な世界」を実現すると考えられます。
古代兵器ウラヌス:ルフィが導く民衆の力
そして、古代兵器ウラヌスはポセイドンの力を「正しく導く者」であり、未来に現れる「ジョイボーイ」と同一であると考察しています。
これら「ルフィ」「ジョイボーイ 」「民衆の力」「英雄」などの要素を含んでいるのが今回取り挙げる扉絵シリーズ「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」です。

「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」
魚人島から海軍支部へ連行されたカリブーは弟コリブーに助けられ、ある島にたどり着く。その島でカリブーはかつての革命家ガブル隊長と間違われ、武器工場で働かされていた労働者の解放に動き、英雄となるも突如現れたX・ドレークに連行される。
まず、扉絵シリーズの主人公カリブーがルフィを表していると考えられます。
カリブーの胸に描かれた「X」はルフィの傷、カリブーが手に持っているガブル隊長の好物「ミートパイ」はルフィの好物の「肉」を表しています。
また、カリブーは亡き英雄で革命家の「ガブル隊長」と間違えられ、隊員達は隊長が復活したと喜びます。
この革命家「ガブル」は再び現れる「伝説の英雄」と言う意味で、800年前に実在した伝説の偉人「ジョイボーイ」を表していると考えられます。
カリブー≒ルフィ
そして、702話扉絵として描かれたVol.23では「労働者達、武器をとれ!!革命の子ガブル隊長が帰ってきた!!」とタイトルがつけられ、「ジョイボーイ」=「世界を夜明けへと導く人物」の再来を表しています。
ロジャーとルフィに共通点があるように、ジョイボーイとルフィにも共通点があると考えていますが、カリブーとガブルの外見が似ているというのは、この部分を表しているのではないでしょうか。
さらに、古代兵器ウラヌスが「巨大な戦い」で民衆を導き、天竜人による支配を終わらせると考察していますが、それらも扉絵に描かれています。
支配者の追放と労働者の解放
亡き英雄「ガブル」に間違えられたカリブーは、ガブルに扮装して軍隊を導き、労働者の解放に動きます。そして、支配者を能力で飲み込み、「働く場所を消しちまえ」と武器工場を破壊します。
この部分は、ルフィの「魚人島破壊」の理由でも取り上げましたが、「アーロンパーク編」での以下のシーンと同じ内容のセリフです。
ルフィ「やっとあいつを助ける方法がわかった…!! こんな部屋があるからいけねェんだ!!! いたくもねェあいつの居場所なんて おれが全部ぶっ壊してやる!!!!」
これは、ルフィがナミを自由にするためにアーロンパークの測量室を破壊した際のセリフです。同じ様にカリブーも働く場所を破壊し、労働者達を支配から解放しています。
ルフィの型破りな性格を考えれば、「リュウグウ王国移住」の際に同じ理由で魚人島を破壊するのではないでしょうか。よって、この部分もポセイドンの力を「正しく導く者」がリュウグウ王国に起こす変化を暗示していると考えられます。
カリブーの「労働者解放」と「支配者の追放」もまた、古代兵器ウラヌスが「巨大な戦い」で起こす変化と共通します。
古代兵器ウラヌスは民衆を導き、天竜人による支配を終わらせ、これまで世界の闇に隠蔽されてきた奴隷達を解放すると考えられます。
ただし、ルフィは「世界の支配を終わらせる」という目的ではなく、結果的に「人々を導く」ことになると考えます。
扉絵シリーズでカリブーは恩人である「ババア」を救うという目的で動きましたが、ルフィに置き換えるならば「友達」「大切な人」を救うという目的で「巨大な戦い」が始まると考えています。
扉絵に見る「巨大な戦い編」の始まり
カリブーの扉絵での「ババア」にあたる「友達」「大切な人」とは誰か。
ドレスローザ考察でいずれ描かれる「巨大な戦い編」は頂上戦争編、ドレスローザ編とリンクすると考察しました。その対応から考えると、世界会議で何かしらのトラブルを抱えたと見られるルフィの兄サボではないかと考えます。
- 頂上戦争編:兄エースの救出
- ドレスローザ編:メラメラの実争奪
- 巨大な戦い編:兄サボ奪還
詳しくはサボ復活考察に書いていますが、カリブーの扉絵自体が「革命」というワードから「サボ復活」の伏線を含んでいたことを考えても、やはりサボ救出が戦いの発端となりそうです。
また、ババアは「女性」であり、「恩人」であることを考えると、同じく窮地に立つハンコックも考えられます。ルフィの好物を運ぶなど似ている部分はありますが、上で挙げたリンクを考えるとサボの可能性がより高そうです。
ちなみに、扉絵前半には弟コリブーを見捨てたカリブーに「天罰」下り、海で嵐に遭遇するシーンが描かれていますが、「天候」もまた古代兵器ウラヌスに関するキーワードです。
弟を見捨てたカリブーには「天罰」が下り、兄を助けるルフィには「天助」があるという対比なのかもしれません。古代兵器ウラヌスと「天候」に関しては以下に詳しく考察しています。
