「空白の100年に存在したとされる「巨大な王国」はどこに存在したのか。世界政府が恐れる巨大な王国の「正体」と「思想」とは? 「Dの意志」とネフェルタリ・コブラの発言から考察する。
1分でわかる!「巨大な王国」の正体考察
前回考察では、かつて栄えた「巨大な王国」の正体について、ワンピース本編に描かれた伏線から、その正体を以下のように考察しました。
「巨大な王国」はクローバー博士が立てた仮説にのみ登場するワードですが、その敵対勢力であった連合国の末裔「天竜人」と「Dの一族」との関係から、Dと同じ思想を持つ王国であると考察しました。
この根拠は以下に詳しく考察しています。
今回は、空白の100年における「巨大な王国」がどのような国家であったのかを考察します。
CONTENTS
「巨大な王国」とDが導く「世界の夜明け」と
Dの一族が導く「世界の夜明け」
Dの意志考察では「D」の意味を「DAWN(夜明け)」であるとし、「世界の夜明けを起こす者」であると考察しました。
Dの一族が世界をひっくり返して「夜明け」を起こすとすれば、天竜人が支配する現在の世界は「夜」であると言えます。
「夜明け」に訪れるのは同じ太陽であるので、夜明けに現れる「世界」はかつて「巨大な王国」が栄えていた世界と共通するのではないでしょうか。
空白の100年の世界→ 現在 →夜明け後の世界
だとすると、Dの意志を受け継ぐ「ルフィの目指す世界」こそが「巨大な王国」が栄えた世界であり、ルフィが理想とする「王」が「巨大な王国」の「王」だと考えられます。
- Dの一族が導く「夜明け」に訪れる世界は、かつて「巨大な王国」が栄えた世界であり、ルフィが目指す世界である。
- 「巨大な王国」の王はルフィが理想とする王である。
ルフィの目指す「王国」については明確に描かれていませんが、ルフィの目指す「理想の王」についてはワンピース本編に描かれています。
ルフィの描く理想の「王」と「巨大な王国」の領土
ルフィの理想の王「海賊王」とは
ルフィの目指す「王」と言えば「海賊王」です。
「海賊王」とは
「ひとつなぎの大秘宝」を見つけ、「この世の全て」を手に入れた者の称号。
海賊王とは海賊達の頂点であり、「支配者」と捉える者が多いですが、ルフィの思い描く「海賊王」は少し違っています。
レイリー「キミにこの強固な海を支配できるか!?」
ルフィ「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」
ルフィが考える海賊王とは「一番自由な奴」という認識です。ここにも「支配ではなく自由」というDの一族の思想が表れています。
さらに、ルフィは「海賊王」について以下のような発言をしています。空島に神として君臨したゴッド・エネルとの会話です。
エネル「カイゾク王? そいつはどこの王様なんだ…?」
ルフィ「世界の偉大な海の王だ!!!!」
先ほどのセリフと合わせて考えると、ルフィは海賊王を「世界で最も自由な海の王」と捉えているということが分かります。
自らを「神」と称し、ルフィが唯一の「天敵」であったゴッド・エネルとは、明らかに天竜人を意識したキャラクターです。
「アッパーヤード」を「神の島」「聖域」と呼び、その地に君臨したゴッド・エネルに対し、ルフィが目指す「王」とは、土地に縛られない「海の王」であるとその対比が示されています。
よって、ルフィの目指す「王」には、支配する「土地」は必要ない。「支配しない」ということは特定の領土を持たないということです。そのことをよく示しているシーンがあります。
「麦わらの大船団」とルフィの「理想の王国」
ドレスローザで共に戦った海賊達が麦わらの一味の傘下に加えてほしいと願い出た際、ルフィは「窮屈」であるとして断りました。その際、ルフィはこんな発言をしています。
ルフィ「だからよ!! おれは”海賊王”になるんだよ!!! 偉くなりてェわけじゃねェ!!!」
一同「??」(中略)ルフィ「もしおれ達が危ねェと思ったら その時は大声でお前らを呼ぶから!! そしたら助けてくれよ!!!」(中略)
バルトロメオ「…なんか言いてェ事が事がわかってきたべ ルフィ先輩にとっての”海賊王”の意味が 偉いんでねぐて”自由”……!?」
結果的に勝手に「子分盃」を飲んだ船長らが「麦わら大船団」を結成し、ルフィは「大頭」となりました。
しかし、傘下の海賊団は麦わらの一味の航海には同行せず、ルフィのビブルカードを受け取った船長達それぞれが「自由」に航海し、困った時は助け合うという形となっています。
これこそがルフィの目指す「王」であり、「国」であるのではないでしょうか。
ルフィの考える「王様像」から、ルフィが理想とする「王国」が見えてきます。そして、それこそが「夜明け」に復活する「巨大な王国」の姿です。
「巨大な王国」の領土
