頂上戦争で発せられた白ひげの言葉によると、未来に世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」が起こるという。ワンピース終盤に起こるであろう「巨大な戦い」はワンピースにおける最大のクライマックスといってよいだろう。今回はその「巨大な戦い」について、ドレスローザ編に描かれた伏線を読み解き、最終回考察「巨大な戦い編」として考察する。

1分でわかるワンピース最終回「巨大な戦い」とは

この考察では、「巨大な戦い編」とリンクするであろう「ドレスローザ編」に描かれた伏線からワンピース最終章で起こる「巨大な戦い」について以下のように考察しています。

最終回1:「空白の100年」の歴史が暴かれる

まず、ワンピースの物語終盤に「空白の100年」の歴史が暴かれる。「空白の100年」とは800年前、「巨大な王国」を滅ぼした連合国が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」である。

その歴史の暴露により、連合国王族の末裔である天竜人の権威が失墜し、世界中で反乱が起こる。

最終回2:「巨大な戦い」が起こる

Dの名を持つ者が「巨大な王国」の無念を引き継ぎ、人々の自由を勝ち取るために世界中を巻き込んで「巨大な戦い」を引き起こす。

その戦いによって、天竜人は討伐されてその支配が終わり、古代兵器プルトンによってレッドラインが破壊され世界の地形は変動し、「巨大な災害」が起こる。

最終回3:「支配のない自由な世界」が実現する

古代兵器ウラヌスの能力を持つルフィが世界中の人々を味方につけ、古代兵器ポセイドンの能力を正しく導いて世界中の人々を救済するなど、差別されてきた少数民族を含む全種族が「巨大な災害」を生き延びるために一丸となって戦い、ひとつなぎの大秘宝=「支配のない自由な世界」が実現する。

その巨大な戦いに勝利したルフィが、全種族を巻き込んだ巨大な宴を催す。

この「ワンピース最終回」を導き出した根拠は以下に考察しています。

この考察のポイント

「巨大な戦い」とは何か

白ひげの「巨大な戦い」発言

「巨大な戦い」とは、頂上戦争終盤、白ひげのセリフに登場したワードである。

尾田 栄一郎「ONE PIECE」59巻576話/集英社

“血縁”を絶てど あいつらの炎が消える事はねェ そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた そして未来…いつの日か その数百年分の”歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる

センゴク…お前達「世界政府」はいつか来る…その世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている

興味はねェが…あの宝を誰かが見つけた時 世界はひっくり返るのさ…!! 誰かが見つけ出す その日は必ず来る… “ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は実在する
ワンピース59巻576話

白ひげのセリフにある「あいつらの炎」とは、直前にロジャーとエースの名を挙げていることから「Dの意思」を指しており、白ひげの発言を簡略化すると次の2つの文章となる。

「巨大な戦い」とは

  • 「Dの意志」を継ぐ者が「空白の100年」を知り、「巨大な戦い」を起こす
  • 「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を見つけたとき、世界はひっくり返る

これらは同じ事象を指していると考えられるから、「巨大な戦い」には、以下の4つのキーワードが関わっていることになる。

Dの意志空白の100年ひとつなぎの大秘宝世界がひっくり返る

実はこれら全てのキーワードを暗示する事象が盛り込まれたエピソードがある。それが今回取り上げる「ドレスローザ編」である。

「ドレスローザ編」と「巨大な戦い編」

「巨大な戦い」という言葉が登場した「頂上戦争編」と「ドレスローザ編」に多くの共通点が存在することは以前考察した。一部例を挙げるなら

  • 「王下七武海 & 海軍大将」vs「海賊 & 革命軍」
  • 世界中から猛者達が集結
  • ルフィの兄弟の登場

などである。ドレスローザ編では、王下七武海ドフラミンゴを筆頭に海軍大将やCP-0が動き、各地からコロシアムに集結した名のある海賊達や革命軍などの大勢力がぶつかり、まさに「巨大な戦い」となった。

つまり、「巨大な戦い」というワードが登場した「頂上戦争編」とそれにリンクする「ドレスローザ編」は、ワンピース最終章となる「巨大な戦い編」と対応関係にあり、「巨大な戦い」に関する伏線が張られていると考えられるのである。

巨大な戦い編頂上戦争編ドレスローザ編

この考察では、巨大な戦いと関係する「ひとつなぎの大秘宝」「空白の100年」「Dの意志」「世界がひっくり返る」というキーワードからドレスローザ編に描かれた「巨大な戦い編」のヒントを読み解くことで、ワンピース終盤に描かれる戦いを考察する。

ドレスローザ編とは「巨大な戦い編」である。

ドレスローザ編に「ワンピースの正体」が描かれていた

ドレスローザ編に描かれた「ひとつなぎの大秘宝」

白ひげの言葉によると、「巨大な戦い」と「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」とは深く関係していると考えられるのだが、ドレスローザ編にもやはり「ひとつなぎの大秘宝」を暗示するものが描かれたいた。

最終回考察シリーズ「ひとつなぎの大秘宝編」にて「ひとつなぎの大秘宝」とは「支配のない自由な世界」であると考察した。つまり、「ひとつなぎの大秘宝」とはまだ存在しないものであり、その実現のためには

  • 天竜人による支配を終わらせる
  • グランドラインとレッドラインによって分断された地形を変える

という2つが必要である。詳しくは、以下の考察を参照。

笑い話の意味とは…ワンピース考察者が本気で「ひとつなぎの大秘宝」の正体を考えてみた 最新情報
ワンピース最大の謎「ひとつなぎの大秘宝」の正体とは何か 最新話「笑い話」の意味とは?これまでに描かれた「ワンピース」に関する伏線と謎、有力説を全てまとめました。

