空白の100年にワンピース世界に何が起きたのか?オハラの考古学者クローバー博士の仮説20の王国の連合軍が隠した不都合な歴史とは?最新話1065話でついに描かれ始めた「巨大な王国」の秘密を探る|ワンピース1066話までの考察

空白の100年は「現在のワンピース世界」に関する秘密である

「空白の100年」の内容

空白の100年に何が起きたかについては、ワンピース作中で未だ明らかにされていませんが、その内容はある程度推測することができます。

最果ての島ラフテルに辿り着き「空白の100年」の歴史を知った元ロジャー海賊団関係者のセリフを引用します。

ロビン「あなた達は900年前に始まる”空白の100年”に世界に何が起きたのかを知ってるの?」

レイリー「…ああ知っている 我々は…歴史の全てを知った…」(中略)「聞きたいと言うならば この世界の全てを 今 話そう」

引用:ワンピース52巻507話

錦えもん「『海賊王』ゴール・ディー・ロジャーと共に 最後の島『ラフテル』に辿り着き!! 世界の秘密を知ったお方でござる!!!」

引用:ワンピース82巻818話

この2人のセリフを合わせると、「空白の100年」とは以下のような内容であることが分かります。

空白の100年この世界の全て

元ロジャー海賊団副船長レイリーは「空白の100年」を「かつての世界の全て」ではなく「この世界の全て」と表現しました。

つまり、「空白の100年」とは単なる歴史ではなく、現在のワンピース世界に繋がる「世界の秘密」であるということになります。

この「現在のワンピース世界に繋がる」という部分が最も重要です。

そして、その秘密とはもちろん「秘密にしたい側」である「世界政府」にとっての「不都合な歴史」です。

追記:ワンピース最終章突入と同時に発表された尾田先生のコメントでも、これから明かされるのは「この世界の謎」とされています。

この章の考察ポイント

  1. 空白の100年とは現在の世界にまで影響する秘密である。
  2. 「空白の100年」とは世界政府にとって「不都合な歴史」である。

「空白の100年」とオハラのクローバー博士の仮説

オハラのクローバー博士も「空白の100年」について、以下のような仮説を立てています。

クローバー博士とかつて栄えた巨大な王国
尾田栄一郎「ONE PIECE」41巻395話/集英社

クローバー博士「奇遇なことに…”空白の100年”が明けた今から800年前 その時ちょうど誕生したのが「世界政府」”滅びた者達”の”敵”が もし現在の「世界政府」ならば “空白の100年”とは「世界政府」の手によってもみ消された不都合な歴史とも考えられる…!!!」

引用:ワンピース41巻395話

クローバー博士「遥か昔の文献と発見したいくつかの”歴史の本文(ポーネグリフ)”を読み解く事で 我々はやがて一つの国の存在に気づいた……今はもう跡形もないが 文献の上に浮かび上がったのは ある巨大な王国の姿……!!

引用:ワンピース41巻395話

クローバー博士の仮説が正しいとすると、「空白の100年」が明ける以前の世界の実権は巨大な王国側にあり、王国を滅ぼして実権を握ったのが連合国であると考えられます。

巨大な王国→世界の実権→連合国(のちの世界政府)

このことから、現在の世界にまで続く秘密とは「世界の実権を世界政府が握った過程」であり、それこそが、世界政府にとっての不都合な歴史であると考察できます。

ただし、現実世界の歴史を見ても戦いによって実権が移行するという出来事は数多く起こっており、隠すほどのものではありません。まして、敗北した王国の存在ごと消すというのはかなり不自然です。

だとすれば、「滅ぼし方が不正であった」など、その過程が不都合な歴史であると考えられます。

この章の考察ポイント

空白の100年の秘密とは「世界の実権を世界政府が握った過程」である。

空白の100年にイム様が「マリージョアの国宝」を利用した?

マリージョアの国宝と世界の実権

世界の実権に関してドレスローザ編で以下の発言が描かれています。

ドフラミンゴ「おれが”聖地マリージョア”内部にある重大な「国宝」の事を知っているからだ!! それは存在自体が世界を揺るがす(中略)ー更にお前の”オペオペの実”の能力があの日おれの手中に入っていたら…マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた!!!