ルフィが理想とする「海賊王」とは、世界中に仲間を持ち、「領域」に縛られず、海を自由に航海する王です。だからこそ、ルフィは「海賊王」を偉大な「海の王」だと発言したのでしょう。
だとすれば、ルフィが王となる「王国」とは、何を持って「国家」となるのでしょうか。現実の世界では「国家の三要素」とされる国家の定義があります。
「国家の三要素」
- 領域
- 国民
- 主権
このうち、ルフィの目指す「国家」は「領域」と「主権」を持たないということになります。ならば、残るのは「国民」です。
ネフェルタリ・コブラ「国とは人」発言はDの思想か
コブラ王「国とは人」発言
この点に関して、「アラバスタ王国」の国王コブラがある印象的な言葉を繰り返しています。
コブラ「…”反乱軍”にこの宮殿を落とされるから何だというのだ…!!! 言ったはずだぞ 国とは”人”なのだと!!!」
コブラ「原因もわからず この国の民を討ち滅ぼすというのか!!? それこそが国を滅ぼすということだ!! いいか国とは”人”なのだ!!!」
この「国とは人なのだ」というセリフは、まさにルフィの「理想とする国」を表しています。国を形成する要素は「人」であり、「領土」ではない。
ルフィが「海賊王」となった世界で、ルフィの治める王国とは「特定の領土を持たず、人と人とが繋がる世界」です。
そして、それこそが「夜明け」とともに呼び起こされる、かつて「巨大な王国」が栄えた世界です。
よって、かつて栄えた「巨大な王国」とは、ワンピース世界全体のあらゆる種族とのネットワークを持ち、まさに「巨大な王国」を形成していたと考えられます。
「巨大な王国」とネフェルタリ家
アラバスタ王国ネフェルタリ家といえば、空白の100年に「巨大な王国」と敵対した連合国側の王家の1つです。しかし、800年前にマリージョア移住を拒否したネフェルタリ家は天竜人にとって「裏切り者」という立ち位置です。
「ネフェルタリ家」は明らかに天竜人とは違う思想を持っており、それこそがマリージョア移住拒否の理由ではないでしょうか。
さらに、「巨大な王国」が残した「リオ・ポーネグリフ」を所持していることから、アラバスタ王国は「巨大な王国」と深い繋がりがあったと考察しています。
だとすれば、コブラ王の「国とは人」という思想は「Dの一族の思想」すなわち「巨大な王国」の思想であった可能性が高いです。
アラバスタ王国とDの一族については以下に新しい考察があります。
- 巨大な王国は「国とは人」であるという思想を持っていた。
- 巨大な王国は巨大な領土は持たず、世界中の人々と繋がることで、ワンピースの世界全体にネットワークを持つ「巨大な王国」を形成した。
「巨大な王国」と偉大なる海の王「ジョイボーイ」
「海賊王」と巨大な王国の王
「夜明け」に訪れる世界の王が「海賊王」ルフィであるとして、かつて栄えた「巨大な王国」の王とは誰であったのか。「巨大な王国の王」については、先ほど以下の関係を示しました。
そして、海賊王とは「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れた者の称号であるので、かつて「ひとつなぎの大秘宝」を手にし、それを残した人物が「巨大な王国」の王であったと考えられます。
したがって、空白の100年における巨大な王国の王とは「ひとつなぎの大秘宝」を残した人物=ジョイボーイです。
巨大な王国の王と「ジョイボーイ」
ゴール・D・ロジャーがグランドラインを制覇して「海賊王」となった際、かつてロジャーが魚人島で聞いた「海王類の会話」が描かれました。
海王類「生まれるよ……!! ぼく達の王が生まれるよ…遠い海でも生まれるね………2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる ぼくらもずーっと待っていた あと少し…今度はきっとうまくいく」
海王類が語る「ぼく達の王」とは人魚姫しらほしであるので、「今度はきっとうまくいく」とは、魚人島で語られた「ジョイボーイの約束」を指しています。
そして、2人の王が「また出会う日」とあることから、空白の100年に当時の人魚姫と約束を交わした「ジョイボーイ」もまた「王」であったということになります。
ジョイボーイの約束と「2人の王」
空白の100年人魚姫+ジョイボーイ
未来しらほし+もう1人の王
「ジョイボーイ」とは「JOY BOY」であり、「窮地に笑う」Dの一族と非常に関係の深い人物であると考察しています。また、未来に現れる「ジョイボーイ」とはモンキー・D・ルフィであると考えられます。
よって、空白の100年における「巨大な王国」の王とはジョイボーイであると考えてよいでしょう。
↓ 夜明け
新しい世界王:ルフィ
さらに、先ほど取り上げた「アラバスタ編」にルフィが「国」について語っているセリフがあります。