この「ワンピース=支配のない自由な世界」がドレスローザ編で小規模ではあるが実現していることに注目したい。

ドレスローザにて、ドフラミンゴと戦ったルフィは次のような発言をしている。

「お前」と「鳥カゴ」がおれの邪魔だ……!!!
ワンピース78巻783話

「お前」とは元天竜人であるドフラミンゴを指していることから、「天竜人」を暗示する。さらに、「鳥カゴ」は人々を閉じ込める地形、すなわち「分断された世界」を指していると考えられる。よって、このセリフは上で見たワンピース実現に必要な2つの項目を表している。

そして、ルフィがドフラミンゴを倒した直後、戦いを実況していたギャッツが以下のセリフを叫んだ。

消えてゆくのは……「鳥カゴ」か…!! ドフラミンゴの”支配”か!!! カゴの外に広がる風景は…切り刻まれた町か…!! はたまた……!! もはや操られる事のない自由の地か!!
ワンピース79巻791話

このセリフが表すように、ルフィがドフラミンゴを倒したことで「支配」と「鳥カゴ」が消え、「国」という規模ではあるが、「支配のない自由な世界=ワンピース」が実現したのである。

「巨大な戦い」と「ワンピース」の実現

この関係を図にすると以下のようになる。

ドフラミンゴによる支配 + 鳥カゴ →消滅→ 「自由の地」の実現
  ||
天竜人による支配 + 世界を分断する地形 →消滅→ 「自由な世界=ワンピース」の実現

よって、「巨大な戦い編」のラストには、天竜人による支配が終わり、世界を分断するレッドラインとグランドラインが破壊され、「ワンピース=支配のない自由な世界」が実現すると考えられる。

ワンピース最終章で起こる「巨大な戦い」によって天竜人による支配が終わり、世界を分断する地形が消滅して「ワンピース=支配のない自由な世界」が実現する。

それでは、巨大な戦いを経て、どのように「ワンピース=支配のない自由な世界」が実現するのだろうか。ドレスローザ編にて「巨大な戦い」が起こったきっかけを見ていこう。

「空白の100年」の歴史の暴露から「巨大な戦い」へ

「失われた記憶」と「空白の100年」

ドレスローザ編でドフラミンゴを倒して「自由な世界」を実現したのはルフィであるが、そのきっかけとなったのは、ウソップと小人族トンタッタが達成した「SOP作戦」である。

ドフラミンゴの支配とはシュガーの「ホビホビの能力」による記憶の喪失に依るところが大きく、ドフラミンゴも「この国の闇の根幹(74巻740話)」と言っている。

ホビホビの実の能力者シュガー

ドンキホーテファミリー「トレーボル軍」の特別幹部であり、モネの妹。超人系悪魔の実「ホビホビの実」の能力者。触れた人間をオモチャに変えることができ、オモチャに変えられた人間は周囲の記憶から抹消される。

「SOP作戦」とはシュガーを気絶させ、人々の失われた記憶を取り戻すことで、共に戦う反ドフラミンゴ勢力を集めるという作戦であった。

シュガーの能力によって「失われた記憶」が何を指すかといえば、「空白の100年」を暗示していることは明らかである。

「SOP作戦」を先導した片足の兵隊(キュロス)は「失われた記憶」を「ドレスローザの全て」と表現した(71巻709話)。同じように「空白の100年」をレイリーは「この世界の全て」と言い換えている(52巻507話)。この関係からもドレスローザ編における「失われた記憶」と「空白の100年」は対応していると考えられる。

失われた記憶 = 空白の100年

ならば、「SOP作戦」が成功した際に起きた現象を考えれば、「空白の100年」の歴史が明かされた際、世界に何が起こるかが分かるはずである。

「SOP作戦」の成功によってシュガーが気絶した際、ドレスローザに何が起こったか。

  • 1.ドフラミンゴの権威失墜
  • 2.リク王の名誉回復

つまり、ドフラミンゴとリク王の立場がひっくり返ったのである。「ひっくり返る」とは巨大な戦いのキーワードの1つでもあるから、「巨大な戦い編」でも同じように「空白の100年」の歴史が暴かれ、天竜人の権威は失墜すると考えられる。

不都合な歴史「空白の100年」とは

シュガーの能力によって「失われた記憶」が「空白の100年」を暗示するならば、空白の歴史のヒントも描かれているはずである。

10年前にドレスローザに降り立ったドフラミンゴは、当時の国王リク・ドルドを陥れ、王への信頼を奪い、国を救う英雄を装ってドレスローザの王位に就いた。ドフラミンゴの権威が失墜した理由は「失われた記憶」のうち、「国民を騙してドレスローザの実権を握った」という過去である。

「空白の100年」に関しても同じ内容を見ることができる。オハラの考古学者クローバーのセリフを引用する。

その者達が何らかの”敵”に敗れ滅亡したと仮定するならば “敵”はその後の歴史に生き残っておるはずじゃ 奇遇なことに…”空白の100年”が明けた今から800年前 その時ちょうど誕生したのが「世界政府」 “滅びた者達”の”敵”がもし現在の「世界政府」ならば “空白の100年”とは「世界政府」の手によってもみ消された不都合な歴史とも考えられる…!!!
ワンピース41巻395話

このセリフの「その者達」とは「かつて栄えた巨大な王国」のことを指しており、クローバーの仮説が正しいとすると、世界政府は巨大な王国を滅ぼし、世界の実権を握った。世界政府が誕生したのは「空白の100年」が明けた直後であるから、その過程は不明である。

ドフラミンゴが王位を奪った事件と照らし合わせるならば、その関係は

10年前のドレスローザ:リク王 → 不正に王位を奪う → ドフラミンゴ
空白の100年:巨大な王国 → 「空白の100年(不都合な歴史)」 → 世界政府

となり、この2つが対応しているならば、「空白の100年」とは、世界政府が世界の実権を握るために「巨大な王国」を滅ぼした過程であると導き出せる。それが「不都合な歴史」であるということは、世界政府はドフラミンゴと同じように、巨大な王国を陥れて滅ぼした可能性がある。

「空白の100年」の歴史が暴かれることによって天竜人の権威は失墜し、「巨大な戦い」のきっかけとなる。その「空白の100年」の内容とは世界政府が「巨大な王国」を陥れて世界の実権を握った過程という「不都合な歴史」である。

