後付けか?伏線か?ワンピース1044話にて「ゴムゴムの実」の別名が「ヒトヒトの実幻獣種モデル”ニカ”」であることが明かされました。ワノ国編以前に「ヒトヒトの実」とルフィを繋ぐ伏線はあったのか?伏線と考えられる描写を考察します。ワンピース1046話以降考察。
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ルフィの能力が「ゴムゴムの実ではない」伏線は描かれていたか
ゴムゴムの実の別名
ルフィの能力「ゴムゴムの実」に「もう一つの名前」がある可能性が初めて描かれたのは以下の五老星の会話です。
五老星A「いや……あり得ん!! もはやあの実は我々にとっても伝説だ 過去何百年も”覚醒”する事などなかった」
五老星B「−ではなぜ『世界政府』は……!! わざわざあの”悪魔の実”にもう一つの名を与えた!! 歴史からその実の名前を消す為だろう!?」
「ゴムゴムの実」に本当の名前があると噂され始めたのはこの五老星の会話からであり、それ以前に「ゴムゴムの実」の能力名を疑うような意見はほとんど見られません。
ただし、「ゴムゴムの実」の重要性については、ワンピース1017話の時点で描かれています。
フーズ・フー「13年前…政府の船で護送中の”悪魔の実”が奪われた ーそして2年前…”麦わらのルフィ”が頭角を現した時 おれは驚いた…あの時奪われた『ゴムゴムの実』を”麦わら”が口にしてたからだ!!!」
よって、「ゴムゴムの実」に別名があるという明確な伏線は「ワノ国編」以前には描かれていないと考えられます。
ゴムゴムの実が嘘である伏線
フーズ・フーのセリフが描かれた1017話が収録されたワンピース101巻のCMでは、「ゴムゴムの実」に焦点が当てられ、「ワノ国で、すべてが繋がっていく」という文言が添えられました。
ONE PIECE公式YouTubeチャンネルに挙げられたこの動画では、ルフィの悪魔の実の重要性とともに、「ゴムゴムの実」名前が嘘であったことが匂わされています。
ルフィが食べた「ゴムゴムの実」について、「それは運命を変える実」とされ、一瞬だけ山賊ヒグマの手配書が映されます。
ヒグマ「これを見ろ 八百万ベリーがおれの首にかかってる 第一級のおたずね者ってわけだ 56人殺したのさ てめェのように生意気な奴をな」
ワンピース1巻1話に登場した山賊ヒグマは、フーシャ村の酒場でルフィが「ゴムゴムの実」を食べた場に居合わせた人物です。
そのヒグマの懸賞金は「800万ベリー」。ワンピース25話タイトルに「ウソ800」とあるように、「800」という数字は嘘を暗示しており、ウソップと共にしばしば描かれる数字です。
そして、そのヒグマが「56」という数字を出していることから、ルフィの「ゴムゴムの実」の名前が嘘である伏線であったと考えられ、それはワンピース連載開始時からの伏線であった可能性があります。
ヒトヒトの実に関する伏線
「ヒトヒトの実」とドラム王国の伏線
続いて、ルフィと「ヒトヒトの実」を繋ぐ伏線を見ていきましょう。
「ヒトヒトの実」が初めて登場したドラム王国編の周辺には特に伏線と見られるものは見当たりません。
ただし、「ドラム王国編」とは「Dの意志編」であると考察しています。
ルフィの前に「ヒトヒトの実モデルニカ」の実を覚醒させていたのは、Dと関係の深いジョイボーイであると考えられることから、ドラム王国編で「ヒトヒトの実」を登場させたことには何かしらの意味があった可能性はあります。
「ドラム」という名前もジョイボーイの「解放のドラム」に関係する言葉です。
「ヒトヒトの実」と黒ひげの伏線
さらに、ドラム王国を黒ひげが襲撃した理由が未だ回収されない伏線として残されています。
66巻650話で「ドラム王国襲撃」について触れられた際、「ヒトヒトの実」について、以下のようなやりとりが描かれています。
ジンベエ「噂によると 奴ら今”能力者狩り”に奮起しとる-どういう訳か”能力者”を殺し その”能力”を奪い取る術を奴らは持っておるんじゃ…!! 黒ひげ達の狙いは より強い『悪魔の実の能力』……!! 気をつけろ…」
チョッパー「やべェおれ!!」
ウソップ「『ヒトヒトの実』はいらねェだろ…」
ギャグのように描かれたセリフがですが、ウソップの嘘考察でも取り挙げているように、「ウソップの否定は現実となる」という法則があります。
「ヒトヒトの実モデルニカ」という名前は歴史から消されたとされていますが、「歴史研究」が趣味である黒ひげは「ヒトヒトの実」の重要性と「ニカ」の存在を知っていたと考えられます。
このセリフの直前、チョッパーが「黒ひげ」について「おれの故郷 一度潰した奴」と発言していることからも、黒ひげによる「ドラム王国襲撃」に「ヒトヒトの実」が関係していた可能性は高いのではないでしょうか。
この伏線が回収された場合、魚人島時点で「ヒトヒトの実モデルニカ」の伏線が張られていたことになりますが、現時点ではまだ断定できません。
「ヒトヒトの実」と「神」の伏線
ワンピース20巻SBSにて「ヒトヒトの実を人が食べるとどうなるか」という質問がSBSに寄せられた際、尾田先生は以下のように説明しています。
読者:ヒトヒトの実は、人が食べたらどうなるの?