ルフィ「おれ達がこの島に来た時には もうとっくになかったぞ………!! あいつの国なんて………!!」
クロコダイル「?」(中略)
ルフィ「ここが本当にあいつの国なら もっと…!!! 笑ってられるはずだ!!!!」
このセリフからルフィにとって「王」とは自由であるだけでなく、「笑う」存在であることが分かります。ジョイボーイの「JOY」とは、そんな「自由に笑う王」の姿を表しているのではないでしょうか。
ワノ国編では光月おでんが「いつかジョイボーイが現れる日まで」と発言していることから(96巻968話)、「ジョイボーイ」とは、かつて栄えた自由な王国の最も自由な王達が代々受け継いだ別名・称号であったと考えられます。
巨大な王国の王「ジョイボーイ」については以下に詳しく考察しています。
- 空白の100年における「巨大な王国の王」は、ラフテルに「ひとつなぎの大秘宝」を残した人物である。
- 「ジョイボーイ」とは巨大な王国の王の別名である。
まとめ:ジョイボーイの宝「ひとつなぎの大秘宝」とは「巨大な王国」であるか
「巨大な王国」の思想と正体まとめ
ここまで、かつて栄えた「巨大な王国」について、その正体を以下のように考察しました。
- 巨大な王国の思想とは「Dの意志」と共通の「自由」「多種族共存」「世界の破壊」の3つである。
- 「夜明け」に訪れる世界は、かつて「巨大な王国」が栄えた世界であり、ルフィが目指す世界である。
- 巨大な王国は「国とは人」であるという思想を持っていた。
- 巨大な王国は巨大な領土を持たず、世界中の人々と繋がることで、世界全体にネットワークを持つ「巨大な王国」を形成した。
- 空白の100年における「巨大な王国の王」は、ラフテルに「ひとつなぎの大秘宝」を残した人物である。
- 「ジョイボーイ」とは巨大な王国の王の別名である。
「ひとつなぎの大秘宝」と「巨大な王国」
「ジョイボーイ」と「巨大な王国」については、さらに重要な繋がりがあります。
「ひとつなぎの大秘宝」を手にした者が「海賊王」であるなら、「ひとつなぎの大秘宝」とは「巨大な王国」そのものなのではないか。
ジョイボーイ= ワンピースを残した者 = 巨大な王国の王
よって
ワンピース=巨大な王国?
このサイトでは「ひとつなぎの大秘宝」の正体は3つあり、その1つが「支配と差別のない自由な世界そのもの」であると考察しています。
だとすれば、この記事で考察した「巨大な王国」の思想と正体とほぼ一致していると言えます。
ただし、それは「未だ実現されていない世界」であるので、最後の島「ラフテル」にあるのは、自由な世界を実現するための何かであり、ロジャーが見たのは「残る2つの宝」であったと考察しています。
詳しくは、以下の考察をご覧ください。
「巨大な王国」のあった場所に関して新しい考察があります。
ビビルトン
世界中バラバラだけど繋がっている自由な世界だから「巨大な」王国なんですね。
スゲェ納得。
設定だけ追っていくとそんな風にも考えられるかもしれませんが
そうだったとしたら
じゃあワンピースの最終回はざっくりいうと
こうして世界中の人々が境界なく自由に繋がるようになりました(完)
となるわけですが
それってちょっと意味不明じゃないですか?
ワンピース世界の住人じゃない読者からすれば、それがいいことなのかどうか判断に困るというか…
現実世界も国境なく自由に人が冒険するのが理想なのか? 長大な物語の結論としてそういったことを提唱したいのか?
そのように考えると、そんなはずはなく、あまりにも納得感がないです
代案はないですが、ちょっと違う気がするんですよね
ある巨大な王国の名前は…
アラバスタ王国です。
コブラが23巻で言った言葉(見開きで言ってた言葉)と
クローバー博士の言葉(執拗な~)
を重ねてください。
※場所は情報です
例 以前○○には川があった
重要な質問
ある巨大な王国の跡地は
どうやって隠したんですか?
一度、ある巨大な王国をアラバスタ王国
という前提で読み直してください。
見えてきます,物語の全体像が。
ちなみに葬祭殿のポーネグリフをずらすと秘密階段があります。
(ルフィが言ってた)
ネフェルタリ家は監視役であてがわれた
人たちです。
もし、ルフィの「夢の果て」が多種族国家なんだったらドレスローザ編でイデオ(手長族)とブルーギリー(足長族)が子分になるって言ったとき断らないような気がするんですよね
それに小人族と巨人族もいますし…
それに万国で、ルフィがもうちょっとはしゃぎそうな気がします(サンジが攫われたといえども)
俺も夢の果を見てみたいな〜
ゾロはブチャラティ。
もうすでに死んでる。
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