「巨大な王国」の思想を受け継ぐ「D」が巨大な戦いを起こす

リク王家の思想と「巨大な王国」

さらに、このリク王家と「巨大な王国」の関係から、かつて栄えた「巨大な王国」とはどのような王国であったかを考えてみたい。

クローバーの仮説では、「巨大な王国」の敵は「後に『世界政府』と名乗る連合国」とされている(41巻395話)。ドレスローザ編にて800年前にドンキホーテ一族の支配したドレスローザは20の国の連合国の一つであった事が判明した(73巻722話)。ここから考えられる対応関係は

巨大な王国≒ リク王家の治めるドレスローザ
連合国≒ ドンキホーテの治めるドレスローザ

である。この関係を考慮すると、ワンピース78巻778話のセリフは意味深である。

ピーカ「貴様の様な平和主義者では国は守れなかったという事実を忘れたか!!! 国とは”武力”だ 敵を滅せねェ奴が 王になる資格もない!!!」(中略)

リク・ドルド「殺人を犯さなければ生きてはいかんと言うのなら 私は進んで死を選ぶ!!! 殺戮国家に未来などない!!!!」

ピーカ「だから善人は歴史に名を残せない!! お前の様に死んでゆくからだ!!!」
ワンピース78巻778話

800年続くリク王家の思想を受け継ぐリク・ドルドに対し、「歴史に名を残せない」とは少々飛躍する表現である。しかし、このシーンが描かれた778話の扉絵は「ジンベエの海峡一人旅シリーズ」でポーネグリフが描かれた回であるから、ここでの「歴史」とは「空白の100年」を暗示し、歴史そのものと共に抹消された「巨大な王国」との対応を表していると考えられる。

また、「平和主義者」といえば、過去に政府の人間兵器「パシフィスタ」の名を聞いたロビンが「平和主義者(パシフィスタ)」と漢字を当て、意味深な反応を見せていた(52巻511話)ことから、「平和主義者」という言葉はポーネグリフに書かれている可能性がある。

そこで、778話のセリフ及び、ドレスローザ編に描かれた両者の思想をまとめると

リク王家(巨大な王国の思想)

  • 平和の真意を知る(777話)
  • 戦わない国・平和主義者
  • 多民族との共生(726話)
←敵対→

ドンキホーテ一族(連合国の思想)

  • 殺戮国家
  • 国とは武力という思想
  • 多民族を従属させる(726話)

となり、巨大な王国とは「非暴力・平和・共生」の思想を持ち、連合国側の思想とは「武力・殺戮・支配」という相反する思想を持っていた可能性がある。

ならば、「空白の100年」に「巨大な王国」は「戦わない」という姿勢を貫き連合国に敗れたと考えられる。連合国は武力で「巨大な王国」を滅ぼして世界の実権を握ったが、その歴史が暴かれることによって、その末裔である天竜人の権威が失墜し、巨大な戦いが起こるのではないか。

「巨大な王国」の詳細については「空白の100年編」で考察するが、ここでは、ドレスローザ編において、リク王家とドンキホーテ一族が「巨大な王国」と「連合国」との関係を暗示しているという点を確認するだけに留めておく。

ドレスローザ編に描かれた「Dの意志」

「巨大な王国」がリク王家と対応しているとすれば、ドレスローザ編にはルフィやローの他に「D」を暗示する人物も登場しているはずである。

「Dの意志編」で考察しているが、「Dの意志」とは「自由を実現する意志である」とした。

【Dの意志考察】受け継ぐのは「3つの思想」神の天敵の正体と世界の破壊の目的
宿命の種族「D」の正体とは、Dの由来や意味、Dの一族の目的「世界の破壊」とは何か。ワンピースにおいて最も重要な伏線の一つ「Dの意志」について、Dに関する謎をまとめ、Dの一族の全てを考察する。

ドレスローザ編で同じ目的を持つ人物がいた。「SOP作戦」を指揮した片足の兵隊(キュロス)である。

片足の兵隊「この戦いは!! 10年前!! 無念の内に退位されたリク王の名誉と我々の自由を取り戻す為の戦いである」
ワンピース73巻722話

ならば、キュロスは巨大な戦い編での「D」を暗示する人物ではないか。以下に「D」との共通点と思われるものを挙げる。

キュロスと「D」との共通点

  • 「自由」のために戦う
  • 王族の関係者
  • 歴史を背負って「巨大な戦い」を起こす
  • 天竜人の天敵

「D」とは「歴史にかかわる大問題(32巻301話)」とされていることから、「巨大な王国」と深い関係があると思われるが、キュロスもリク王家に近い人物である。

また、Dは歴史を背負って「巨大な戦い」を起こすとされている。先にも見た通り、キュロスはドレスローザの過去を背負い、ドレスローザ編における「巨大な戦い」のきっかけとなった「SOP作戦」を指揮した。

さらに、ドレスローザ編で「D」とは天竜人の天敵であると判明した(77巻764話)が、片足の兵隊は「国でただ一人ドンキホーテファミリーに”反撃できるオモチャ”」であり(74巻739話)、元天竜人ドフラミンゴの「天敵」と言える。

よって、ドレスローザ編には「D」を名に持つルフィとローの他に、キュロスもまた、「D」を暗示する人物として描かれている。キュロスがドレスローザの戦いで重要な役割を担ったように、「D」とは「巨大な戦い」を引き起こす鍵となるだろう。