尾田先生:”人と成る”なんて言葉がございますように。えー。これは成人するとか、正気にかえるとかいう言葉で、人が人になる。といいますと、つまり、人が人らしく生きる。と。そういう感じもあったり。ね。なかったり。つまり、なかったり。はい、さようなり。(逃げた)
「ヒトヒトの実」を人が食べるという例は、まさにルフィのことを指していたことになります。
その際、尾田先生ははぐらかしているように見えますが、「人と成る」とは「成人する」「正気にかえる」の他にも意味があります。
日本神話の天地開闢において「泥の中に生でたるがごとし。便ち人(カミ)と化為る」とあることから、「人と成る」とは「神になる」ことを意味する表現でもあります。
よって、ワンピース20巻の時点で尾田先生が「ヒトヒトの実」を食べると「神になる」という設定を持っていた可能性があります。
そして、このSBSの質問の直後には「サンジの左目」に関する質問が掲載されていますが、サンジの「ぐる眉」もまた、1044話で「ニカ」になったルフィの眉と繋がります。
さらに、このSBSの次のページに描かれた扉絵には「ゴムゴムの実」によく似た悪魔の実が描かれています。
また、この話では悪魔の実を食べた銃「ラッスー」が登場し、動物系悪魔の実に宿る意志について、やはりウソップが以下のように疑問を口にしています。
ウソップ「元が銃なら何で動いてんだ!? “悪魔の実”に意志があるわけねェだろう!!!」
ワンピース1044話で動物系悪魔の実に意志が宿ることが確定したことから、この時点で神の意思の宿る「ヒトヒトの実」の構想があったのかもしれません。
ヒトヒトの実の幻獣種の伏線
「ヒトヒトの実」を食べた人間は実際に頂上戦争で登場しました。「幻獣種ヒトヒトの実モデル大仏」の悪魔の実を食べた元海軍本部元帥「仏のセンゴク」です。
センゴクの能力「ヒトヒトの実の幻獣種」が初めてワンピース本編に描かれた58巻571話の扉絵は「ニカ」を表している可能性があります。
ナミの髪を切る床屋の「カニ」の前に大きな鏡が置かれています。カニをひっくり返すと「ニカ」になり、カニが触れているのはナミの「髪」→「神」です。
これだけでは根拠として薄いですが、この571話はルフィとセンゴクが頂上戦争で初めて戦った回でもあり、敵側勢力のトップであるセンゴクがルフィと逆の能力を持っていたとすると以下のような関係となります。
ルフィ幻獣種ヒトヒトの実モデル太陽の神ニカ
「頂上戦争編」は「巨大な戦い編」とリンクすると考察しています。
頂上戦争編での「仏のセンゴク」は、この時点では登場していない巨大な戦争編における「イム様」に当たると考えられます。
「イム」の名は「イ+ム」で「仏」となり、ルフィの「太陽の神」と鏡に写したように真逆の存在です。
よって、この扉絵はルフィの能力が「太陽の神ニカ」であり、巨大な戦争で「イム様」と敵対することを表している可能性があります。
このサイトでは「太陽の神ニカ」とは、ワンピースの歴史における旧世界の信仰であり、「創造主」を名乗る天竜人が真の創造主である「太陽の神ニカ」の存在を塗り替えたと考察しています。
詳しくは以下の考察をご覧ください。
追記:「動物系悪魔の実の覚醒者」初登場回にもニカの伏線?