引用:ワンピース76巻761話

「マリージョアの国宝」についてはイム様考察で以下のように考察しています。

ドフラミンゴ不老であれば「国宝」を利用して世界の実権を握れた
イム様不老であるので「国宝」を利用して世界の実権を握っている

「マリージョアの国宝」については別記事に考察していますが、古代兵器プルトンに関係するものであるとしています。

イム様の正体考察!マリージョアの国宝ゴッドバレーとの関係は?ワンピース1060話追記
イム様の正体考察!マリージョアの国宝ゴッドバレーとの関係は?ワンピース1060話追記
聖地マリージョアで描かれたイム様の正体とは。「虚の玉座」に座る「世界の王」とも呼ぶべきイム様と「マリージョアの国宝」や古代兵器、ゴッドバレー事件との関係を考察します。ワンピース最新話1060話追記。

ここで重要なのは、ドフラミンゴの発言によってここまでの考察通り、天竜人の祖先は世界の実権を握る過程で「存在が知られてはいけない何か」を利用したことが分かるという点です。

さらに、「空白の100年」にイム様が関係しているであろう伏線があります。

空白の100年とイム様
空白の100年とイム様

五老星「おおイム様……!!(中略)歴史より消すべき”灯”がまた お決まりでしょうか?然らば その者の名を!!」

引用:ワンピース90巻908話

この五老星の発言から、イム様は歴史を消す方法を知っており、以前にもそれを行なっているということが分かります。

この章の考察ポイント

  1. 連合国は世界の実権を握るために「マリージョアの国宝」を利用した。
  2. 空白の100年にイム様が深く関係している。

空白の100年とドレスローザの失われた記憶

ドレスローザ編と空白の100年

ここまで、ロジャー海賊団関係者のセリフとクローバー博士の仮説から「空白の100年」の内容を考察してきました。ここまでの考察を裏付けるストーリーがドレスローザ編に描かれています。

先ほど、「空白の100年」に天竜人の祖先とDの一族の祖先の衝突があったと確認しました。ドレスローザ編でも元天竜人ドフラミンゴと2人の「D」が戦っています。

ドフラミンゴの支配は「世界政府の支配そのもの」とされており、このサイトではドレスローザこそ「世界の縮図」であると考察しています。

ドレスローザと青色の星と月の関係
ドレスローザと青色の星の共通点

そして、ドレスローザの支配の要は「ホビホビの能力者」シュガーによる「記憶の喪失」でした。

ホビホビの実シュガー

ホビホビの実の能力者シュガー

ドンキホーテファミリー「トレーボル軍」の特別幹部であり、モネの妹。超人系悪魔の実「ホビホビの実」の能力者。触れた人間をオモチャに変えることができ、オモチャに変えられた人間は周囲の記憶から抹消される。

この「失われた記憶」が「空白の100年」を暗示していることは明らかです。

「空白の100年」が「この世界の全て」とされたように、シュガーの能力で「失われた記憶」も「ドレスローザの全て」と呼ばれました。

空白の100年失われた記憶

そして、シュガーによって「失われた記憶」とはドフラミンゴが不正にドレスローザの実権を握った過程です。

イム様とシュガー

ドレスローザの「失われた記憶」の内容を考察する前に、他の考察でも書いているシュガーとイム様の共通点について確認しておきます。

シュガーは明らかにイム様を暗示する人物として描かれています。

イム様とシュガーの共通点

  • 過去を消す能力
  • 王冠
  • フードとマント
  • 子供のような振る舞い
  • 幹部のみが存在を知る

シュガーとイム様の部屋も重ねて描かれています。

先ほど、マリージョアの国宝との関係からイム様は不老の存在であるとしました。イム様が不老であれば、シュガーが「ホビホビの実」の能力により年をとらないという部分も共通することになります。