Dの一族は巨大な王国の関係者であり、自由を取り戻すために「巨大な戦い」を起こす。

ドレスローザ編を踏まえて「巨大な戦い」を考える

ここで、「巨大な戦い編」第一弾から確認してきた「ドレスローザ編」と「巨大な戦い編」の対応関係をまとめる。

ドレスローザ編

  • ドフラミンゴ
  • 鳥かご
  • 失われた記憶
  • キュロス
  • リク王家の国
  • ドンキホーテ一族
– 対応 –

巨大な戦い編

  • 天竜人
  • 世界の地形
  • 空白の100年
  • Dの意志
  • 巨大な王国
  • 連合国

この関係を考慮して、「巨大な戦い」の流れを考えると以下のようになる。

ドレスローザ編

キュロス失われた記憶を取り戻し悪事を暴く(SOP作戦)巨大な戦いドフラミンゴ討伐 + 鳥かご消滅

巨大な戦い編

Dの意志空白の100年を暴く巨大な戦い天竜人討伐 + 世界の地形が変動

以上のことをまとめる。

まず、ワンピースの物語終盤に「空白の100年」の歴史が暴かれる。「空白の100年」とは800年前、「巨大な王国」を滅ぼした連合国が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」である。

その歴史の暴露により、連合国王族の末裔である天竜人の権威が失墜し、世界中で反乱が起こる。

Dの名を持つ者が「巨大な王国」の無念を引き継ぎ、人々の自由を勝ち取るために世界中を巻き込んで「巨大な戦い」を引き起こす。その戦いによって、天竜人は討伐され、世界の地形は変動し、「ワンピース=支配のない自由な世界」が実現する。

ここまでの考察では「巨大な戦い」によって実現するとした「ワンピース」の実現方法が分からないが、第三弾では「古代兵器」という視点からドレスローザ編を読み解くことで明らかにする。

追記

麦わら大船団の「歴史に名を残す”一大事件”」とは「巨大な戦い」であるか

ドレスローザはワンピース世界の縮図

ドフラミンゴによる支配は「世界政府そのもの」と表現され、それを感じ取ったサボとルフィは故郷「ゴア王国」を連想しました。

ゴア王国もまた「世界の未来の縮図」と呼ばれていたことを考えると、ドレスローザ王国の支配構造は「世界の縮図」ということになります。

また、別記事に考察しましたが、ドレスローザの「地形」もワンピース世界の「青色の星」の縮図となっています。

ドレスローザの中心に位置する王宮と、それを挟む形で領土をちょうど半分に分ける長い橋のような建造物は「聖地マリージョア」と「レッドライン」を思わせます。

また、隣国グリーンビットには「妖精(Fairy)」と呼ばれる小人族トンタッタが住んでいましたが、「フェアリーヴァース(限りない大地)=月」に住んでいたとされる「月の人」といくつかの歴史的な共通点を持ちます。

これらの対応関係は意図的であると考えられ、やはり、ドレスローザでの戦いはワンピース最終章で起こる世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」の縮小版であったと考えられるのです。

【空白の100年】レッドラインは天竜人によって作られた?ドレスローザと青色の星の伏線
元天竜人ドフラミンゴが支配したドレスローザ王国。そのドレスローザと青色の星には実は意外な繋がりがあった…リク王家時代にはなかった建造物から現在のワンピース世界の地形「レッドライン」の謎を考察する。

麦わら大船団が起こす「一大事件」と巨大な戦い

ドレスローザ編ラストにも意味深なナレーションが描かれています。

極めて異例の「子分盃」 引き寄せられてか図らずか ”麦わら”ルフィの子分にと 名乗り集った曲者7人 この先 各個に成長を遂げ…いずれ歴史に名を残す─「一大事件」を引き起こすのだが…… 今はまだ… 誰も知らない物語ワンピース80巻800話

ここまでの考察のようにドレスローザ編が「巨大な戦い」を表していたことを考えると、「麦わら大船団」が起こす「一大事件」とは「巨大な戦い」であると考えてよいでしょう。

一大事件巨大な戦い

ドレスローザでの戦いとは「麦わら大船団」のメンバーを中心とした戦いでした。最終回までに起こる巨大な戦いでもその中心を担うのは麦わら大船団のメンバーとなるでしょう。

そして、そのことがワンピースの物語において極めて重要な意味を持ちます。

ドレスローザの「支配構造」と「地形」はワンピース世界の縮図であり、ドレスローザ編とは「巨大な戦い編」の縮小版であることから、後に麦わら大船団が引き起こす「一大事件」とは「巨大な戦い」である。

麦わら大船団が起こす「巨大な戦い」で多種族共闘と共存の世界へ

麦わら大船団メンバーの多様な種族

シャボンディ諸島編で天竜人が初めて登場した際、ワンピース世界における種族間差別が描かれましたが、その象徴として「人類売買のリスト」というものが登場しました。

下はその「人類売買のリスト」と「麦わら大船団」及びルフィと協力関係にある人物の対応関係を表したものです。

  • 小人族:トンタッタ海賊団
  • ミンク族:忍者海賊ミンク侍同盟
  • 手長族:イデオ海賊団船長イデオ
  • 足長族:イデオ海賊団ブルー・ギリー
  • 蛇首族:ー
  • 巨人族:新巨兵海賊団
  • 魚人族・人魚族:ジンベエ率いるタイヨウの海賊団

このリストから、「麦わら大船団」には、ワンピース世界のほぼ全ての種族が網羅されていることがわかります。

先ほど、「ひとつなぎの大秘宝」=「支配のない自由な世界」の実現条件として、「天竜人による支配を終わらせる」「分断された地形を変える」を達成したと考察しましたが、「自由な世界」の実現には実はもう一つの重要な条件があります。

3つ目の条件に関しては「Dの意志」考察シリーズで詳しく考察していますが、「巨大な戦い」でDの一族が「ひっくり返す」ものは3つあるとしました。

【Dの意志考察】受け継ぐのは「3つの思想」神の天敵の正体と世界の破壊の目的
宿命の種族「D」の正体とは、Dの由来や意味、Dの一族の目的「世界の破壊」とは何か。ワンピースにおいて最も重要な伏線の一つ「Dの意志」について、Dに関する謎をまとめ、Dの一族の全てを考察する。