扉絵とニカの伏線をもう一つ見つけたので紹介します。
動物系「ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ」を覚醒させるとニカになれますが、動物系悪魔の実の覚醒者が初登場した54巻531話の扉絵にもやはり、「カニ」が描かれています。
この扉絵には「太陽」と「紙(神)」そして、「カニ」が描かれていることから、「太陽の神ニカ」を表しているのではないでしょうか。
ナミの扉絵は「髪」でしたが、こちらは「紙」になっており、チョッパーの切る絵がちょうど反転しているのが「鏡」の代わりになっていると解釈できます。
そして、チョッパーの悪魔の実は「ヒトヒトの実」です。
この531話扉絵と本編には「ゾオン系」「覚醒者」「ヒトヒトの実」「太陽」「神」「ニカ」の全てが描かれていたことになります。
先ほどの571話扉絵だけでは偶然と考えられるかもしれませんが、2つ続くと信憑性も高まるのではないでしょうか。
動物系悪魔の実の覚醒者初登場回:太陽紙カニ
ちなみに、カニといえばもう一つ、856話には「さるかに合戦」をテーマとした扉絵が描かれていますが、その際のタイトルは「ウソつき」。帽子をかぶったサルが「柿の実」を持っています。そして、本編冒頭にはまたも「鏡世界(ミロワールド)」が描かれています。
まとめ:ヒトヒトの実モデルニカの伏線は後付けか?
ここまで、「ヒトヒトの実モデルニカ」とルフィを繋ぐ伏線をまとめてきました。しかし、ワノ国編以前には「ゴムゴムの実」の別名や「ヒトヒトの実モデルニカ」に関しては明確な伏線はほとんど描かれていないと考えます。
ただし、「太陽の神」とルフィに関しては、特に空島編以降に多くの伏線が描かれています。「太陽の神ニカ」の考察は以下をご覧ください。
(この記事は現在編集中です)
9割こじつけで草
伏線はわからないけど、尾田っちは「ルフィの能力はゴムゴム以外考えられない」って言ってたから、この展開は必然なんだろうね。
結局ルフィが最強クラスの実のヒトヒトモデルニカを食べてたってなると主人公補正が強すぎてつまらんな
展開云々以前に尾田先生のデザインセンス疑っちゃったんよな
正直もうキツい
そもそもあのシャンクスが「ゴムゴムの実を強奪した」ってことが
最初からゴムゴムの実がそんじょそこらの悪魔の実じゃなかったことを示してる
尾田先生すごすぎる…
「ゴムの性質を持った神」、これで作品がダメになった。
では何故「ゴムの性質を持った神」ではダメなのか?
1)能力バトルものとして終わり。これこれの性質を持った神や悪魔を作者が勝手に作れるのならば能力の制約がなくなる。
2)謎解きものとして終わり。作品中に散りばめられたヒントから答えを探すのが楽しかったのに、それを作者自身が壊してしまった。
尾田先生は何者なんだーー!
ルフィがゴムゴムじゃないなら5、6の枠が空いたので、ゴロゴロのエネルが仲間になる説が濃厚になってきたのではないでしょうか
カニの考察をすげぇって言ってるやつ見ると本当に恥ずかしい、、こじつけ過ぎてまともな判断出来てないやん、嘘800とかもう頭どうなってんのよ
そもそも作品の根幹であるゴムゴムの実の正体が20話くらい前に初めて出てきた空想上の神でしたって終わってるだろ
じゃあ次は目が合うと人を殺せる神がいるってことにしてモデル〇〇っていう僕の考えた最強の実をどんどんお披露目しよう
ニカの戦い早くアニメで見たい!劇場版はギア5で戦うのかな?
多分、後付やと思う
初期段階から、こんな設定はなかったと思う
それに覇気とかも後付の可能性が高いと思う
これを伏線っていえるやつすごいわ
適当にこじつけれるじゃん
普通にゴムゴムの覚醒で周囲に影響与えるとかのが良かったなぁ
ワンピースにしては珍しく名前がしっくりこないから
ニカって名前は新世界編以降で考えたんだろうなと思う。
太陽の神は序盤から太陽と月を異常なまでに出してることやハヌマーンの設定がルフイとドラゴンに怖いぐらい当てはまりすぎて最初から決めてたんだろうなと思う。
まあ長期連載が厳しそうなときはゴムゴムの実で終わらせるルートも当然考えてたと思うけど
嘘800などの数字はこじつけじゃないと思うよ。ウソップの服とかで明確に800使ってるから。
62巻の表紙でめだか(麦魚)のニカがルフィの上に描かれているのは伏線と思う、数字順ならイチカ、ニカ、サンカでサンカがくるから。
別の話にはなりますが
序盤から出てきたミホークやジンベエ(七武海制度)の名前を見れば、それなりの構想があった上でスタートしているわけで、エニエスロビーやドレスローザなんかは『巨大な戦い』の縮図版(過去・ジョイボーイと現在・ルフィの違い)のような気がするし、そうした本編とは別に伏線としてのお遊びをいろんなところに仕込んでいるのは間違いないと思う。
むしろ後付だと言ってる人たちの方がそうであるという根拠が示せていない…
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