「失われた記憶」と「空白の100年」

これらドレスローザ編とワンピース世界の関係から、「空白の100年」と「失われた記憶」が対応していることが分かります。

ドレスローザシュガー記憶の喪失
800年前の世界イム空白の100年

そして、「失われた記憶」とは、前ドレスローザ国王である「リク王」に関する記憶の全てであり、ドフラミンゴがドレスローザの実権を不正に奪った過去です。

ドレスローザ編では、片足の兵隊キュロスが「SOP作戦」により、シュガーを気絶させて人々の「失われた記憶」を取り戻しました。

過去の不正が暴かれたことでドフラミンゴの権威は失墜したように、ワンピースの物語終盤に「空白の100年」が暴かれることによって、天竜人の権威の失墜が起こると考えられます。

「ドレスローザ」といずれ起こる「巨大な戦い」については、以下の記事に詳しく考察しています。

ワンピース考察「巨大な戦い」は既に描かれている!古代兵器の用途とドレスローザ
ワンピース考察「巨大な戦い」は既に描かれている!古代兵器の用途とドレスローザ
未来に起こる世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」とは何か。ワンピース最終章「巨大な戦い編」についてドレスローザ編に描かれた伏線を読み解き、最終回考察「巨大な戦い編」として考察する。
この章の考察ポイント

  1. 空白の100年とは連合国が巨大な王国から不正に世界の実権を奪った過去である。
  2. ワンピースの物語終盤に「空白の100年」が暴かれ、天竜人の権威が失墜する。

まとめ:空白の100年に何が起こったのか

この考察では、元ロジャー海賊団関係者の発言、クローバ博士の仮説から、「空白の100年」が単なる過去ではなく「現在の世界にまで影響する秘密」であると考察しました。

そして、ドレスローザ編とワンピース世界のリンクから、「空白の100年」と「失われた記憶」のリンクを導き出し、その内容から「空白の100年」の歴史を以下のように結論づけました。

この章の考察ポイント

  1. 空白の100年とは現在の世界にまで影響する秘密である。
  2. 空白の100年とは世界政府にとって「不都合な歴史」である。
  3. 連合国は世界の実権を握るためにイム様が「マリージョアの国宝」を利用した。
  4. 空白の100年とは連合国が巨大な王国から世界の実権を不正に奪った過去である。

よって、空白の100年とは天竜人が支配する「ワンピース世界の成り立ち」に関する歴史であると言えます。

しかし、連合国が不正に世界の実権を奪ったとすると、巨大な王国の存在を消したい理由は説明できますが、巨大な王国の思想まで消した理由が説明できません。

世界政府が恐れ、空白の100年と共に消し去った「巨大な王国の思想」とは何でしょうか。

次回は空白の100年と共に消された巨大な王国の思想と「空白の100年以前のワンピース世界」について考察します。

巨大な王国とDの一族
巨大な王国とDの一族

巨大な王国の思想については以下にも考察しています。

世界政府マークの秘密!太陽十字とワノ国開国の意味|ワンピース最終章考察
世界政府マークの秘密!太陽十字とワノ国開国の意味|ワンピース最終章考察
ワンピース1018話で明かされた「太陽の神ニカ」の正体と「世界の秘密」とは。ワンピース本編に描かれる「太陽十字」の伏線から世界政府が消したがる「空白の100年」の根幹について考察する。ワンピース最終章考察

(この考察は過去記事の一部を再編集したものです)

この考察へのコメント  4

  1. イム様はシュガーと重ねられてるということだけど
    それならイム様の能力は世界中の人の記憶からルルシア王国の記憶を消すことであって
    ルルシア王国を攻撃した武器を使うことはイム様の能力ではないってことなのかな?

  2. ドフラミンゴってマリージョア追い出されたのにどうやってマリージョアの国宝のこと知ったんだろー やっぱりドレスローザ編に伏線があるのかな?

  3. イム様の攻撃はマリージョアの国宝?
    だからそれ自体で五老星も脅せるってこと?

  4. 少しよくわからないけれど、イム様は五老星も逆らえないほど偉いやつ。
    イム様の目的はよくわからない。ロジャー海賊団はなんなんだろう。
    空白の100年はなんなんだろう。どんどん考えが深まる。

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