「ワンピース=自由な世界」実現のための「3つの条件」

  • 世界を分断する地形の「破壊」
  • 天竜人による「支配」を終わらせ「自由」を実現する
  • 差別をなくして「他種族との共生」へ

ここまで、「天竜人の権威の失墜」と「世界の破壊」については考察しましたが、「他民族との共生」についてもドレスローザ編では個人レベルではありますが、達成されています。

だとすれば、ワンピース最終章で起こるであろう「巨大な戦い」では、これら3つの条件が世界的規模で実現すると考えられます。

ワンピース最終回までに描かれる「巨大な戦い編」で、「世界の破壊」「支配から自由」「他民族との共生」が達成され、「ワンピース=自由な世界」が実現する。

それではこの「ワンピース=自由な世界」のための3つの条件はどのような方法で達成されるのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

巨大な戦い編:古代兵器プルトンでレッドラインを破壊する

「古代兵器プルトン」の用途

まず、第一の条件「世界を分断する地形の破壊」については、古代兵器プルトンが重要な役割を持つと考えられます。

古代兵器プルトンとは

かつてウォーターセブンで作られた「造船史上最悪のバケモノ」と呼ばれる戦艦であり、一発放てば島一つを消し飛ばせる威力を持ち、存在させれば世界が滅ぶとされる。

ドレスローザ編には古代兵器プルトンを暗示するものがいくつか登場しました。

グラディウスと古代兵器プルトン

「オールブルー考察シリーズ」では、「魚人島の真上に位置する聖地マリージョアごとレッドラインが破壊される」と考察しました。

【ワンピース】サンジは既に発見していた!!オールブルーの場所とパンゲア城の意味
サンジの夢「オールブルー」の正体と存在する場所について、「パンゲア城」に関するSBSやワンピース本編、魚人島に描かれた伏線と絡めて考察する。

先ほども見たように、ドレスローザの王宮はマリージョアの「パンゲア城」と対応します。

ドンキホーテファミリー「パムパムの実」の能力者グラディウスは「王宮のある大地」を爆破し、その壁に穴を開けました。その際、こんな発言をしています。

グラディウス「消し飛べ-その壁と共に!!!」ワンピース77巻773話

「消し飛べ」というセリフは「島一つ消し飛ばす」とされる古代兵器プルトンを意識しており、その攻撃が「パンゲア城」とリンクする「王宮のある大地」に穴をあけたことから、グラディウスの攻撃は明らかに古代兵器プルトンを暗示していると考えられます。

やはり、巨大な戦い編では古代兵器プルトンが聖地マリージョアの下に位置するレッドラインの壁に穴を開けるのではないでしょうか。

キングパンチと古代兵器プルトン

また、ドレスローザ編には「地形を変える」というシーンも描かれました。「鳥カゴ」発動時、「イシイシの実」の能力者ピーカによって、王宮や「SMILE」工場が移動されたシーンなどは他のエピソードにはない特徴です。
  
そして、ピーカもまた、旧「王の大地」を攻撃しようとした人物です。ピーカによる攻撃はゾロが食い止め、残骸が旧「王の大地」に降り注ぐのをエリザベローⅡ世が「キング・パンチ」で防ぎました。

エリザベローⅡ世「キング・パンチ」

一撃で要塞に穴を開け、四皇をも打ち沈めるほどの威力を持つとされる。パンチ一発放つために1時間のウォーミングアップを必要とする「伝家の宝刀」。

キングパンチの威力や「一撃で」と強調される部分など、古代兵器プルトンと似た印象を受けます。

また、エリザベローⅡ世といえば、生まれながらの「破壊兵器」と呼ばれる人物であり、リク王の親友です。リク王はアラバスタ国王コブラとリンクする人物なので、以下の関係が成り立ちます。

コブラ王ー関係ー古代兵器プルトン

リク王ー親友ーエリザベロー(破壊兵器)

よって、エリザベローⅡ世の「キング・パンチ」もまた、古代兵器プルトンを暗示していると考えられます。

だとすると、古代兵器プルトンの用途は「レッドラインの破壊」だけでなく、破壊から人々を守る役割も持つのではないでしょうか。

ドレスローザでの終戦後、リク王とエリザベローⅡ世は次のような会話をしています。

リク王「あわよくば天災をも払いのける神の様な王になれたら…」
エリザベローⅡ世「ーおい危ねェ事言うんじゃねェ!!」
ワンピース80巻796話

ドレスローザ編に描かれた古代兵器プルトンを暗示するものを考えると、巨大な戦い編では古代兵器プルトンによってレッドラインを破壊すると考えられますが、考えなくてはならないのは、その破壊によって起こる災害です。

巨大な戦い編では古代兵器プルトンによってレッドラインが破壊される。

巨大な戦いとは「巨大な災害」との戦いである

「Dの意志考察シリーズ」では、ワンピース59巻576話の扉絵の伏線から「巨大な戦い」が比喩表現であると考察しました。

「巨大な戦い」というワードが登場した576話の扉絵に描かれたロビンの服に「metaphor=隠喩」とあることから、576話に「何かしらの隠喩」が隠されており、それこそが、「巨大な戦い」を指していると考察しています。

尾田 栄一郎「ONE PIECE」59巻576話扉絵/集英社

白ひげ「センゴク…お前達『世界政府』は…いつか来る…その世界中を巻き込む程の”巨大な戦い”を恐れている」
ワンピース59巻576話

つまり、この「巨大な戦い」とは「巨大な災害との戦い」という隠喩表現であるということです。

巨大な戦い巨大な災害との戦い

上で考察したように、古代兵器プルトンによってレッドラインを破壊し、世界の地形を作り変えれば、世界中を巻き込む程の「巨大な災害」が起こると考えられます。

ドレスローザ編でもドフラミンゴを倒すための戦いだけでなく、リク王の呼びかけによって国民が鳥カゴと戦った「災害を生き延びる戦い」が描かれました。

リク王「この縮みゆく国に誰一人押し潰される事なく…!! 走り続けてくれ!!! 息がきれても…!! 足が折れても!! …あと数十分…!! 生き延びてくれ!!!」ワンピース78巻785話

そして、この785話から「鳥カゴ」に加えてドフラミンゴの能力の「覚醒」による攻撃が始まるのですが、その攻撃の名は「大波白糸(ビローホワイト)」「海原白波(エバーホワイト)」など「波」に関係する攻撃であり、波による大災害を暗示する表現がされています。

この災害を乗り越えるためにはもう一つの古代兵器が必要であると考えられます。

ヒントはマンシェリー姫!巨大な戦いでの古代兵器ポセイドンの用途

小人族トンタッタと魚人・人魚族

その古代兵器というのが、魚人島編で正体が判明した古代兵器ポセイドンです。ポセイドンの正体と能力は魚人島編で判明しました。

古代兵器ポセイドンとは

海王類と話せる人魚であり、海王類を動かして世界を海に沈める程の威力を持つ。リュウグウ王国の王家に数百年に一度生まれるとされ、現在、人魚姫しらほしがその能力を持っている。

巨大な戦いで重要な役割を果たすであろう「古代兵器ポセイドン」についても、実はドレスローザ編に暗示するキャラクターが登場しています。

ドレスローザ編で魚人・人魚族とリンクしていると考えられるのは小人族「トンタッタ」です。

共に少数民族であり、人間の10倍の腕力を持つ魚人族と同様にトンタッタ族もまた人並み外れた腕力を持っています。また、トンタッタ族の動きの俊敏さは、世界一の遊泳速度を持つとされる人魚族と対応します。

マリージョア直下にある魚人島に住む魚人・人魚族と同様に、小人族の仲間はドレスローザ王宮の下に位置するSMILE工場で奴隷として働かされていました。

魚人・人魚族小人族トンタッタ

中でも両王国の「姫」である「マンシェリー姫」と「しらほし姫」には多くの共通点があります。

マンシェリー姫と人魚姫しらほしの共通点

以下が「マンシェリー姫」と「しらほし姫」の共通点です。

マンシェリー姫

  • トンタッタ王国の姫
  • お仕置き部屋に10年監禁
  • 泣き虫
– 対応 –

しらほし姫

  • リュウグウ王国の姫
  • 甲殻塔に10年隔離
  • 泣き虫

特に2人の初登場シーンは明らかに重ねて描かれており、しらほしの初登場はリュウグウ城の硬殻塔に食べ物を運ぶシーン(62巻613話)、マンシェリー姫は王宮のある一室に食べ物を運ぶシーン(76巻755話)が描かれています。

この共通点は何を表すのかというと、「巨大な戦い編」における古代兵器ポセイドンの用途を表していると考えられます。

古代兵器ポセイドンの能力は海王類を従えることができますが、具体的な用途は判明していません。しかし、ドレスローザ編でのマンシェリー姫の行動を見ると、古代兵器ポセイドンの用途が明らかになります。

マンシェリー姫の能力と古代兵器ポセイドンの力

古代兵器ポセイドンの力について、しらほしの母オトヒメは次のように説明しています。

尾田 栄一郎「ONE PIECE」63巻626話/集英社

オトヒメ「人を救おうとすれば 幾千もの命を救える愛の力…!! 悪意を持てば「世界」を海に沈めてしまえる程の この世で指折りの恐い力…!!」ワンピース63巻626話

古代兵器ポセイドンは「幾千もの命を救える愛の力」です。同じようにドレスローザ編において、マンシェリー姫は「チユチユの実」の能力で多くの人々を救いました。

レオ「チユポポの綿毛は広範囲の人々に奇跡的な”超回復”をもたらすのれす!! マンシェリー姫は今 傷ついたドレスローザを憂い…涙を流し続けていいるから 数多くの命を救う事ができるでしょう!!」(中略)
国民「奇跡だ!!! この国の窮地に!! 神様が降りてきた!!」
ワンピース79巻788話

マンシェリー姫の能力も「数多くの人を救う」というポセイドンと共通の用途が描かれ、神の名を持つ古代兵器を暗示するように「神様」と呼ばれました。

マンシェリー姫は「鳥カゴ」の収縮による破壊から逃げるドレスローザ国民に生きる力を与えました。

先ほど、古代兵器プルトンでレッドラインを破壊すれば「巨大な災害」が起こるとしましたが、古代兵器ポセイドンの能力で巨船ノアを動かせば、世界中の数多くの人々の命を救う事ができます。

よって、マンシェリー姫としらほし姫の共通点は、この古代兵器ポセイドンの用途を表していると考えられます。

しらほしの能力:災害から幾千もの命を救う
マンシェリーの能力:災害から数多くの人を救う

さらに、マンシェリー姫の能力とトンタッタ族の存在は、巨大な戦いを経た後の魚人・人魚族の未来をも表しています。

古代兵器ポセイドンが導く世界

ドレスローザ編での戦い以前、小人族はリク王家以外の人間から隠れて暮らしていましたが、戦いを経て人間と共存するようになりました。この「人間との共存」とは魚人島編のテーマであり、しらほしの母オトヒメが目指した未来でもあります。

「この国を訪れたならー旅人はある事に驚くだろうーそれは町に溶け込み ごく自然に人間達と共存する愛らしい小人達の姿である」ワンピース80巻801話

なぜ、隠れていた小人族が人間と共存するようになったのか、それにはマンシェリー姫の能力が非常に大きな役割を果たしていたと考えられます。マンシェリーは戦い後もチユチユの実の能力で献血のように集めた治癒力を「花薬」として国民に分け与えていました。

王宮の真下にあった「SMILE工場」で奴隷として働かされていた小人族が解放され、工場が破壊されたことを考えると、「巨大な戦い」を経てマリージョアの下に位置する魚人島が破壊されることで、虐げられてきた魚人や人魚たちも解放されるでしょう。

そして、「自由な世界」の実現条件である「他種族との共生」が達成されると考えられます。

「古代兵器ポセイドン」考察シリーズでは、「多くの地上の人間を助ける人魚姫しらほしの行動によって人間達の誤解が解ける」と考察しましたが、ドレスローザ編での少数民族トンタッタの人間との共存はそのことを表していると考えられるのです。

【古代兵器考察】整理できてる?ポセイドン&ノアが果たす使命と世界に訪れる大きな変化
古代兵器ポセイドンの本当の使い方とは ?魚人島編にて正体が「海王類と話せる人魚」であると明かされた古代兵器ポセイドン。王家に伝わる伝説など魚人島における記述を整理することで、古代兵器ポセイドンの用途を考察する。
古代兵器ポセイドンは世界を作り変える過程で起こる「巨大な災害」において、世界中の人々の命を救うことで、魚人・人魚族への差別感情が消え、魚人・人魚族は人間たちと共存するようになる。

ここでは、古代兵器ポセイドンの用途について考察しましたが、先ほども書いたように、麦わら大船団を中心とした世界中のあらゆる種族が共闘することにより、巨大な戦い後の世界は魚人・人魚族だけでなく様々な種族が共存する世界になると考えられます。

そこで重要な働きをするのが古代兵器ウラヌスです。

古代兵器ウラヌスが「巨大な戦い」の勝利へ人々を導く

古代兵器ウラヌスを暗示するもの

古代兵器ウラヌスについて、その正体はワンピース本編で未だ明かされていませんが、古代兵器ウラヌス考察シリーズで「民衆を導く力」であると考察しました。

古代兵器ウラヌスは、ルフィの「覇王色の覇気」に関係する「人を引きつける力」であり、全種族を差別なく巻き込んで巨大なうねりを起こし、「支配のない自由な世界」へと導く力である。
古代兵器ウラヌス 正体はナミじゃない覇王色を持つあの人物!! 2人の王ルフィ&しらほし
ワンピース扉絵に古代兵器ウラヌスの伏線が!!! 神の名を持つ3つ目の古代兵器ウラヌス…名前のみしか明かされていない謎の兵器「ウラヌス」の正体について徹底考察します。ワンピース968話「2人の王」と古代兵器ウラヌス追記あり。 覇王色の覇気を持つルフィが世界を滅ぼす方法とは…

他の古代兵器編の扉絵に描かれていた古代兵器ウラヌスのヒントから、ウラヌスは「天」「人気」「王」に関係する能力を持つと考察しています。

ドレスローザ編でこの3つのキーワードが描かれ、古代兵器ウラヌスを暗示していたのは「”ゴッド”ウソップ」です。

「天から光が〜!!!」
「ええェっ!!? この男!!! 天の使いだとでもいうのか!!?」(中略)
「『お前達は…おれが導く』…!!?」
「あんたやっぱり天の使わした…おれ達の救世主なんだな!!!」
「導いてくれ!! おれ達ァどうすればいい!!? “ゴッド・ウソップ”!!」(ワンピース75巻744話)

先ほど見たように、ドレスローザをドフラミンゴによる支配から解放したのはルフィですが、ウソップも同じように
「SOP作戦」を成功させ、シュガーの「ホビホビの実」の能力で支配されていた「オモチャ」たちを解放しました。

その際、解放した人々を味方につけて導いています。

後に麦わら大船団のメンバーとなるキャベンディッシュ、八宝水軍のチンジャオ、アブドーラ&ジェット、ハイルディンなど、コロシアムでは敵同士であった海賊達がルフィに協力したきっかけはゴッド・ウソップへの恩返しでした。

巨大な戦いにおける古代兵器ウラヌスの用途

最終的にドレスローザの国民や海賊達をまとめ上げたのはルフィでした。つまり、ドレスローザ編では、ウソップは古代兵器ウラヌスの能力の縮小版として描かれ、ルフィはウラヌスの能力を発揮し始めたところであったと言えます。

ドレスローザでの戦いの終盤、ドフラミンゴと戦うルフィに海賊達が協力し、体力のある国民や海軍までもが
が収縮する鳥カゴを止める為に動き、ドレスローザ全体が一丸となって「鳥カゴ」と戦いました。

その能力について、ドフラミンゴも指摘しています。

ドフラミンゴ「この状況でよく味方を得たものだ………!! ーその特殊な力には頂上戦争から一目置いていた……!!」ワンピース75巻752話

したがって、巨大な戦い編においてもルフィはさらに多くの人々を魅了して味方につけ、「空白の100年」の秘密が暴かれ、天竜人の権威が失墜し、無秩序となった世界をまとめ上げると考えられます。

そして、「真に自由な世界」を実現するため、4つに分断された世界の地形を破壊するという戦いに挑み、海賊のみならず、世界中のあらゆる種族を巻き込んで共闘し、「巨大な災害」から生き延びるという世界中を巻き込む程の「巨大な戦い」に勝利するのではないでしょうか。

それこそがワンピースの最終章で描かれる「巨大な戦い」であり、その戦いで発揮されるのがルフィの古代兵器ウラヌスの「能力」であると考えます。

まとめ:巨大な戦い後には全種族を巻き込んだ「巨大な宴」が開かれる!

ここまで、ドレスローザ編に描かれた伏線を辿りながら、ワンピース最終回までに描かれるであろう「巨大な戦い」の内容を考察しました。

先ほど、巨大な戦いによって世界はひっくり返され、「ひとつなぎの大秘宝=支配のない自由な世界」実現のための3つの条件が達成されるとしました。ここまでの考察をまとめると以下のように3つの条件には3つの古代兵器がそれぞれ対応しています。

  • 古代兵器プルトン:世界の破壊
  • 古代兵器ポセイドン:他種族の共存
  • 古代兵器ウラヌス:支配から自由へ

そして、ドレスローザ編の終わりには、様々な種族で構成された「麦わら大船団」の船長らが盃を交わして宴を開きました。

ドレスローザ編と巨大な戦い編の対応を考えると、巨大な戦いの終わりには、共闘した世界中のあらゆる種族を巻き込んだ「巨大な宴」が開かれると考えます。

まず、ワンピースの物語終盤に「空白の100年」の歴史が暴かれる。「空白の100年」とは800年前、「巨大な王国」を滅ぼした連合国が世界の実権を握るきっかけとなった「不都合な歴史」である。

その歴史の暴露により、連合国王族の末裔である天竜人の権威が失墜し、世界中で反乱が起こる。

Dの名を持つ者が「巨大な王国」の無念を引き継ぎ、人々の自由を勝ち取るために世界中を巻き込んで「巨大な戦い」を引き起こす。

その戦いによって、天竜人は討伐されてその支配が終わり、古代兵器プルトンによってレッドラインが破壊され世界の地形は変動し、「巨大な災害」が起こる。

古代兵器ウラヌスの能力を持つルフィが世界中の人々を味方につけ、古代兵器ポセイドンの能力を正しく導いて世界中の人々を救済するなど、差別されてきた少数民族を含む全種族が「巨大な災害」を生き延びるために一丸となって戦い、ひとつなぎの大秘宝=「支配のない自由な世界」が実現する。

その巨大な戦いに勝利したルフィが、全種族を巻き込んだ巨大な宴を催す。

巨大な戦い後に開かれる「巨大な宴」については「ルフィの夢の果て」考察シリーズに続きます。

海賊王のその先!? ルフィの夢の果てはロジャーと同じ「あの言葉」ワンピースと巨大な宴
「ルフィの夢の果て」と言えばワンピースにおいて有名な伏線の一つです。今回は「ルフィの夢の果て」に関して、ロジャーの「あの言葉」の考察をもとに考察します。

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13件のコメント

  1. 匿名

    連載読んでて意味ありげなセリフ多いなと思ってた

  2. Noname

    読んでて思ったんですけど、
    世界政府との巨大な戦いに勝つ
    →地形とか支配とかの点で自由な世界
    になるならば、
    もしかして、
    レッドラインとかグランドラインの特別な海流は五老星の悪魔の実の力で作られたもので
    巨大な戦いで五老星も一緒に倒すことで
    悪魔の実で作られたレッドラインとかグランドラインの特別な海流がなくなり、
    自由な世界になるってことはないですかね?
    長文失礼しました!

  3. 匿名

    5348に賛成で天竜人だけじゃなくて五老星何なんか握ってそうなんだよね・・・

  4. きよ

    ということは、ですよ。
    世界の真実を知ったルフィ達の近くに映像デンデン虫が必要だよね?
    真実を知っても世界に発信しないと。
    なら、何故そこに映像デンデン虫がいるのか。
    そもそもどういった時に映像デンデン虫が世界中継するのか。
    と、いうことだよね?

  5. saimon

    ドレスローザの戦いが来るべき巨大な戦いと相関関係にあるのなら、一つ別の場所の謎が解けるかもしれません。
    それはリク王家でありながら、ドンキホーテファミリーに組みしていたヴィオラ王女(ヴァイオレット)に相当する誰かが世界政府にも存在するということ。
    これは世界政府の成り立ちを考えると、全くの未知の新キャラでないのならアラバスタのネフェルタリ王家でしょう。理由は簡単。世界政府の創造主(言わばドンキホーテファミリーの幹部に相当)でありながら、世界政府を裏切ってルフィサイドに付くフラグがビンビンだからです。
    この仮説が正しいなら、逆説的にネフェルタリ王家の出自となぜ古代兵器プルトンを所持しているのかに一つの仮説が立てられます。
    それは「かつての巨大な王国でプルトンを所持していたネフェルタリ王家は王国を裏切って世界政府についた」という仮説です。
    コレが正しいなら、プルトン(の書かれたポーネグリフ)の管理をアラバスタ王国が担っていた説明がつくんですよね。

  6. みんなでワンピ@ようつべ

    面白い考察ありがとうございました。
    ドレスローザと巨大な戦いが対応しているなら
    ドレスローザと対比していたアラバスタ編、特にクロコダイルの野望であった「ユートピア建国」も「巨大な戦い」に対して、意味深いものだと思いました。
    ユートピア建国に伴いプルトンを入手し、世界政府の支配から離れられる程の
    「軍事力」の獲得。このクロコダイルの野望の裏には、ピーカの台詞であったような
    歴史に名を残せなかった善人がクロコダイルの原動力になっているのかな…と思ってみたり。いろいろと妄想が広がりました。

  7. 山賊王

    いつも拝見させて頂いております!
    この記事よく更新されてますが、毎度どこが更新されてるか分からないです・・・。
    どこが更新されてるか分かりやすくして頂けると有難いです。。。

  8. のあゆー

    ラフテルには月の人が遺した、全ての人種が集まって楽しそうに宴を開いてる石盤があるとかどうですかね。。それを見つけたロジャーも思わず笑ってしまったとか。実現するためにルフィが巨大な戦いを仕掛ける決意を固めるみたいな。

  9. こらんだむ

    面白い

    もしかするとドフラミンゴの父ホーミング聖がいう通り、今の天竜人は支配者として成り代わった、もとはただの悪辣な人間なのかもしれないですね。

    そして本当の天竜人はDの一族なのかもしれません。血縁断てども必ず顕れ精神はそのままに、果物ではなく人間の肉体に授肉するなら不老不死といえるのでは?
    だから宿命の種族と呼ばれてるのかも知れないですね。

  10. ひとつなぎの大秘宝編ってあるの?

  11. 匿名

    シュガーのキャラデザも王冠被ってて意味深だよね
    ルフィが、天竜人であるドフラミンゴを倒す構図も未来を暗示している気がする

  12. チュロス

    Dの一族はキュロスの例で巨大な王国の王族確定だと思いますね。

  13. クォウ

    つまりこういう事
    片足のキュロス⇨ドンキフォーテ王家の天敵
    片腕のシャンクス⇨天竜人の天敵
    自ら片足を切る⇨リク王を助けるために
    自ら片腕を食われる⇨ルフィを助けるために

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